呟きの箱

十四年生

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盾を持った笛吹き

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盾を持った笛吹き

盾を持った笛吹きは
踊らなければだめだって
歌わなければだめだって
嘘を真顔で言うんだって

あの子はだめな人だって
あの人はおかしな人だって
真顔で何度も言い続ける

笛吹きの言葉を違うといえば
笛吹きは今度はあなたを嘘にする
世界の人にあなたが嘘つきだと
真顔で言う

みんな盾を持った笛吹きに
騙され最後は全員海の中
高い崖から堕とされて
最後に残る笛吹は
暗い海へと高笑い

騙されないで笛吹きに
踊らされないで笛吹きに
盾を持った笛吹きの言葉は
鵜呑みにしちゃいけない

最後に全員海の中
堕ちるのがいやなら
よく聴いて
泣くのがいやなら
考えて

堕ちる人が友達なら
その手をつかんで引き上げて
最後に笑う笛吹の背中を隠れて
蹴りつけて

盾を持った笛吹きの
言葉を頭で考えて
最後に笑う悪いやつ
そいつはいったい誰なのか
踊りを見て大笑い
誰か隠れた悪いやつ
盾を持った笛吹きの言葉を
心の耳でよく聴いて

盾を持った笛吹きは
踊らなければだめだって
歌わなければだめだって
嘘を真顔で言うんだって

ほら最後に笑う悪いやつ
黒い影の悪いやつ
あなたを堕とす悪いやつ
盾を持った笛吹きの
言葉をしっかり考えて

盾を持った笛吹きは
踊らなければだめだって
歌わなければだめだって
嘘を真顔で言うんだって
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