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第2章。「魔族の誤解」
1、魔族の誤解① ~②③~
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--魔族の誤解①--
満月の夜から一週間後。
エジェとアクドナェが教会に現れた。
「裕也の声は大きぃなぁ。
体に共鳴する」エジェは、裕也を見てうっとりした。
「メンディアさんは本当に綺麗なお嬢さんだ」アクドナェは呟いた。
エジェは少しホっぺを膨らませた。
アクドナェは慌てて
「エジェも綺麗だよ」と言った。
壇上で歌は続いている。
街が出来て以来ある教会。
そとうに古い歴史がある。
魔女狩りのとき多数の魔女を殺害した歴史もある。
しかし、殺害されたのは普通の少女であった。
魔女が簡単に殺害される訳がないのである。
闇と光。二つの支配するもの。
闇は影に隠れ。この街を支配してきたのである。
今、影から光の中に闇が現れる。
歌が終わった。
「今日は、これまで。
皆様に神の加護を。
アーメン」アドウェ神父は、皆に礼をした。
エジェは、慌てて裕也に近づく。
「裕也ぁ。来たよ。来たよ」
--魔族の誤解②--
「来たよ。」エジェは、喜び勇んだ。
裕也も壇上から降りエジェに駆け寄った。
「本当に来てくれてありがとう」
後からメンディアも追いかけてきた。
そして、エジェに一言いった。
「町長の娘さん。
はじめて教会に来てくださいましてありがとうございます」
メンディアの声には皮肉がこもっていた。
エジェも負けずに言い返した。
「やっと病床から出られました。
神様からお許しがありまして、来た次第です」
裕也は二人が姉妹喧嘩してるように思った。
「あはは。二人ともそれぐらいにしようね。
二人が仲が良いのは分かったからね」
--魔族の誤解③--
「う!」
裕也とメンディアは、同時に声を押し殺した。
そして、二人は右手を押さえた。
エジェは、びっくりして尋ねる。
「あなたがた二人。どうしたのですか?」
裕也は、慌ててなにもない振りをして言った。
「ちょっとね。痛むだけ」
エジェは、必死に尋ねる。
「見せて」
裕也は、しぶしぶエジェに右手の手のひらを開いて見せた。
赤い傷が浮かび上がっている。
エジェは裕也の手のひらを押さえる。
「痛い?」
「ううん」裕也は観念して正直に言った。
エジェは、今度は自分の手を裕也の手の上にかざした。
そして、ぶつぶつ呪文を唱えた。
「我らに敵対する者。
正体を現せ。
闇の長の名において命ずる」
裕也の手から黒い煙が少し漂う。
エジェはその煙の匂いを嗅いだ。
「くんくん」
「懐かしい」
「闇に閉ざされた匂い」
「夢でみる匂い」
エジェは、その煙から何かを感じた。
満月の夜から一週間後。
エジェとアクドナェが教会に現れた。
「裕也の声は大きぃなぁ。
体に共鳴する」エジェは、裕也を見てうっとりした。
「メンディアさんは本当に綺麗なお嬢さんだ」アクドナェは呟いた。
エジェは少しホっぺを膨らませた。
アクドナェは慌てて
「エジェも綺麗だよ」と言った。
壇上で歌は続いている。
街が出来て以来ある教会。
そとうに古い歴史がある。
魔女狩りのとき多数の魔女を殺害した歴史もある。
しかし、殺害されたのは普通の少女であった。
魔女が簡単に殺害される訳がないのである。
闇と光。二つの支配するもの。
闇は影に隠れ。この街を支配してきたのである。
今、影から光の中に闇が現れる。
歌が終わった。
「今日は、これまで。
皆様に神の加護を。
アーメン」アドウェ神父は、皆に礼をした。
エジェは、慌てて裕也に近づく。
「裕也ぁ。来たよ。来たよ」
--魔族の誤解②--
「来たよ。」エジェは、喜び勇んだ。
裕也も壇上から降りエジェに駆け寄った。
「本当に来てくれてありがとう」
後からメンディアも追いかけてきた。
そして、エジェに一言いった。
「町長の娘さん。
はじめて教会に来てくださいましてありがとうございます」
メンディアの声には皮肉がこもっていた。
エジェも負けずに言い返した。
「やっと病床から出られました。
神様からお許しがありまして、来た次第です」
裕也は二人が姉妹喧嘩してるように思った。
「あはは。二人ともそれぐらいにしようね。
二人が仲が良いのは分かったからね」
--魔族の誤解③--
「う!」
裕也とメンディアは、同時に声を押し殺した。
そして、二人は右手を押さえた。
エジェは、びっくりして尋ねる。
「あなたがた二人。どうしたのですか?」
裕也は、慌ててなにもない振りをして言った。
「ちょっとね。痛むだけ」
エジェは、必死に尋ねる。
「見せて」
裕也は、しぶしぶエジェに右手の手のひらを開いて見せた。
赤い傷が浮かび上がっている。
エジェは裕也の手のひらを押さえる。
「痛い?」
「ううん」裕也は観念して正直に言った。
エジェは、今度は自分の手を裕也の手の上にかざした。
そして、ぶつぶつ呪文を唱えた。
「我らに敵対する者。
正体を現せ。
闇の長の名において命ずる」
裕也の手から黒い煙が少し漂う。
エジェはその煙の匂いを嗅いだ。
「くんくん」
「懐かしい」
「闇に閉ざされた匂い」
「夢でみる匂い」
エジェは、その煙から何かを感じた。
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