不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅱ章。「初めての願い」

5、願い

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--願い--
比呂も真菜美も朋子も今日はあきらめ家に戻ることにした。
真菜美は指輪のせいか疑問をぬぐいきれなかった。
なぜなら、不思議な出来事だから、帰り際ずっと考えていた。
みんな家に帰り着いた。ご飯を食べ、部屋に戻る真菜美。
部屋に入るとパソコンにレイナさんの姿が映っていた。
そして、レイナの声。
「裕也さんは回復しましたか?」
「う うぅぅん」
真菜美は、力なく否定する。そして、疑問を投げかける。
「呪いって…レイナさんも掛けれるの?」
「はい」
レイナは、当たり前と言わんばかりにハッキリ答える。
「じゃあ、レイナさんみたいなソフトを持ってる人、他にもいるって言うこと?
 その人が呪いをかけたってこと?」
真菜美は、憶測おくそくをしだす。
「ソフトでは無いかも知れません。
 だが、同等の力を感じます。その指輪のような」
レイナは、同等の力だと言うが、真菜美は信じたくない。
「魔力か何かなの?」
真菜美は、はっきりさせたかった。指輪のせいか。
「そうです。
 しかし、その真闇石しんあんせきの指輪のせいではありません。
 裕也さんが呪われたのは、
 サッカーの試合のせいで
 対戦相手に関係する誰かです」
レイナは、指輪のせいをきっぱり否定した。

「レイナさん言ったよね。
 試合に勝つには
 ①相手チームの天地を呪う。
 ②裕也さんの身代わりになる。
 の二っだって」
真菜美は、どう対処たいしょしたら良いかを考えだした。
「はい」
レイナは、やっと本題に入ったと考えた。

「呪いあいして勝てるの?呪われる人が沢山でるんじゃない。
 両方とも呪いあいしたらきりがないんじゃない。
 それに、実力以外で勝ってもしかないよ」
真菜美は、正直な気持ちを話す。
「確かに、限がないかもしれません。
 ただ、試合に勝つための方法を挙げたまでです」
レイナは、無感情に言う。

「呪った相手を探して説得する方法はないの?」
真菜美は、相手を呪わないで解決する方法を探す気でいる。

「裕也さんへの呪いは単発的で強大なエネルギーを感じます」
レイナは、呪いの力を説明する。
「一時的ってこと?」
真菜美は、勝機があると思った。
レイナの話は、続く。
「ただ、呪いのパワーを補給したとき相手の正体が分かるかもしれません」
「じゃあ、説得できるの?」
真菜美は、希望が湧いた。
「しかし、説得できる相手とは思えません。
 呪いで呪いを止めるのが妥当です」
レイナは、呪う方を奨励しょうれいした。
「レイナさんは悪魔の召使なの?呪うって…」
真菜美は、レイナが何者であるのか不安になる。
「はっきり言います 昔は悪魔の召使でした。
 いまは、真菜美さんの召使です。
 悪魔ではありません」
レイナは、きっぱり、今は違うと否定する。
「じゃぁ 呪うのは絶対だめ。
 公平な試合をさせたいだけ」
真菜美の気持ちも固まってきた。
「では、身代わりですね。
 身代わりには、身体もそうですが不のエネルギーに対抗するため
 正のエネルギーを放射しつづける必要があります。
 エネルギーを放出し続けると生命に危機が起こるかもしれません。
 よろしいですか?
 安全とはいえない方法ですが…」
レイナは、リスクを述べて確認する。真菜美を心配している様にも思える。

「身代わりになります。裕也さんに試合に出て欲しいから」
真菜美は覚悟がきまった。
「裕也さんの身代わりを願いますか?」
レイナは、最終確認する。
「はい」(試合させてあげたい)真菜美に迷いはない。
「その願い受け止めたり」

真菜美は静かに気をうしなった。
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