呟きの箱

十四年生

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雨が頭を叩いていく

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雨が頭を叩いていく

雨が頭を叩いていく
痺れるくらい苦い思い出
浮かんでは消えて弾けていく
思い出すほどに沈む記憶

人生は素敵?って聞く
少年時代の自分に
そうでもないよって
返しそうな自分

楽しくないわけじゃない
苦しいばかりじゃない
素敵だといえるかは
まだまだこの先の世界さ

降り続けそうな雨
感情の跳躍が
高いハードルを越えていけそうで
足が引っかかって泥水に突っ込んだ

汚れた顔映って
情けなくなる
変わった世界が映って
笑いあっている
目を閉じる前の炎は
目を閉じた世界では
消えて静か

雨が頭を砕いていく
壊れるくらい苦い思い出
浮かんでは消えて弾かれていく
思い出すほどに撃たれる記憶

人生は素敵?って問う
今の時代の自分に
そうであって欲しいと
返しそうな自分

嬉しいだけなわけじゃない
面白いばかりじゃない
素敵だといえるかは
まだまだこの先の未来さ

刺さり続けそうな雨
感情の潜伏が
深い海のそこを越えて潜れそうで
足は止まったまま水圧に挟まれた

雨が頭を叩いていく
痺れるくらい苦い思い出
浮かんでは消えて弾けていく
思い出すほどに沈む記憶




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