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エマに叱られました、第2弾!

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あの後私は倒れてしまい、気がついたらベットの上にいた。
しかもそれに気づいたのはあの追いかけっこ?から3日後だった。
どうもそのあと高熱が出たらしく、ベットので寝込んでいたのだ。

意識が戻っても熱が高いのは高いままだったので、意識が戻っただけでまた前みたいに両親に泣かれてしまった。それから2日後に熱も下がったのだ。

するとやはりという展開が待っていた。

「お嬢様…。今回は言わせて頂きます。」
「はい…。」
「どうして誰にも言わず、そしてまだ出たことのない外に勝手に出られたのですか!!!」

待っていました、エマの本気のお怒り…。
私は今ベットの上で正座させられています。
病み上がりの私に正座をさせるのはどうかとと横でルディが言ってくれたが、その言葉をひと睨みで終わらせた。

「今回は全て勝手にうごかれたお嬢様が悪いのです!!どれほどご主人様、奥様、そして私たちが心配したか!!お嬢様がウィンザー家のご子息に運ばれてきた時は何事かと思いました。お部屋に戻られていたはずが、いつの間にか外に出ていたなんて、誰が思っていたでしょう。しかもまだお嬢様は外に出られたことも無いのです。もうそろそろ屋敷の中ではなく、お外に出て歩いて頂こうとは確かに思っておりました。ですが、それは勝手に出ていいものではありません!お嬢様が無理をしないようにそこは私たちが考えて外に出て貰おうと思っていたのです!」
「そうでした…。申し訳ありません、エマ様。」

ルディは言葉に押されて負けてしまった。

確かに自分の病弱さを甘く見ていた。
最近は熱も出ることはなかったし、正直体調が良くなって普通の子供みたいになれるんじゃないかと思ったのだ。
だからこんなことになるとは全く思ってなかった。
結局私は病弱、虚弱なのだ。
今度からはそれを踏まえて動かなければエイドリアン様を助けることなど出来ない。
私が寝込んでいる間に何かあればそれこそ意味ないのだ。

これはゲームでは無い。

自分では自覚していたつもりだったが、やはり高熱が続いて危ない状態になって初めて実感したと思う。
次生まれ変わることは無いかもしれないのだと。
こうやって前の意識を持ったまま転生することなど奇跡に近い事なのに、どこかでゲームだからまたやり直しがきくと思ってしまっていたのかもしれない。

これはエイドリアン様でも言えることだ。
死んでしまったら生き返ることやリセットすることは出来ないのだ。

そう思うとエマの心配してくれた言葉によりいっそう涙が出てきた。

「ご、こめん…、ごめ、んなさい…。」

涙を流したら心配をまたかけてしまうと思い、どうにか流さないようにしようとしたらふと、エマが抱きしめてくれた。

「本当に心配したのですよ…。私共もお嬢様のことをきちんと見ていなかった、そばにいなかったのも悪かったのです。ですが、次からは勝手にいなくなるのはやめてください。私たちが知らないところで倒れるなんて、気が気ではありません。この屋敷でお嬢様は皆から大切な存在だと思われているのです…。それは私やルドルフももちろんそうなのですよ?」
「はい…、ごめ、んなさい…。」
「分かってもらえたなら良いのです…。」

エマは私が泣き止むまで抱きしめてくれた。

私が落ち着くとそこで離れてしまった。

あまりお母様も忙しいので、抱きしめたりはしてくれない。
なので、エマのこういう温かいところが大好きなのだ。
きっと他の貴族では使用人がこういうことをするのは許されないかもしれないのだが、体が弱い私は歩く練習をする中でもエマやルディに抱きついたりしていたのであまりそういうことは気にしない。
まぁルディには一応僕も男なんですよ。とは毎回言われていた。

「あ、ところでエマ。」
「なんでしょうか?」
「さっきウィンザー家のご子息に運ばれてきたって言ってたけど…?」
「はい、その通りです。とても急いできてくださったので、お嬢様をお姫様抱っこにして汗だくになって連れてきてくださりましたよ?」

今更になって恥ずかしくなった。
憧れの存在に姫抱っこ…。
もう顔を合わせるなんて出来ない…!!

「何を急に恥ずかしがっているのですか?ルディにもよくお姫様抱っこさせているではないですか?」
「そ、それは昔から知ってる人とほぼ初対面に近い人との違いよ!!うわぁ~、もうどんな顔で次お会いすれば良いのか分からないわ!ちゃんとお話もしないで、目の前で倒れるなんて最悪よ~!」

そう言っているとドアをノックする音が聞こえた。
私は心配をかけた両親が来てくれたのだと思い声をかけた。

「開いてますよ、どうぞ~!」

そう言うとドアを開けた時に出てきたのはなんとエイドリアン様だった。
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