呟きの箱

十四年生

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潔癖症

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潔癖症

汚れているような
気がしたままで
いくら洗っても
消えない想い

誰かを憎んで
誰かを妬んで
誰かに苦しめられ
僕は生きているんだ

漂白剤に漬け込んでも
楽しい記憶を植えつけても
楽しいを探しても
見つけられないまま
疑心暗鬼だけが
染みのように落ちない

悲しみや苦しみは
すぐにわかるのに
自分の心の悲鳴は聞こえない

泣けなくなった
笑えなくなった
見えなくなった
喜びの扉

つけたお面のような
笑顔に囲まれて
本当の姿はみえない

汚れているような
気がしたままで
いくら洗っても
綺麗にならない
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