拷問場の気高き乙女

ガイジ

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サクリファイス

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戦争を繰り返し、存在しない神を崇め、些細な事でトラブルを起こす。人間達は非常に愚かしい。愚か以外の面もあるな。一つは哀れだ。

人間達は誰かの為に働き、報酬を受け取り、その報酬で食料を得なければ生きる事が出来ない。
生きている限り苦痛の労働を繰り返さねばならないのだ。また、死には恐怖が伴う為、自殺は容易ではない。
労働によって血の汗が流れ続ける上、簡単には死なせてくれない。人間の人生はまるで拷問だ。拷問の様な人生、何と哀れなのだろう。




ネメジスさんは髪の上に飾られた小さな冠の向きを整え気品を漂わせました。……あ、それはそうと聞き忘れていた事がありました。

「目的地は?」

「ここを出ると近くに炭鉱があり、炭鉱の奥に謎の生物が居る……。まずはそいつの元だな……。そのようにして近くに居る異生物を倒しながら進み、最終的にはここから遠く離れたある町へ行く……。
何故だかは知らないが、天界の王はその町に向かって欲しいらしい……」

「なるほど……?」

その町に何かあるんですかね?頭に疑問符が浮かびますね……。

「言い忘れていたが私はお前を戦わせたりしない。お前は孤独を埋めてくれればいい……」

「はーい」

ネメジスさん、親近感が湧く部分もありますし、酷い人ではなさそうですし、心が軽くなっていました。
私とネメジスさんは外に続く扉に向かいます。……?白いリボン付きの靴を動かしながら気付きました。リビングの机の上に古びた冊子が乗っています。表紙には浄化計画と書かれています。

「ネメジスさん、あの冊子に書かれている計画とは?もしかして世界崩壊と関係あるのでは?」

「読んだが恐らく関係ないから無視していい……」

そうですか……。読みたかったですが、関係ないなら差し置いていいですかね。扉の前に到着し、ぎぃぃと扉を開きました。扉の外は足を踏み入れた人間を生きて帰す気など微塵もない様な雰囲気の暗い森でした。
また、聞いた通り木々の奥に炭鉱の入り口が見えます……。あの魔境の様な場所に入るのですね……。怖いしネメジスさんと手を繋ぎたいな……。そんな思いを胸にしまい、木々を潜り闇の中に入ります。
炭鉱の中には所々ランプが付いており探索はなんとか出来そうです。……でも唇は震えています。……あれ?

「どういう事だ……?」

「なんで炭鉱を掘る音が聞こえるのですか……!?」

炭鉱を掘る音が聞こえるのです……。つい足を止めてしまいました……。

「まさか誰か人が居るという事ですか……?この世界は滅んだのではなかったんですか……?」

「崩壊した事は確かだ……。この世界の人間の大半が死んだ事もな……。何故炭鉱を掘る音が聞こえるのかは分からない……。だが、足を止めていても仕方がない……。進もう……」

「はい……」

竦む足を動かし少し進むと、

「やはり人がいますよ……。生き残りですね……」

炭鉱を掘り続ける奴隷の様な服装の人が3人ほど見つかりました。

「いや、あれは生き残りではないな……。彼らは私達の方を見向きもしないし、目に光が全く感じられない……。まるで屍人だろ……」

確かに……。魂が抜けている様です……。

「彼らは既に死んでいるのに強制的に蘇生させられ、苦役させられているんじゃないのか……。恐らく彼らにこんな事をさせている存在の正体は謎の生物だろうな……。
謎の生物からは皆おぞましい力が察知出来る……。そのおぞましい力を使い彼等を現世に磔にしていると考えれば府に落ちる……」

「ではそのおぞましい力に対抗する手段はあるのですか……?」

「ある……。私にも様々な魔法の力が備わっている……」

少し肩をなでおろしました……。

「魔法の一つを使うとするか……。《審判者の聖眼》……」

ネメジスさんの目から鋭い光が放出されます。光は衝撃波の様に辺りに広がり消えました。
私の周囲にはきらきらとした星屑の様な光の破片のみが残っています……。恍惚ですね……。

「今のは敵の情報を分析する魔法だ……。また、敵の位置も掴む事が出来る……。この近くに居る異生物の情報を分析出来た……。攻撃力、耐久力は大した事はない様だな……。
だが、移動速度が特出しているみたいだ……。また、最悪の魔法が使えるみたいだな……」

「というと……?」

「《安息の剥奪》だ……。自分の半径1キロ圏内でかつて死んだ人間達を大量に蘇生し、自分の兵士とする魔法だ……。
最近死んだ人間が優先で蘇生、蘇生出来る人間は最大で100人みたいだ……。
他にも、半径1キロ内に居る旧死者の耐久力は回復し続け、不老状態となる空間を作る《永久監獄》魔法も使えるみたいだな……」

「嘘……!回復し続ける大量の敵と相手をする事になるのですか……!?ネメジスさんに勝算はないのでは……」

焦心するのみです……。

「勝算がないとは言い切れない……。《安息の剥奪》は1時間に1度しか使えないみたいだだ……。《永久監獄》の様なタイプの魔法は重ね掛け出来ない……。敵にも弱味はあるのだ……。
尚、さっきも言ったが私も様々な魔法が使える……。具体的に言うと、半透明な結界を作る魔法、指定した強さの使い魔を生成する魔法、光炎を放つ魔法、人を別人と認識させる幻覚魔法などだ……。
指定した使い魔を生成する魔法には、生み出してから生命活動を始めるまで時間がかかる使い魔が稀に出てくる事があるという欠点があるな……。
まあ、それを踏まえてもどの魔法も強力だ……」

「では……勝てるのですか……?」

「ああ……勝利への式は既に完成している……」




謎の生物が使う魔法の対策を済ませた私達は屍人の永久監獄と化した炭鉱の奥へ向かっていました。途端、

「ひっ……!」

「誰だお前は……」

私達の視界にはさっきまでは居なかった貴婦人が映っていました……。
その貴婦人は目つきが悪く私達の見えない所で自分の奴隷を心ゆくまで殴ってそうな雰囲気があります……。心が危険を訴えています……。

「私の事を知らないの?質問を質問で返すようで悪いけれど、貴方達こそ何方?」

「私はネメジスで隣がサンティだ……。この世界に現れた異生物を殺す為天界から来た……」

「天界なんて場所があるのね」

「ああ……。あとお前がこの炭鉱に潜む異生物だな……」

「……?気になっていたのだけれど、異生物……?私達悪魔の事……?」

異生物と呼ばれる事が気に障っているみたいです……。真顔から発せられる圧にびくびくします……。

「お前らは悪魔と呼ばれているのか……?」

「そうよ。だから異生物と呼ぶのを止めてくれる?次、異生物と呼んだら貴方達の歯を全て引き抜いた後、歯茎に釘を大量に打ち込み、歯茎から溢れる血で溺れそうにしながら、塗炭の中殺すわ」

「ひっ……!!」

歯茎が釘で穿たれる様子を想像してしまい戦慄が走りました……。

「悪趣味な奴め……。やはりこの屍人の様な者共が働く炭鉱はお前が作ったのだな……」

「ええ。雇い主はとっくの昔に死んだのに彼らは徒労を続けるの……。なんという悲劇かしら……」

なに哀感を出しているんですか……。貴女の仕業でしょ……。

「こいつはさっさと殺さないとな……」

「私を殺すって本気で言ってるの?生意気ね。貴方達は、体内に大量の虫を押し込まれ、虫の苗床と化す体に絶望を覚えながら、虫と一緒に焼き尽くされ死亡という最期がいいかしら」

嫌……!!汚い虫が体の中で蠢いて体が虫に強姦されてるみたい……!!

「無視しろサンティ……!!私はこの悪意の具現を殺す!!」

「黙りなさい!!《安息の剥奪》発動!!」

殺意に満ちた形相の悪魔は魔法を唱えます。すると、悪魔周辺の地面からどろどろになった人肉が大量に湧き出して来ました……。人肉は人の形を作り始めますがどれも私とそっくりの姿をしています……!ネメジスさんの計画通り……!

「どういう事……!?何故あの小娘と同じ姿をした死体ばかり蘇生されるの……!?」

「教えてやろう……。私は任意の強さの使い魔を召喚する魔法がつかえるのだ……。先程この炭鉱の入り口付近で使い魔を生成し、生成した使い魔を直ぐに殺すという工程を100回繰り返した……」

「だから貴方の使い魔の姿をした死体ばかり出てくるという事ね……。でもそんな事をして何の意味があるの……?無意味な事をして白痴みたい……」

「無意味ではない……。何故なら私が殺した使い魔は皆耐久力と攻撃力と移動速度がゼロに近い数値に設定されているからだ……」

「まさか……」

貴婦人は口に手を合わせ竦み上がっている様子です……!私達は優勢です……!

「お前は何の役にも立たない軍隊を押し付けられたという事だな……!!お前の《安息の剥奪》は無力化した……!
また、《永久監獄》による援護も焼け石に水程度の効果しかないだろう……。つまりお前は手詰まりだ……。降伏するか……?」

「降伏する訳がないでしょう……!?この私に愚案を持ちかけて許せない……!食事をした後に腹パンを吐くまで繰り返すという工程を食事がトラウマになるまで続けて、食事を出来なくさせて、飢餓の中で餓死させてやるわ……!」

眉間にしわを寄せていますが演技にしか見えません……。別に虚勢を貼らなくてもいいのに。

「ほざけ……」

「本来の姿の方がスピードが出せる……具現するしかなさそうね……。具現……!!」

貴婦人を禍々しく、邪悪な雰囲気の闇が包み込みます。闇は大きな鶴の形を形成しました……。でも、色は真っ黒ですし、翼は青い花弁で作られていて、異彩を放っています……。
なるほど……。これがあの貴婦人の本来の姿で貴婦人は仮の姿といった所ですかね。

「負けるのは貴方達の方よ……!」

黒鳥は飛行し稲妻の様にこちらへ向かって来ます。

「やはりプライドが高く、勝利を強く好む性格のお前は逆境に陥ったとしても持ち前の移動速度を使い私達を殺しにくるよな――」

バシッ!という音と共に鶴は私達の眼前で動けなくなりました。

「どういう事だ?みたいな表情をしているな……。教えてやろう……。お前との会話中に私の魔法《大天使の聖域》を使い前方に透明な結界を作っていた……。
超高速でこちらに向かってきたのだからクチバシに結界が突き刺さって抜けないだろ……。馬鹿め……」

作成成功ですね……!畏怖する様な悪魔の表情からも分かりますが、やはりメネジスさんは凄いです……!そしてメネジスさんは敵背に向かいました。
あの魔法を使うのですね。私は事前に伝えられた通り、5歩くらい後ろに下がります。

「《灰塵と化す愚者》……」

何もかもを焼き尽くさんという意志が感じられる程の厳かな光炎が邪を飲み込みます……!殺人的な熱気がこちらまで伝わってきます……!
火達磨は気を失いました……!また勝利への生贄となった私の使い魔達は溶けて地面に帰っていきます……!

「メネジスさんの勝利ですね!」

「そのようだな……。魔法を解除するか……」

炎と結界は雲散し、焦げた敗者はどさっと地面に打たれました。

「勝利である事は確かだが、奴の耐久力からして奴はまだ生きてはいるだろうな……」

「え……!?じゃあ何でとどめをささないんですか……!?」

あの生きた拷問用具の様な人がまだ死んでいないなんて蒼白します……。

「いや、とどめはまだささない……。私達の目的は悪魔を殺す事だけではなくこの世界の謎を解明する事もだろ……。
あの悪魔から何か聞き出せるかもしれない……。とどめは情報収集に使った後だ……」

「ああ……胸に落ちました」

「何の……話をしているのよ……」

元貴婦人はぴくぴくと頭をこちらに向け必死気に声を出します……。

「目覚めが早くて助かる……。お前を情報源にしようと話していたのだ……」

「図に乗らないで!私を誰だと思っているの!?私は悪魔、《死者拘束の十字架》……!!」

傷だらけになっても覇気を出せる事は軽く尊敬します。

「五月蝿い……。素直に情報源になれば楽に殺す……。さればずたずたの醜悪な姿で殺す……」

「うっ……!」

大量の苦虫を食べる罰ゲームをやらされ、苦虫を吐きそうになっている様な様相です。また、どうすればいいのな熟考している様子でもありますね。

「…………それは御免ね……。情報源になってあげるわよ……」

やった!宝箱の鍵が空いたみたいです。

「存外素直で助かった……。ではお前達悪魔はどこから生まれた……」
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