14 / 36
エマに叱られました、第2弾!
しおりを挟む
あの後私は倒れてしまい、気がついたらベットの上にいた。
しかもそれに気づいたのはあの追いかけっこ?から3日後だった。
どうもそのあと高熱が出たらしく、ベットので寝込んでいたのだ。
意識が戻っても熱が高いのは高いままだったので、意識が戻っただけでまた前みたいに両親に泣かれてしまった。それから2日後に熱も下がったのだ。
するとやはりという展開が待っていた。
「お嬢様…。今回は言わせて頂きます。」
「はい…。」
「どうして誰にも言わず、そしてまだ出たことのない外に勝手に出られたのですか!!!」
待っていました、エマの本気のお怒り…。
私は今ベットの上で正座させられています。
病み上がりの私に正座をさせるのはどうかとと横でルディが言ってくれたが、その言葉をひと睨みで終わらせた。
「今回は全て勝手にうごかれたお嬢様が悪いのです!!どれほどご主人様、奥様、そして私たちが心配したか!!お嬢様がウィンザー家のご子息に運ばれてきた時は何事かと思いました。お部屋に戻られていたはずが、いつの間にか外に出ていたなんて、誰が思っていたでしょう。しかもまだお嬢様は外に出られたことも無いのです。もうそろそろ屋敷の中ではなく、お外に出て歩いて頂こうとは確かに思っておりました。ですが、それは勝手に出ていいものではありません!お嬢様が無理をしないようにそこは私たちが考えて外に出て貰おうと思っていたのです!」
「そうでした…。申し訳ありません、エマ様。」
ルディは言葉に押されて負けてしまった。
確かに自分の病弱さを甘く見ていた。
最近は熱も出ることはなかったし、正直体調が良くなって普通の子供みたいになれるんじゃないかと思ったのだ。
だからこんなことになるとは全く思ってなかった。
結局私は病弱、虚弱なのだ。
今度からはそれを踏まえて動かなければエイドリアン様を助けることなど出来ない。
私が寝込んでいる間に何かあればそれこそ意味ないのだ。
これはゲームでは無い。
自分では自覚していたつもりだったが、やはり高熱が続いて危ない状態になって初めて実感したと思う。
次生まれ変わることは無いかもしれないのだと。
こうやって前の意識を持ったまま転生することなど奇跡に近い事なのに、どこかでゲームだからまたやり直しがきくと思ってしまっていたのかもしれない。
これはエイドリアン様でも言えることだ。
死んでしまったら生き返ることやリセットすることは出来ないのだ。
そう思うとエマの心配してくれた言葉によりいっそう涙が出てきた。
「ご、こめん…、ごめ、んなさい…。」
涙を流したら心配をまたかけてしまうと思い、どうにか流さないようにしようとしたらふと、エマが抱きしめてくれた。
「本当に心配したのですよ…。私共もお嬢様のことをきちんと見ていなかった、そばにいなかったのも悪かったのです。ですが、次からは勝手にいなくなるのはやめてください。私たちが知らないところで倒れるなんて、気が気ではありません。この屋敷でお嬢様は皆から大切な存在だと思われているのです…。それは私やルドルフももちろんそうなのですよ?」
「はい…、ごめ、んなさい…。」
「分かってもらえたなら良いのです…。」
エマは私が泣き止むまで抱きしめてくれた。
私が落ち着くとそこで離れてしまった。
あまりお母様も忙しいので、抱きしめたりはしてくれない。
なので、エマのこういう温かいところが大好きなのだ。
きっと他の貴族では使用人がこういうことをするのは許されないかもしれないのだが、体が弱い私は歩く練習をする中でもエマやルディに抱きついたりしていたのであまりそういうことは気にしない。
まぁルディには一応僕も男なんですよ。とは毎回言われていた。
「あ、ところでエマ。」
「なんでしょうか?」
「さっきウィンザー家のご子息に運ばれてきたって言ってたけど…?」
「はい、その通りです。とても急いできてくださったので、お嬢様をお姫様抱っこにして汗だくになって連れてきてくださりましたよ?」
今更になって恥ずかしくなった。
憧れの存在に姫抱っこ…。
もう顔を合わせるなんて出来ない…!!
「何を急に恥ずかしがっているのですか?ルディにもよくお姫様抱っこさせているではないですか?」
「そ、それは昔から知ってる人とほぼ初対面に近い人との違いよ!!うわぁ~、もうどんな顔で次お会いすれば良いのか分からないわ!ちゃんとお話もしないで、目の前で倒れるなんて最悪よ~!」
そう言っているとドアをノックする音が聞こえた。
私は心配をかけた両親が来てくれたのだと思い声をかけた。
「開いてますよ、どうぞ~!」
そう言うとドアを開けた時に出てきたのはなんとエイドリアン様だった。
しかもそれに気づいたのはあの追いかけっこ?から3日後だった。
どうもそのあと高熱が出たらしく、ベットので寝込んでいたのだ。
意識が戻っても熱が高いのは高いままだったので、意識が戻っただけでまた前みたいに両親に泣かれてしまった。それから2日後に熱も下がったのだ。
するとやはりという展開が待っていた。
「お嬢様…。今回は言わせて頂きます。」
「はい…。」
「どうして誰にも言わず、そしてまだ出たことのない外に勝手に出られたのですか!!!」
待っていました、エマの本気のお怒り…。
私は今ベットの上で正座させられています。
病み上がりの私に正座をさせるのはどうかとと横でルディが言ってくれたが、その言葉をひと睨みで終わらせた。
「今回は全て勝手にうごかれたお嬢様が悪いのです!!どれほどご主人様、奥様、そして私たちが心配したか!!お嬢様がウィンザー家のご子息に運ばれてきた時は何事かと思いました。お部屋に戻られていたはずが、いつの間にか外に出ていたなんて、誰が思っていたでしょう。しかもまだお嬢様は外に出られたことも無いのです。もうそろそろ屋敷の中ではなく、お外に出て歩いて頂こうとは確かに思っておりました。ですが、それは勝手に出ていいものではありません!お嬢様が無理をしないようにそこは私たちが考えて外に出て貰おうと思っていたのです!」
「そうでした…。申し訳ありません、エマ様。」
ルディは言葉に押されて負けてしまった。
確かに自分の病弱さを甘く見ていた。
最近は熱も出ることはなかったし、正直体調が良くなって普通の子供みたいになれるんじゃないかと思ったのだ。
だからこんなことになるとは全く思ってなかった。
結局私は病弱、虚弱なのだ。
今度からはそれを踏まえて動かなければエイドリアン様を助けることなど出来ない。
私が寝込んでいる間に何かあればそれこそ意味ないのだ。
これはゲームでは無い。
自分では自覚していたつもりだったが、やはり高熱が続いて危ない状態になって初めて実感したと思う。
次生まれ変わることは無いかもしれないのだと。
こうやって前の意識を持ったまま転生することなど奇跡に近い事なのに、どこかでゲームだからまたやり直しがきくと思ってしまっていたのかもしれない。
これはエイドリアン様でも言えることだ。
死んでしまったら生き返ることやリセットすることは出来ないのだ。
そう思うとエマの心配してくれた言葉によりいっそう涙が出てきた。
「ご、こめん…、ごめ、んなさい…。」
涙を流したら心配をまたかけてしまうと思い、どうにか流さないようにしようとしたらふと、エマが抱きしめてくれた。
「本当に心配したのですよ…。私共もお嬢様のことをきちんと見ていなかった、そばにいなかったのも悪かったのです。ですが、次からは勝手にいなくなるのはやめてください。私たちが知らないところで倒れるなんて、気が気ではありません。この屋敷でお嬢様は皆から大切な存在だと思われているのです…。それは私やルドルフももちろんそうなのですよ?」
「はい…、ごめ、んなさい…。」
「分かってもらえたなら良いのです…。」
エマは私が泣き止むまで抱きしめてくれた。
私が落ち着くとそこで離れてしまった。
あまりお母様も忙しいので、抱きしめたりはしてくれない。
なので、エマのこういう温かいところが大好きなのだ。
きっと他の貴族では使用人がこういうことをするのは許されないかもしれないのだが、体が弱い私は歩く練習をする中でもエマやルディに抱きついたりしていたのであまりそういうことは気にしない。
まぁルディには一応僕も男なんですよ。とは毎回言われていた。
「あ、ところでエマ。」
「なんでしょうか?」
「さっきウィンザー家のご子息に運ばれてきたって言ってたけど…?」
「はい、その通りです。とても急いできてくださったので、お嬢様をお姫様抱っこにして汗だくになって連れてきてくださりましたよ?」
今更になって恥ずかしくなった。
憧れの存在に姫抱っこ…。
もう顔を合わせるなんて出来ない…!!
「何を急に恥ずかしがっているのですか?ルディにもよくお姫様抱っこさせているではないですか?」
「そ、それは昔から知ってる人とほぼ初対面に近い人との違いよ!!うわぁ~、もうどんな顔で次お会いすれば良いのか分からないわ!ちゃんとお話もしないで、目の前で倒れるなんて最悪よ~!」
そう言っているとドアをノックする音が聞こえた。
私は心配をかけた両親が来てくれたのだと思い声をかけた。
「開いてますよ、どうぞ~!」
そう言うとドアを開けた時に出てきたのはなんとエイドリアン様だった。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる