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四章 山の神の娘
神の力①
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「……ん、んんぅ?」
何か、膜のようなものを通り過ぎる感覚に意識が浮かび上がる。
この感覚は前に一度経験した。
確か、北妖の里に来た時……駅から結界の中に入るときに感じたのと同じ……。
「なんだ、もう起きたのか?」
すぐ近くで煉先輩の声が聞こえて覚醒する。
「煉先輩?」
目を開けると、煉先輩の顔を少し下から見るような状態だった。
この角度には覚えがある。
わたし、煉先輩にお姫様抱っこされてる!?
「あ、あの、下ろしてください」
「別に重くねぇぞ? お前ちっこいから軽いし」
「そういう問題ではなくて!」
「ああ、分かった分かった。おろすから暴れるなよ」
ジタバタするわたしを煉先輩は意外とアッサリ下ろしてくれた。
靴もちゃんと履き替えさせてくれたらしい。
外靴でアスファルトの上におりる。
そして周囲を見回して確信した。
やっぱり、さっきは結界を通り抜けた感覚だったんだ。
田園風景が広がる里の中とは違う。
オシャレな雑貨店やケーキ屋さん、アパレルショップに有名なレストランのチェーン店など。
人間の街にいた頃と同じような景色が広がる駅前だ。
ここまで連れてこられてたなんて……。
「さ、デートするぞ!」
「しませんってば!」
強引に手を取ってそう宣言する煉先輩に抵抗すると、黒い箱を見せられた。
「じゃあこれどうすっかな?」
「それっ!」
確かコタちゃんが閉じ込められている箱だ!
「用が済めばちゃんと解放してやるよ。だから大人しくデートするぞ」
コタちゃんを人質にデートを強要する煉先輩。
不満はたっぷりあったけれど、拒否してコタちゃんをそのままにするわけにもいかなかった。
「分かりました。あとでちゃんと解放してくださいよ?」
不満を前面に出しつつも了承すると、「コホン」と他の人の咳払いが聞こえた。
「日宮くん、その前に俺達の話を聞いてくれと頼んだでしょう?」
わたしを幻術を使って眠らせた眼鏡の男子生徒だ。
幻術の類は狐のあやかしが得意だって聞いたから、この人は妖狐なのかな?
「ッチ、わぁったよ。行くぞ美沙都」
「……はい」
デートでも話を聞くにしても、わたしにとっては不満しかないのでどっちでもいい。
とにかく早く済ませてコタちゃんを取り戻さなきゃ。
そう思ってついて行った。
***
話を聞くと言うからどこかカフェにでも入るのかと思ったら、何故か路地裏みたいな人通りの少ないところに連れて来られた。
……何だか嫌な予感がする。
「……おい、なんでこんなところで話をする必要があるんだ?」
煉先輩も同じことを思ったのか警戒して眼鏡の彼に聞いた。
でも、それに答えたのは別の人。
「そりゃあ、あんた達にはこのまま里を出て行ってもらいてぇからな」
そこで待っていたのはいかにもガラの悪そうな人達。
彼らが着ているちょっと変わったデザインの学ランは里の高校の制服だった。
「……どういうことだ?」
煉先輩はリーダーっぽい高校生を睨みつけて聞く。
流石にわたしも不安が募った。
このまま無事に家に帰れるんだろうかって。
「日宮、俺たちがお前に協力すると言ったときお前どうしてかって聞いたよな?」
「ああ。お前らにも利があるからだって言ってたな」
「そうだよ。その出来損ないの神の娘もどきをお前なら里から連れ出してくれると思ったからな」
嘲笑がわたしに向けられる。
マズイ状況に体がこわばった。
「出来損ない?」
煉先輩は怒りを滲ませたような低い声で聞き返す。
「ああそうだ。山の神の娘だろうが、母親が底辺あやかしのサトリじゃあなぁ?」
明らかに馬鹿にした態度に、お母さんを悪く言わないで! と叫びたかった。
でも出来ない。
すでに感情が流れ込んできていて、気持ち悪い。
「母親が何のあやかしだろうが美紗都の霊力は確かに山の神のものだ。そんな風に嘲笑っていいものじゃねぇ……」
「はっ! どうだか」
「てめぇ……」
あくまでも馬鹿にした態度の高校生に、煉先輩があからさまな怒りを向ける。
でもそこで眼鏡の男子が冷静に口を開いた。
「ここでそれぞれの主張をぶつけても仕方ないでしょう? 今は利害の一致で手を組んでるだけなんですから」
「……まあ、そうだな」
彼の言葉に高校生が納得したことで一応この場は収まった。
でも、わたしにとってそれはいいことなのか……。
「とにかく、さっきも言った通りあなた達にはこのまま里を出て行ってほしいんですよ」
「……気にくわねぇな」
眼鏡男子の言葉に、煉先輩は不満をあらわにする。
「里を出ることとかは別にどうだっていいが、それをお前らに言われる筋合いはねぇ」
「……」
「それに、山の神の娘である美沙都をおとしめる様な物言いも気に食わねぇ」
煉先輩は掴んでいるわたしの手を強く握る。
わたしのために怒ってくれている様子に、ちょっと見なおした。
でも、そんな中でもわたしは気持ち悪さに耐えるしか出来ない。
嫉妬から来る明らかな敵意とは違う。
そういう強い感情じゃない。
でも、まとわりつくような嫌悪が流れ込んできて……。
せめて《感情の球》を見ないようにと彼らから視線をそらした。
「この際何だっていいさ。お前はその子を嫁として連れて行きたい。俺達はその子に里にいてほしくない。ほら、利害の一致だろ?」
「だから今このまま里を出て行けってか?」
「そういうことだ。山の神が目覚めたらできなくなるだろうからな……」
勝手なことばかり言う眼鏡男子たちに怒りが湧いてくる。
でも、気持ち悪さに耐えるしか出来ないわたしは言い返すことも出来なかった。
煉先輩はどうするつもりなんだろう。
この人達の言う通りわたしをこのまま連れて行こうとするのかな?
煉先輩の決断でわたしがどうするのかも決まる。
チラリと見た彼の顔には、不敵な笑みがあった。
「……やなこった」
「は?」
「お前らの言いなりになるのはしゃくにさわる。それに、美紗都を馬鹿にするのも気に食わねぇしな」
「煉先輩……」
ちょっと感動して名前をつぶやいた。
でも、そのせいで吐き気が強くなってしまい思わず口を押さえる。
「はぁ……もうどっちだっていいだろ? 結界の外に出たんだから山の神には見られてない。力づくで追い出せばいい」
今まで黙っていた高校生がため息をつき、好戦的な声音で言う。
「そうだな。いくら最強の鬼の一族でもまだ中学生。それにこっちの方が人数が多い」
「それにお荷物付きだ」
眼鏡男子以外の人たちも口々にそんなことを言い出す。
最後には眼鏡男子もため息をつきつつ「そうですね」とうなずいてしまった。
すると一気に緊張感が増してあからさまに敵意が向けられる。
視界の端に色とりどりの《感情の球》が見えて、赤紫が少し入った濃いグレーのモヤが揺らめいていた。
「チッ流石に分が悪いか……」
小さくつぶやいた煉先輩は、そのままわたしに話しかける。
「美紗都、走れるか?」
「っ! ごめっなさ……今は……」
無理、と最後まで言えなかった。
胃の辺りがぐるぐるする。
吐き気を抑えるので精一杯。
「何でそんな具合悪くなってんだ?……仕方ねぇ、抱えて逃げるしかねぇか」
わたしの様子に驚きつつも、煉先輩はすぐにそう決断する。
でも、高校生たちはそう簡単に逃がしてはくれなかった。
「逃がすかよ!」
そうしてリーダーっぽい人が糸のようなものを指先から出してくる。
わたしの肩にくっついたそれを煉先輩はすぐに炎で焼いた。
糸ってことはクモのあやかしかな?
土蜘蛛だったらまずいかも。
たしかかなり強いあやかしだったはず。
「クモの糸じゃあ燃やされますよ。ここは俺が」
そう言って横の人が腕を振った。
何?
「っ! 美沙都!」
何かが出てくるわけでもなくて疑問に思っていると、煉先輩に手を引かれる。
そのすぐ後にヒュッと空を切るような音が聞こえてスカートの裾が少し切れた。
「っ!」
風の刃。
ってことは……かまいたち?
「動くなよ。逃げられない様にちょっと足を傷つけるだけだからさ。あとでちゃんと薬も塗ってやるから」
「だからって大人しく切られてたまるかよ!」
言うが早いか、煉先輩はわたしを抱え上げて走り出した。
激しい動きに気持ち悪さが増したけれど、文句も言ってはいられない。
「このっ待て!」
何とか高校生の囲いを抜けて路地裏から出る。
それでも彼らを振り切ることは難しくて、撒くまでに時間がかかった。
***
煉先輩はわたしを抱えたまま息を切らして走る。
何とか撒けたと思うけれど、当然探されているだろうからまたいつ見つかってもおかしくない。
それでも、何とか結界の中には戻って来れたみたい。
膜を潜り抜けるような感覚があって、風景が変わる。
何か、膜のようなものを通り過ぎる感覚に意識が浮かび上がる。
この感覚は前に一度経験した。
確か、北妖の里に来た時……駅から結界の中に入るときに感じたのと同じ……。
「なんだ、もう起きたのか?」
すぐ近くで煉先輩の声が聞こえて覚醒する。
「煉先輩?」
目を開けると、煉先輩の顔を少し下から見るような状態だった。
この角度には覚えがある。
わたし、煉先輩にお姫様抱っこされてる!?
「あ、あの、下ろしてください」
「別に重くねぇぞ? お前ちっこいから軽いし」
「そういう問題ではなくて!」
「ああ、分かった分かった。おろすから暴れるなよ」
ジタバタするわたしを煉先輩は意外とアッサリ下ろしてくれた。
靴もちゃんと履き替えさせてくれたらしい。
外靴でアスファルトの上におりる。
そして周囲を見回して確信した。
やっぱり、さっきは結界を通り抜けた感覚だったんだ。
田園風景が広がる里の中とは違う。
オシャレな雑貨店やケーキ屋さん、アパレルショップに有名なレストランのチェーン店など。
人間の街にいた頃と同じような景色が広がる駅前だ。
ここまで連れてこられてたなんて……。
「さ、デートするぞ!」
「しませんってば!」
強引に手を取ってそう宣言する煉先輩に抵抗すると、黒い箱を見せられた。
「じゃあこれどうすっかな?」
「それっ!」
確かコタちゃんが閉じ込められている箱だ!
「用が済めばちゃんと解放してやるよ。だから大人しくデートするぞ」
コタちゃんを人質にデートを強要する煉先輩。
不満はたっぷりあったけれど、拒否してコタちゃんをそのままにするわけにもいかなかった。
「分かりました。あとでちゃんと解放してくださいよ?」
不満を前面に出しつつも了承すると、「コホン」と他の人の咳払いが聞こえた。
「日宮くん、その前に俺達の話を聞いてくれと頼んだでしょう?」
わたしを幻術を使って眠らせた眼鏡の男子生徒だ。
幻術の類は狐のあやかしが得意だって聞いたから、この人は妖狐なのかな?
「ッチ、わぁったよ。行くぞ美沙都」
「……はい」
デートでも話を聞くにしても、わたしにとっては不満しかないのでどっちでもいい。
とにかく早く済ませてコタちゃんを取り戻さなきゃ。
そう思ってついて行った。
***
話を聞くと言うからどこかカフェにでも入るのかと思ったら、何故か路地裏みたいな人通りの少ないところに連れて来られた。
……何だか嫌な予感がする。
「……おい、なんでこんなところで話をする必要があるんだ?」
煉先輩も同じことを思ったのか警戒して眼鏡の彼に聞いた。
でも、それに答えたのは別の人。
「そりゃあ、あんた達にはこのまま里を出て行ってもらいてぇからな」
そこで待っていたのはいかにもガラの悪そうな人達。
彼らが着ているちょっと変わったデザインの学ランは里の高校の制服だった。
「……どういうことだ?」
煉先輩はリーダーっぽい高校生を睨みつけて聞く。
流石にわたしも不安が募った。
このまま無事に家に帰れるんだろうかって。
「日宮、俺たちがお前に協力すると言ったときお前どうしてかって聞いたよな?」
「ああ。お前らにも利があるからだって言ってたな」
「そうだよ。その出来損ないの神の娘もどきをお前なら里から連れ出してくれると思ったからな」
嘲笑がわたしに向けられる。
マズイ状況に体がこわばった。
「出来損ない?」
煉先輩は怒りを滲ませたような低い声で聞き返す。
「ああそうだ。山の神の娘だろうが、母親が底辺あやかしのサトリじゃあなぁ?」
明らかに馬鹿にした態度に、お母さんを悪く言わないで! と叫びたかった。
でも出来ない。
すでに感情が流れ込んできていて、気持ち悪い。
「母親が何のあやかしだろうが美紗都の霊力は確かに山の神のものだ。そんな風に嘲笑っていいものじゃねぇ……」
「はっ! どうだか」
「てめぇ……」
あくまでも馬鹿にした態度の高校生に、煉先輩があからさまな怒りを向ける。
でもそこで眼鏡の男子が冷静に口を開いた。
「ここでそれぞれの主張をぶつけても仕方ないでしょう? 今は利害の一致で手を組んでるだけなんですから」
「……まあ、そうだな」
彼の言葉に高校生が納得したことで一応この場は収まった。
でも、わたしにとってそれはいいことなのか……。
「とにかく、さっきも言った通りあなた達にはこのまま里を出て行ってほしいんですよ」
「……気にくわねぇな」
眼鏡男子の言葉に、煉先輩は不満をあらわにする。
「里を出ることとかは別にどうだっていいが、それをお前らに言われる筋合いはねぇ」
「……」
「それに、山の神の娘である美沙都をおとしめる様な物言いも気に食わねぇ」
煉先輩は掴んでいるわたしの手を強く握る。
わたしのために怒ってくれている様子に、ちょっと見なおした。
でも、そんな中でもわたしは気持ち悪さに耐えるしか出来ない。
嫉妬から来る明らかな敵意とは違う。
そういう強い感情じゃない。
でも、まとわりつくような嫌悪が流れ込んできて……。
せめて《感情の球》を見ないようにと彼らから視線をそらした。
「この際何だっていいさ。お前はその子を嫁として連れて行きたい。俺達はその子に里にいてほしくない。ほら、利害の一致だろ?」
「だから今このまま里を出て行けってか?」
「そういうことだ。山の神が目覚めたらできなくなるだろうからな……」
勝手なことばかり言う眼鏡男子たちに怒りが湧いてくる。
でも、気持ち悪さに耐えるしか出来ないわたしは言い返すことも出来なかった。
煉先輩はどうするつもりなんだろう。
この人達の言う通りわたしをこのまま連れて行こうとするのかな?
煉先輩の決断でわたしがどうするのかも決まる。
チラリと見た彼の顔には、不敵な笑みがあった。
「……やなこった」
「は?」
「お前らの言いなりになるのはしゃくにさわる。それに、美紗都を馬鹿にするのも気に食わねぇしな」
「煉先輩……」
ちょっと感動して名前をつぶやいた。
でも、そのせいで吐き気が強くなってしまい思わず口を押さえる。
「はぁ……もうどっちだっていいだろ? 結界の外に出たんだから山の神には見られてない。力づくで追い出せばいい」
今まで黙っていた高校生がため息をつき、好戦的な声音で言う。
「そうだな。いくら最強の鬼の一族でもまだ中学生。それにこっちの方が人数が多い」
「それにお荷物付きだ」
眼鏡男子以外の人たちも口々にそんなことを言い出す。
最後には眼鏡男子もため息をつきつつ「そうですね」とうなずいてしまった。
すると一気に緊張感が増してあからさまに敵意が向けられる。
視界の端に色とりどりの《感情の球》が見えて、赤紫が少し入った濃いグレーのモヤが揺らめいていた。
「チッ流石に分が悪いか……」
小さくつぶやいた煉先輩は、そのままわたしに話しかける。
「美紗都、走れるか?」
「っ! ごめっなさ……今は……」
無理、と最後まで言えなかった。
胃の辺りがぐるぐるする。
吐き気を抑えるので精一杯。
「何でそんな具合悪くなってんだ?……仕方ねぇ、抱えて逃げるしかねぇか」
わたしの様子に驚きつつも、煉先輩はすぐにそう決断する。
でも、高校生たちはそう簡単に逃がしてはくれなかった。
「逃がすかよ!」
そうしてリーダーっぽい人が糸のようなものを指先から出してくる。
わたしの肩にくっついたそれを煉先輩はすぐに炎で焼いた。
糸ってことはクモのあやかしかな?
土蜘蛛だったらまずいかも。
たしかかなり強いあやかしだったはず。
「クモの糸じゃあ燃やされますよ。ここは俺が」
そう言って横の人が腕を振った。
何?
「っ! 美沙都!」
何かが出てくるわけでもなくて疑問に思っていると、煉先輩に手を引かれる。
そのすぐ後にヒュッと空を切るような音が聞こえてスカートの裾が少し切れた。
「っ!」
風の刃。
ってことは……かまいたち?
「動くなよ。逃げられない様にちょっと足を傷つけるだけだからさ。あとでちゃんと薬も塗ってやるから」
「だからって大人しく切られてたまるかよ!」
言うが早いか、煉先輩はわたしを抱え上げて走り出した。
激しい動きに気持ち悪さが増したけれど、文句も言ってはいられない。
「このっ待て!」
何とか高校生の囲いを抜けて路地裏から出る。
それでも彼らを振り切ることは難しくて、撒くまでに時間がかかった。
***
煉先輩はわたしを抱えたまま息を切らして走る。
何とか撒けたと思うけれど、当然探されているだろうからまたいつ見つかってもおかしくない。
それでも、何とか結界の中には戻って来れたみたい。
膜を潜り抜けるような感覚があって、風景が変わる。
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