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◆薬草の商人◆
2 ※
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翌日の学園には人が少なかった。
みなとっくに街に遊びに行ってしまったのだろう。
元のゲームでも『お日さま曜日』には街でのミニゲームやショッピングなどのイベントがあった。そこで集めたアイテムで部屋を飾り付けたり着替えをしたり楽しむのだ。
男女の寮の間にある交流ルームも珍しく閑散としている。そこを通り過ぎて玄関に――。
「紅薔薇のお嬢ちゃんも、街に行くのか?」
腰にくる重低音の美声。
あまりにも驚いて跳ねたローザは、ソファのほうを振り返った。
「……ヴィクトル先輩。ごきげんよう」
思ったとおりの男性が座っていた。
ヴィクトル・ディスティル。
アザミの家名。
短く刈り込んだ赤みの強い煉瓦色の髪に、深い青の――サファイアなどではなくラピスラズリを思わせるような瞳。南の国境沿いの領地のせいか、肌は日焼けしている。
長いたくましい手足。鍛え上げた筋肉が体操着の下に見て取れる。テニスラケットがその傍らに置いてあった。
彼は本を閉じると立ち上がった。攻略キャラの中でもトップクラスの長身だ。
彼を見ると、相反する感情が沸き起こる。
ひとつは、前世に目覚める前のローザが心に抱いていた気持ちだ。ゲームのローザはずっと彼を――。
「誰もいないのに、先輩だなんて水くさいな。昔は『ヴィク兄さま』って慕ってくれてたのに」
爽やかに笑う。
その笑顔に、ちいさなローザの心が痛む。
彼は、元々のローザの初恋の従兄。幼い頃のローザはずっと彼のことを好きで甘えてつきまとい、「およめさんになりたい」と、思っていた。
だからゲームでは、彼が興味を引かれたヒロインのことを苛めたし、あれほど完璧な王子であるエドアルドに対しても、一目惚れした自分が無理矢理に婚約したくせに、結局は不満を覚えて、なにかと注文ばかりつけていたのだ。
「……ヴィク兄さまは、これから部活でらっしゃるの?」
「いや、いまひと試合を終えて帰ってきたところだ。これから街に行くつもりだから、お嬢ちゃんが行くなら一緒に――」
「いえ、結構ですわ。今日は街には行きませんの。兄さまは街でゆっくり楽しんでらっしゃって」
そもそも、エドアルドとチェリオに『自分たちがいない時に街に行かないように』と、言われている。マリーやリリィと一緒ですら渋るのだ。
確かに、彼女たちはふたりともとても綺麗だし、女性だけで街に出ると変な男たちに絡まれることが多い。彼らの心配ももっともだろう。
かといって――。
ローザは何か言いたげなヴィクトルに頭を下げて、寮を出た。今日は最初から、この敷地内の図書館に行くつもりだった。
――かといって、ヴィクトルと街に行くつもりも無かった。
苦手なのだ。
昔のローザにとっては初恋かもしれないけれど、前世のローザはあの爽やかな体育会系のヴィクトルは好きなキャラクターではなかった。
明るくて前向きで、ちょっと熱血な“アニキ”キャラ。男気のせいで留年経験あり。本来ならもう卒業している年齢なのに一学年しか違わないのはそのせいだった。
その印象はゲームでもこの現実でもあまり変わらない。そういうタイプが好きな人のことまで否定はしないけれど、熱血系と俺様系を鬱陶しく思うローザは、いまひとつ萌えられなかった。
そもそもどの属性であっても、「キャラでは好きだけど、現実にいたらイヤ」か「創作でもリアルでも好み」のどちらかが圧倒的な多数だろう。むしろ、現実イヤ派が優勢かもしれない。
「ゲームや漫画やアニメキャラでは許せないけど、現実にいたら好き」というファンの話はあまり聞いたことがない。
本人としては、どうしていきなり従妹が冷たくなったのか、理解できないだろう。
「……ごめんなさい。先輩……」
後ろめたさによって逃げるように足を早めながら、ローザは図書館へと向かった。
◆ ◆ ◆
図書館もまた、いつも以上に静まりかえっている。
今日はひとりしかいない司書に本を返却してから、次は何を借りようかと探しながら階段をのぼる。
三階に上がると、なんとなくの習性でガラス仕切りの向こうの特別自習室に向かった。広いバルコニーに面していて静かで、この学園の不文律で生徒会の人間か高位貴族しか利用しない。
そこに、見慣れた後ろ姿があった。
鮮やかな緑色の、癖のないサラサラの髪。チェリオよりも長く伸ばした髪を背中のあたりで束ねている。
染めてもいないのに地球の人類にはあり得ない色は、「ああ、ここはゲームの世界なのだな」と思わせる。初めて顔を会わせた時には感動したものだった。
胸までしかない書棚を回ってそっと歩み寄ると、端正な横顔が見えた。銀縁の眼鏡のグラスをこすりそうなほどに睫毛が長い。
背が低いわけではないけれど、線の細い体格もあって最初は女生徒だと誤解したものだった。ローザが知る中でいちばん女性的な美貌が、薬草の家名を持つ彼だった。
椅子に浅く腰掛けた彼は落ち着き無く身をよじりながら、眉間にシワを寄せてテーブルに置いた本を睨みつけている。ため息もついている。ずいぶんと深刻な様子だった。
邪魔しないほうが良さそうだ。
と、引き上げようと離れかけた矢先に彼は、
「うわああぁぁぁあああ!」
うなり声を上げて頭をかきむしる。
「駄目だ! カルミネ! 貴様は死んだほうがいい! 死ね!」
「ちょ、カルミネ様!?」
自分に向かって何を言っているのか。何があったのか。慌てて振り返る。
視線が合ったカルミネ・カモミールは一瞬凍り付いていたが、はじけるように立ち上がると悲鳴をあげて逃げ出した。しかもバルコニーの方向に行けばいいものを、窓枠に飛びついてよじ登りはじめたのだ。
「申し訳ありません姫!」
死んで詫びるだなんだと口走りながら、窓を押し開いて出ようとする。三階から落ちては当たりどころによっては怪我では済まない。彼の腰にしがみついて、ローザは必死で止めた。
「カルミネ様っ、やめて! 何があったのですか! 痛っ」
彼の膝が胸に当たって、ローザは悲鳴をあげた。
カルミネは呆然として逃げるのをやめた。
そのはずみで、ローザが腰にしがみついたまま、ふたりで自習室の床に転がり落ちる。
鳥の声が聞こえる。
静かだった。
広い図書館だ。この騒ぎに気が付かなかったのか司書も来ない。
「カルミネ様。死ぬだのなんだの言うのはおやめになって。わたくしに出来ることならいたします。貴方を助けますから」
「……姫が?」
商売が失敗したのだろうか。生真面目で優秀な彼が成績や礼儀のことで何かやらかすとは思えない。
座り込んだままのカルミネは泣きそうな顔をローザに向けた。いや、何か希望が見えたような、遭難者が砂漠でオアシスを見つけたかのような期待をにじませている。
「……姫にしか出来ないことです。本当に……本当に何でもしていただけるのですか?」
荒い息。わずかに頬を染めて、薄い唇をほころばせて、見とれてしまうほど色香のある美しさだった。
「わたくしに出来ることでしたら」
彼が少し落ち着いたのを感じ取り、ローザも彼の腰から腕を放して身を起こした。
そして初めて気が付いた。
思い起こせば、彼の飛び降り自殺を止めようと抱きついた時にはすでに、固いものが当たっていた。
カルミネは、ズボンの下で起立し続けていたものをローザの前に出した。
天を衝く牡が、ズボンの隙間から彼の手によって目の前にさらけ出される。
「……姫にしか出来ません。お願いします、コレを慰めていただけませんか? もう、限界なんです。どうか私を助けてください……」
あえぐような囁き。
ローザはたくましい牡から目が離せなかった。
みなとっくに街に遊びに行ってしまったのだろう。
元のゲームでも『お日さま曜日』には街でのミニゲームやショッピングなどのイベントがあった。そこで集めたアイテムで部屋を飾り付けたり着替えをしたり楽しむのだ。
男女の寮の間にある交流ルームも珍しく閑散としている。そこを通り過ぎて玄関に――。
「紅薔薇のお嬢ちゃんも、街に行くのか?」
腰にくる重低音の美声。
あまりにも驚いて跳ねたローザは、ソファのほうを振り返った。
「……ヴィクトル先輩。ごきげんよう」
思ったとおりの男性が座っていた。
ヴィクトル・ディスティル。
アザミの家名。
短く刈り込んだ赤みの強い煉瓦色の髪に、深い青の――サファイアなどではなくラピスラズリを思わせるような瞳。南の国境沿いの領地のせいか、肌は日焼けしている。
長いたくましい手足。鍛え上げた筋肉が体操着の下に見て取れる。テニスラケットがその傍らに置いてあった。
彼は本を閉じると立ち上がった。攻略キャラの中でもトップクラスの長身だ。
彼を見ると、相反する感情が沸き起こる。
ひとつは、前世に目覚める前のローザが心に抱いていた気持ちだ。ゲームのローザはずっと彼を――。
「誰もいないのに、先輩だなんて水くさいな。昔は『ヴィク兄さま』って慕ってくれてたのに」
爽やかに笑う。
その笑顔に、ちいさなローザの心が痛む。
彼は、元々のローザの初恋の従兄。幼い頃のローザはずっと彼のことを好きで甘えてつきまとい、「およめさんになりたい」と、思っていた。
だからゲームでは、彼が興味を引かれたヒロインのことを苛めたし、あれほど完璧な王子であるエドアルドに対しても、一目惚れした自分が無理矢理に婚約したくせに、結局は不満を覚えて、なにかと注文ばかりつけていたのだ。
「……ヴィク兄さまは、これから部活でらっしゃるの?」
「いや、いまひと試合を終えて帰ってきたところだ。これから街に行くつもりだから、お嬢ちゃんが行くなら一緒に――」
「いえ、結構ですわ。今日は街には行きませんの。兄さまは街でゆっくり楽しんでらっしゃって」
そもそも、エドアルドとチェリオに『自分たちがいない時に街に行かないように』と、言われている。マリーやリリィと一緒ですら渋るのだ。
確かに、彼女たちはふたりともとても綺麗だし、女性だけで街に出ると変な男たちに絡まれることが多い。彼らの心配ももっともだろう。
かといって――。
ローザは何か言いたげなヴィクトルに頭を下げて、寮を出た。今日は最初から、この敷地内の図書館に行くつもりだった。
――かといって、ヴィクトルと街に行くつもりも無かった。
苦手なのだ。
昔のローザにとっては初恋かもしれないけれど、前世のローザはあの爽やかな体育会系のヴィクトルは好きなキャラクターではなかった。
明るくて前向きで、ちょっと熱血な“アニキ”キャラ。男気のせいで留年経験あり。本来ならもう卒業している年齢なのに一学年しか違わないのはそのせいだった。
その印象はゲームでもこの現実でもあまり変わらない。そういうタイプが好きな人のことまで否定はしないけれど、熱血系と俺様系を鬱陶しく思うローザは、いまひとつ萌えられなかった。
そもそもどの属性であっても、「キャラでは好きだけど、現実にいたらイヤ」か「創作でもリアルでも好み」のどちらかが圧倒的な多数だろう。むしろ、現実イヤ派が優勢かもしれない。
「ゲームや漫画やアニメキャラでは許せないけど、現実にいたら好き」というファンの話はあまり聞いたことがない。
本人としては、どうしていきなり従妹が冷たくなったのか、理解できないだろう。
「……ごめんなさい。先輩……」
後ろめたさによって逃げるように足を早めながら、ローザは図書館へと向かった。
◆ ◆ ◆
図書館もまた、いつも以上に静まりかえっている。
今日はひとりしかいない司書に本を返却してから、次は何を借りようかと探しながら階段をのぼる。
三階に上がると、なんとなくの習性でガラス仕切りの向こうの特別自習室に向かった。広いバルコニーに面していて静かで、この学園の不文律で生徒会の人間か高位貴族しか利用しない。
そこに、見慣れた後ろ姿があった。
鮮やかな緑色の、癖のないサラサラの髪。チェリオよりも長く伸ばした髪を背中のあたりで束ねている。
染めてもいないのに地球の人類にはあり得ない色は、「ああ、ここはゲームの世界なのだな」と思わせる。初めて顔を会わせた時には感動したものだった。
胸までしかない書棚を回ってそっと歩み寄ると、端正な横顔が見えた。銀縁の眼鏡のグラスをこすりそうなほどに睫毛が長い。
背が低いわけではないけれど、線の細い体格もあって最初は女生徒だと誤解したものだった。ローザが知る中でいちばん女性的な美貌が、薬草の家名を持つ彼だった。
椅子に浅く腰掛けた彼は落ち着き無く身をよじりながら、眉間にシワを寄せてテーブルに置いた本を睨みつけている。ため息もついている。ずいぶんと深刻な様子だった。
邪魔しないほうが良さそうだ。
と、引き上げようと離れかけた矢先に彼は、
「うわああぁぁぁあああ!」
うなり声を上げて頭をかきむしる。
「駄目だ! カルミネ! 貴様は死んだほうがいい! 死ね!」
「ちょ、カルミネ様!?」
自分に向かって何を言っているのか。何があったのか。慌てて振り返る。
視線が合ったカルミネ・カモミールは一瞬凍り付いていたが、はじけるように立ち上がると悲鳴をあげて逃げ出した。しかもバルコニーの方向に行けばいいものを、窓枠に飛びついてよじ登りはじめたのだ。
「申し訳ありません姫!」
死んで詫びるだなんだと口走りながら、窓を押し開いて出ようとする。三階から落ちては当たりどころによっては怪我では済まない。彼の腰にしがみついて、ローザは必死で止めた。
「カルミネ様っ、やめて! 何があったのですか! 痛っ」
彼の膝が胸に当たって、ローザは悲鳴をあげた。
カルミネは呆然として逃げるのをやめた。
そのはずみで、ローザが腰にしがみついたまま、ふたりで自習室の床に転がり落ちる。
鳥の声が聞こえる。
静かだった。
広い図書館だ。この騒ぎに気が付かなかったのか司書も来ない。
「カルミネ様。死ぬだのなんだの言うのはおやめになって。わたくしに出来ることならいたします。貴方を助けますから」
「……姫が?」
商売が失敗したのだろうか。生真面目で優秀な彼が成績や礼儀のことで何かやらかすとは思えない。
座り込んだままのカルミネは泣きそうな顔をローザに向けた。いや、何か希望が見えたような、遭難者が砂漠でオアシスを見つけたかのような期待をにじませている。
「……姫にしか出来ないことです。本当に……本当に何でもしていただけるのですか?」
荒い息。わずかに頬を染めて、薄い唇をほころばせて、見とれてしまうほど色香のある美しさだった。
「わたくしに出来ることでしたら」
彼が少し落ち着いたのを感じ取り、ローザも彼の腰から腕を放して身を起こした。
そして初めて気が付いた。
思い起こせば、彼の飛び降り自殺を止めようと抱きついた時にはすでに、固いものが当たっていた。
カルミネは、ズボンの下で起立し続けていたものをローザの前に出した。
天を衝く牡が、ズボンの隙間から彼の手によって目の前にさらけ出される。
「……姫にしか出来ません。お願いします、コレを慰めていただけませんか? もう、限界なんです。どうか私を助けてください……」
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