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第2章。「魔族の誤解」
8、魔族の誤解⑬-エジェの出生の秘密-
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--魔族の誤解⑬-エジェの出生の秘密-
「エジェ。お帰り」
魔物の女性はエジェを抱きしめ涙を流す。
エジェは驚いた。
「誰?あなたは?」
魔物の女性は答えた。
「お母さんよ。あなたの生みの親よ」
「でも。わたしは人間の子よ」
エジェは戸惑った。
魔物の女性は、更に言う。
「あなたは、ここで生まれたのよ。
私の子です」
エジェは、訳が分からないが、こみ上げてくるものがある。
「ほんとうに、お母さんなの?」
「そう」魔物の女性は、「ぎゅつ」と一段と強く抱きしめる。
エジェも涙が出てきた。
「おかあさん」
二人は確り抱きしめ合った。
そして、暫くして、魔物の女性は、エジェの出生を話し始める。
「私の名はカリーネと言います。
あれは、13年前の出来事です。
魔像。エトランダァーは告げた。
今日、南と北に流れ星があった。
これは、神が降臨する兆しだ。
我らの主、アクティス、サンディスが地に降り立ったのだ。
我らは、準備をしなければならない。
我らは、探しださねばならぬ。
カリーネ。あなたは、子供を生むのだ。
そして、その子を街に送り出す。
一週間後の満月の夜に南の流れ星が示した土地のウッドスクの街の井戸にその子を捨てるのだ。
そして、我らの神を探し出し連れ帰らせよ。
そうエトランダァーは告げた」
「一週間後に、エジェ、あなたは生まれたのです。
そして、私はソースの印のペンダントを添えて、
お告げを実行しました。」
「エジェ。あなたは、ペンダント持ってない?」
「あ。持ってる」エジェは答えた。
そのペンダントは、丸く中央に光の太陽と闇の太陽が半分ずつ繋がって描かれ、
赤ちゃんが光に抱かれていた。周りは、エネルギーの蔓で囲まれ、
花と葉が生えていた。
カレーネは、喜んだ。
「エジェ。私の子。帰って来た」
エジェは、初めて呼ぶ。
「ママ」
魔物の女の子は言う。
「エジェ。私が姉。エナよ。うふ」
「ほんとうに?」エジェは感激した。本当の家族が生まれたのである。
3人の再会。それは、メンディアの心も暖かくした。
だが、そんな場合では無い。
エジェが役目を果たした換わりに、裕也は、囚われたのだ。
「エジェ。お帰り」
魔物の女性はエジェを抱きしめ涙を流す。
エジェは驚いた。
「誰?あなたは?」
魔物の女性は答えた。
「お母さんよ。あなたの生みの親よ」
「でも。わたしは人間の子よ」
エジェは戸惑った。
魔物の女性は、更に言う。
「あなたは、ここで生まれたのよ。
私の子です」
エジェは、訳が分からないが、こみ上げてくるものがある。
「ほんとうに、お母さんなの?」
「そう」魔物の女性は、「ぎゅつ」と一段と強く抱きしめる。
エジェも涙が出てきた。
「おかあさん」
二人は確り抱きしめ合った。
そして、暫くして、魔物の女性は、エジェの出生を話し始める。
「私の名はカリーネと言います。
あれは、13年前の出来事です。
魔像。エトランダァーは告げた。
今日、南と北に流れ星があった。
これは、神が降臨する兆しだ。
我らの主、アクティス、サンディスが地に降り立ったのだ。
我らは、準備をしなければならない。
我らは、探しださねばならぬ。
カリーネ。あなたは、子供を生むのだ。
そして、その子を街に送り出す。
一週間後の満月の夜に南の流れ星が示した土地のウッドスクの街の井戸にその子を捨てるのだ。
そして、我らの神を探し出し連れ帰らせよ。
そうエトランダァーは告げた」
「一週間後に、エジェ、あなたは生まれたのです。
そして、私はソースの印のペンダントを添えて、
お告げを実行しました。」
「エジェ。あなたは、ペンダント持ってない?」
「あ。持ってる」エジェは答えた。
そのペンダントは、丸く中央に光の太陽と闇の太陽が半分ずつ繋がって描かれ、
赤ちゃんが光に抱かれていた。周りは、エネルギーの蔓で囲まれ、
花と葉が生えていた。
カレーネは、喜んだ。
「エジェ。私の子。帰って来た」
エジェは、初めて呼ぶ。
「ママ」
魔物の女の子は言う。
「エジェ。私が姉。エナよ。うふ」
「ほんとうに?」エジェは感激した。本当の家族が生まれたのである。
3人の再会。それは、メンディアの心も暖かくした。
だが、そんな場合では無い。
エジェが役目を果たした換わりに、裕也は、囚われたのだ。
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