呟きの箱

無法者

無法者

無機質なままで
無感動のままで
無関心でいて
心から笑えなくて

寂しいとは思わないが
つまらないものだと
天を仰ぐが答えはふらない

かわりに降り出した
雨が顔を流れ
涙のように線を引いて
涙を流せばこんな風に
頬はぬれるのだろうか

求めてやまない
自由と感動の物語
自分の生きた道と
真逆な素敵な物語

酒にとかして
思ったことも
全て流し込む夜


寒さに震えても
寂しさには揺れない
次第に枯れていく性根

人の言う幸せは
あまりに遠くて
体に染み付いた
嗅ぎなれたにおいが
鼻につく

無機質のままで
無感動なままで
無関心でいて
心から泣けなくて

悲しいとは思わないが
つまらないものだと
口の端ゆがめている

LaLalala…LaLalala…
LaLalala…LaLalala…


最後に笑うときは
狭い棺の中
骨にかえるときだろう