拾った白猫が傲慢なネコミミ付き人間♂になるなんて聞いてない!

珈琲きの子

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綺麗なバラと猫の♂には棘がある

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「なに、なに、やだ」

買い物を済ませて家に帰ったら、なんか知らないけど引きずり倒されて、なんか知らないけど手首をベッドに縛り付けられて、なんか知らないけどズボンを脱がされ下半身丸出し状態にされた。
そして今、四つん這いでおしりを突き出した状態で某アナに指を突っ込まれ、中をぐりぐりとかき回されていた。
雪の意味不明な行動が怖すぎて、怒るよりも混乱で俺は泣いてしまっていた。

「雌かと思っていたが雄だったんだな。ついてるものはお粗末としか言いようがないが」

すっごいけなされてる気がするけど、そんなことよりもこの状況から開放されたい気持ちの方が大きかった。

「雪、俺なにかしたなら謝るから、やめてよぉ」

グズグズと鼻を鳴らしつつ懇願する。でも、雪の反応はいつもどおり、鼻で笑うだけだった。

「何を言ってる、お前には喜ばしいことだろ? 俺の雌になれるんだからな」
「……め、めす? 俺のメス、って……?」

何を意味して指が突っ込まれていたかさっぱりわかっていなかった俺は、指が抜かれた後そこに押し付けられたものが何かも理解できてなかった。

その先っぽが、中に入ってくるまでは。

「待って、ひッ」

排泄機能しかないはずのソコを押し広げながらナニカが入って来ようとする。今の俺の格好と雪の発言を照らし合わせると……ソレは……。

メスって、メスって、まさかソウイウ意味じゃ……。

そのナニカの正体はなんとなくわかったけど、受け入れたくなかった。だって雪に突っ込まれて犯されるなんて信じたくないもん!

「俺、メスじゃないからっっ」
「心配する必要はない」
「その前に入らないって! それ以上は痛い! 絶対痛い!」

腰を掴まれてそのまま入れてきそうな勢いに抵抗しようとしたけど、手を縛られてるからどうにもならない。

「ウソつけ」
「嘘なわけ、――んぁ゛ッ」

唐突にぐいと腰を引き寄せられ、ガツンと頭を殴られたかと思った。正確にはおしりの某アナに受けたものだったんだけど、その衝撃があまりにもすごくてどこで感じたのかわからないほどだった。
しかも、激痛が!! 走……らなかった。

「っ、ぁ……なん……?」

予想していた痛みが全く襲ってこなくて反対に混乱してしまった。なんで? なんであっさり?
異物が奥の方まで入っていて、お腹を中から圧迫されるという謎の状況。

「何を驚いてる? 俺の下僕が俺を拒むなんてあるはずないだろ」

なにその理論。
やれやれと溜息を吐かれたけど、雪との考え方の違いに俺の頭の中は??でいっぱい。

「ン、ぁ、ちょ、動くなっ」

まだ最後まで入ってなかったのか、「きつい、緩めろ」とか文句を垂れながらもグググと押し入ってくる。
え、まだ入るの?
俺自身がもう入らないと思ったところから更に奥に入ってきて、最奥ある閉じた部分を無理やり抉じ開けられたような気がした。

「う、うぁ、あ」

何が起きたのかよくわからなくて、俺は口を開けたまま目を見開いた。
お腹破られた。と一瞬思ってしまった。実際は破れずに雪のブツを完全に呑み込んだようだったけど、冷や汗が止まらない。

それからは雪の独壇場で、まるで獣みたいに俺の背中に覆いかぶさって腰を振ってくる。激しい抽挿はないけど、雪が動くたびに内蔵が揺さぶられて変な声が漏れた。

「あ、やだ、ゆきっ、ゆきッ」
「処女はキツくて面倒だが、他のやつのマーキングされてないっていうのはいいな」

色々と文句をいいたいのに、出るのは圧迫で押し出されたような声だけ。
首やら耳やらを舌で舐められてゾクゾクとしたものが腰を駆け上がった。

「んっ、ん、ぁ、やめ、」
「濡らしておいてよく言う」
「あっ、う?」

濡らしてってなにを?
そう疑問に思ったけど、結合部が出している水っぽい卑猥な音は俺の耳にも届いていた。

おしりって濡れるの?
俺は当たり前のことがよくわからなくなっていた。
だって、猫が人間になるし、その猫人間に押し倒されて犯されてるし。そもそも雪の存在自体ファンタジーだし。

揺すぶられる度に先端で擦られている奥がジンジンと痺れ始め、カッカと熱を持ったように火照りだす。その熱が全身に広がって、汗が全身から吹き出すわ、目の前にチカチカ光が飛ぶわで、もう何がなんだか。

「ふ、うぁ、あ、おなか、あつぃ」

口からは熱い息が溢れて、おかしな感覚が体を突き抜けていく。頭が追いつかなくて、縛られた腕の隙間に顔を埋めた。

「俺が交尾してやってるんだから当然だ」
「あ、あっ、おかしっ、おなか、へんッ、あぁっ」
「好きなだけ善がれ。お前の中はなかなかくて気に入った」
「あぁ、あー、あっ」

脳まで侵食してくる熱に逆上せながらも、耳から入ってくる自分の声が信じられなかった。だって、どう考えても喘ぎ声。

あれ、俺もしかして突っ込まれて気持ちよくなってるの?

でもそれを確信する前に頭の中が真っ白になった。

「ァ、あああっ――!」

ガクガクと痙攣を起こした体が跳ねる。体を縮こめたせいで手首とベッドの柵を繋ぐ紐が引っ張られギリギリと音を立てた。

「あっ、ァ、」
「いい締りだ。子供かと思っていたが、一人前に射精もできるんだな」

脳が酔っ払ったみたいにくらくらして雪の言っていることが半分も理解できない。でも俺の視界にはだらしなく液体を垂らす半立ちの陰茎が映っていて、ぼんやりと事態を把握した。

「何一人でトんでる? まだまだこれからだろ」

信じられないことに男に犯されてイッた。
おしりって感じるの?
俺の体どうなってるの?
全く焦点が合わないまま、はっきりしない意識の中で疑問を投げかけていた。その疑問は声に出ることはなく、雪がまた動き始めたことであっさりと消えてしまう。

「う、あっ、ゆきっ、ああッ」
「ふっ、感度の良い体だな。ますます気に入った」

軽く笑った雪は俺の項に噛み付いて、猫の交尾の時みたいに俺を押さえつけた。
本人は甘噛みのつもりだろうけど多分完全に牙が食い込んでる。痛さで声を上げそうになった時、それ以上の鋭い痛みが下半身に走った。

「ひぐっ」

雪が抽挿を開始したのだ。
抜かれる際にチクチクと刺される痛みが襲ってきて、一気に正気に戻る。

「いたっ、いたいっ」
「猫ほどの棘じゃないから血も出ないし傷もつかない」

痛さから逃げようと縛られた手を必死に動かして剥がそうとするけど、雪は俺の体を逃さんと腕で抱えつつ、お構いなしに抜き挿しを繰り返した。
硬い先端に内壁をかき分けるように抉られ、トゲトゲが陰茎の付け根の奥にあるコリッとした部分を何度も引っ掻いてくる。脳天まで貫くような刺激が断続的に襲ってきて、俺はまた嬌声を上げてしまった。

「は、ァ、やだ、あつい、」

おかしい。
ジンジンとお腹とおしりが腫れたように疼き、突き刺されていると感じているのが痛みなのかよくわからなくなった。頭がこんがらかっている上、一段と激しさを増した雪の動きに意識が追いつかなくなる。

「あ、あっ、だめ、だめっ、いたいっ」

痛いのにっ、痛いはずなのに。
弄ばれて敏感になっていた最奥をガツガツと穿たれ、さっきの絶頂を思い出して中が蠢いた。雪の性器をぎゅーぎゅーと締め付けて、もっともっとと欲しがってしまう。

「ゆきっ、ァ、奥、おくっ、きもちぃっ」
「そんなにねだらなくても中に出してやるから」
「ィく、またイっちゃ……っっ」

雪がぐっと体重をかけ腰を押し付けてくる。奥の深いところを再度犯され、その強烈な快感に耐えきれず俺は自分の腕に噛み付いた。
最奥で雪のモノがのたうつように脈打つ。熱いものがお腹の中に広がったのを感じると同時に、プツリと目の前が真っ暗になった。



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