拷問場の気高き乙女

ガイジ

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リカントロピー

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「具現……《断罪の白き翼》……」

私を神々しい光が包み込む……。光は大天使の形を形成した……。六つの美しき羽を持ち、全身に白き鎧を武装した大天使である……。広場の女性達はこの姿を目に入れて畏怖の表情を浮かべている……。
これは当然の事か……。この国の貴族達には神、天使の存在が深く浸透していた筈だからな……。

また、神、天使は絶対的であると崇めていた……。だから、大天使の本性を具現させた私の発言も絶対的という事になる……。
これが私の切り札だ……!大勢の前で格好つけるのは性に合わないから使いたく無い方法だったが使って良かった……。
切り札は成功した様子だし次の段階に入ろうか……。私は体内から剣を取り出し、剣を広場に落とした……。落下した剣はからからと音を立てる……。

「もう一度言おう……。腹を裂きあってくれ……。そうだ、言い忘れたが胎児を孕んだ者を見つけたら手を上げるんだ……」

そう導くと、落下しカーペットに突き刺さった剣の間近に居た女性は剣を引き抜いた……。そして隣に位置する女性の原を引き裂いた……。
腹を裂かれた女性は悶絶の表情に染まるが決して悲鳴を上げたりはしない……。大天使という貫禄のある存在の前では醜態を晒すわけにはいかないだろうからな……。周囲の女性達も同じ様だ……。上手くいっているな……。私は体内に隠していた予備の剣四本も体内から引きずり出し広場に落下させた……。

それからは瘡蓋の中を覗いた様なグロテスクな光景が繰り広げられた……。苦渋の表情をする女性達が互いに腹を引き裂き合う光景だ……。
彼女達は自分達の行いが異世界を救うと信じているが異世界などない……。それに彼女達が死んだ後、誰かが彼女達の事を語り継ぐ事も無い……。
女性達を騙して私は最低だ……。罪悪感が心に激痛を走らせる……。心が公害病に感染した様だ……。だが、耐えなければならない……。

心痛が苦しいからといって逃げたら悪魔に勝利する事は出来ないからな……!激痛には屈しない……!




十回の指定が終わり広場の景色はゲーム開始時の状態に戻った……。やり切ったぞ……。満身創痍で血塗れの私の心は達成感を掴んでいた……。

「やあ。結果に満足している様子だね。あと、それが君の本来の姿なんだね。もしかして本来の姿を現す事がゲーム攻略に役立ったりしたのかな?」

私の隣で悪魔が精神を病んだ人間に手を貸そうとしている時の様な不気味な表情で微笑んでいた……。いつから私の隣に居たんだ……?

「さっきの満足気な様子から察したよ。攻略法を発見し、実行した様だね。面白いなあ」

私の痛苦を笑っている様で暴力を堪えるのに必死になるな……。

「そうだ、説明し忘れていたんだけどお互いにゲームが終わった状態になるとお互いの元にゲームの得点が書かれた結果用紙が届く仕組みになっているんだ。
僕も最高得点を出すから別室で結果用紙を楽しみにしていてね。別室へはここを後ろに真っ直ぐ進めば着くよ」

私はゲーム会場に背を向け歩き出した……。ゲーム会場の後ろには長い廊下が伸びていた……。廊下のカーペットも柱もシャンデリアも紅茶に合いそうな趣きがあるが、私の心が癒される事はなかった……。
それほどに傷が深いのだ……。内臓にまで傷が刻ままれている様な感覚だからな……。下を向きながら廊下を歩いていると扉が付いた行き止まりに到着した……。
これが別室の扉か……。扉を開けるとそこは豪邸の図書室の様な場所だった……。

本棚が大量に並び、至る所にクッション付きの椅子が設置されている……。悠然と読書でもして時間を潰せとでも言いたいのか……?




人間の姿に戻った私はクッションに座り疲弊し切った心を死体の様に休ませていた……。心を休ませ始めてから十五分程が経過するとどこからともなく鐘の音が鼓膜を刺激した……。
悪魔のターンが終了したのか……。そしてふと気付いた……。太腿の辺りに二つ折りの紙が置かれていた……。結果は分かり切っているが紙を拾い結果を確認する……。
紙を開くと案の定、『ネメジス:十点、悪魔:十点』と記されていた……。まだこの狂った遊びが続くと考えると心の傷が疼くな……。
心を痛めていると視界が暗転した……。次のゲーム会場に向かっているのか……。




暗幕が消えた……。今度はゲームが開始する前に居た円形の闘技場と同じ様な場所の観客席座っていた……。それにしても薄暗いな……。初夜の空はこれから残酷な遊戯が始まろうとしていると予告しているみたいだ……。

「顔色が悪いね」

いつの間に……。隣席に不気味な笑みを浮かべる悪魔が座っていた……。その笑みは教師が見ていない所で気弱なクラスメイトに虫でも食べさせているかの様な人を虐める側の人間のそれだ……。

「さて、ゲームに使う道具を出現させようか。会場の方に目をやってくれ」

会場を瞳に写すと会場の中心には全ての色を飲み込む色のマントを羽織った二足歩行の狼の姿があった……。尚、狼の手足は機械仕掛けだ……。その両手両足には枷が付けられており、封印される様に身動きを封じられている……。
枷が外れたら今にでも暴走を始めそうだ……。まるで発散される事が無かった性欲の様にな……。あれは確かこの世界の神話に登場する堕落者デジールが具現した姿か……。真の名前は《貪欲な改造者》だったな……。

神話によると堕落者は人間達を堕落させる程の凶悪な欲望の集合体だ……。堕落者達はこの世界のどこかに佇み、
自分から発せられる欲望の波動によって純粋な人々の心を欲望で飲み込んでいた……。そんな堕落者達は神の逆鱗に触れ、異世界のとある場所に隔離されたという設定だったよな……。

「察していそうだが、会場に出現したのはデジールだ。強大な戦闘力を持った堕落者だね。
また、自身の周囲に向かって来た魔法の力を無力化する常時発動魔法、《無意味なる枷》の使い手だったね。
更に、デジールは自分より下等な存在を痛めつけ、優越感に浸る事が趣味だ。好きな飲み物は血らしいね。……デジールの設定解説はこの辺で終わりにしてルールを説明しようか。

このゲームはデジールが猛威を振るう会場内で殺し合いをするゲームだ。まず、ゲームの開始前に十分間の作戦思考時間がある。
思考時間終了まで五分を切ったら会場内に入って構わない。デジールや会場内に攻撃をする事は勿論禁止だがね。
ゲームが開始するとデジールは枷から解き放たれる。デジールはプレイヤーを捕食しようとしてくるだろうね。そんな状況の中でデジール、または相手プレイヤーに殺された方が敗者だ。
また、プレイヤーは相手プレイヤーだけでなくデジールを攻撃しても構わない。魔法の使用もありだ」

ゲームと言うより戦闘じゃないか……。それならば、

「このゲームは私が有利なのではないか……?お前は戦闘においては取るに足らない悪魔ではないか……」

「僕は自ら逆境に追い込まれるのが好きなんだ……。大量にチップの差が付いた状態からの勝利だとか魅力的じゃないか……」

自分の性的嗜好を心許せる者に話す乙女の様だった……。こいつはこんな性格だったか……?

「言い忘れていた事が何個かあったね。当然ゲーム中は会場から逃げたら駄目だ。デジールは僕と君を優先的に攻撃するよう設定されている。
使え魔を囮にさせ続ける事は不可能だよ。他にも、君が上空へ飛行し、デジールから逃れられるという安直な策は出来ないように設定しておいた。上空へ逃げようとすれば重力が君を地面に叩きつけるだろう。説明は以上だ。質問は?」

「今回は単純なルールだし無いな……」

「話が早いね。では、十分の作戦思考時間を始めようか」




悪魔から少し離れた席に腰を下ろし思考を開始した……。悪魔がどの様な行動に出るか予想し、対策を練ろう……。いや、悪魔の行動は予想するまでも無いか……。
悪魔はゲームが開始したら今まで使ってこなかった魔法、《偽りの勝者》のみを発動して来ると既に察している……。この魔法以外はどれも発動しないだろう……。
《偽りの勝者》以外の魔法は武器にならない魔法ばかりだからだな……。

具体的に言うと、《破滅遊戯の強制》は既に発動済みであり、これ以上使う必要は無い……。
《道化師の狂眼》敵の情報を分析する魔法だが、敵は既に私の状態を知っている……。《哀れなる下等生物》は人間にしか効果が無い……。
という所だ……。では、肝心の《偽りの勝者》の効果を再確認しよう……。効果は、発動すると悪魔の手元に黒い箱が出現する、

その箱には発動者よりも質量が大きい物体でなければ何でも入れる事が出来る……。箱に入った物体を縮小させたり、瞬間移動させたりする事が出来る、
縮小の限度は元の質量の十%まで……。瞬間移動の限度は最大で百m先まで、という内容だったな……。この魔法から導き出せる悪魔の行動について考察しよう……。
やりそうなのは、気配を縮小する為に自分の体を最大限に縮小する、デジールの牙が自分に向けられた時、瞬間移動しデジールから距離をとる等か……。

こう言った行動への対策を用意しておけば賭博狂の悪魔は灰塵と化しそうだな……。




《偽りの勝者》の対策は五分程度で頭に浮かんだ……。対策の内容はこうだ……。ゲームが開始したら即座に悪魔の元に使い魔を召喚する……。
そして使い魔に《灰塵と化す愚者》を乱発させ悪魔の周辺を炎で覆ってやるのだ……。
すると悪魔が《偽りの勝者》を発動し箱を出現させたとしても箱は一瞬で燃え尽きる状況が出来る上、悪魔にも多大なダメージが入る……。
更に悪魔は身動きが取れない……。《灰塵と化す愚者》を敵の周囲に乱発し身動きを取れなくすると言う手は、今回の敵が浮遊出来ないタイプの悪魔だから通用した……。浮遊出来なければ空中に逃げられないしな……。
都合が良かった……。

さて、黙想を始めてから既に五分は経っているよな……。

そろそろ会場に入ろう……。私は具現し会場まで飛行、そして会場の右端にもたれ掛かった……。
作戦は完成済みである為、心臓の鼓動は正常だ……。また作戦成功に必要な布石は会場への移動中に作っておいたし心に影は無いな……。
リラックスした状態で視界を遮断し作戦を脳内で復唱していると鐘の音が会場に鳴り響いた……。ゲーム開始の合図だな……。
まぶたを開けると眼前のデジールは枷から解放されていた……。

また、道化師服の姿は無い……。自分のサイズを収縮したな……。

「《審判者の聖眼》……」

瞳から放たれる光が会場全体を照らす……!体を縮め隠れようとしても私の瞳からは逃れられない……。私が光を放った事によってデジールに目を付けられるだろうがその程度では私の作戦は揺るがない……。
……!?私は分析魔法の結果にぞっとした……。ポーカーでのトレード後ワンペアすら揃わなかった様な気分だ……。私の命がかかっているというのに……。

生命反応が一つも感知出来なかったのだ……。

意味がわからない……。デジールの生命反応が感知出来ないのは分かる……。《無意味なる枷》で無効化されてしまうからな……。だが、何故悪魔の反応まで感知出来ないんだ……?
……!デジールが餌に飛びつく様にこちらへ向かって来た……!時間稼ぎだ……!

「《盤上の騎士》……!」

どごぉぉぉとライトニングボルトの様な光線が四つ私の周辺に降り注ぐ……。落下地点である四つの窪み降臨するはサンティに似た純白の天使達だ……。
天使達はデジールの方に目をやり、時計兎でも見ているかの様な不思議な相貌をしている……。ゲーム開始前に幻覚魔法で、
使い魔達目線ではデジールは人形の猫に見える状態にしていたからな……。こうすれば恐怖の制約無く使い魔を動かせる……。

「あの……?どういう状況ですか?闘技場で猫さんがこちらに向かって来ているって」

「説明は後だ……。私が《大天使の聖域》と口に出したタイミングに合わせて、お前達も《大天使の聖域》と唱えるのだ……。また、唱える時は私達を覆う壁が出来るよう懇願してくれ……。《大天使の聖域》……!」

「「「「《大天使の聖域》!」」」」

私+使い魔四人が結界魔法を発動した……。これにより五層の壁が聖域を作った事になる……。心に一時的な安息が訪れた……。
だが安心を許さない様にデジールは結界の前に到着し、結界を破壊せんと結界を引っ掻き始める……。鉄格子を力任せに破壊しようとする囚人の様だ……。がりがりという音が不快だな……。

「ひっ……。猫さん落ち着いて……」

使い魔達は流石に恐怖したみたいだった……。恐怖はエクリプスの様に使い魔達の心を侵食する……。いや、こんな事気に留めている場合ではないな……。
悪魔はどこに居るのか突き止めなくてはならない……。どこか悪魔のみが知る隠れ場所があるのだろうか……?いや、そんな場所があったとして何故、分析魔法でその場所を見つけられないんだ……?
道化師は見つける事の出来ない空間に居ると言うことだろうか……?……!「見つける事の出来ない空間か」……。理解出来た……。悪魔の居場所がな……!トリックを今暴いてやるか……。
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