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本編
きゅー
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宗ちゃんから告白を受けた後、宗ちゃんのおかげでぎこちなくなったりせずに過ごせてる。同じ部屋なのに、よく告白したなって思うけど…。
僕ならぜったい振られるのが嫌だから隠し通すと思う。隠してるくせにウジウジして…ってなると思う。
宗ちゃんって、本当に後腐れない、本物の爽やか青年だった。ナメクジみたく尾を引きまくってる僕とは、器の大きさが全然違うよね。
宗ちゃんにはホント幸せになって欲しいな。
そして、僕はこそこそと生垣の陰に隠れた。
宗ちゃんの言ってた、茶道部の副部長こと雅みやび様を観察中。
名前からして雅なお方だよ。周囲の空気が澄んでるように見える。天然空気清浄機的な?
前髪ぱっつんの艶々の黒髪。これって烏の濡れ羽色っていうんだよね。
少しつり上がった切れ長の芯の強さが窺える目にぷっくり赤い唇。これチューしたくなっちゃうよ、僕も。また完膚なきまでに負けたよ。
これ、もしかして宗ちゃんの嫌がらせ!?
僕が大和先輩を諦めるように、こんな綺麗な人を見せたわけ!?
や、やるな、宗二朗。僕は君の思惑に嵌ってしまったようだよ、ハハハ。
ま、諦めませんけどねー。
あれ? 諦めの境地のセフレだから。諦めてるってことになるのかな?
んー? どっち?
「アーズっ」
「ひぃっ!」
僕は飛び上がった。確実に地面から浮いた。
こういうの弱いんだよね…、ホント。実は蚤の心臓なの、僕。
「あ、ごめんね、そんなに驚くと思わなくて」
振り向くと美少女もとい美少年のヒノちゃん。
悪戯成功した後の満面の笑みで、もう可愛らしいったらありゃしない。
こんなの本気で怒れません。
「……ヒノちゃん。こういうのはやめようね?」
「ごめんごめん。こんなこそこそ隠れて何してるのかなって。後ろから見てて面白くて」
面白くてって…、観察してたのを観察されてたわけ?
ヒノちゃんの方がこういうのベテランっぽいし、気配消すの上手そうだもんねー。
全く気付かなかったよ。
「ねぇねぇ、何見てたの?」
「えっとねー、和風美人」
「和風美人?」
そういうと僕の隠れてた生垣から半分顔を出して、ヒノちゃんが「なるほど」って呟いた。
「でも、なんで?」
「んー。ちょっとした調査かなぁ」
「ふーん。雅様の事なら僕に任せてくれたらよかったのに」
「ん?」
「僕、綺麗どころとイケメンどころはリサーチ済みだもん」
ヒノちゃん…。研究熱心なのね。なんの研究かはさておき。
「部屋に来たら見せてあげれるけど。……あ、アズに丁度見せたいものがあったんだ。やっぱり、今すぐおいで、僕の部屋」
「なにー? 見せたいものって」
「いいからいいから、行こ行こ」
ということで、和風美人こと雅様の観察を中止して、ヒノちゃんの部屋に。
友達って言っていいのかな。そんな人の部屋に呼ばれるとか僕の今までの人生の中で片手で足りるから、緊張するんですけど。お土産とかいらない?
なんせ、小学校では対人恐怖症に近くて友達なんていなかったし、中学入ったら入ったで引きこもってたし、友達付き合いの仕方知らないんだぁ。もう僕の人生オワッテルヨネー。
ま、笑い事じゃないんだけど。
だけど、それ考えたら、今頑張ってる方なの。
ヒノちゃんの部屋は僕と宗ちゃんの部屋と配置は一緒。真ん中に共有リビングがあって、その両側に個人の部屋。実はちゃんとキッチンもあるんだよ。
僕は料理はしないけどね。大和先輩に手料理作ってあげたいけど、困ったことにちょっとそれは無理なんだぁ。
ちなみにヒノちゃんの同室者は横山君ね。
「はい、これ」
手渡されたのは雅様と書かれたキャンパスノート。
えっとぉ、これ一冊全部、雅様の情報ってこと? やっぱりこの子…。
ま、いいや、せっかくだし読もう。
―――――――――――――――――
雅 一希
みやび いつき
〇年△月□日生
・
△〇年度 中等部 茶道部部長
△△年度 高等部 茶道部副部長
・
受けではなく攻め。
ドSな女王様。
毎夜、鞭の音が響くという噂アリ。
雅様に仕えるM男一覧:……
―――――――――――――――――
僕はそっとノートを閉じた。
見てはいけないもののようだ。
大和先輩…、何かの間違いだよね…? M男じゃないよね?
M男だとしても、僕が頑張れば良いんだよね…。鞭とかローソクとか、ハイヒールとか。
そして、ヒノちゃんは自室から何やら大量に薄い本を持って来て、ローテーブルに置いた。
なにこれ。
僕に似てる人の絵が描いてあるんだけど…? えっと、これ漫画?
「最近、アズ受けが流行ちゃって。これだけ出回ったら、ちゃんと本人にも了承を得とかないとなって思って」
受けってネコってこと? 僕受けが流行るって何?
「これ、BLって言って、アズが受け役の話なの」
「…………話?」
「そう、妄想だけど。こっちが五条様とアズで、こっちが獅々田様とアズ。宗君とアズの話もあるよ。これは結構鉄板ね」
「……なにそれコワい」
「僕さ、腐男子なんだ。こういう妄想を漫画として描いてるの」
BLか。ボーイズラブ。聞いたことはあるけど、この目で見るのは初めてかも。AVって言っても男と女のヘテロのしか見てなかったし。
「み、見ていいの?」
どーぞって渡されたのは宗ちゃんと僕が表紙の奴。かなり絵のレベルが高い。これヒノちゃんが書いてるってこと…? すごくない?
ソローっと中を覗くと、……うん、がっつりヤッてた。しかも宗ちゃんが甘い言葉囁いてる…。
自分だと思わなかったらこれはこれでアリかな…。
ま、待てよ…。これ大和先輩がげろ甘なセリフ言ってたりするの…あるかもしれないってこと?
「あ、あのさ、風紀委員長のとかあるの?」
「あれ? アズもこういうの大丈夫だったりする?」
「うん、まあ、僕ノンケじゃないし。っていうかゲイだし…」
ヒノちゃんが固まっちゃった…。
急に暴露するには重かったかなぁ。さらっと言い過ぎた?
「えええええ!? 本当にホント!?」
「うん。片想いの人、この学園にいるっていったでしょ?」
「そ、そういえば…。ぼ、僕としたことが…」
床にガックリと両手両膝付いてorz型になってるね。
当分戻ってこなさそうだから、僕は発掘する。大和先輩と僕の。
ん? ん? んんんん? ない。ないよ?
「……なに探してるの?」
「ううん、べつに?」
「もしかして、風紀委員長の? 委員長のはないんだよね。委員長から自分を題材にしたのを書いたら、即刻同人誌の売買禁止にするって言われてるから、描けないんだ。一応、許可得て売買してるし」
「そ、そうなんだぁ」
「………で、アズ。なんでピンポイントで都賀委員長なの?」
う…。しくった。後先考えず、大和先輩のげろ甘セリフを求めてしまったばっかりに…!
ふーんってヒノちゃんが口の端を上げた。
な、なんかキャラ変わった?
「そっかー、アズの片想いの相手って、都賀委員長かー」
ぐはっ。宗ちゃんにもバレたばっかりなのにー!
ダメじゃん、僕。全然ダメじゃん…。
「違うってー。ただあの人だったらどんなのになるのかなって」
「いいよいいよぉ。無理しなくて。そっかぁー、本には描けないけど…………ぐふふ」
おーい、ヒノちゃーん。
はぁ、行っちゃった。
こういう時ってそういう妄想してたのね…。
まぁいっか、ヒノちゃんの頭の中では大和先輩と僕が結ばれてるってことだし。
それにしても、凄い世界もあるもんだねぇ。
これが学内で売れてるってことはそれなりに需要があるってことで…。
結構いるってことだよね。ヒノちゃんと志を共にしてる仲間が。
ひっそり過ごそう…。
◇ ◇ ◇
妄想から現実に戻って来たヒノちゃんと食堂で晩御飯を食べて、自分の部屋に戻って来たんだけど、何かおかしい。
リビングが殺風景になってる。今までも綺麗は綺麗だったけど…。
宗ちゃんが置いてたMY食器とか段ボール買いしてたスポーツドリンクが姿を消してる。
嫌な予感がして洗面所も覗いてみたら、案の定、歯ブラシも歯磨き粉もなくなってた。
宗ちゃんの部屋のドアは鍵がかかってて開かなかったけど、多分…。
えっと…。
引っ越しちゃった?
宗ちゃんが告白してきてから、うまくやれてたと思ってたのって僕だけだったの…?
やっぱり無理だったってこと?
友達にはなれないってこと?
だからって、何も言わずにこんな急に…。
…………。
「バッカみたい」
僕ならぜったい振られるのが嫌だから隠し通すと思う。隠してるくせにウジウジして…ってなると思う。
宗ちゃんって、本当に後腐れない、本物の爽やか青年だった。ナメクジみたく尾を引きまくってる僕とは、器の大きさが全然違うよね。
宗ちゃんにはホント幸せになって欲しいな。
そして、僕はこそこそと生垣の陰に隠れた。
宗ちゃんの言ってた、茶道部の副部長こと雅みやび様を観察中。
名前からして雅なお方だよ。周囲の空気が澄んでるように見える。天然空気清浄機的な?
前髪ぱっつんの艶々の黒髪。これって烏の濡れ羽色っていうんだよね。
少しつり上がった切れ長の芯の強さが窺える目にぷっくり赤い唇。これチューしたくなっちゃうよ、僕も。また完膚なきまでに負けたよ。
これ、もしかして宗ちゃんの嫌がらせ!?
僕が大和先輩を諦めるように、こんな綺麗な人を見せたわけ!?
や、やるな、宗二朗。僕は君の思惑に嵌ってしまったようだよ、ハハハ。
ま、諦めませんけどねー。
あれ? 諦めの境地のセフレだから。諦めてるってことになるのかな?
んー? どっち?
「アーズっ」
「ひぃっ!」
僕は飛び上がった。確実に地面から浮いた。
こういうの弱いんだよね…、ホント。実は蚤の心臓なの、僕。
「あ、ごめんね、そんなに驚くと思わなくて」
振り向くと美少女もとい美少年のヒノちゃん。
悪戯成功した後の満面の笑みで、もう可愛らしいったらありゃしない。
こんなの本気で怒れません。
「……ヒノちゃん。こういうのはやめようね?」
「ごめんごめん。こんなこそこそ隠れて何してるのかなって。後ろから見てて面白くて」
面白くてって…、観察してたのを観察されてたわけ?
ヒノちゃんの方がこういうのベテランっぽいし、気配消すの上手そうだもんねー。
全く気付かなかったよ。
「ねぇねぇ、何見てたの?」
「えっとねー、和風美人」
「和風美人?」
そういうと僕の隠れてた生垣から半分顔を出して、ヒノちゃんが「なるほど」って呟いた。
「でも、なんで?」
「んー。ちょっとした調査かなぁ」
「ふーん。雅様の事なら僕に任せてくれたらよかったのに」
「ん?」
「僕、綺麗どころとイケメンどころはリサーチ済みだもん」
ヒノちゃん…。研究熱心なのね。なんの研究かはさておき。
「部屋に来たら見せてあげれるけど。……あ、アズに丁度見せたいものがあったんだ。やっぱり、今すぐおいで、僕の部屋」
「なにー? 見せたいものって」
「いいからいいから、行こ行こ」
ということで、和風美人こと雅様の観察を中止して、ヒノちゃんの部屋に。
友達って言っていいのかな。そんな人の部屋に呼ばれるとか僕の今までの人生の中で片手で足りるから、緊張するんですけど。お土産とかいらない?
なんせ、小学校では対人恐怖症に近くて友達なんていなかったし、中学入ったら入ったで引きこもってたし、友達付き合いの仕方知らないんだぁ。もう僕の人生オワッテルヨネー。
ま、笑い事じゃないんだけど。
だけど、それ考えたら、今頑張ってる方なの。
ヒノちゃんの部屋は僕と宗ちゃんの部屋と配置は一緒。真ん中に共有リビングがあって、その両側に個人の部屋。実はちゃんとキッチンもあるんだよ。
僕は料理はしないけどね。大和先輩に手料理作ってあげたいけど、困ったことにちょっとそれは無理なんだぁ。
ちなみにヒノちゃんの同室者は横山君ね。
「はい、これ」
手渡されたのは雅様と書かれたキャンパスノート。
えっとぉ、これ一冊全部、雅様の情報ってこと? やっぱりこの子…。
ま、いいや、せっかくだし読もう。
―――――――――――――――――
雅 一希
みやび いつき
〇年△月□日生
・
△〇年度 中等部 茶道部部長
△△年度 高等部 茶道部副部長
・
受けではなく攻め。
ドSな女王様。
毎夜、鞭の音が響くという噂アリ。
雅様に仕えるM男一覧:……
―――――――――――――――――
僕はそっとノートを閉じた。
見てはいけないもののようだ。
大和先輩…、何かの間違いだよね…? M男じゃないよね?
M男だとしても、僕が頑張れば良いんだよね…。鞭とかローソクとか、ハイヒールとか。
そして、ヒノちゃんは自室から何やら大量に薄い本を持って来て、ローテーブルに置いた。
なにこれ。
僕に似てる人の絵が描いてあるんだけど…? えっと、これ漫画?
「最近、アズ受けが流行ちゃって。これだけ出回ったら、ちゃんと本人にも了承を得とかないとなって思って」
受けってネコってこと? 僕受けが流行るって何?
「これ、BLって言って、アズが受け役の話なの」
「…………話?」
「そう、妄想だけど。こっちが五条様とアズで、こっちが獅々田様とアズ。宗君とアズの話もあるよ。これは結構鉄板ね」
「……なにそれコワい」
「僕さ、腐男子なんだ。こういう妄想を漫画として描いてるの」
BLか。ボーイズラブ。聞いたことはあるけど、この目で見るのは初めてかも。AVって言っても男と女のヘテロのしか見てなかったし。
「み、見ていいの?」
どーぞって渡されたのは宗ちゃんと僕が表紙の奴。かなり絵のレベルが高い。これヒノちゃんが書いてるってこと…? すごくない?
ソローっと中を覗くと、……うん、がっつりヤッてた。しかも宗ちゃんが甘い言葉囁いてる…。
自分だと思わなかったらこれはこれでアリかな…。
ま、待てよ…。これ大和先輩がげろ甘なセリフ言ってたりするの…あるかもしれないってこと?
「あ、あのさ、風紀委員長のとかあるの?」
「あれ? アズもこういうの大丈夫だったりする?」
「うん、まあ、僕ノンケじゃないし。っていうかゲイだし…」
ヒノちゃんが固まっちゃった…。
急に暴露するには重かったかなぁ。さらっと言い過ぎた?
「えええええ!? 本当にホント!?」
「うん。片想いの人、この学園にいるっていったでしょ?」
「そ、そういえば…。ぼ、僕としたことが…」
床にガックリと両手両膝付いてorz型になってるね。
当分戻ってこなさそうだから、僕は発掘する。大和先輩と僕の。
ん? ん? んんんん? ない。ないよ?
「……なに探してるの?」
「ううん、べつに?」
「もしかして、風紀委員長の? 委員長のはないんだよね。委員長から自分を題材にしたのを書いたら、即刻同人誌の売買禁止にするって言われてるから、描けないんだ。一応、許可得て売買してるし」
「そ、そうなんだぁ」
「………で、アズ。なんでピンポイントで都賀委員長なの?」
う…。しくった。後先考えず、大和先輩のげろ甘セリフを求めてしまったばっかりに…!
ふーんってヒノちゃんが口の端を上げた。
な、なんかキャラ変わった?
「そっかー、アズの片想いの相手って、都賀委員長かー」
ぐはっ。宗ちゃんにもバレたばっかりなのにー!
ダメじゃん、僕。全然ダメじゃん…。
「違うってー。ただあの人だったらどんなのになるのかなって」
「いいよいいよぉ。無理しなくて。そっかぁー、本には描けないけど…………ぐふふ」
おーい、ヒノちゃーん。
はぁ、行っちゃった。
こういう時ってそういう妄想してたのね…。
まぁいっか、ヒノちゃんの頭の中では大和先輩と僕が結ばれてるってことだし。
それにしても、凄い世界もあるもんだねぇ。
これが学内で売れてるってことはそれなりに需要があるってことで…。
結構いるってことだよね。ヒノちゃんと志を共にしてる仲間が。
ひっそり過ごそう…。
◇ ◇ ◇
妄想から現実に戻って来たヒノちゃんと食堂で晩御飯を食べて、自分の部屋に戻って来たんだけど、何かおかしい。
リビングが殺風景になってる。今までも綺麗は綺麗だったけど…。
宗ちゃんが置いてたMY食器とか段ボール買いしてたスポーツドリンクが姿を消してる。
嫌な予感がして洗面所も覗いてみたら、案の定、歯ブラシも歯磨き粉もなくなってた。
宗ちゃんの部屋のドアは鍵がかかってて開かなかったけど、多分…。
えっと…。
引っ越しちゃった?
宗ちゃんが告白してきてから、うまくやれてたと思ってたのって僕だけだったの…?
やっぱり無理だったってこと?
友達にはなれないってこと?
だからって、何も言わずにこんな急に…。
…………。
「バッカみたい」
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