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『哀と悲しみの半熟の君』について
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「え~皆さんいいですか? 男女の仲において料理というのは……」
だいぶ色々とこじらせている我らが担任である桃ちゃんが、いつものアレの話を始める。
女教師という甘い単語からは、全く想像もできない程にロリな容姿を持っているのが、この桃ちゃんだ。 一部の生徒からは、すでに尊いと言われ、守護され崇められている……とかいないとか。
どうやら今回は、いや今回もうまくいかなかったようだ。
ん?なにがって?
あぁ……それはあれだよ、桃ちゃんの恋愛の話だよ。
「従って、両面焼きなどもっての他であり、日本では基本的には……」
ほう……たしかにこの件は某キノコとタケノコの戦争にも通じるものがあるな。
※
自宅。居間でくつろぐ妹と使い魔の黒猫メス。愛くるしい我が妹とすっかり居ついた黒猫が戯れている。僕は今の妹に軽く声をかけて自分の部屋にいき、制服を部屋着に着替えると、もちろん妹の待つ居間へと向かった。
「っということなんだよ妹よ」
学校での桃ちゃんの例の話を妹にする。
妹は僕の話を聞いた後、目を輝かせ五芒星の書かれた右手を顔の前に置くと、若干のポーズを決めて僕に言った。
「兄……それは確かに問題……です。戦いであり、ウォーでもあり、議題……です」
「だろ?」
妹が少々興奮気味に食いついてきている。そうだなさもありなんさもありなんだな。
「ん……兄……かいぎをはじめます」
今日も妹の会議が始まるようだ。
妹曰く、世界の真実を知る会議が……。
会議の開始が宣言されるも、妹は先ほどから続けている使い魔である黒猫メスの喉の辺りと耳周りを丁寧に撫でることはやめない。
黒猫も自分の主の意を汲み取っているのか、それに対して絶対服従の姿勢をとり快楽へと身を委ねている。
とはいえ、その黒猫を撫でながら妹はキラキラとした瞳を僕に向けている。いやぁ本当、妹の瞳のキラキラは、かの、おおいぬ座のシリウスか、いやカノープスかといわんばかりだ。
ちなみに、今日の髪型はお団子だ。妹の頭のうえに可愛いお団子がちょこんと乗っている様は、兄以外の者もきっと魅了することだろう。
「ちなみに、妹はたしか、昔、半熟こそ至高であると言っていたな」
「ん……半熟こそが至高……味付けは塩コショウの上に醤油数適……です」
随分前に聞いたときに妹は確かにそういっていた。そして目玉焼きを食べる際には、白身の部分を少しずつ的確に切り取っていきながら食べる。
真剣すぎるその姿は、あの闇医者のオペを思い起こさせる。
「半熟の黄身は脆く、そして魅惑的だからな……」
「ん……優しくしないとダメ」
そう、半熟の君は繊細で脆く、またその姿こそが目を惹きつけて止まないのだ。
白身をゆっくりとゆっくりと剥いでいき、最後の一枚を……ゲフンゲフン。
「兄……? なにか 『蕩れ』になっていた? むぅ……」
半熟の君を思い浮かべていた僕を、妹が少し嫉妬の混ざったような顔で見てくる。
「何を妙な事を……この僕が妹以外の何かに現を抜かすことなどありえないよ?」
乾いた笑いと共に妹の眼差しの意味を全否定する。
「なら……いい……けど……」
少し照れたようにそっぽを向く妹……有体に言って尊い!
兄はその姿だけで、白飯を何杯でも可能なんだぞ。
「兄は醤油?」
妹は照れ隠しをするように、そっぽを向いた後、猫を抱えながら、
小さな声で、確認をするように問いかけてくる。
「オフコース! あぁもちろん醤油だ。まぁ……ソースやケチャップ、塩コショウのみというのも、実に赴きがあり、かつ冒険心あふれているとは思うが」
実際考えてみればいずれも、目玉焼きという基本、味付けという点では無にすら近い、純白なキャンパスを彩る色は多いに越したことがない。まさに十人十色というところだろ。因みに我が家は全員一致の満場一致で『醤油』だ。
目玉焼きには大きく分けて3種類の焼き方がある。
良くみんなが絵的に見かけるのは『片面焼き(サニーサイドアップ)』だな。熱したフライパンに油を薄く引き、手ずから玉子を2つ程割り、良き音を立てて……というやつだ。
だが恐らくだが、我々がやっているのはこれではない。まぁそれはこの次に説明をしよう。
「ん……兄、水を入れる……」
そう、妹が言ったように片面焼きの要領で始めるも、なぜかすぐに水を少量入れてふたを閉めてはいないだろうか? 心当たりがあるだろ? それが第二の焼き方だ。
「あぁ……妹よ……そうだ、我々は片面焼きと見せかけて、少量の水を入れた後、蓋をして蒸し焼きにしている」
そう、これが第二の焼き方『蒸し焼き(ベイステッドエッグ)』だ。実際この焼き方のほうが白身はふわっとし、良い弾力を持ち、黄身も綺麗に半熟になってくれる……気がする。まぁここは個人差もあるところだろう。
「ん……兄……」
あぁ……妹よ、わかっているよ皆まで言うな。そうだな、ハンバーガーやサンドウィッチの具には確かに難しいな。黄身は半熟ゆえにパンを伝い。染み込み、防波堤を超え流れ出てくる。
「安心しろ、妹よ。そこで第三の焼き方だ」
第三の焼き方は、『両面焼き(ターンオーバー)』だ。要は途中でひっくり返して両面を焼く。この焼き方はその結果からいくつかの形に変化する。
「ん……クラスチェンジ?」
「その通りだ妹よ」
まぁどちらかというと結果から故障が変わるだけなんだけどね。
オーバー・イージー:白身は柔らかく黄身もほとんど液状になる。サニーサイドダウンともいうらしい。
オーバー・ミディアム:黄身は半熟。熱しられても両面を焼かれても半熟の君なわけだ。
オーバー・ハード:黄身もすべてが固焼きになる。世間の風にさらされて半熟の君は固焼き、ハードすら乗り越えるというわけだ。別名はオーバー・ウェル。
「このように、半熟の君はクラスチェンジしていくんだ妹よ」
「世界はたいへん……半熟の君も……」
「そうだな妹よ、だが兄は最後まで妹と定めた、この半熟の道を貫いてみせるぞ」
僕は拳を強く握り妹へと向けた。
「ん…兄……」
その拳に右手で小さな可愛らしい拳を作り当ててくる。うむ、そう当ててくるんだ。あててんのよだ。
ブラボーである。
「兄と私は最後まで半熟のように優しく世界に負けない……兄、やっぱり、だいすき……」
おっと、いかん錯乱しかけていたな。妹が何かを言っていた気がするのだが、一瞬遠くに行きかけていたせいか聞こえなかったようだ。何か本当に惜しい……そんな気がしたのだけどな……。
「ん? 妹よ何か言ったか?」
「ん……なんでもない……」
「そうか……さて、兄はちょっとでかけてくるぞ、留守番を頼んだぞ妹よ」
「わかった……兄、きをつけて」
ようは世界は平和で妹は可愛く、目玉焼きは半熟からの醤油こそが至高。それでいい。それでは本日の妹と僕の会議を終えます。
「兄のバカ……」
玄関で靴を履いている僕に妹は少し口をとがらせて言っている……が、勿論、僕には聞こえるはずもない。留守番という任務を任された妹は、その後、大地母神が帰るまでの間、使い魔たる黒猫に兄の悪いところと良いところを言い聞かせていた。
このお話は、どこにでもいる家族、どこにでもいる兄妹のお話し。
ただ、少しだけ違うのは、この妹は、小学一年生にして既に厨二病だということ……だったのです。
そうこれは、どこにでもありそうでない、妹と僕の世界の真実の会議のお話し……なのです。
「いい? 兄こそが至高です……」
『ニャー……(そろそろ勘弁して欲しいニャ……)』
だいぶ色々とこじらせている我らが担任である桃ちゃんが、いつものアレの話を始める。
女教師という甘い単語からは、全く想像もできない程にロリな容姿を持っているのが、この桃ちゃんだ。 一部の生徒からは、すでに尊いと言われ、守護され崇められている……とかいないとか。
どうやら今回は、いや今回もうまくいかなかったようだ。
ん?なにがって?
あぁ……それはあれだよ、桃ちゃんの恋愛の話だよ。
「従って、両面焼きなどもっての他であり、日本では基本的には……」
ほう……たしかにこの件は某キノコとタケノコの戦争にも通じるものがあるな。
※
自宅。居間でくつろぐ妹と使い魔の黒猫メス。愛くるしい我が妹とすっかり居ついた黒猫が戯れている。僕は今の妹に軽く声をかけて自分の部屋にいき、制服を部屋着に着替えると、もちろん妹の待つ居間へと向かった。
「っということなんだよ妹よ」
学校での桃ちゃんの例の話を妹にする。
妹は僕の話を聞いた後、目を輝かせ五芒星の書かれた右手を顔の前に置くと、若干のポーズを決めて僕に言った。
「兄……それは確かに問題……です。戦いであり、ウォーでもあり、議題……です」
「だろ?」
妹が少々興奮気味に食いついてきている。そうだなさもありなんさもありなんだな。
「ん……兄……かいぎをはじめます」
今日も妹の会議が始まるようだ。
妹曰く、世界の真実を知る会議が……。
会議の開始が宣言されるも、妹は先ほどから続けている使い魔である黒猫メスの喉の辺りと耳周りを丁寧に撫でることはやめない。
黒猫も自分の主の意を汲み取っているのか、それに対して絶対服従の姿勢をとり快楽へと身を委ねている。
とはいえ、その黒猫を撫でながら妹はキラキラとした瞳を僕に向けている。いやぁ本当、妹の瞳のキラキラは、かの、おおいぬ座のシリウスか、いやカノープスかといわんばかりだ。
ちなみに、今日の髪型はお団子だ。妹の頭のうえに可愛いお団子がちょこんと乗っている様は、兄以外の者もきっと魅了することだろう。
「ちなみに、妹はたしか、昔、半熟こそ至高であると言っていたな」
「ん……半熟こそが至高……味付けは塩コショウの上に醤油数適……です」
随分前に聞いたときに妹は確かにそういっていた。そして目玉焼きを食べる際には、白身の部分を少しずつ的確に切り取っていきながら食べる。
真剣すぎるその姿は、あの闇医者のオペを思い起こさせる。
「半熟の黄身は脆く、そして魅惑的だからな……」
「ん……優しくしないとダメ」
そう、半熟の君は繊細で脆く、またその姿こそが目を惹きつけて止まないのだ。
白身をゆっくりとゆっくりと剥いでいき、最後の一枚を……ゲフンゲフン。
「兄……? なにか 『蕩れ』になっていた? むぅ……」
半熟の君を思い浮かべていた僕を、妹が少し嫉妬の混ざったような顔で見てくる。
「何を妙な事を……この僕が妹以外の何かに現を抜かすことなどありえないよ?」
乾いた笑いと共に妹の眼差しの意味を全否定する。
「なら……いい……けど……」
少し照れたようにそっぽを向く妹……有体に言って尊い!
兄はその姿だけで、白飯を何杯でも可能なんだぞ。
「兄は醤油?」
妹は照れ隠しをするように、そっぽを向いた後、猫を抱えながら、
小さな声で、確認をするように問いかけてくる。
「オフコース! あぁもちろん醤油だ。まぁ……ソースやケチャップ、塩コショウのみというのも、実に赴きがあり、かつ冒険心あふれているとは思うが」
実際考えてみればいずれも、目玉焼きという基本、味付けという点では無にすら近い、純白なキャンパスを彩る色は多いに越したことがない。まさに十人十色というところだろ。因みに我が家は全員一致の満場一致で『醤油』だ。
目玉焼きには大きく分けて3種類の焼き方がある。
良くみんなが絵的に見かけるのは『片面焼き(サニーサイドアップ)』だな。熱したフライパンに油を薄く引き、手ずから玉子を2つ程割り、良き音を立てて……というやつだ。
だが恐らくだが、我々がやっているのはこれではない。まぁそれはこの次に説明をしよう。
「ん……兄、水を入れる……」
そう、妹が言ったように片面焼きの要領で始めるも、なぜかすぐに水を少量入れてふたを閉めてはいないだろうか? 心当たりがあるだろ? それが第二の焼き方だ。
「あぁ……妹よ……そうだ、我々は片面焼きと見せかけて、少量の水を入れた後、蓋をして蒸し焼きにしている」
そう、これが第二の焼き方『蒸し焼き(ベイステッドエッグ)』だ。実際この焼き方のほうが白身はふわっとし、良い弾力を持ち、黄身も綺麗に半熟になってくれる……気がする。まぁここは個人差もあるところだろう。
「ん……兄……」
あぁ……妹よ、わかっているよ皆まで言うな。そうだな、ハンバーガーやサンドウィッチの具には確かに難しいな。黄身は半熟ゆえにパンを伝い。染み込み、防波堤を超え流れ出てくる。
「安心しろ、妹よ。そこで第三の焼き方だ」
第三の焼き方は、『両面焼き(ターンオーバー)』だ。要は途中でひっくり返して両面を焼く。この焼き方はその結果からいくつかの形に変化する。
「ん……クラスチェンジ?」
「その通りだ妹よ」
まぁどちらかというと結果から故障が変わるだけなんだけどね。
オーバー・イージー:白身は柔らかく黄身もほとんど液状になる。サニーサイドダウンともいうらしい。
オーバー・ミディアム:黄身は半熟。熱しられても両面を焼かれても半熟の君なわけだ。
オーバー・ハード:黄身もすべてが固焼きになる。世間の風にさらされて半熟の君は固焼き、ハードすら乗り越えるというわけだ。別名はオーバー・ウェル。
「このように、半熟の君はクラスチェンジしていくんだ妹よ」
「世界はたいへん……半熟の君も……」
「そうだな妹よ、だが兄は最後まで妹と定めた、この半熟の道を貫いてみせるぞ」
僕は拳を強く握り妹へと向けた。
「ん…兄……」
その拳に右手で小さな可愛らしい拳を作り当ててくる。うむ、そう当ててくるんだ。あててんのよだ。
ブラボーである。
「兄と私は最後まで半熟のように優しく世界に負けない……兄、やっぱり、だいすき……」
おっと、いかん錯乱しかけていたな。妹が何かを言っていた気がするのだが、一瞬遠くに行きかけていたせいか聞こえなかったようだ。何か本当に惜しい……そんな気がしたのだけどな……。
「ん? 妹よ何か言ったか?」
「ん……なんでもない……」
「そうか……さて、兄はちょっとでかけてくるぞ、留守番を頼んだぞ妹よ」
「わかった……兄、きをつけて」
ようは世界は平和で妹は可愛く、目玉焼きは半熟からの醤油こそが至高。それでいい。それでは本日の妹と僕の会議を終えます。
「兄のバカ……」
玄関で靴を履いている僕に妹は少し口をとがらせて言っている……が、勿論、僕には聞こえるはずもない。留守番という任務を任された妹は、その後、大地母神が帰るまでの間、使い魔たる黒猫に兄の悪いところと良いところを言い聞かせていた。
このお話は、どこにでもいる家族、どこにでもいる兄妹のお話し。
ただ、少しだけ違うのは、この妹は、小学一年生にして既に厨二病だということ……だったのです。
そうこれは、どこにでもありそうでない、妹と僕の世界の真実の会議のお話し……なのです。
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