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第Ⅳ章。「侵略」

2、戦争のはじまり2

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--戦争のはじまり2--

マイァシは、ドッボォフを呼び出した。
「ドッボォフ、光の民を使って武器を作ってくれ。
 内密でじゃ。
 明日からたのむ」

「了解した」
ドッボォフは、訳を聞かなかったが、
とうとう、この時が来たかと思った。
(どうするべきか?
 単に武器を与えただけでは、意味をなさない。
 武器をつくる技術・知恵を文明の基礎となるものとしなければならない。
 今、彼らに武器を作るそれだけの能力があるだろうか?)
ドッボォフは、思案を巡らせていた。


明日になり、ロイアナは、運ぶ船の石碑せきひに来た。
(神々よ。 神々よ。 ただ今着きました。
 沙汰さたをお待ちしております)
暫くして、返事が届いた。
(昨日の沙汰を言い渡す。
 闇の種族。
 以後こう呼ぶ。
 『土の民』を滅ぼす。
 たたかいじゃ)
マイァシは、宣誓布告せんせいふこくした。

(おぉ。御意でございます)
ロイアナは、こころよくく受け入れた。

(今日から戦の準備をする。
 20名の男を選べ。
 山に入り武器を作る。
 神ドッボォフに指示をまかせる)
マイァシは、ロイアナに言い渡した。
次の瞬間、空に光が走る。
そして、石碑の横に落ちた。
「ドゴォン」神ドッボォフが地に降り立った。
「おぉぉぉぉ」ロイアナは驚きで腰を抜かしそうになった。

ドッボォフは、って天空の城で人と『運ぶ船』を造った。
しかし、世代が変わり、知つているものはいない。

マイァシは、最後に付け加えた。
(では、任せたぞ)

「ロイアナ 早急に20人集めよ。
 屈強な男をな」
ドッボォフは、早々に指示した。
手順に迷いは無いように見えた。

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