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前編

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 アルヴィン陛下がペンを置き、その書類を受け取った侍従さんたちが、頭を下げて執務室を出て行きました。
 わたくしはお茶を新しいものに入れ替えます。
 お忙しい陛下は両腕をうんっと上げて伸びをしました。もうじき昼の休憩です。

「陛下……」
 ドアが外から閉まるのを待って、わたくしは思い切って話しかけてみます。
「……あの……その……」
 なんと聞いたら良いのでしょうか……。言葉が見つからなくて、トレイを抱きしめたまま床に視線を落とします。
「どうしたんだ、ミア?」
 急がなくては、昼食の時間が来てしまいます。ほかの人がいるところで、こんなことは聞けませんし……。
「へっ、陛下は、わたくしのおっぱいに御不満はありませんか!?」

 ゲフッ!
 返事は、盛大な咳でした。
 ちょうど、いま置いたお茶を飲んでらっしゃるところで、吹き出しそうになってむせてしまったのです。
 陛下は空中に手を振ってタオルを魔法で取り出すと、顔を埋めてしばらく咳こんでいました。
「……ごめんなさい」
「ケフッ、……あー。どうしていきなりそんな話になったんだ?」
 ええっと――、
 侍従さんが呼びに入ってきて昼食になり、そのままその話は中断となりました。



 その夜。
「それで、なぜ急にあんなことを言い出したんだ? ミアは……ばかだなぁ」
 とろけそうな声で、陛下はわたくしの胸を後ろから揉みます。透けるほど薄手の絹の寝間着越しで、じれったくて背筋がざわざわします。
 おっぱいをゆっくりと持ち上げては、寄せたり離したりして楽しんでいらっしゃるようです。
「だっ、て……」
「この素敵なおっぱいに、俺が何の不満があるっていうんだ。ほら、この手に……ちょうどいい」
 たしかに、陛下の温かい手にすっぽり収まって、揉むとちょっとだけ余るぐらいですが……。両方の先端を摘まれて、わたくしは声を漏らしました。自分でも恥ずかしいぐらい甘い声です。
 お腹の奥から、きゅんっと熱いものがあふれてきます。
 仰け反ったところで、そのままベッドに横たえられました。
 陛下と視線が合いました。
「ね、ミア? なぜ?」
 黒髪に、赤みがかった黄金の瞳。男性的でありながら整った顔立ちに意地悪そうな笑みを浮かべて、陛下はわたくしの胸に愛しそうに頬をすり寄せます。布越しにねっとりと舐められて、手で掴まれて、我慢できずに悲鳴がこぼれます。
「だ、だって、あん、男の人はおっきぃほうが好きだって……」
「いちばん大事なのはサイズじゃなくて、“好きなの、おっぱいかどうか”だって、聞いたこと無いのか?」
「な、ない……ですぅ」
「そうか、じゃあ俺がどれだけたくさんミアのことを好きなのか、ちゃんと知ってもらおうかな」
 あっ、お、おっぱいカジらないでぇっ。
 甘噛みされて、快感が全身を走ります。軽くイッてしまい、足の奥がもぞもぞしてきました。
「ミアの胸はちょうどいいし、柔らかくってすごく魅力的だよ。こうやって俺の手で簡単に形が変わるし……」
 手のひらで寄せたり離したりしながら、陛下は胸元のリボンを歯でくわえて、しゅるりとほどきました。
「ふぁっ」
 ヒンヤリとした外気にさらされて、慌てて手で隠します。
「色も白くて綺麗だ」
 あっさりと寝間着をはだけられてしまいます。
「手触りもすごい良くて吸い付くような肌だし、ココがすぐ固くなってくるのが可愛いし……」
「……あっ、ああっ」
 乳首を指先でコリコリと掻いてきて、わたくしは背を反らしました。またイッてしまいました。
「ほら、こんなに尖ってきてる……さくらんぼみたいに色づいていて……美味しそう。ミアはお菓子みたいだ」
 そんな良い声で、耳元で囁かないでください。
「やっ、陛下ぁ……」
「アルでしょ? すぐ戻るねミアは」
「……アルぅ、なんか、変になっちゃいます」
「変になってもいいよ」
 アルは笑うと胸に吸い付いてきます。
 ちゅうちゅう吸われると、気持ち良すぎてお腹の奥からびちゃびちゃとあふれてしまいます。感じすぎて、おかしくなっちゃいそうです。
「大好きだよ、ミア。ミアはぜんぶ俺にちょうどいい。この綺麗なおっぱいも、お腹も、脚も、ココも……ぜんぶ俺の専用だ」
 もうぐちゃぐちゃに濡れてる子宮の入り口を、アルの指先がひっかきます。
「はい、専用ですぅ」
 入れてっ、入れてっ……。
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