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第6章。「欲望の渦」

1、欲望の渦ーー祈りの波紋ーー

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欲望の渦(001→003)裕也の冒険 0116→0118

ーー祈りの波紋ーー

裕也は、東の地球の民へ祈を捧げている。
東の地球は、魔族の女王が創った国が元になっている。
東の民の排便はいべんの色は、金色で人の国の民と差別化されている。
しかし、注意が必要なのは、東の地球は、元は魔族の国であると言うことである。
欲望には、悪に向く欲望と善に向く欲望がる。
裕也は、東の地球の民の欲望を善に向けるために祈っているのである。
(善のエネルギーを与えるんだ。
 二度と悪に染まらぬように。
 理想の世界に成るように)
そう思って、彼は全力で東の地球の民へ祈っている。
東の地球は、裕也のいる地球の民と同名の仏の子であり聖霊せいれいきずなの星である。
簡略すると『同名の絆』でジョイント(繋がっている)されていると言っておく。
分かりやすく、裕也のいる地球のことも『南の地球』と呼ぶようにする。
東の民に祈れば、南の民にも影響する。
裕也は、ただならぬ力を持っている。
そのエネルギーが南の民にも影響を与え出した。

--修験者(1)--神に通ずる力の訓練をする者

深い山を駆け、滝に打たれ修行する半分僧の修験者しゅげんしゃがいた。
(力を感じる。
 力を感じるぞぉ。
 うぉ。
 どこから来るのだ。
 どこから流れてくるエネルギーだ。)
修験者は、瞑想めいそうして意識を集中した。
(誰だ。誰だ。
 誰かが祈っているぞ。
 こやつが祈っているのか。
 感じるこやつの部屋を。
 何を祈っているのだ。

 :
 ナムミョウ-ホウ-レンゲキョウ
 ナムミョウ-ホウ-レンゲキョウ
 :
 仏法者か?
 うむ。
 そうだ!
 暫く様子を見てみるか)


ーー修験者(2)ーー

(こやつ教会にいるぞ。
 ナムミョウ-ホウ-レンゲキョウを唱えているのに仏法者ではない。
 アーメンも唱えている。
 まがい者か?
 俺が試してやる)
修験者の意識は、精神の次元で裕也を追跡ついせきした。
彼が行ったところは日曜礼拝であった。
裕也は、教会に入った。
教会には、老若男女、様々な人がいている。
イエス様を称賛しょうさんする歌が終わり、神父の講話が始まった。
その時、「キャー」「キャー」「キャー」あちらこちらから女性の悲鳴が聞こえだした。
(どうしたんだろう?)
裕也は、不思議に思った。
講話が終わり、裕也は、女性に聞いてみた。
「どうしたのですか?」
「誰かに触られた気がして、思わず叫んでしまいました。
 ごめんなさい。」女性は、言った。
「確かに触られたのですか?
 これ感じますか?」
裕也は、次元を変えれば触れるのだろうけど、そうせずに空間を女性の腕に合わしさわ触ってみた。
「キャー!
 それです」
女性は、言った。
「誰かが、空間を一致させて触ったのです。
 誰かが悪魔の力を借りたのかもしれません。
 何か対策を考ないといけませんね」
裕也は答えた。
悪魔の力と言ったが誘惑に負けた神の民の力かもしれない。


ーー光の軌跡(1)ーー

その話をその修験者が聞いていたのか、
それ以降、女性の叫び声はしなくなった。
礼拝は、終わった。
(誰が、そんな悪戯いたずらをしているのだろうか?
 どうすればいいのだろうか?)
裕也は、一人で対策を考えた。
そして、次の日の職場で、同じことが起こる。
(キャー)向かいの女性は、声を押し殺して叫んだ。

つづく。

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