不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅲ章。「決戦の放課後」

3、新たな謎③-追求①-

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---追求①---
真菜美は、裕也さんの最後のサッカーの練習の見学から、
家に帰ってきた。
裕也さんに、恋のお預け宣言せんげんをくらって、
でも、何が変わるか分からず。
ただ、サッカーの応援が出来なくなるのが悲しかった。
それは、高校3年の裕也さんがクラブを卒業するだけで、あ! 兄ぃも。
卒業するだけ、言い聞かして…、勉強かぁ?。
これも、レイナさんに聞いてみよ。

自分の部屋に戻った真菜美は、パソコンを見る。レイナさんの姿が映ってる。
「レイナ 覚悟できてる?」
真菜美はレイナに詰め寄る。
「あはは。厳しいですね。覚悟は出来てますよ」
レイナは、笑ってにごす。
「質問は、2っ!
  1、裕也さんを呪った犯人は誰?
  2、なぜ、勉強が必要なの?
 さあ 答えて」
真菜美は、質問を突き付けた。

「2番目の質問からで良いですか?」

「どっちからでも、でも、2っとも答えてね」

「勉強は、ものごとを理解するに基本的な知識を学ぶものです。
 会話、小説、詩、音楽、旅行、生活、文化…
 そこに出てくる言葉が理解できなかったら
 悲しいくないですか?」
レイナは、真菜美を優しくさとす。
「うぅ ぅ…」
「悲しくないけど、こまる」(真菜美の負けおしみ)

「真菜美さんは、好きなこと有りますか?」
レイナの質問返し。

「ファッション」
真菜美は、とりあえず思いついたものを素直に答えた。

「ファション一つをとっても
 柄、デザイン、寸法、生産した国、国の文化、ブランド
 デザインにも、いろんな、呼び方があります。
 買う側でもこんなに、言葉があるのです。
 作ったり、デザインする側では、
 それを実現するために
 どんだけの物事を理解し
 また、自分の発想を創意そういしないといけないか
 わかりません。
 真菜美さん、今、できますか?」

「うぅ ぅ  ぅ  ぅ」(がうぅう 噛み付くぞ)

「でも マナ ほんとは パソコンが好きで…
 パソコンあれば、勉強しなくて良い
 世界になるのかなぁって」
やっと真菜美の本音がでた。

「情報(ことば)が増えるほど
 勉強が大事になります。
 それ自体、勉強にもなりますが、
 余分なこと。必要なこと。創意工夫。
 見れることを伝えるだけでは
 情報のたれ流しやさんです。
 パソコンでも、その代りはできますよ」

「基本的な知識って
 頭にロード(流し込む)できないの?
 簡単にロードしてよ」
真菜美は、食い下がる。

「うむ 出来ないことは無いですが…」

「やっちゃってよ」

「記憶と知識とは、少し違います。
 人は覚えるとき、知識は複雑な関連づけ
 をしながら独自の関連性を持ちながら
 ハード的にも頭の神経細胞をつなぎながら
 頭に格納されます。
 本を最初からただ覚えても
 いろんな感情とかで
 ページとぺーじが結びついたり
 現実の場面で浮かんだり
 とにかく覚えただけでは
 だめって言うことです。」
レイナは、分かりやすく伝えようとした。

「難しいけど、覚えるって
 本がまるごと頭に入るんじゃなくて
 言葉とか場面とか レイナさんが言う感情とか
 複雑にからんで入るってこと?
 ふぅ 言えた」(頭、フル回転)
真菜美は、頭の中をやっとこさ整理した。

「そうです」(^^)
(真菜美さん。分かっているじゃないですか)

「じゃ、勉強する。
 本よむのだるいし
 何か良い方法ない?」

「携帯に毎日、50問、各学科の問題を送りましょうか?」
レイナは、やる気である。

「50問ムリです。5問ん」

「40問では、いかがですか?」

「6問 まけてよ。レイナさま」

「では、10問 いや 5問にしときます これ以上は まかりません」
(前面妥協だきょう。 まあ、本人の意思がだいじだから…)

「OK」
真菜美は、勝った。(本当?それでいいの?)

「最初は、読むだけでいいですから回答もつけときます。
 ただ、必ず読んでくださいね。少し声にだして。」
レイナは、約束事を言い誓わす。

「しかたない わかりましたよ」
(裕也さんに負けたくない。マナもなにかしてみせる…)
(レイナさんて すごい なんでも答える 難しいとこあるけど)
真菜美は、レイナに感心するのである。
取りえず、2番目の質問は解決した。

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