赤ずきんと女王の森

月極まろん

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わたしを清めて

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 白鳥のような細い首筋からふっくらとした胸を、黒狼の舌が何度も這います。
 それだけで快楽が電流のように走り、干し草の上に敷いたマントに横たわった赤ずきんは甘い悲鳴をあげてしゃくりあげました。
「ここも、あいつが舐めたよね?」
 嫉妬の色をにじませて、黒狼は赤ずきんの足をていねいにしゃぶり、膝裏を舐め上げ、足の付け根に唇を寄せました。
「ここは?」
「そこも……そこもぜんぶ舐められたの、綺麗に……して」
 赤ずきんはしゃくりあげるように甘えました。黒狼はむさぼりつくように柔らかな尻を掴むと、その隙間にある小さな蕾を丁寧に嬲り、さらに前方にひっそりと咲き誇る花園へ鼻を寄せました。すでにそこは鴇色の花びらの間から、魔力に満ちた甘い蜜が糸をひいて溢れてきています。
 まだ幼さが残る茂みをかきわけて、黒狼はじっくりと観察しました。肌を上気させた魔女は恥じらいながら身をよじります。狼は愛しさに胸を熱くし、微笑みました。
「大丈夫、あいつの痕跡なんてすべて消してしまうから」
 蜜をこぼす花びらに舌を這わせ、隠れていた珊瑚の粒を探り出して優しく吸います。
「あっ!」
 その粒を今度は指先で押しつぶしながら花びらの中へと舌をねじ込むと、華奢な赤ずきんの全身が跳ね、背中と手足の指先が耐え切れなさそうに引きつって反りました。
「ああっ!」
 可愛らしい嬌声にもう、黒狼も耐えられません。舌を抜いて指を押し込むと、軽い抵抗のあとぬるぬるとした温かいウロの中へと深く飲み込まれていきます。ウロは無骨な指を強く締め付けてきました。
「……痛くないよう、がんばる……から」
 ズボンの前をくつろげる間ももどかしく、狼は自分の牡を大急ぎで取り出しました。
 少女の姿態を見ているだけで、すでに暴発してしまいそうです。しかし赤ずきんは頬を染め、涙をこぼしながら頭を振りました。
「痛くても、いいから……早く……来て」
「!」
 両腕を広げる彼女と抱き合うようにして、黒狼はその狭く熱いスリットの間へと自分の怒張した牡を突き入れていきます。
 この世にこれほどの快感があったのかというほどの電流と、ようやく必要なパーツを見つけたのだという安堵が、二人にいっぺんに押し寄せてきました。
「だいすき……だいすき……」
「ん。……僕も……大好きだよ」
 夢中になって、むさぼりあいます。
 赤ずきんは狼の名前である宝石の名前を、
 そして狼は赤ずきんの名前である花の名前を、
互いに呼び合いました。
「……あ」
 いくつもの波に達して、最大の波に意識をさらわれたのは、同時のことでした。
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