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異世界の勇者

第三話、優とメイ

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 ────話は戻って、転移直後の優たち。

 優に手を引かれ、どこだか知らない街を歩くメイは困惑するばかりであった。

 なぜ自分が勇者様に選ばれたのか、その理由がまるで分からないのだから当然であろう。

 自分なんかよりも美しかったり、可愛かったり、スタイルがよかったりする人間なら、あの場だけでも二十人以上はいたのだ。

 なにより、他国にまでその美貌が知れ渡るコーネリア姫すらいたのである。

 その中で勇者様が指名したのは、よりにもよって地味な自分…………

 物語のお姫様に憧れる心がなかったわけではないが、メイは身の程を知る人間だ。
 分相応な幸せこそ、本当に地に足がついた幸せなのだと知っている人間なのだ。

 だからこそ、この降って湧いたようなお姫様展開に、メイの心は困惑しきりなのであった。

「さあ、着いたよ」

 優の言葉に、メイははっと我に返る。
 そして周りを見てみれば、目の前にあるのは大きなお屋敷だった。

「あの…………勇者様、ここは?」
「僕のことは、ユウって呼んで欲しいな。これから一緒に暮らすんだし」
「あ、はい、ユウ様…………えっ? 一緒に暮らす?」
「さ、入って入って」
「あ、あの、ま、待って下さいぃ」

 詳しい説明を一切せず、優はメイのことを他国の街に購入していた屋敷の中に連れ込んだ。

 優は、メイのことを逃がすつもりが無いのだ。

 なにせ、メイはこの世界に召喚された直後から狙いをつけていた女である。

 メガネで、ポッチャリで、大人しめな性格をしたメイは、優の好みにどストライクだったのだ。

 魔王を倒して自分の地位を確立したら、優はさらってでもメイのことを連れてくるつもりだった。

 実際ほとんどそれに近いことをしているのだが、だからといって剣術も体術も魔術もスキルも極めた優に対抗できる存在など、この世界にはいない。

 それを理解しているエーギル王も、優と事を構えるようなことはしないだろう。
 おそらくは何らかの懐柔策を取ってくると思われるが、いま優が興味を持っているのはメイとのセックスだけだった。

 召喚されてからの一年間、優は女を抱いていない。

 その性欲はたぎり、ズルムケになった大人チンポはすでに限界まで勃起している。

 紳士の表情と態度を崩さない優だったが、その内心は発情期の獣のごとくメイの肉体を求めているのだった。




 ◇


 さて、優の屋敷に連れ込まれ、二人きりになったメイである。

 腰に手を回され、あくまでも紳士的にエスコートされてはいるが、優に何を尋ねてもはぐらかされるばかりで、まともな答えが返ってこない。

 不安が募るばかりのメイだったが、ある一つのヒントから、自分がこれからどういうことをされるのかという答えを得ることはできた。

 まあ、ヒントというよりは直球そのもの、隣を歩く優の股間である。

 服の上から見てもはっきりと分かるくらいに、盛り上がっているのだ。

 ビンビンである。

 しかも先端部分から染み出たガマン汁で、ズボンの色が変わっている。

 なぜ自分のような女にそこまで興奮してくれるのかは分からない。
 だが、女として求められているのだとわかった瞬間、メイの心に芽生えたのは恐怖ではなく優越感だった。

 あの場にいた誰よりも地味だったメイ。

 浮いた話ひとつなく、王様からも一度も寝室に呼ばれたことがなかったメイ。

 だが、世界を救った勇者様が自分の女として選んだのは、ヤリマンで有名な先輩メイドでもなく、男に取り入るのがうまい後輩メイドでもなく、絶世の美女であるコーネリア様ですらなく、華やかさとは無縁の自分だったのだ。

 ゾクリ、と背筋に痺れが走った。

 世界最強のおすが、自分を求めている。
 ほかの誰でもない、自分を犯したくてチンポを固くしている。

「ふぅ…………ふぅ…………ふぅ…………」

 知らず、鼻息が荒くなった。

 メイは処女だ。

 だが、自慰の経験はかなり豊富だ。
 誰にも相手にされない処女マンコを、夜な夜な自分で慰め続けてきた。

 寂しかったし、情けなかった。

 だが、今となっては誰にも相手にされなかったことを感謝する気持ちでいっぱいだった。

 勇者様相手に処女を喪失したとなれば、例えすぐに飽きられ捨てられたとしても、それを心の支えに生きていくことができるだろう。

 そんな風にメイの心境が変化していくのを敏感に察知した優は、顔に浮かべていた笑みを深めると、メイの腰に回していた手を外し、代わりにすぐ下にあった尻肉をがっつりと鷲掴わしづかんだ。

「ひゃっ!?」

 突然乱暴に尻を掴まれ、メイが驚きの悲鳴を上げる。

「やっぱり、君を選んでよかったよ」

 心臓をバクバクさせるメイに対し、優は尻を揉みしだきながらそう言った。

 そして、メイがその言葉に反応を返すよりも速く、優は彼女のスカートを捲りあげると、シンプルな白の下着の後ろから指を侵入させる。

「あっ!? あぅっ…………」

 優の指は、正確にメイのアナルを捉えていた。

 グリグリと菊門の入口を刺激され、メイの足が止まる。

「…………歩いて」

 しかし、優はメイの耳元に口を寄せると、優しい声でそう命令した。

「うっ、うぅっ…………」

 一歩、二歩、メイは脚をプルプルと震わせながら前に進む。

 そして、メイが前に進もうと脚を出すたびに、優の指は少しずつメイのアナルにめり込んでいった。

「はぁっ、はぅっ、んっ、あふぅっ、んっっ!」

 十歩も進まないうちに、優の指が根元までメイの中に埋まる。

 アナニー未経験者であるメイは、初めての刺激に戸惑い、混乱した。
 そして、足を止めてしまう。

「…………止まっちゃったから、罰を与えなきゃね」

 囁くと同時に、優は突き入れた指を前後させた。

 ぬぽっ、ぬぽっと卑猥な音が鳴り、メイの羞恥心をあおる。

「はぅぅぅぅっ…………」

 あまりの恥ずかしさにメイは膝を震わせるが、アナルに入れられた優の指が、メイに立ち続けることを強要した。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…………」

 ヨダレを垂らし、息も絶え絶えになるメイに、優がまた顔を寄せる。

「ねぇ」

 ぬぽっ、ぬぷっ

 声をかけながらも、アナルをいじることはやめない。
 
 そして優は────

「このまま、お尻でセックスしようか」

 とんでもない事を言って、メイを更なる混乱に叩き落としたのだった。

 
 
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