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ー、不良にはカツアゲされる
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「ねえ、アンタがサキモトミドリ?」
旧校舎への渡り廊下を歩いているとそう言って僕の前に立ちはだかったのは、北欧の血が混じっていることがはっきりと分かる、目を奪われるような美少年。
アーモンドアイに収まる青みがかった瞳に射すくめられて、僕は固まるしかなかった。
「……返事ぐらいしたら?」
「…え、あ、そ、そうですけど………な、なにか?」
幼馴染以外に対して極度のコミュ障の僕はその美少年の強すぎる眼差しを長い前髪で何とか緩和させ、おどおどしながら答えた。
そんな僕をつま先から頭の天辺まで眺めた後、その少年は鼻で嗤った。その表情でさえ様になってて、鼻で嗤われてもしかたない、なんて納得してしまう。
その輝くような姿が眩しすぎて直視できずに俯きながらも、こんな子がこの学園にいたんだと感激してしまう。そのぐらいに可愛い。
「僕の事分かる?」
「……いえ…」
「ホントにアンタ、僕の事知らないんだ」
「………す、すみません…」
「でも、北條竜哉の恋人って言ったら、流石に分かるよねぇ?」
顔を上げるとクスクスと笑う少年が目に入った。
この子が竜ちゃんの今の恋人?
ちょっと気が強そうで我が侭そうだけど、すごく表情豊かな子。
そうなんだ。
竜ちゃんはこんな子が好きだったんだ。僕とは全くの正反対の…。すごくお似合いだ。
「恋人…」
「そ。竜哉がさー、アンタに付き纏われて困ってるって言うから、ハッキリ迷惑だって言ってあげようと思って」
え…。
「つ、付き纏われ…?」
「幼馴染って勝手に思い込んでるって、竜哉すっごく迷惑そうだった」
「…そ、そんな…。そんなの竜ちゃんが言うはずない!」
僕が叫ぶみたいに言うと、美少年は大きい目をさらに大きくした。
「…ぅわ…コワ…。ホントに思い込んでるんだ」
向けられる哀れみと蔑みの混ざった眼差しに、僕はどうしていいかわからなくなる。本当に竜ちゃんが僕の事を迷惑だと言っていたのかもしれないって。
でも竜ちゃんがそんなこと言うような人間だと思いたくなくて、その思いに挟まれた僕の感情は行き場を失って、ギリと噛みしめた奥歯と、強く握った拳に溜まった。
「もしかして、僕の事殴ろうとか思ってる…? うっそぉ…」
さすがに美少年も顔から笑顔を消し、そう言いながらわずかに後ずさった。
確かに彼が悪いわけじゃないし、殴ろうとなんてもちろんしていない。でも渦巻く感情を抑えるのに必死で、否定する言葉も発せられなかった。声が出てしまえば、目の前にいる彼を責めてしまいそうで。
「――ヒカル?」
その時、運悪く良く聞きなれた声が廊下に響いた。
「竜哉!」
美少年はその声に振り返って、竜ちゃんに抱きつく。それから僕から身を隠すように竜ちゃんと立ち位置を変えた。
「旧校舎なんかに来たら危ないだろ! 襲われでもしたらどうする」
「でも…竜哉が困ってるの見てられなくて…」
「ヒカル…」
目の前で行われる美男美女――もとい美男美少年とのやり取りをただ茫然と眺めるしかできなかった。
「…俺に付きまとうだけなら許せた。ヒカルにまで危害を加えるつもりなら、これ以上黙っているつもりはない」
『ヒカル君』を背中に守るように立った竜ちゃんがそんな言葉を投げつけた相手は僕。
何言ってるの?
だって、つい数日前、部屋に来てたじゃないか。
美味しいって僕の淹れた紅茶飲んでたじゃないか。
「…ヒドイよ、竜ちゃん…。なんで、なんでそんなこと言うの…?」
信じられなくて、悔しくて、悲しくて。
竜ちゃんが元々から思っていたのか、変わってしまったのか、僕にはわからなかった。
ただ僕が何かをしたかのように睨みつけてくる竜ちゃんと、演技なんじゃないかって思えるぐらい怖がって、竜ちゃんにしがみ付いているヒカル君。
僕の心はただ悲しみで埋め尽くされた。
竜ちゃんに――大好きな人に理由もわからずに拒絶された悲しみに。
「これ以上、関わるなよ。関われば…容赦しない」
竜ちゃんは、その場にいることが精いっぱいの、何もできるわけがない僕にそう言い放った。
その日から僕の比較的穏やかだった日常は一変する。
寮の部屋から出れば奇異な目で見られ、廊下では足をかけられ転ばされる。
机には油性ペンで殴り書きがされていて、机の中にはゴミが詰め込まれていた。
クラスでも全く存在のなかった僕にわざわざそんなことをしてくるようになった。
どうやら僕は竜ちゃんにねちねちとしつこく付き纏っていたストーカーになってしまったらしい。
他の部員もおらず、僕専用の部屋のようになっていた旧校舎にある部室に押し入ってきた何人かの生徒が僕に暴行を加えながらそう言っていた。
暴力という嵐が去った後、必死でお腹に隠していた眼鏡をかけた後、僕は部屋の惨状を見て、声を失った。
棚に並べていた茶葉の入った瓶とティーセットをすべて床に落とされ、その無残に砕け散った残骸たちを呆然と見つめることしかできなかった。
その中に竜ちゃんからもらった大切なカップのかけらが目に留まって、ただ涙が零れた。
「へぇ、なんか面白いことになってんじゃん」
僕の心境とは反対のいかにも楽しそうな声が響く。
ドア枠に手をかけ、その長身な体を屈めながら、部屋の中を興味深げに見渡したのは、チャラっと音がしそうなほど軽そうな人物。実際にピアスが音を立てたのかもしれない。
その人が一歩一歩と近づいてくるにつれ、自分がいかにも不良に分類されそうな人の前に存在することに気が付いた。それと同時に涙はぴたりと止まった。
目を細めて近づいてくる不良と身動き取れず固まるだけの僕。見事に蛇に睨まれた蛙。
「ここ、何部?」
「…………ぇ…?」
不良にはカツアゲされると言い聞かされていたため、その言葉を理解するのに時間が必要だった。
「だーかーらー、なに部?」
「こ、こここ、紅茶…部」
「は? コウチャ? コウチャって飲み物の紅茶?」
「…は、はい…」
ふーん、と床に落ちているガラスの破片を長い指でつまんで取って眺める男。その長い睫毛で縁どられた少し伏せられた目が余りにも綺麗で見入ってしまう。
「紅茶入ってる瓶割る部活?」
「…違います!」
何が悲しくて大事な茶葉を床にまき散らさなきゃいけないのか、って勢いで答えてしまった後で、ハタと気付いて大慌てで口を塞いだ。
そんな僕に対してその人はにんまりと口端を持ち上げた。
「わかってるって。――なぁ、紅茶淹れて。紅茶部なんだろ?」
この人は、
この人はこの状況を理解してるんだろうか。
でも、その笑みが不穏過ぎて、僕は頷くしかなかった。
痛む体を持ち上げて何とか立ち上がり、引き出しに入ったティーバッグを取り出して、湯を沸かす。
背中に視線が突き刺さっているのがわかって、ヒヤヒヤと緊張しながら湯を注ぐ。割れてしまったカップの代わりに紙コップに。
蒸らしてる間に、ひっくり返ったテーブルを元に戻して、ずっと好奇な眼差しを向けてきている不良に「どうぞ」と椅子を勧めた。
紙コップから蓋を取ると紅茶の薫りが鼻をくすぐる。その一瞬だけは何もかもを忘れられる時間。
けれど、その時間をゆっくりと味わうこともできるわけもなく、長い脚を組んで我が物顔をして腰かけている人物の前に紙コップとスコーンを乗せた紙皿を差し出した。
「…ぜ、全部割れた、から…」
「気にしねーよ、別に」
不良な人は紙コップを手に取り、立ち上がる湯気をスンと吸い込んでから口を付けた。
第一関門は突破できた。
ホッとしながらも、マズいと言われれば、また先ほどのように暴力を振るわれるかもしれない。金をせびられるかもしれない。でも意外にいい人かもしれない。
そんな思いを交錯させつつ、男の向かいに棒立ちになり、らしからぬその優雅な姿を眺めていた。
そして、その人は満足そうに目を細めて、緊張とさっき殴られた所為できっととんでもなく酷い顔をしてる僕に、
「うまいじゃん」
と言った。
それがその人――柊さんとの出会いだった。
旧校舎への渡り廊下を歩いているとそう言って僕の前に立ちはだかったのは、北欧の血が混じっていることがはっきりと分かる、目を奪われるような美少年。
アーモンドアイに収まる青みがかった瞳に射すくめられて、僕は固まるしかなかった。
「……返事ぐらいしたら?」
「…え、あ、そ、そうですけど………な、なにか?」
幼馴染以外に対して極度のコミュ障の僕はその美少年の強すぎる眼差しを長い前髪で何とか緩和させ、おどおどしながら答えた。
そんな僕をつま先から頭の天辺まで眺めた後、その少年は鼻で嗤った。その表情でさえ様になってて、鼻で嗤われてもしかたない、なんて納得してしまう。
その輝くような姿が眩しすぎて直視できずに俯きながらも、こんな子がこの学園にいたんだと感激してしまう。そのぐらいに可愛い。
「僕の事分かる?」
「……いえ…」
「ホントにアンタ、僕の事知らないんだ」
「………す、すみません…」
「でも、北條竜哉の恋人って言ったら、流石に分かるよねぇ?」
顔を上げるとクスクスと笑う少年が目に入った。
この子が竜ちゃんの今の恋人?
ちょっと気が強そうで我が侭そうだけど、すごく表情豊かな子。
そうなんだ。
竜ちゃんはこんな子が好きだったんだ。僕とは全くの正反対の…。すごくお似合いだ。
「恋人…」
「そ。竜哉がさー、アンタに付き纏われて困ってるって言うから、ハッキリ迷惑だって言ってあげようと思って」
え…。
「つ、付き纏われ…?」
「幼馴染って勝手に思い込んでるって、竜哉すっごく迷惑そうだった」
「…そ、そんな…。そんなの竜ちゃんが言うはずない!」
僕が叫ぶみたいに言うと、美少年は大きい目をさらに大きくした。
「…ぅわ…コワ…。ホントに思い込んでるんだ」
向けられる哀れみと蔑みの混ざった眼差しに、僕はどうしていいかわからなくなる。本当に竜ちゃんが僕の事を迷惑だと言っていたのかもしれないって。
でも竜ちゃんがそんなこと言うような人間だと思いたくなくて、その思いに挟まれた僕の感情は行き場を失って、ギリと噛みしめた奥歯と、強く握った拳に溜まった。
「もしかして、僕の事殴ろうとか思ってる…? うっそぉ…」
さすがに美少年も顔から笑顔を消し、そう言いながらわずかに後ずさった。
確かに彼が悪いわけじゃないし、殴ろうとなんてもちろんしていない。でも渦巻く感情を抑えるのに必死で、否定する言葉も発せられなかった。声が出てしまえば、目の前にいる彼を責めてしまいそうで。
「――ヒカル?」
その時、運悪く良く聞きなれた声が廊下に響いた。
「竜哉!」
美少年はその声に振り返って、竜ちゃんに抱きつく。それから僕から身を隠すように竜ちゃんと立ち位置を変えた。
「旧校舎なんかに来たら危ないだろ! 襲われでもしたらどうする」
「でも…竜哉が困ってるの見てられなくて…」
「ヒカル…」
目の前で行われる美男美女――もとい美男美少年とのやり取りをただ茫然と眺めるしかできなかった。
「…俺に付きまとうだけなら許せた。ヒカルにまで危害を加えるつもりなら、これ以上黙っているつもりはない」
『ヒカル君』を背中に守るように立った竜ちゃんがそんな言葉を投げつけた相手は僕。
何言ってるの?
だって、つい数日前、部屋に来てたじゃないか。
美味しいって僕の淹れた紅茶飲んでたじゃないか。
「…ヒドイよ、竜ちゃん…。なんで、なんでそんなこと言うの…?」
信じられなくて、悔しくて、悲しくて。
竜ちゃんが元々から思っていたのか、変わってしまったのか、僕にはわからなかった。
ただ僕が何かをしたかのように睨みつけてくる竜ちゃんと、演技なんじゃないかって思えるぐらい怖がって、竜ちゃんにしがみ付いているヒカル君。
僕の心はただ悲しみで埋め尽くされた。
竜ちゃんに――大好きな人に理由もわからずに拒絶された悲しみに。
「これ以上、関わるなよ。関われば…容赦しない」
竜ちゃんは、その場にいることが精いっぱいの、何もできるわけがない僕にそう言い放った。
その日から僕の比較的穏やかだった日常は一変する。
寮の部屋から出れば奇異な目で見られ、廊下では足をかけられ転ばされる。
机には油性ペンで殴り書きがされていて、机の中にはゴミが詰め込まれていた。
クラスでも全く存在のなかった僕にわざわざそんなことをしてくるようになった。
どうやら僕は竜ちゃんにねちねちとしつこく付き纏っていたストーカーになってしまったらしい。
他の部員もおらず、僕専用の部屋のようになっていた旧校舎にある部室に押し入ってきた何人かの生徒が僕に暴行を加えながらそう言っていた。
暴力という嵐が去った後、必死でお腹に隠していた眼鏡をかけた後、僕は部屋の惨状を見て、声を失った。
棚に並べていた茶葉の入った瓶とティーセットをすべて床に落とされ、その無残に砕け散った残骸たちを呆然と見つめることしかできなかった。
その中に竜ちゃんからもらった大切なカップのかけらが目に留まって、ただ涙が零れた。
「へぇ、なんか面白いことになってんじゃん」
僕の心境とは反対のいかにも楽しそうな声が響く。
ドア枠に手をかけ、その長身な体を屈めながら、部屋の中を興味深げに見渡したのは、チャラっと音がしそうなほど軽そうな人物。実際にピアスが音を立てたのかもしれない。
その人が一歩一歩と近づいてくるにつれ、自分がいかにも不良に分類されそうな人の前に存在することに気が付いた。それと同時に涙はぴたりと止まった。
目を細めて近づいてくる不良と身動き取れず固まるだけの僕。見事に蛇に睨まれた蛙。
「ここ、何部?」
「…………ぇ…?」
不良にはカツアゲされると言い聞かされていたため、その言葉を理解するのに時間が必要だった。
「だーかーらー、なに部?」
「こ、こここ、紅茶…部」
「は? コウチャ? コウチャって飲み物の紅茶?」
「…は、はい…」
ふーん、と床に落ちているガラスの破片を長い指でつまんで取って眺める男。その長い睫毛で縁どられた少し伏せられた目が余りにも綺麗で見入ってしまう。
「紅茶入ってる瓶割る部活?」
「…違います!」
何が悲しくて大事な茶葉を床にまき散らさなきゃいけないのか、って勢いで答えてしまった後で、ハタと気付いて大慌てで口を塞いだ。
そんな僕に対してその人はにんまりと口端を持ち上げた。
「わかってるって。――なぁ、紅茶淹れて。紅茶部なんだろ?」
この人は、
この人はこの状況を理解してるんだろうか。
でも、その笑みが不穏過ぎて、僕は頷くしかなかった。
痛む体を持ち上げて何とか立ち上がり、引き出しに入ったティーバッグを取り出して、湯を沸かす。
背中に視線が突き刺さっているのがわかって、ヒヤヒヤと緊張しながら湯を注ぐ。割れてしまったカップの代わりに紙コップに。
蒸らしてる間に、ひっくり返ったテーブルを元に戻して、ずっと好奇な眼差しを向けてきている不良に「どうぞ」と椅子を勧めた。
紙コップから蓋を取ると紅茶の薫りが鼻をくすぐる。その一瞬だけは何もかもを忘れられる時間。
けれど、その時間をゆっくりと味わうこともできるわけもなく、長い脚を組んで我が物顔をして腰かけている人物の前に紙コップとスコーンを乗せた紙皿を差し出した。
「…ぜ、全部割れた、から…」
「気にしねーよ、別に」
不良な人は紙コップを手に取り、立ち上がる湯気をスンと吸い込んでから口を付けた。
第一関門は突破できた。
ホッとしながらも、マズいと言われれば、また先ほどのように暴力を振るわれるかもしれない。金をせびられるかもしれない。でも意外にいい人かもしれない。
そんな思いを交錯させつつ、男の向かいに棒立ちになり、らしからぬその優雅な姿を眺めていた。
そして、その人は満足そうに目を細めて、緊張とさっき殴られた所為できっととんでもなく酷い顔をしてる僕に、
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