拾った白猫が傲慢なネコミミ付き人間♂になるなんて聞いてない!

珈琲きの子

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おまけ

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俺の下僕はへらへらとバカみたいにそこら辺の猫に愛想を振りまく。
マーキングしてるから野良があいつに近寄ることはないが、自分の所有物が勝手にそこら辺の猫をかわいがっていると思うだけで腹が立つ。

「雪ー! いってくるね。お昼は冷蔵庫に入ってるのチンして食べるんだよ」

昨夜交尾でかわいがってやったのに、やりすぎだなんだと朝から何やら怒り散らしていた。しかし今は機嫌が治っているようで、鼻歌を歌いながら弁当を準備している。
ころころと表情が変わるうるさいやつだが、見ていて飽きないのはいい。

下僕がでていった後は野良猫が寄り付かないように家の周りを散歩するのが日課になっている。最近近くの公園にいた野良ちゃんがいないんだよね、と不満そうに口にするのを聞いて、効果はあったようだった。
だが、たまに下僕は後輩の車に乗せられて出勤することがあり、その後輩とやらが下僕に気があるらしい。後輩と一緒に行くと言う前夜にたっぷりとマーキングしているため手は出して来ないようだが、警戒心が圧倒的に足りない。

「下僕のくせして認識が甘い」

今日もお仕置きだな、と抱き心地の良い下僕の体を思い出して、俺は舌なめずりした。




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