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早速のお茶会…なんですけど…。
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早速、簡単なお茶会という形での再会を希望した案内が我が家に届いた。
シャーリーの家が隣なんだけど、私の家と位が違うので気軽に遊びには行けないのだ。
それに近々行われる予定の王室主催のパーティーがある。それに私も参加しないといけないようで、それの準備もあるため、こちらも予定が詰まってるそうだ。
でも私への初めてのお茶会の招待ということと、初めてのお友達が出来たということでお父様とお母様が喜んでくれ、ぜひ行きなさいと言ってくれたのだ。
私の体調もあれからすぐ良くなったので、早速自分の予定を含めて参加する旨をお手紙で送った。
私自身既に字を書くことが出来るのでじぶんのてで書きたい気持ちもあったため、失礼ではないかだけをエマに確認してもらった。
その後日にちの案内が来た。
その日の当日、私は動きやすいドレスに着替えた。
硬っ苦しいものだと体調が悪くなる恐れもあるので、なるべく楽だが、貧相には見えないぐらいの少し青みがかったドレスを着た。
ヒールも舞踏会などに出る訳では無いので、いつもより低めの歩きやすさを重視したものを履いた。
隣の家でもやはり護衛は必要ということでルディが着いてきてくれることとなった。
そして隣の家に向かうと早速シャーリーが出迎えてくれた。
シャーリーの家の庭で簡単なお茶とお菓子を用意しているのでそこで話をしようとのことで、そこにはいることが当たり前かのようにラリーも座っていた。
でも何より、私が驚いたのは、そこにエイドがいたことだった…。
驚いた表情でエイドを見ていると、私が来たことに気づいたエイドは席から立ちあがり、近づいてきた。
「ルゥ!元気にしていたか?あの時は出来るだけ傍についていたかったのだけど、両親が領地に帰ると言い出したから仕方なく挨拶もあまり出来ずに帰ったんだ。あれからまた熱を出てないか?」
「こ、こんにちは、エイド。いや、熱は出たんですけど、今日はどうしてここに…?」
「それは…」
「それはな、おれがつい最近顔を合わせた時にちらっと今日のことを言ったら勝手に来たんだよ。しかもこの会の始まる時間が分からないからってまだシャーリーがお茶の準備してる間に勝手に入ってきたんだ。訳わかんねぇよな?」
話を続けようとしたエイドよりも先にラリーが答えた。
「そうなの。ほんとに困ったのよ…。ラリーが準備中に来るのはいつもの事だけど、エイドリアンが来るなんて思わないでしょ?急遽席も増やさないといけなくなったし、本来なら断れるんだけど、エイドリアンに逆らえるメイドたちもいなくてね…。ごめんね?驚かせちゃって…。本当は私とラリーとルイーズの3人の予定だったのよ?」
「そうだぜ!全く迷惑なやつ!」
「なんだと?最近お前たち2人は俺に容赦ないな。最初俺の顔色を見てビクビクしてたやつとは大違いだな!」
「なんだと!?」
「ハイハイ、今日はルイーズがいるんだからじゃれ合いはやめてよね。ルイーズ、こちらにどうぞ?今日はあなたに気に入ってもらいたくて色んなお菓子を用意したの!」
「え、えぇ。ありがとう、シャーリー。」
揉めているエイドとラリーをほったらかして私に席を勧めてくれたので、私も関わらずに席に座った。
とりあえず2人もシャーリーに言われて少し落ち着いたのか、席に座った。
丸いテーブルに、私、エイド、ラリー、シャーリーで座った。
推しが近いのはどうしていいのか相変わらず分からないものだ。
「とにかく元気になって良かった。」
「ありがとうございます、エイド。」
「でもほんとにルイーズを前にすると全然違うわよね…。で、私達もルゥって呼んでも良いのかしら…?」
「はぁ?まぁシャーリーンは良いとしてもラリーはダメだ。」
「はぁ?なんで俺だけダメなんだよ!」
「あ、あの私は全然ルゥで構わないんですよ?」
「ほら!ルイーズは良いって言ってくれてるじゃねぇか!お前に許可を得なくても俺たちはルゥって呼ぶぜ!」
「まぁ、私は許可してもらえたから関係なくルゥって呼ぶね?」
「ラリー、ルゥは無理して良いって言ってるんだよ。とにかくお前はこれからも永遠にルイーズと呼べ。」
こんなに私の愛称呼びで揉めるとは思わなかった…。
シャーリーの家が隣なんだけど、私の家と位が違うので気軽に遊びには行けないのだ。
それに近々行われる予定の王室主催のパーティーがある。それに私も参加しないといけないようで、それの準備もあるため、こちらも予定が詰まってるそうだ。
でも私への初めてのお茶会の招待ということと、初めてのお友達が出来たということでお父様とお母様が喜んでくれ、ぜひ行きなさいと言ってくれたのだ。
私の体調もあれからすぐ良くなったので、早速自分の予定を含めて参加する旨をお手紙で送った。
私自身既に字を書くことが出来るのでじぶんのてで書きたい気持ちもあったため、失礼ではないかだけをエマに確認してもらった。
その後日にちの案内が来た。
その日の当日、私は動きやすいドレスに着替えた。
硬っ苦しいものだと体調が悪くなる恐れもあるので、なるべく楽だが、貧相には見えないぐらいの少し青みがかったドレスを着た。
ヒールも舞踏会などに出る訳では無いので、いつもより低めの歩きやすさを重視したものを履いた。
隣の家でもやはり護衛は必要ということでルディが着いてきてくれることとなった。
そして隣の家に向かうと早速シャーリーが出迎えてくれた。
シャーリーの家の庭で簡単なお茶とお菓子を用意しているのでそこで話をしようとのことで、そこにはいることが当たり前かのようにラリーも座っていた。
でも何より、私が驚いたのは、そこにエイドがいたことだった…。
驚いた表情でエイドを見ていると、私が来たことに気づいたエイドは席から立ちあがり、近づいてきた。
「ルゥ!元気にしていたか?あの時は出来るだけ傍についていたかったのだけど、両親が領地に帰ると言い出したから仕方なく挨拶もあまり出来ずに帰ったんだ。あれからまた熱を出てないか?」
「こ、こんにちは、エイド。いや、熱は出たんですけど、今日はどうしてここに…?」
「それは…」
「それはな、おれがつい最近顔を合わせた時にちらっと今日のことを言ったら勝手に来たんだよ。しかもこの会の始まる時間が分からないからってまだシャーリーがお茶の準備してる間に勝手に入ってきたんだ。訳わかんねぇよな?」
話を続けようとしたエイドよりも先にラリーが答えた。
「そうなの。ほんとに困ったのよ…。ラリーが準備中に来るのはいつもの事だけど、エイドリアンが来るなんて思わないでしょ?急遽席も増やさないといけなくなったし、本来なら断れるんだけど、エイドリアンに逆らえるメイドたちもいなくてね…。ごめんね?驚かせちゃって…。本当は私とラリーとルイーズの3人の予定だったのよ?」
「そうだぜ!全く迷惑なやつ!」
「なんだと?最近お前たち2人は俺に容赦ないな。最初俺の顔色を見てビクビクしてたやつとは大違いだな!」
「なんだと!?」
「ハイハイ、今日はルイーズがいるんだからじゃれ合いはやめてよね。ルイーズ、こちらにどうぞ?今日はあなたに気に入ってもらいたくて色んなお菓子を用意したの!」
「え、えぇ。ありがとう、シャーリー。」
揉めているエイドとラリーをほったらかして私に席を勧めてくれたので、私も関わらずに席に座った。
とりあえず2人もシャーリーに言われて少し落ち着いたのか、席に座った。
丸いテーブルに、私、エイド、ラリー、シャーリーで座った。
推しが近いのはどうしていいのか相変わらず分からないものだ。
「とにかく元気になって良かった。」
「ありがとうございます、エイド。」
「でもほんとにルイーズを前にすると全然違うわよね…。で、私達もルゥって呼んでも良いのかしら…?」
「はぁ?まぁシャーリーンは良いとしてもラリーはダメだ。」
「はぁ?なんで俺だけダメなんだよ!」
「あ、あの私は全然ルゥで構わないんですよ?」
「ほら!ルイーズは良いって言ってくれてるじゃねぇか!お前に許可を得なくても俺たちはルゥって呼ぶぜ!」
「まぁ、私は許可してもらえたから関係なくルゥって呼ぶね?」
「ラリー、ルゥは無理して良いって言ってるんだよ。とにかくお前はこれからも永遠にルイーズと呼べ。」
こんなに私の愛称呼びで揉めるとは思わなかった…。
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