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本編
三年前の
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「あ、名前聞いてねぇ…」
俺がそれを思い出したのは、従兄の斗里さんのバイクの後ろに跨った後だった。
「どうした大和」
「あいつの名前聞くの忘れた」
「別に聞く必要ない…、…まさかお前、はーん、そうかそうか」
斗里さんがにやりと笑うと、他の連れがバイクを押しながら寄ってきて騒ぎ出した。
「んー? どうしたん大和、なんかあった?」
「こいつ、さっきの子、気になるんだってよ」
「ええぇ、大和が? 確かにかわいい子だったけどなぁ」
「名前、聞いてねーって」
ぎゃははと斗里さんが笑うと、連れも声を上げて笑い出す。
「本気じゃん、大和」
「そこらへん抜け目ねぇお前が抜けてたとか、本気すぎて笑える!」
「うるせぇな!」
俺は悪態をつきながら、あいつの乗った車が消え去った方を眺めた。
◇
あいつを見かけたのは夜の九時を回った頃だった。
俺は連れと一緒にコンビニで買い物を終え、店を出た。
従兄達が大学受験の話をしだしたため、俺はつまらないと顔を逸らした。ふと、道路の向こうにある公園の街頭横のベンチにぼんやりと座る制服を着た少年に目を惹かれ、缶コーヒーを飲みながらその様子をただ眺めた。暗い中にただポツンと座る少年が気になった。
すると公園に黒いバンが横付けされ、中からスーツ二人が出てきて、その少年に話しかけた。
迎えが来たのかと、意識を連れに戻した途端に、小さく叫び声のようなものが聞こえ、その声を振り返った。
目に飛び込んできたのは、先ほどまで見ていた少年が男に抱えられ、もがきながらも抵抗虚しく車に連れ込まれている光景だった。
明らかに誘拐。その様子に肝が冷えた。
「斗里さん! あれ!」
俺が指をさす方に従兄、そして残りの連れが次々に顔を向ける。
「やばいな。行くぞっ」
「おっしゃっ」
斗里さんの後ろに跨った瞬間、バイクが発進する。振り落とされそうになるのを何とか耐え、姿勢を整える。
「大和、ベルトはずせ。バックルをフロントサイドにぶつけろ」
「はぁ!?」
「助けるんだろ」
「わかった。やる!」
最高時速以上で住宅街を駆け抜ける黒のバンを追いかける。幹線道路に出て、そのまま高速にでも乗られたら、もう手出しができない。やるしかない。
「爆竹残ってるか?」
「こっちにある!」
後ろにぴったり付いてきている連れから声が上がり、目を見合わせた。
「横に付ける。思いっきり行けよ」
タンデムステップに立ち上がり、ベルトのスナップを利かせてガラスに叩きつけた。予想以上に呆気なく開いた穴に、後ろから来た連れが爆竹を放り入れた。
銃声のような破裂音に車内から叫び声が漏れ、ふらつきながらも黒バンが急停止した。速度を落としたバイクから飛び降りて、そのリアドアを開け放つ。
後部座席に設けられた部屋のような広い空間には男三人に押さえつけられている少年。下半身を剥かれ、制服の上着も鋭利なもので引き裂かれ、何が行われようとしていたかは火を見るよりも明らかだった。
全てを諦めたような少年のうつろな瞳が俺を映した瞬間――、
「てめぇら!」
カッと頭に血が上るというのをその時初めて体験した。男らを車から引きずり出して、手に持っていたナイフを蹴り飛ばす。その怒りのままに殴り、倒れたところに跨って、拳を振り降ろした。
――その拳は斗里さんに掴まれ、男に到達することはなかったけれど。
「大和、手を出すと問題になる。正当な方法でやるなら、これはしまえ」
「……わりぃ」
俺はフラフラと立ち上がって、車内に取り残された少年に駆け寄った。俺を見て、ガタガタと体を震わせながらも後ろにずり下がる。怖がらせてしまったのか…。
ごめんな、驚かせて、と一言声をかけて、少年に着ていたパーカーを羽織らせて、横に腰を下ろした。もう大丈夫だからと声をかけながらそっと触れて、様子を見ながら温めるように背中を擦った。
薄い肩、露わになった細い脚。小学生にも見えるけれど、見たことのある制服。きっと中学生で俺と同じぐらいなんだろう。それでこんな目に遭うなんて。
「寒くないか?」
そう声をかけると、短く揃えられた艶のある黒髪を小さく揺らして頷き、剥き出しになった脚を隠すようにパーカーの裾の中に収めた。
車体が揺れ、開け放たれた後部座席に斗里さんが入ってくる。
「大和…っと、大丈夫か?」
「何とかギリギリ。斗里さん、上着貸して」
斗里さんは無言で上着を差し出してきて、車内を見回した。俺もそれにつられるように視線を泳がせた。
「なにかあるのか?」
「ん? ビデオ」
「マジか…」
「データ壊しておこうと思って。もう外は片づけたから、その子が落ち着くまでそこにいてやれよ」
「当たり前だろ」
ビデオ撮る準備までしてるなんて、行き当たりばったりじゃない。目を付けられてたんだな。あの公園にああやってぼんやり毎日座っていたのかもしれない。
「心配いらない。もう、大丈夫だからな」
何度かそう繰り返し背中を擦っていると、震えが少しずつ治まり、俯いていたそいつがそろりと俺を窺うように顔を上げた。涙に濡れているのにもかかわらず、その黒い瞳はどんよりと濁っていた。
「……ありがとう、ございます…」
「ああ…。本当に間に合って良かった」
一つ小さく頷くと、自分の周囲を見渡し、何かを探し始めた。
「何かあるのか?」
「…携帯…。迎えに来てもらうから…」
「迎え? 先に警察だろ…?」
「……でも、家に連絡しておかないと、いけないから」
確かにそうか、と思い、俺は助手席に置いてある学生鞄を取り、差し出した。そいつはガサガサと鞄の中をあさり、スマホを取り出して、電話をかけると小さく囁くような声で会話しだした。
時折、電話の向こうからヒステリックな声が聞こえて来たけれど、終始少年は落ち着いた様子で淡々と何があったかを話しているようだった。
通話が終わったのか、スマホをしまうとそいつはまた俺にぼんやりとした目を向けてきた。
「あ…あの…、警察は呼ばないで欲しいって…」
「…え…、おかしくないか?」
「こっちで連絡するって、親が…」
「あ、ああ、そっか。わかった」
何となく納得はできなかったけれど、こいつを困らせることになるならしない方がいい。
「……それと…迎えが来るまで、一緒にいてもらう事って、できますか…?」
置いて帰るなんて考えてもみなかった俺からすれば、驚くべき質問だった。俺はモヤモヤとしたものを感じながらも、縋るようなその声に「当然だろ」と即答した。そして、迎えが来るまでずっとその少年の肩を抱いていた。
儚げな表情を見ていると心がざわめき、腕の中で温めてやりたいという気持ちが湧いてくる。もっと抱き寄せて、しっかりと抱きしめてやれればいいのに。赤の他人の俺にそんなことをされるのは堪ったものじゃないだろう。しかも襲われた後となれば。
温かい飲み物を買って来たり、コンビニで買った駄菓子を分けたりと皆で世話を焼いているうちに、少しずつ硬かった表情も徐々に和らいできた。流石に笑顔を見ることは叶わなかったけれど。
「大和。迎えだって」
その声で、俺はそいつを支えるようにして立ち上がり、車外に出た。そこには一台の高級車が止まり、そこからスーツ姿の三人の男が出てきた。
「ありがとうございました」
それを見て、その少年は俺から体を離し、先ほどとは違うしっかりとした声でそういった。
「ああ、気を付けろよ…」
一人の男が近づいてきて、毛布をその少年にかけると、そのまま背中を押すように車に乗せた。シートに腰かけた少年はこちらをちらりとも見ずに俯いた。まるでどこかに連行されて行くような面持ちで。俺はそれをただ見送ることしかできなかった。
「この度はお手数をおかけ致しまして、申し訳ありません」
残りの男二人は斗里さん達が捕縛していた男達をバンに詰めた後、俺たちの前に立ち深々と頭を下げた。
「今回の事は、うちの者の自作自演だったようです。両親に振り向いて欲しい一心で行ったらしく、巻き込んでしまったことに何とお詫び申し上げればいいか…。本当にご迷惑をおかけいたしました」
自作自演…? あれが?
俺の中でその男への不信感が一気に溢れだしてくる。
口を開こうとすると、斗里さんが俺の前に腕を出して、それを止めた。どうしてだ、と目で訴えてみるけれど、斗里さんは首を振った。
「分かりました。大事にはならず良かったですが、今後このようなことがないようによろしくお願いいたします」
「痛み入ります。お礼は後日させて頂きます。誠にありがとうございました」
男二人はまた頭を下げるとバンに乗り込んで、車を発進させた。
皆でそれを見送った後、しばらくの静寂。ただ心にモヤモヤしたものが残った。これからあいつはどうなるんだろう、と。
「斗里さん、なんであんな…。自作自演とかありえないだろ」
「…あのな、大人の事情ってやつだよ」
「はぁ?」
「誘拐されたことを表沙汰にしたくない家ってことだ」
「なんだよそれ」
「それが弱みになることもあるんだよ。ま、おまえにはまだ早いか。…あの二人、俺らの事、知ってたみたいだし、あの子も結構いいとこの坊ちゃんなんだろ」
なら、また会えるってことか…。
次に会う時までにあいつを守れるように、もっと強くなろう。頭も心も体も全て。
そう、心に決めた瞬間だった。
俺がそれを思い出したのは、従兄の斗里さんのバイクの後ろに跨った後だった。
「どうした大和」
「あいつの名前聞くの忘れた」
「別に聞く必要ない…、…まさかお前、はーん、そうかそうか」
斗里さんがにやりと笑うと、他の連れがバイクを押しながら寄ってきて騒ぎ出した。
「んー? どうしたん大和、なんかあった?」
「こいつ、さっきの子、気になるんだってよ」
「ええぇ、大和が? 確かにかわいい子だったけどなぁ」
「名前、聞いてねーって」
ぎゃははと斗里さんが笑うと、連れも声を上げて笑い出す。
「本気じゃん、大和」
「そこらへん抜け目ねぇお前が抜けてたとか、本気すぎて笑える!」
「うるせぇな!」
俺は悪態をつきながら、あいつの乗った車が消え去った方を眺めた。
◇
あいつを見かけたのは夜の九時を回った頃だった。
俺は連れと一緒にコンビニで買い物を終え、店を出た。
従兄達が大学受験の話をしだしたため、俺はつまらないと顔を逸らした。ふと、道路の向こうにある公園の街頭横のベンチにぼんやりと座る制服を着た少年に目を惹かれ、缶コーヒーを飲みながらその様子をただ眺めた。暗い中にただポツンと座る少年が気になった。
すると公園に黒いバンが横付けされ、中からスーツ二人が出てきて、その少年に話しかけた。
迎えが来たのかと、意識を連れに戻した途端に、小さく叫び声のようなものが聞こえ、その声を振り返った。
目に飛び込んできたのは、先ほどまで見ていた少年が男に抱えられ、もがきながらも抵抗虚しく車に連れ込まれている光景だった。
明らかに誘拐。その様子に肝が冷えた。
「斗里さん! あれ!」
俺が指をさす方に従兄、そして残りの連れが次々に顔を向ける。
「やばいな。行くぞっ」
「おっしゃっ」
斗里さんの後ろに跨った瞬間、バイクが発進する。振り落とされそうになるのを何とか耐え、姿勢を整える。
「大和、ベルトはずせ。バックルをフロントサイドにぶつけろ」
「はぁ!?」
「助けるんだろ」
「わかった。やる!」
最高時速以上で住宅街を駆け抜ける黒のバンを追いかける。幹線道路に出て、そのまま高速にでも乗られたら、もう手出しができない。やるしかない。
「爆竹残ってるか?」
「こっちにある!」
後ろにぴったり付いてきている連れから声が上がり、目を見合わせた。
「横に付ける。思いっきり行けよ」
タンデムステップに立ち上がり、ベルトのスナップを利かせてガラスに叩きつけた。予想以上に呆気なく開いた穴に、後ろから来た連れが爆竹を放り入れた。
銃声のような破裂音に車内から叫び声が漏れ、ふらつきながらも黒バンが急停止した。速度を落としたバイクから飛び降りて、そのリアドアを開け放つ。
後部座席に設けられた部屋のような広い空間には男三人に押さえつけられている少年。下半身を剥かれ、制服の上着も鋭利なもので引き裂かれ、何が行われようとしていたかは火を見るよりも明らかだった。
全てを諦めたような少年のうつろな瞳が俺を映した瞬間――、
「てめぇら!」
カッと頭に血が上るというのをその時初めて体験した。男らを車から引きずり出して、手に持っていたナイフを蹴り飛ばす。その怒りのままに殴り、倒れたところに跨って、拳を振り降ろした。
――その拳は斗里さんに掴まれ、男に到達することはなかったけれど。
「大和、手を出すと問題になる。正当な方法でやるなら、これはしまえ」
「……わりぃ」
俺はフラフラと立ち上がって、車内に取り残された少年に駆け寄った。俺を見て、ガタガタと体を震わせながらも後ろにずり下がる。怖がらせてしまったのか…。
ごめんな、驚かせて、と一言声をかけて、少年に着ていたパーカーを羽織らせて、横に腰を下ろした。もう大丈夫だからと声をかけながらそっと触れて、様子を見ながら温めるように背中を擦った。
薄い肩、露わになった細い脚。小学生にも見えるけれど、見たことのある制服。きっと中学生で俺と同じぐらいなんだろう。それでこんな目に遭うなんて。
「寒くないか?」
そう声をかけると、短く揃えられた艶のある黒髪を小さく揺らして頷き、剥き出しになった脚を隠すようにパーカーの裾の中に収めた。
車体が揺れ、開け放たれた後部座席に斗里さんが入ってくる。
「大和…っと、大丈夫か?」
「何とかギリギリ。斗里さん、上着貸して」
斗里さんは無言で上着を差し出してきて、車内を見回した。俺もそれにつられるように視線を泳がせた。
「なにかあるのか?」
「ん? ビデオ」
「マジか…」
「データ壊しておこうと思って。もう外は片づけたから、その子が落ち着くまでそこにいてやれよ」
「当たり前だろ」
ビデオ撮る準備までしてるなんて、行き当たりばったりじゃない。目を付けられてたんだな。あの公園にああやってぼんやり毎日座っていたのかもしれない。
「心配いらない。もう、大丈夫だからな」
何度かそう繰り返し背中を擦っていると、震えが少しずつ治まり、俯いていたそいつがそろりと俺を窺うように顔を上げた。涙に濡れているのにもかかわらず、その黒い瞳はどんよりと濁っていた。
「……ありがとう、ございます…」
「ああ…。本当に間に合って良かった」
一つ小さく頷くと、自分の周囲を見渡し、何かを探し始めた。
「何かあるのか?」
「…携帯…。迎えに来てもらうから…」
「迎え? 先に警察だろ…?」
「……でも、家に連絡しておかないと、いけないから」
確かにそうか、と思い、俺は助手席に置いてある学生鞄を取り、差し出した。そいつはガサガサと鞄の中をあさり、スマホを取り出して、電話をかけると小さく囁くような声で会話しだした。
時折、電話の向こうからヒステリックな声が聞こえて来たけれど、終始少年は落ち着いた様子で淡々と何があったかを話しているようだった。
通話が終わったのか、スマホをしまうとそいつはまた俺にぼんやりとした目を向けてきた。
「あ…あの…、警察は呼ばないで欲しいって…」
「…え…、おかしくないか?」
「こっちで連絡するって、親が…」
「あ、ああ、そっか。わかった」
何となく納得はできなかったけれど、こいつを困らせることになるならしない方がいい。
「……それと…迎えが来るまで、一緒にいてもらう事って、できますか…?」
置いて帰るなんて考えてもみなかった俺からすれば、驚くべき質問だった。俺はモヤモヤとしたものを感じながらも、縋るようなその声に「当然だろ」と即答した。そして、迎えが来るまでずっとその少年の肩を抱いていた。
儚げな表情を見ていると心がざわめき、腕の中で温めてやりたいという気持ちが湧いてくる。もっと抱き寄せて、しっかりと抱きしめてやれればいいのに。赤の他人の俺にそんなことをされるのは堪ったものじゃないだろう。しかも襲われた後となれば。
温かい飲み物を買って来たり、コンビニで買った駄菓子を分けたりと皆で世話を焼いているうちに、少しずつ硬かった表情も徐々に和らいできた。流石に笑顔を見ることは叶わなかったけれど。
「大和。迎えだって」
その声で、俺はそいつを支えるようにして立ち上がり、車外に出た。そこには一台の高級車が止まり、そこからスーツ姿の三人の男が出てきた。
「ありがとうございました」
それを見て、その少年は俺から体を離し、先ほどとは違うしっかりとした声でそういった。
「ああ、気を付けろよ…」
一人の男が近づいてきて、毛布をその少年にかけると、そのまま背中を押すように車に乗せた。シートに腰かけた少年はこちらをちらりとも見ずに俯いた。まるでどこかに連行されて行くような面持ちで。俺はそれをただ見送ることしかできなかった。
「この度はお手数をおかけ致しまして、申し訳ありません」
残りの男二人は斗里さん達が捕縛していた男達をバンに詰めた後、俺たちの前に立ち深々と頭を下げた。
「今回の事は、うちの者の自作自演だったようです。両親に振り向いて欲しい一心で行ったらしく、巻き込んでしまったことに何とお詫び申し上げればいいか…。本当にご迷惑をおかけいたしました」
自作自演…? あれが?
俺の中でその男への不信感が一気に溢れだしてくる。
口を開こうとすると、斗里さんが俺の前に腕を出して、それを止めた。どうしてだ、と目で訴えてみるけれど、斗里さんは首を振った。
「分かりました。大事にはならず良かったですが、今後このようなことがないようによろしくお願いいたします」
「痛み入ります。お礼は後日させて頂きます。誠にありがとうございました」
男二人はまた頭を下げるとバンに乗り込んで、車を発進させた。
皆でそれを見送った後、しばらくの静寂。ただ心にモヤモヤしたものが残った。これからあいつはどうなるんだろう、と。
「斗里さん、なんであんな…。自作自演とかありえないだろ」
「…あのな、大人の事情ってやつだよ」
「はぁ?」
「誘拐されたことを表沙汰にしたくない家ってことだ」
「なんだよそれ」
「それが弱みになることもあるんだよ。ま、おまえにはまだ早いか。…あの二人、俺らの事、知ってたみたいだし、あの子も結構いいとこの坊ちゃんなんだろ」
なら、また会えるってことか…。
次に会う時までにあいつを守れるように、もっと強くなろう。頭も心も体も全て。
そう、心に決めた瞬間だった。
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