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なかなか難しいものです。
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とりあえず体を起こすことが出来た私は周りの状況をゆっくり思いだした。
この家はアタナシア辺境伯と言って、他国と隣接した所に領を持っている。
他国が攻めてきた時は真っ先に対応しなければならず、国の中でも大きな領土と権力を持っている。
お父さまである、グレン・アタナシアは歴代のアタナシア家でも最強と呼ばれるほどお強いらしい。
戦っている所や訓練している所などを見たことないので本当に知識だけ知っている。
私のお父さま、強くて、かっこいい!みたいな意識がルイーズにあるのだ。
でもそういう場面を見せてもらえるほど健康的で活発な訳ではないので、1度も見たことがなかった。
見た目は本当に整っている。自分の父でもあるのにたまに笑顔を見せられるとときめいてしまうのは許して欲しい。
でもそんなお父さまが大切に大切にしているお母さま、ジュリア・アタナシアは社交界で神秘の華と呼ばれている。
これも使用人達が話しているのを聞いただけなのだけど、元々結婚する前からあまり社交界に出られなかったみたい。
でも美しさと聡明さが有名で、王族主催のどうしても参加しないといけないようなパーティーに参加した時はダンスのお誘いが耐えないようだ。
でもそれでも誰とでも踊る訳ではないので、余計神秘的だと言われたみたい。
確かに私のお母さまは綺麗。
ほんとに私を心配して泣いてた時も、安心してにっこり笑った時もまぁ、美しさが隠れることはない。
細くて、どんな色のドレスを着ても似合っている自慢のお母さまだ。
そこでその2人から生まれた私なんだけど、正直に言うと顔がどんな顔なのか分からないのだ。
使用人達が言うには「今日もお嬢様は美しいですね!」とか「高熱で大変だったのでとても痩せてしまってますが、それでも美しさは無くなりませんね~。」とか色々と私を褒めるのだが、正直自分の顔が分からないのでそういうことを言われてもにっこり笑うしかない。
笑えば逆に男女共に使用人達は「お嬢様が微笑まれた!」「やばい!笑顔が可愛すぎる!!」などと主人の娘である私の前で関係なく悶えている。
それは仕事として大丈夫なのだろうか…と最初の頃思ったりもしたが、頭がスッキリしてから日にちも経っている為、少しその感じが慣れてきた。
逆にそういう面を隠さず堂々と出している時点で有効な関係を築けているのだろうと思うことにしたのだ。
それにこのところ少しずつだが、体調も良くなっていて、ベットの上で自力で体を起こせるようになったのだ。
まだ、そこまでしか出来ていないのかとは言わないで欲しい。
本当にルイーズは体力も無く、首を動かすだけでもゆっくりしか出来ないし、まぁすぐに息切れしてしまう。
まぁそれは前世である心もそういう状況になったことが何度もあるので、どういう風に体を動かしていけばいいのかが分かるので非常にこの記憶があって良かったと思う。
体が起こせることで分かったことは髪の色だ。
首だけしか動かせなかった時はそういうことを見る余裕もなかったのだが、少しずつ余裕が出だした為、判明した。
なんと、軽くウェーブのかかった腰ぐらいまである銀髪!
その時点で私はこの世界、ファンタジーなんだーって思った。
使用人達はだいたいの髪の色は黒、茶色、金、グレーな人を見かけていて、顔立ち的に日本ではなく外国かなぁ?でも辺境伯って言うぐらいだからちょっと歴史的に昔なのかなぁ?とか色々思ったりもしたが、正直銀髪とか見たことない。
染めている人は別だが、3歳である私の髪を染めたりはしないだろう。特に病弱なのによりそういう事はしないと思った。
だからこそ余計、地球じゃないんだなぁ~と思った。
その中でファンタジー?!って思ったのが魔法を使えたりする人がいるのだ。
使用人にも使える人がいて、最初見た時はビックリしてしまった。
私が喉が乾いたことを伝えると空っぽの水差しを持ってきて、何か言ったあと、その水差しが水でいっぱいになったのだ。
もう目が点になった瞬間だった。
どうも魔法が使えることが普通みたいだが、まだ3歳のルイーズには理解が出来ない。
それも前世の記憶があるせいで余計理解が出来なかった。
でもとてもワクワクしたのは、前世の自分がこういう話が好きだったからだ。
でもやはりこの環境に慣れるのはまだまだ前世の記憶が受け入れてくれないので、本当に難しい…。
この家はアタナシア辺境伯と言って、他国と隣接した所に領を持っている。
他国が攻めてきた時は真っ先に対応しなければならず、国の中でも大きな領土と権力を持っている。
お父さまである、グレン・アタナシアは歴代のアタナシア家でも最強と呼ばれるほどお強いらしい。
戦っている所や訓練している所などを見たことないので本当に知識だけ知っている。
私のお父さま、強くて、かっこいい!みたいな意識がルイーズにあるのだ。
でもそういう場面を見せてもらえるほど健康的で活発な訳ではないので、1度も見たことがなかった。
見た目は本当に整っている。自分の父でもあるのにたまに笑顔を見せられるとときめいてしまうのは許して欲しい。
でもそんなお父さまが大切に大切にしているお母さま、ジュリア・アタナシアは社交界で神秘の華と呼ばれている。
これも使用人達が話しているのを聞いただけなのだけど、元々結婚する前からあまり社交界に出られなかったみたい。
でも美しさと聡明さが有名で、王族主催のどうしても参加しないといけないようなパーティーに参加した時はダンスのお誘いが耐えないようだ。
でもそれでも誰とでも踊る訳ではないので、余計神秘的だと言われたみたい。
確かに私のお母さまは綺麗。
ほんとに私を心配して泣いてた時も、安心してにっこり笑った時もまぁ、美しさが隠れることはない。
細くて、どんな色のドレスを着ても似合っている自慢のお母さまだ。
そこでその2人から生まれた私なんだけど、正直に言うと顔がどんな顔なのか分からないのだ。
使用人達が言うには「今日もお嬢様は美しいですね!」とか「高熱で大変だったのでとても痩せてしまってますが、それでも美しさは無くなりませんね~。」とか色々と私を褒めるのだが、正直自分の顔が分からないのでそういうことを言われてもにっこり笑うしかない。
笑えば逆に男女共に使用人達は「お嬢様が微笑まれた!」「やばい!笑顔が可愛すぎる!!」などと主人の娘である私の前で関係なく悶えている。
それは仕事として大丈夫なのだろうか…と最初の頃思ったりもしたが、頭がスッキリしてから日にちも経っている為、少しその感じが慣れてきた。
逆にそういう面を隠さず堂々と出している時点で有効な関係を築けているのだろうと思うことにしたのだ。
それにこのところ少しずつだが、体調も良くなっていて、ベットの上で自力で体を起こせるようになったのだ。
まだ、そこまでしか出来ていないのかとは言わないで欲しい。
本当にルイーズは体力も無く、首を動かすだけでもゆっくりしか出来ないし、まぁすぐに息切れしてしまう。
まぁそれは前世である心もそういう状況になったことが何度もあるので、どういう風に体を動かしていけばいいのかが分かるので非常にこの記憶があって良かったと思う。
体が起こせることで分かったことは髪の色だ。
首だけしか動かせなかった時はそういうことを見る余裕もなかったのだが、少しずつ余裕が出だした為、判明した。
なんと、軽くウェーブのかかった腰ぐらいまである銀髪!
その時点で私はこの世界、ファンタジーなんだーって思った。
使用人達はだいたいの髪の色は黒、茶色、金、グレーな人を見かけていて、顔立ち的に日本ではなく外国かなぁ?でも辺境伯って言うぐらいだからちょっと歴史的に昔なのかなぁ?とか色々思ったりもしたが、正直銀髪とか見たことない。
染めている人は別だが、3歳である私の髪を染めたりはしないだろう。特に病弱なのによりそういう事はしないと思った。
だからこそ余計、地球じゃないんだなぁ~と思った。
その中でファンタジー?!って思ったのが魔法を使えたりする人がいるのだ。
使用人にも使える人がいて、最初見た時はビックリしてしまった。
私が喉が乾いたことを伝えると空っぽの水差しを持ってきて、何か言ったあと、その水差しが水でいっぱいになったのだ。
もう目が点になった瞬間だった。
どうも魔法が使えることが普通みたいだが、まだ3歳のルイーズには理解が出来ない。
それも前世の記憶があるせいで余計理解が出来なかった。
でもとてもワクワクしたのは、前世の自分がこういう話が好きだったからだ。
でもやはりこの環境に慣れるのはまだまだ前世の記憶が受け入れてくれないので、本当に難しい…。
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