呟きの箱

十四年生

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黒猫の願い

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黒猫の願い

震えて泣いている子猫のように
届かないまま背伸びする

目も明かない子猫のように
温もりを探す旅に出る

つかみ切れない幸せ
通り過ぎていく不幸

漆黒の風の背中
運ばされる悲哀

不吉の姿
黒猫のように泣いてる
誰のことも不幸せにしたくはないのに

不吉の姿
黒猫のように泣いてる
本当は出会った全てを幸せにしたいのに

通り過ぎてはいけない
視界に入ってはいけない
見られても見つけても
誰も幸せになれない

不吉の姿
黒猫のように苦しく
誰のことも悲しませるつもりはないのに

不吉の姿
黒猫のように苦しく
本当は出会って全てを喜ばせたいのに

本当は出会った全てを幸せにしたいのに
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