呟きの箱

十四年生

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死神

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死神

逝こうと戻ろうと地獄なら
逝って堕ちるも一興と
三度叩いて手のひらに
生を移して鏡堕ち

燃えた燃えたと蝋燭の
先にともった命火は
消えませんやと願いつつ
ふぅっと一息事の切れ

あとに響くは死神の
高く低くの笑い声

酔うて酔わずて酔いまわり
あけて沈むも運命かと
欲の面叩いて頬の上に
生を映して紅桜

燃えた燃えたと蝋燭の
先に灯った祈火は
燃えて永らえと願いつつ
ふぅっと一息お終いの

あとに響くは死神の
甘き誘いの笑い声


あとに響くは死神の
呼ぶや呼べやの笑い声

「ふぅっ……くくく……」
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