21 / 26
四章 山の神の娘
周囲の反応②
しおりを挟む
***
「で? 泣き虫な神さまの娘は何を悩んでいるのかな?」
昼休み、お弁当を広げながら聞いてきた仁菜ちゃんにわたしはムスッとした表情で返す。
「それはもう言わないでよ。だいたい誰のせいで泣いたと思って……」
「はいはい、あたしのせいだよね。ごめんって、もう言わないから機嫌直してー」
「もう……」
あんまりにもからかって来るから、もう少し怒ったフリをしようとしたけれどやめた。
いつもの調子の仁菜ちゃんにやっぱり良かったって思っちゃったから。
「で? 何の悩み?」
コテン、と首を傾げてもう一度聞いて来る仁菜ちゃんに、数瞬悩んで結局話すことにした。
昨日からお母さんに告白しろとせっつかれていること。
それと、風雅先輩との今朝のやり取りのこと。
「やっぱりまだ怖いけど……期待しちゃっていいのかなぁ?」
最後にポツリとこぼす。
「……」
黙って聞いてくれていた仁菜ちゃんはすぐには何も言ってくれなくて……。
「仁菜ちゃん?」
名前を呼んでみると、「はあぁぁぁ」と深いため息をつかれた。
「いつも言ってるけどさ、ホンットじれったい! 滝柳先輩の気持ちなんてはたから見てても分かるのに!」
「で、でも。使命だから……わたしが山の神の娘だからってだけなのかもしれないし……」
ツキン
自分で言ってて胸が痛んだ。
でも、その痛みも吹き飛ばすような勢いで仁菜ちゃんが顔をズズイと近づけてくる。
「滝柳先輩がいつから知ってたかは分からないけど、はじめからってわけじゃないはずだよ?」
「え?」
「美沙都ちゃんの存在は秘密みたいだったし、滝柳先輩の使命っていうのも山の神の大切なものを守るってことしか聞かされてなかったみたいだもん」
仁菜ちゃんの話では、本当に山の神の娘――わたしの存在は秘密にされてて知られていなかったらしい。
それは風雅先輩も同じで、いくら聞いても「何も聞かされてない」っていう答えばかりだったって。
「あたしのお母さんは美沙都ちゃんのお母さんと親友みたいだし、ある程度は知ってたらしいけど……誰にも言っちゃいけない秘密だったって聞いたよ?」
「……そうなんだ」
秘密にされてたって聞いてはいたけれど、そこまで厳重だったんだ……。
軽く驚いていると、仁菜ちゃんが「だから!」と声に力を込める。
「滝柳先輩は使命とか関係なく、先に美沙都ちゃんのこと好きになったんだよ!」
「う……」
そこまでハッキリ言われると本当に希望がありそうで期待してしまう。
万が一を考えて期待しすぎないようにって思ってるのに……。
「というわけで、あたしも早く告白することには賛成だよ。……まあ、いきなり今日中にとは言わないけれど」
「そう、だよね……」
お母さんの意見を推奨する仁菜ちゃんに、わたしは少し困りながらも同意する。
砕けたくはないけれど、それくらいの気持ちで勇気を出していかないと答えは得られないだろうし。
そんな感じで話がひと段落したころ、「瀬里さん」と教室のドアの方からわたしを呼ぶ声が聞こえた。
見ると、いつものように山里先輩が来ている。
わたしは仁菜ちゃんに「ちょっと行ってくるね」と断ってから山里先輩の所へ行った。
「こんにちは、山里先輩。昨日は大丈夫でしたか?」
霊力切れで倒れていたことを思い出して聞くと、「それはこっちのセリフ」と苦笑される。
「僕は意識はあったからしばらく休んでいれば動けるようになったよ。それよりも瀬里さんは大丈夫なの? 色々とショックだっただろう?」
心配してくれたことに「ありがとうございます」と返して、少し考える。
「確かにショックですけど……お父さんが里にいるっぽいことは聞いていたし、昨日お母さんにちゃんと説明してもらったので……」
だから、お父さんの存在自体はそこまで衝撃を受けていなかった。
問題は、そのお父さんが山の神で、わたしがその娘だってこと。
お母さんの説明で山の神の娘だってことは理解したけれど、実感は全くなかった。
「なんて言うか、ピンとこないです」
「まあ、いきなり言われてもそうだよね」
優しく笑った山里先輩は、その後少し真面目な顔になる。
「実感は湧かないかもしれないけれど、君が穂高さまの娘だってことは確かなんだ。ほんの一部だけれど、母親がサトリってことを良く思っていないあやかしもいる。気を付けて」
「……それ、お母さんにも言われました。大丈夫なんでしょうか……」
そっちの不安もあったことを思い出してちょっと落ち込むと、山里先輩は元気付けるようにいつものホンワカ笑顔に戻る。
「まあ、よく思っていないとしても大したことは出来ないよ。穂高さまはもうすぐ目覚めるし、眠っている間も里の中のことはちゃんと見ているはずだから」
「そうなんですか?」
眠っているのに見ているって、どんな状況なんだろう?
神さま自体が良く分からないから想像も出来ない。
「だから、そいつらより今一番気をつけた方がいいのは日宮だろうね」
「日宮先輩、ですか?」
気を付けた方がいいだろうっていうのは分かるけれど、一番っていうほどなのはどうしてなんだろう?
わたしの疑問に、山里先輩はまた真面目な顔になる。
「もともと瀬里さんのことを狙ってたみたいだけど、昨日山の神の娘って知られただろう?」
「はい」
「神の娘なんて良質な高い霊力を持つ存在なんてなかなかいない。高い霊力の娘を嫁にって探してるあいつからしたら、これ以上ない上物ってことになる」
「……えっと、つまり?」
この時点で嫌な予感はしたけれど、聞かないわけにもいかなかった。
「つまり、昨日よりもっと強引な手段を取る可能性があるってことだよ。だから気をつけて」
「っ……はい」
山里先輩の真剣な様子に、わたしは少し緊張しながらうなずいた。
だからいつも煉先輩が現れる放課後は特に警戒していたんだけれど……。
風雅先輩が護衛としてついていてくれたからなのか、現れることすらなかった。
結局、その日は煉先輩の姿を見ることはなく無事に家に帰る。
むしろ家でお母さんに「告白はしたの?」と問い詰められた方が困った。
「してない」
って答えたら。
「じゃあ明日ね」
なんて言われて、もしかして告白するまで毎日言われるんだろうかと困り果てることになった。
「で? 泣き虫な神さまの娘は何を悩んでいるのかな?」
昼休み、お弁当を広げながら聞いてきた仁菜ちゃんにわたしはムスッとした表情で返す。
「それはもう言わないでよ。だいたい誰のせいで泣いたと思って……」
「はいはい、あたしのせいだよね。ごめんって、もう言わないから機嫌直してー」
「もう……」
あんまりにもからかって来るから、もう少し怒ったフリをしようとしたけれどやめた。
いつもの調子の仁菜ちゃんにやっぱり良かったって思っちゃったから。
「で? 何の悩み?」
コテン、と首を傾げてもう一度聞いて来る仁菜ちゃんに、数瞬悩んで結局話すことにした。
昨日からお母さんに告白しろとせっつかれていること。
それと、風雅先輩との今朝のやり取りのこと。
「やっぱりまだ怖いけど……期待しちゃっていいのかなぁ?」
最後にポツリとこぼす。
「……」
黙って聞いてくれていた仁菜ちゃんはすぐには何も言ってくれなくて……。
「仁菜ちゃん?」
名前を呼んでみると、「はあぁぁぁ」と深いため息をつかれた。
「いつも言ってるけどさ、ホンットじれったい! 滝柳先輩の気持ちなんてはたから見てても分かるのに!」
「で、でも。使命だから……わたしが山の神の娘だからってだけなのかもしれないし……」
ツキン
自分で言ってて胸が痛んだ。
でも、その痛みも吹き飛ばすような勢いで仁菜ちゃんが顔をズズイと近づけてくる。
「滝柳先輩がいつから知ってたかは分からないけど、はじめからってわけじゃないはずだよ?」
「え?」
「美沙都ちゃんの存在は秘密みたいだったし、滝柳先輩の使命っていうのも山の神の大切なものを守るってことしか聞かされてなかったみたいだもん」
仁菜ちゃんの話では、本当に山の神の娘――わたしの存在は秘密にされてて知られていなかったらしい。
それは風雅先輩も同じで、いくら聞いても「何も聞かされてない」っていう答えばかりだったって。
「あたしのお母さんは美沙都ちゃんのお母さんと親友みたいだし、ある程度は知ってたらしいけど……誰にも言っちゃいけない秘密だったって聞いたよ?」
「……そうなんだ」
秘密にされてたって聞いてはいたけれど、そこまで厳重だったんだ……。
軽く驚いていると、仁菜ちゃんが「だから!」と声に力を込める。
「滝柳先輩は使命とか関係なく、先に美沙都ちゃんのこと好きになったんだよ!」
「う……」
そこまでハッキリ言われると本当に希望がありそうで期待してしまう。
万が一を考えて期待しすぎないようにって思ってるのに……。
「というわけで、あたしも早く告白することには賛成だよ。……まあ、いきなり今日中にとは言わないけれど」
「そう、だよね……」
お母さんの意見を推奨する仁菜ちゃんに、わたしは少し困りながらも同意する。
砕けたくはないけれど、それくらいの気持ちで勇気を出していかないと答えは得られないだろうし。
そんな感じで話がひと段落したころ、「瀬里さん」と教室のドアの方からわたしを呼ぶ声が聞こえた。
見ると、いつものように山里先輩が来ている。
わたしは仁菜ちゃんに「ちょっと行ってくるね」と断ってから山里先輩の所へ行った。
「こんにちは、山里先輩。昨日は大丈夫でしたか?」
霊力切れで倒れていたことを思い出して聞くと、「それはこっちのセリフ」と苦笑される。
「僕は意識はあったからしばらく休んでいれば動けるようになったよ。それよりも瀬里さんは大丈夫なの? 色々とショックだっただろう?」
心配してくれたことに「ありがとうございます」と返して、少し考える。
「確かにショックですけど……お父さんが里にいるっぽいことは聞いていたし、昨日お母さんにちゃんと説明してもらったので……」
だから、お父さんの存在自体はそこまで衝撃を受けていなかった。
問題は、そのお父さんが山の神で、わたしがその娘だってこと。
お母さんの説明で山の神の娘だってことは理解したけれど、実感は全くなかった。
「なんて言うか、ピンとこないです」
「まあ、いきなり言われてもそうだよね」
優しく笑った山里先輩は、その後少し真面目な顔になる。
「実感は湧かないかもしれないけれど、君が穂高さまの娘だってことは確かなんだ。ほんの一部だけれど、母親がサトリってことを良く思っていないあやかしもいる。気を付けて」
「……それ、お母さんにも言われました。大丈夫なんでしょうか……」
そっちの不安もあったことを思い出してちょっと落ち込むと、山里先輩は元気付けるようにいつものホンワカ笑顔に戻る。
「まあ、よく思っていないとしても大したことは出来ないよ。穂高さまはもうすぐ目覚めるし、眠っている間も里の中のことはちゃんと見ているはずだから」
「そうなんですか?」
眠っているのに見ているって、どんな状況なんだろう?
神さま自体が良く分からないから想像も出来ない。
「だから、そいつらより今一番気をつけた方がいいのは日宮だろうね」
「日宮先輩、ですか?」
気を付けた方がいいだろうっていうのは分かるけれど、一番っていうほどなのはどうしてなんだろう?
わたしの疑問に、山里先輩はまた真面目な顔になる。
「もともと瀬里さんのことを狙ってたみたいだけど、昨日山の神の娘って知られただろう?」
「はい」
「神の娘なんて良質な高い霊力を持つ存在なんてなかなかいない。高い霊力の娘を嫁にって探してるあいつからしたら、これ以上ない上物ってことになる」
「……えっと、つまり?」
この時点で嫌な予感はしたけれど、聞かないわけにもいかなかった。
「つまり、昨日よりもっと強引な手段を取る可能性があるってことだよ。だから気をつけて」
「っ……はい」
山里先輩の真剣な様子に、わたしは少し緊張しながらうなずいた。
だからいつも煉先輩が現れる放課後は特に警戒していたんだけれど……。
風雅先輩が護衛としてついていてくれたからなのか、現れることすらなかった。
結局、その日は煉先輩の姿を見ることはなく無事に家に帰る。
むしろ家でお母さんに「告白はしたの?」と問い詰められた方が困った。
「してない」
って答えたら。
「じゃあ明日ね」
なんて言われて、もしかして告白するまで毎日言われるんだろうかと困り果てることになった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
わたしたちの恋、NGですっ! ~魔力ゼロの魔法少女~
立花鏡河
児童書・童話
【第1回きずな児童書大賞】奨励賞を受賞しました!
応援して下さった方々に、心より感謝申し上げます!
「ひさしぶりだね、魔法少女アイカ」
再会は突然だった。
わたし、愛葉一千花は、何の取り柄もない、フツーの中学二年生。
なじめないバスケ部をやめようかと悩みながら、掛けもちで園芸部の活動もしている。
そんなわたしには、とある秘密があって……。
新入生のイケメン、乙黒咲也くん。
わたし、この子を知ってる。
ていうか、因縁の相手なんですけどっ!?
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
わたしはかつて、魔法少女だったんだ。
町をねらう魔物と戦う日々――。
魔物のリーダーで、宿敵だった男の子が、今やイケメンに成長していて……。
「意外とドジですね、愛葉センパイは」
「愛葉センパイは、おれの大切な人だ」
「生まれ変わったおれを見てほしい」
★*゚*☆*゚*★*゚*☆*゚*★
改心した彼が、わたしを溺愛して、心をまどわせてくる!
光と闇がまじりあうのはキケンです!
わたしたちの恋愛、NGだよね!?
◆◆◆第1回きずな児童書大賞エントリー作品です◆◆◆
表紙絵は「イラストAC」様からお借りしました。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

こちら御神楽学園心霊部!
緒方あきら
児童書・童話
取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。
灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。
それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。
。
部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。
前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。
通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。
どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。
封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。
決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。
事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。
ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。
都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。
延々と名前を問う不気味な声【名前】。
10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。
強気な赤ずきんと弱虫オオカミくん
有箱
児童書・童話
強い性格の赤ずきんには、少し遠くに住んでいる大好きなおばあさんの家に行くという日課があった。
途中の森で出会う、弱虫なオオカミ少年とよくケンカをしていたが…。
※2016…もっと前?くらいの作品のようです(笑)
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる