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もうすぐ4歳になります!

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「お嬢様、私共は毎年毎年お嬢様のお誕生日を盛大にお祝いしたかったのです。ですが、元々お嬢様はあまりお体が丈夫ではありません。ですので、なるべく質素にお嬢様の体力を使わなくて尚且つなるべくなるべくお嬢様のお食事を出来る限り栄養のある豪華な物にと工夫をしてまいりました。ですが、今回はこんなに歩くことが出来るようになり、以前よりも遥かに体力がついております。ですからこそお祝いがしたいのです。それはルドルフも同じです。」

エマがそう言うとルディは頷いていた。

「ルドルフは最近このお家に勤めるようになりましたが、お嬢様に対する想いは我々と同じです。だからこそ教えて欲しかったのでしょう。でもそこはご自分で調べるべきだと私は思いますが…。」

エマは笑顔だか少し空気が冷たくなるような視線でルディを見た。
その表情に笑顔を向けながらルディは固まっていた。

「エマ…?」
「いえ、なんでもないんですよ?」

そう言ってエマは話を続ける。

「というかわけで、お嬢様は誕生日までにして頂かないといけないことが山積みなんです。」
「でもまだ日にちはあったはず…?」
「いいえ、確かにまだありますが、無いようなものですよ!」
「え…?」
「お嬢様の体調を見ながら無理のないようにドレスの採寸や、簡単な礼儀作法を覚えて頂かないといけないですし、それにドレスを着ていただくので少しでもヒールに慣れて頂かなくては!」
「皆だけなら別にドレスはいらないと思うのだけど…」
「いいえ、この度は何人かご主人様のお知り合いを呼ばれると言うふうに伺っております。」
「お父さまの?」
「はい。ですので、お嬢様が体調を崩されないように限界まで頑張って頂こうかと…」

エマの迫力にどんどんと何も言えなくなってきた。

「歩く練習も大事ですが、誕生日パーティの途中から椅子にずっと座って頂いても結構ですのでヒールを履いて少しだけ歩けるようにならなければなりません。そうしてお嬢様が元気だということをお見せしなければ!!」
「いや、エマ様まだお嬢様はお部屋の中だけしか何もなしで歩くことは出来ませんよ?廊下などでは誰かの支えありで何とかという所なのにヒールは難しいのでは?」
「いえ、そこのサポートはご主人様がして頂けるようです。お嬢様の手を取りながら歩きたいそうなので支えはあります。ですから今から靴の採寸をしなくてはいけないので、急いでお部屋にお戻りを。さぁルドルフ、お嬢様を抱えて来てください。時間はありませんよ!」

そう言ってエマは早歩きで私の部屋の方向へ歩いて行った。
私のルディは勢いに負けて、キョトンとした表情のままお互いに視線を合わして、お互いにため息をついた。

「ではお嬢様、失礼致します。」
「え…?ちょ、ル、ルディ?!」

ルディは軽々と私をお姫様抱っこするとエマの後を歩いた。

「ちょっとルディ、恥ずかしいわ!」
「仕方ありません。エマ様を怒らせるのは得策ではありませんので…。しかし、お嬢様、軽すぎませんか?もう少し食事の量を増やしましょう。」
「し、仕方ないわ…。これでも前よりはたくさん食べれるようになったのよ?」
「それでもです。無理をするのはいけませんが、このままだと風に飛ばされてしまいそうですよ?」
「そこまでじゃないと思うわ…。ルディは例えが言い過ぎよ…。」

そう言いながら大人しくお姫様抱っこされたままとなっていた。
部屋に着くとエマだけでなく他のメイド達もいて、皆の目が怖かった。
助けを求めてルディを見たが、

「殿方は出てください!!!」

そう他のメイド達に言われ、私の助けてメッセージは届かず、そのあとは色々と採寸され、着せ替えや色を合わせたりと張り切ったメイド達にあーでもない、こーでもないと言われながら長い長い採寸時間が経ったのだった。
私はやっぱりぐったりしてしまい、次の日久々に熱を出してしまい、エマを含めた採寸に関わったメイド達に謝罪されたのだった。
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