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第二章

新たな恋と、新たな出発

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 正男の巨大なチ☆ポを、女騎士ジャンヌが跪いた状態でしゃぶっていた。

 すでにジャンヌへの催眠は解けている。

 つまり、ジャンヌの行いは紛れもなく自分の意思であった。

 理想とはほど遠い相手、理想とはほど遠い状況……

 それでも結果として、ジャンヌは望み通りのものを手に入れていた。

 初恋の相手がガチホモだったという絶望から、次に望みを託した勇者が変質者だったと知ったときは地獄だった。

 だがその地獄の底から、ジャンヌを引き上げてくれたものがある。

 それは、快楽だ。

 脳が白く染まり、何度も思考が飛ぶほどの快楽。

 一度粉々に砕け散ったジャンヌの心は、快楽によってつなぎ合わされ、修復されていった。

 ジャンヌは抱かれたからと言って、すぐさま相手に惚れるような尻軽ではない。

 だが、それが自分を絶望から救い、心を救い、新しい希望を与えてくれた相手であれば話は別だ。

 そう、ジャンヌは新しい恋をしたのである。

 恋の相手はもちろん────チ☆ポだ。

 正男? 正男はチ☆ポの付属品である。

 ジャンヌにとって自分の救い主はチ☆ポであり、奉仕するべき相手もチ☆ポであった。

 故にジャンヌは自らの意思で、心を込めてチ☆ポをしゃぶっていた。




















 一方、ジャンヌにチンポをしゃぶらせている正男は、どうしようもない罪悪感に苛まれていた。

 すでに肉体の操作権は、正男に戻っている。

 おそらくエロースとしては、セックス後にお掃除フェラをさせた所までで一応満足したのだろう。

 だが、いきなり肉体の操作権を戻された正男の気まずさと言ったらなかった。

 なにせ、いくら自分の意思でなかったとしても、正男は目の前の女性────ジャンヌに催眠を掛け、レ☆プし、無責任に膣内射精なかだしし、そのうえ跪かせてチ☆ポをしゃぶらせているのだ。

 ここでそろそろとチ☆ポを引き抜き、土下座して謝ったところで許されるような行為ではない。
 
 故に、正男は恍惚とした表情でチ☆ポをしゃぶり続けるジャンヌのされるがままになっているしかなかった。

 だが、だからといって、いつまでもこのままという訳にはいかないだろう。

 なぜなら、もうそろそろ正男は射精してしまいそうだからである。

 エロースであればジャンヌの喉奥にチ☆ポを突っ込んで射精した後、顔に精液を塗りたくったうえでチ☆ポビンタでも決めるのだろうが、正男にそんなことはできぬ。
 
 故になんとかしてこの状況から脱出したかったのだが、強引に止めることも、無理に引き抜くことも出来ないというジレンマに陥っていた。


 ────だが、そんな正男に、救いの手が差し伸べられた。


「いいかげんにせぬか、ばかものっ!」

 それは、ずっと存在を無視し続けられていたロリーナだった。

 救いの手、というかよく撓る枝で尻をしばかれた正男は、反射的にロリーナの声に従った。

 しつこく吸い付いてくるジャンヌからチ☆ポを引き抜き、名残り惜しそうな表情を浮かべるジャンヌの横に並ぶように、素早く正座の姿勢を取ったのである。

「まったく、きさまらは妾を放って、自分たちだけ『気持ちいいこと』をしよって……」

 枝を正男の足や体にピシピシと振り下ろしながら、ロリーナが説教を始めた。
 
 あの居たたまれなくも気持ちいい状態から解放されて一安心の正男であったが、これで全てが解決したわけではない。
 
 むしろ大変なのはここからだ。

 なにせ、ジャンヌがロリーナの粛正対象だということに変りは無いからである。

 一体どうやってロリーナを説得すればいいのか……

 枝でしばかれながら頭を悩ませる正男だったが、話は意外な展開を見せた。

 なんと、ジャンヌがロリーナへ自らの行い……というか革命軍の行いを謝罪し、その上でロリーナ王女の麾下きかに加わらせて欲しいと頭を下げたのだ。

「ふむ…………まあ、よいじゃろう。せいぜい妾のためにはたらくがよい。さすれば、たまにはソレマサオを使わせてやる。もちろん、きさまのはたらき次第じゃがな」

 そして意外なことに、ロリーナはジャンヌを受け入れた。

 革命軍の幹部であったジャンヌに対してロリーナがよい感情を抱いているはずはないのだが、いったいどのような心境の変化があったのか……

 それは正男には分からぬが、とりあえずジャンヌが粛正対象から外れたことは僥倖であった。

 その後、正男を正座させたまま、ロリーナは麾下に加わったジャンヌに対していくつかの命令を下した。

 ロリーナの世話は基本的にジャンヌがすること、この世界の知識や情報を正男に教えるのもジャンヌがすること、もし革命軍に見つかったらジャンヌが命懸けで殿しんがりを務めること、この先掛かる費用は全てジャンヌが支払うこと、などなどだ。

 正直言って酷すぎる雇用条件だが、ジャンヌはそれを受け入れた。

 そしてようやく正男は正座から解放され、ジャンヌの案内で近くの街へと向かうことになった。

 先頭を歩くのは鎧を着込んだジャンヌ。

 真ん中を歩くのはポチの背中に乗ったロリーナ。

 そして最後尾を歩くのが正男である。
 
 端から見ると、育ちのいい子供とそれを護衛する女騎士、そしてその後ろから二人をストーキングする変質者という、いかにも怪しげな一行が出来あがった。

 良識ある人間が見たらすぐにでも通報しそうな光景である。

 だが幸いなことに、ロリーナ一行は途中で旅人にも革命軍にも出会うことなく、街にたどり着くことが出来た。

 街の名前は『商業都市バイ・シューン』。

 名前の通り商業の盛んな都市であるが、それ故に奴隷売買や闇取引などの後ろ暗い一面も有しており、お尋ね者であるロリーナや、見るからに怪しい正男が潜むにはうってつけの街なのだとか。

 もちろんそういった場所で安全を確保するにはそれ相応の金銭が必要になるのだが、その辺りはジャンヌがなんとかしてくれるらしい。
 
 さすがは元貴族で革命軍の幹部という経歴の持ち主である。

 そしてジャンヌが街の裏の顔役とやらに話をつけに行っている間、ロリーナと正男はジャンヌが用意した宿屋で待つことになった。

 表通りから離れた場所にある、いかにもうさんくさい感じの外観をした宿だったが、入って見れば部屋は普通だった。

 ベッドが臭うような事も無いし、シーツも清潔、備え付けの家具もしっかりとした造りだった。

 おそらくは、何らかの事情で表通りの宿には泊まれない『訳あり』の金持ちなんかが泊まる宿なのだろう。

 ようやくアウトドア生活から解放され、これで少しはゆっくり休めるか、と思った正男だったが、水の一杯を飲む暇もなく、すぐさまロリーナに呼びつけられてしまった。

 ロリーナの部屋はすぐ隣にあったが、その等級は間違いなく正男の部屋よりも上だろう。

 広々としたベッドに腰掛けるロリーナに命じられ、正男は毛足の長い絨毯の上に正座をする。

 いったい、今度は何を命令してくるつもりなのか……

 これまで散々ロリーナのわがままに付き合ってきた正男は、半ば諦めの気持ちでロリーナの言葉を待っていたのだが……

「マサオ────舐めるのじゃ」

 


 与えられた命令は、正男の予想を遥かに超えたものだった。

 正男は、目の前で大きく左右に開かれたロリーナの両脚の中心に目を奪われながら、ゴクリとつばを飲み込んだ。

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