呟きの箱

十四年生

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偽狂神

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偽狂神

人を侮辱したり 人を貶めたり
殺せと叫んだり 死ねといわせたり
している人の歌をどんな気持ちで人は聞くのだろう

大した声でもなければありふれているのに
何を信じて聞いているのだろうか

きっと首筋に刃を当てられ連れ去られて
閉じ込められれば 命の危うさを
目の前にすればきっと泣いて
叫びながら懇願して助けを求めるのに

壊れたふりをして壊れたように強がって
生きているだけの 木偶人形を
都合の良い身代わり人形にしてるだけの狂人たちは
どんな目で見るのだろう?

話題性だけで
嘘の神を
薄っぺらい偽の神様を
信仰して
自分の姿を映して移して

代わりの神が見つかればまたそこに信仰を委ね
次の花次の花と飛び移るだけの偽信者達

偽りの神を煽てて熱望して壊していくだけ

都合の良い快楽へ自分の手は汚さないで
儚さと狂人を演じて悦に入る

雪の村足跡をつけて溶けて消える
追いかけてくるのは遭難希望者
でも死にかければ追うのもやめる
厨二病の重傷者は儚く鳴き声を上げて

偽りの狂人は神のふりをして薄っぺらいまま
仮初の狂人を演じてまた壊れたふりをする
切れないナイフを首筋にあてたままの偽狂神


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