不思議なハートの力

ひろの助

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第1章。「魔界への入口」

8、魔界への入口⑤-インストール-

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--魔界への入口⑤(インストール)--

そして朝、比呂はサッカーの練習に出かけていた。

「マナ 朝だよ起きなさい」
母は、朝から元気である。
(うぅ ぅ ぅ 良く寝た)
真菜美は、イチゴのパジャマを着替えキッチンテーブルについた。
白い皿に、こんがり焼けたパンと目玉焼きとベーコン。
(これ これ 朝はこうでなくっちゃ)
朝食を食べ終え二階の自分の部屋に戻ろうとする。
朝の日差しが指の指輪に当たりキラ、凝視する母。
「マナ 指が光ったわよ」
母は、どうしたんだろうと声をかける。
「そう そう 昨日、買ったソフトのおまけ。
 ほら 指輪」
真菜美は、隠してもバレルと思い、正直に言う。
(高級そう)
母は、心に思っただけだが顔に出たのか、
(まじぃ)
真菜美も心に思う。
(でも、あまり追求はよそう うん)
母は、相変わらず放任主義である。
「ソフトのおまけ それが目当てだったんじゃない?」
母は、真菜美に突っ込んでみた。
「ばれた あははは ソフトをインストールしないと…」
真菜美は、スルッと交わし2階に上がる。
(まあ いいか 指輪ほしい年頃だし うふ)
母は、何だか嬉しそうである。

真菜美は、部屋に戻り、ソフトを手に取った。
(どうやって 開けるんだろ…)箱の周りを手探てさぐりする。
(あ! ポチ)ボタンめいた出っ張りを見つけた。押してみる。
「プシュゥ」
(開いた!)
中には説明書らしきものは無く、ディスクが一枚、表面に
「このディスクをセットしてください
 自動的にインストールが始まります。」
(普通のソフトと同じ よし)
パソコンのDVDのふたを開け、ディスクをセットする。
(神様 いや アクティスさん 信じていいですね)
ふたを閉める。
「シュル シュル シュゥゥ…」
パソコンの画面が暗くなり
「ローディング中」の文字
(ふぅ ぅ)
そして、少しづつ明るくなってきた画面、真ん中に人の姿。
一人のタキシードの紳士。
「ご購入 ありがとう御座います。
 真菜美さん
 この学習ソフトの案内人の
 レイナです」
パソコンの中から紳士は、話しかけた。
(どっかで…聞いたような声 と 名前?)
(う 店長さん?)
「日本橋では、驚かせて すいません」
レイナは、丁寧に話す。
「あ! やっぱ 店長さん あぁ 紳士的なお顔ですね」
真菜美は、一応、挨拶する。
(会話? 聞こえるわけ無いか?)
指輪が青く点滅。
「音声登録完了です。
 次は、真菜美さんをスキャンします。
 指輪をはめた手を胸の前に伸ばしてください。」
レイナは、パソコンから指示した。
(会話が聞こえた!)
真菜美は、指示されたように手を伸ばす。
指輪からレイザービームのような直線の光、
つま先から頭の先を光がはしる。
「ジィ ィ ィ …」

「これで、登録完了です。
 後、しばらくの準備作業が御座いますので、
 電源は、切らずにそのままに、
 以降、電源は自動制御になります」
レイナは、音声案内した。
(すご。この指輪。スキャナーとマイクの役目するんだ。
 一応、これで、インストール完了かぁ?)
画面が、また、暗くなり「準備中」の文字
(とにかく、朋に報告しに行こう)

真菜美は、パソコンが気になったが、見ていても仕方ないと思い
朋の家に向かった。

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