闇と光の慈愛のコントラスト

ひろの助

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第Ⅱ章。「箱舟(ノウ)」

13、殺害

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--殺害--

マイァシはイリスをそっと連れ出した。
「イリス。私は、あなたを逃がします。
 私たちにとっても、あなたは邪魔です。
 あなたにとっても私たちは不要でしょ。
 さあ行きましょ」
マイァシは、訳の分かるような訳の分からないようなことを言う。
要は、丸め込み追い出したいのである。
「はい ありがとう」
イリスは、素直に善意と受け取った。無知な、いや純粋な女神である。
光の天空城から地上の森に降り立つ。
辺りは暗い。
茂みに降りた二人は山を降りた。
このまま降りて行けばアンディアの住む闇の種族の村にでる。
イリスは、会えるのだと期待した。
「闇の種族の村に行けば種族の戦いになります。
 東の見知らぬ土地に逃げましょ」
(闇の種族と交われば、元もこもない)
マイァシにそんなことをさせる気はない。
「はい」
イリスは、丸め込まれているとも知らずに従う。
 (アンディアには、もう会えなくなる。しかたない)
 二人は東の山に向かって方向を変えた。
そして、2時間ばかり行き東の山の裾野すそのまで来た。
 裾野の森は深い。黒々と神の進入を拒んでいるようにも思える。
ここまで来れば大丈夫と、
マイァシはふところに手を差し伸ばした。
(イリス さようなら)
「グサッ」
静かにブラハブの剣がイリスの背中にはいっていく。
ブラハブの剣とは、全てのものを消滅させる剣である。
「マイァシ。何をなさったの?
 力がぬけてぇ いく」
イリスは、どうすることも出来ずに崩れていく。
「ふふ お前を生かしておくと思ったか」
マイァシは、本音を言う。
イリスは倒れこんだ。マイァシは剣を推し続ける。
(私は死ぬの?この子と生きていけると思ったのに
 アンディアの愛を知ったのに…)
イリスは、無理やりだったが、光の神が子供をさずかることは、まれである。
ある意味、運命であったのかもしれない。
イリノイスの非道は許せないが、この子を大切に育てようと決めた。
 「この子だけは助けて
 どうか」
イリスは、マイァシにすがった。
「その子が邪魔なのだ」
マイァシは、(イリノイス様の子など授けさせるか!)イリスを怒鳴りつける。
 (アンディア た す け て ぇ)
イリスは、心で叫んだ。
(イリスの声 どこだ)
アンディアは、イリスの心の声が聞こえた。

マイァシは剣にいそうの力を込めた。
 「う 手?」
剣は誰かの手によって握られていた。
剣は、イリスの体から離れていく。
「うぬは 闇の種族!」
マイァシは、その手の主が分かった。
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