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月を狩る者狩られる者
~吸血~③
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気付くと、私はベッドに一人寝かされていた。
起き上がろうとして目眩を覚え、頭をまた枕に沈ませる。
……あぁ……貧血か……。
吸われた分の血が足りないんだ。
とりあえず、生きてて良かった。
必要以上の血を吸うと言われたけれど、命に関わるほどの量じゃなかったみたいだ。
それにしても、血を吸いながら身体をまさぐって来るとは思わなかった。
初めて直接吸血されたけれど、話に聞いていた通り痛いのは最初だけであとはむしろ気持ちよかった。
そうだ。
だから私は自分から昨夜を求めるように腕を回して……。
「っ!」
は、恥ずかしい!!
体は許さないって決めたばかりだっていうのに!
血を吸われていたときの様子を思い出してしまった私は、布団を上げて頭まで被った。
そのまま赤くなった顔の熱を何とか冷まそうと思ったのに、丁度良く寝室に足音が入ってくる。
私以外には朔夜しかいないんだから、当然彼だ。
ベッドの脇で足音が止まり、しばらくは沈黙が続く。
そして朔夜がポツリ。
「昨日と同じだな」
ため息でも出そうな呆れた声が、布団越しに私の耳に届いた。
昨日と同じ……確かにそうだ。
昨日もこんな風に、恥ずかしさで布団に潜り込んでいた。
「とにかく起きろ。そして食え。じゃないと血を作れないぞ?」
……食え?
って、何を?
朔夜の言葉に少し顔を出すと、出来立ての料理の匂いがした。
朔夜が作ったの?
吸血鬼も料理するんだ……。
実際普段の食事は人間と変わりないのだからそれも当然なんだろうけど、朔夜がと思うと何だか妙な気分だった。
でもこれって……。
「この匂いは……」
嫌な予感に恐る恐る呟く。
朔夜はそれにさらりと答えた。
「レバニラ炒めだ」
予感的中。
「私レバー苦手……」
そう言ってまた布団の中に戻ろうとした私。
でも朔夜の手が容赦なく布団を剥ぎ取った。
「ちょっ⁉ 何するの⁉」
「望……」
突然恐ろしいほど整った顔が近付いて、迫られる。
「俺が手間暇かけて作った料理、食べられないと?」
視線を逸らすことを許さない瞳に睨まれる。
「で、でもキライなんだもん。我慢しても一切れ二切れが限界」
無理に食べると気持ち悪くなってくる。
「でも食わないと血を作れないぞ? それなりの量を吸ったからな」
「うっ……」
「……ろくに動くことも出来なければ、抵抗も出来ないよな?」
言葉を詰まらせた私に、朔夜があくどい笑みを浮かべて更に迫って来た。
もうあと1ミリ位で唇が触れ合いそうなり、私は目蓋を閉じる。
……?
でも予想していた感触はなく、代わりに何かを口の中に無理矢理詰め込まれた。
「うっむぐぅ⁉」
驚いて目を開くと、目の前の朔夜は片手にレバニラ炒めの皿、もう片方には箸を持っている。
そしてその箸は私の口に……。
口の中に入ったものが何か。
考えるまでもなかった。
「うっうぐぅ……」
一度口に入ったものなら出すわけにいかない。
私は涙目になりながら口の中のレバニラを飲み込んだ。
「なんてことするのよ⁉」
叫ぶとまた詰め込まれる。
「ふぐっ⁉」
「そんなに嫌なら俺が食わせてやるよ。嬉しいだろう?」
嬉しいわけあるかーーー!
いくら朔夜のことを好きになってしまったとしても、キライなものを無理矢理食わされて嬉しいわけがない。
でも口を開くとまた入れられるため、私は何も言わなかった。
すると。
「ほほぅ、口を閉ざすか……。ならこっちも手段を選ばないことにしよう」
朔夜は何だか楽しそうだ。
自称サドの朔夜は完全に私をいじめる態勢に入ったようだ。
ひいぃ⁉
左手に持っているレバニラ炒めの皿を枕元に置くと、その手で私の首筋を撫でた。
「ひゃっ⁉」
「もっと口を大きく開けないと食わせられないじゃないか」
朔夜は心底楽しそうに、服の上からわき腹を撫でる。
「んっ! やめっむぐ……」
口を開けると容赦なくレバニラ炒めが放り込まれる。
そうなるとやっぱり食べるしかない。
朔夜は私が飲み込むまでジッと待ち、また私が口を閉ざすと手が動いた。
「んっあ――はぅぐっ」
これはある意味拷問だー!
私は涙を堪え、心の中で叫んだ。
何でこんなやつ好きになっちゃったんだろう……。
涙ながらに私は自分の想いを認めた。
“好きになっちゃったんだ”って。
だって、こんな酷いことをされても好きなのは変わりない。
本当は止めて欲しいけど、触れられてちょっと喜んでいる自分がいる。
もう、仕方ないよね……。
この想いだけは止められない。
止めようがない。
朔夜が……好き……。
でも、この状況が私にとって拷問であることは変わりない。
「ほら、これで最後だ」
私は最後は素直に口を開いた。
正直、抵抗するのに疲れたから。
すっかり冷めてしまったレバニラは不味かった。
でも何とか噛んで飲み込む。
う~気持ち悪い……。
何とか全部は食べられたけど、無理矢理食べたせいで気持ちが悪くなってきた。
「ちゃんと食ったな。じゃあ、ご褒美だ」
「え?」
朔夜はニヤリと笑い私の唇に指で触れる。
じっくりと指の腹で撫で、離したかと思うとその指を自分の唇に当てた。
そのまま自分の唇を撫でた朔夜は、妖艶に唇を舐めとる。
「っ⁉」
間接的に唇を舐められたような感覚になる。
緩やかな仕草が逆に恥ずかしい。
朔夜に魅入られ、力が抜けた私の腕を取った朔夜は、私の頭の横にその腕を置き、手首を伝って手のひらを合わせ指を絡めた。
「んっ……朔――」
何がしたいのか聞こうとして止めた。
覆い被さる朔夜の顔が、じりじりと近付いて来たから。
今度は直に唇が触れ合う。
でも朔夜はすぐに舌を入れてこようとはせず、まずは私の唇をついばんだ。
「んっ……」
そして舌が唇をなぞる。
「っはぁ……」
私の吐息がもれると、やっと舌が唇を押し上げてきた。
「ん……朔夜ぁ」
優しく甘い口づけに、私はそれよりも甘い声を出す。
やだ……こんな優しいキスされたら、抵抗できないよ……。
このまま、最後まで行ってしまってもいいとさえ思ってしまった。
駄目。
どうにかしないと……。
流されそうになりつつも抵抗しなきゃと考えていたら、朔夜が少し唇を離し呟いた。
「……レバニラ臭いな……」
ぷち……。
「あんたが食わせたんでしょうがぁ!」
思わず彼のお綺麗な顔に頭突きを食らわせる。
「ぐっ!」
唐突な攻撃だったため朔夜はまともにくらった。
……私も痛かったけど。
「もういい退いて! 私シャワー浴びてくる!」
「元気になったじゃないか……」
朔夜はそう呟いて素直に退いてくれる。
心配してくれていたみたいだけど、怒っていた私にはどうでも良かった。
私は足を踏み鳴らしてバスルームに向かった。
あんな甘い雰囲気させておいてレバニラ臭い⁉
それは思ってもあえて言わないトコでしょう⁉
私は脱衣所で怒りに任せながら服を脱いだ。
温かいシャワーを浴びて、やっと少し落ち着く。
「……朔夜の馬鹿……」
私は頭からシャワーを浴び、しばらくの間そのまま動かなかった……。
キュッと蛇口を止め、私は備えつけてある鏡を見る。
寂しそうな顔してる。
私、もしかして朔夜に抱いて欲しいって思ってる?
……そうなのかもしれない。
気付いてしまった想いは止めどなく溢れて……。
想いだけじゃ足りなくて……。
触れていたいと欲望のままに望んでいる。
私はため息をつきながら鏡におでこをつけた。
「これじゃあ欲求不満みたいじゃない……」
もう一度ため息をつき、気付く。
首筋に残るキスマーク。
朔夜が私の血を吸った証。
「……あれ?」
3つある……?
吸い痕は、キバの数の2つのはずだ。
「じゃあもう1つって……っ!」
恥ずかしさで、思わずキスマークを隠した。
2つは咬み痕。
ではもう1つは?
「っ……本当の、キスマーク……」
これは朔夜がつけたものだろう。
だって、マンションに戻るまでは何もなかったから。
ということは、吸われたときに一緒につけられたもの……。
私はソロリと手のひらを退け、もう一度キスマークを見た。
朔夜……何のつもりでつけたんだろう?
自分のものだという証?
だったらいいな……。
いずれ殺すつもりなのだとしても、自分のものにしたいと……そう思ってくれているのなら……。
私の全てが欲しいと思ってくれているのなら……。
私は……。
「……嬉しい……」
私はまぶたを閉じ、一粒の滴を流した。
起き上がろうとして目眩を覚え、頭をまた枕に沈ませる。
……あぁ……貧血か……。
吸われた分の血が足りないんだ。
とりあえず、生きてて良かった。
必要以上の血を吸うと言われたけれど、命に関わるほどの量じゃなかったみたいだ。
それにしても、血を吸いながら身体をまさぐって来るとは思わなかった。
初めて直接吸血されたけれど、話に聞いていた通り痛いのは最初だけであとはむしろ気持ちよかった。
そうだ。
だから私は自分から昨夜を求めるように腕を回して……。
「っ!」
は、恥ずかしい!!
体は許さないって決めたばかりだっていうのに!
血を吸われていたときの様子を思い出してしまった私は、布団を上げて頭まで被った。
そのまま赤くなった顔の熱を何とか冷まそうと思ったのに、丁度良く寝室に足音が入ってくる。
私以外には朔夜しかいないんだから、当然彼だ。
ベッドの脇で足音が止まり、しばらくは沈黙が続く。
そして朔夜がポツリ。
「昨日と同じだな」
ため息でも出そうな呆れた声が、布団越しに私の耳に届いた。
昨日と同じ……確かにそうだ。
昨日もこんな風に、恥ずかしさで布団に潜り込んでいた。
「とにかく起きろ。そして食え。じゃないと血を作れないぞ?」
……食え?
って、何を?
朔夜の言葉に少し顔を出すと、出来立ての料理の匂いがした。
朔夜が作ったの?
吸血鬼も料理するんだ……。
実際普段の食事は人間と変わりないのだからそれも当然なんだろうけど、朔夜がと思うと何だか妙な気分だった。
でもこれって……。
「この匂いは……」
嫌な予感に恐る恐る呟く。
朔夜はそれにさらりと答えた。
「レバニラ炒めだ」
予感的中。
「私レバー苦手……」
そう言ってまた布団の中に戻ろうとした私。
でも朔夜の手が容赦なく布団を剥ぎ取った。
「ちょっ⁉ 何するの⁉」
「望……」
突然恐ろしいほど整った顔が近付いて、迫られる。
「俺が手間暇かけて作った料理、食べられないと?」
視線を逸らすことを許さない瞳に睨まれる。
「で、でもキライなんだもん。我慢しても一切れ二切れが限界」
無理に食べると気持ち悪くなってくる。
「でも食わないと血を作れないぞ? それなりの量を吸ったからな」
「うっ……」
「……ろくに動くことも出来なければ、抵抗も出来ないよな?」
言葉を詰まらせた私に、朔夜があくどい笑みを浮かべて更に迫って来た。
もうあと1ミリ位で唇が触れ合いそうなり、私は目蓋を閉じる。
……?
でも予想していた感触はなく、代わりに何かを口の中に無理矢理詰め込まれた。
「うっむぐぅ⁉」
驚いて目を開くと、目の前の朔夜は片手にレバニラ炒めの皿、もう片方には箸を持っている。
そしてその箸は私の口に……。
口の中に入ったものが何か。
考えるまでもなかった。
「うっうぐぅ……」
一度口に入ったものなら出すわけにいかない。
私は涙目になりながら口の中のレバニラを飲み込んだ。
「なんてことするのよ⁉」
叫ぶとまた詰め込まれる。
「ふぐっ⁉」
「そんなに嫌なら俺が食わせてやるよ。嬉しいだろう?」
嬉しいわけあるかーーー!
いくら朔夜のことを好きになってしまったとしても、キライなものを無理矢理食わされて嬉しいわけがない。
でも口を開くとまた入れられるため、私は何も言わなかった。
すると。
「ほほぅ、口を閉ざすか……。ならこっちも手段を選ばないことにしよう」
朔夜は何だか楽しそうだ。
自称サドの朔夜は完全に私をいじめる態勢に入ったようだ。
ひいぃ⁉
左手に持っているレバニラ炒めの皿を枕元に置くと、その手で私の首筋を撫でた。
「ひゃっ⁉」
「もっと口を大きく開けないと食わせられないじゃないか」
朔夜は心底楽しそうに、服の上からわき腹を撫でる。
「んっ! やめっむぐ……」
口を開けると容赦なくレバニラ炒めが放り込まれる。
そうなるとやっぱり食べるしかない。
朔夜は私が飲み込むまでジッと待ち、また私が口を閉ざすと手が動いた。
「んっあ――はぅぐっ」
これはある意味拷問だー!
私は涙を堪え、心の中で叫んだ。
何でこんなやつ好きになっちゃったんだろう……。
涙ながらに私は自分の想いを認めた。
“好きになっちゃったんだ”って。
だって、こんな酷いことをされても好きなのは変わりない。
本当は止めて欲しいけど、触れられてちょっと喜んでいる自分がいる。
もう、仕方ないよね……。
この想いだけは止められない。
止めようがない。
朔夜が……好き……。
でも、この状況が私にとって拷問であることは変わりない。
「ほら、これで最後だ」
私は最後は素直に口を開いた。
正直、抵抗するのに疲れたから。
すっかり冷めてしまったレバニラは不味かった。
でも何とか噛んで飲み込む。
う~気持ち悪い……。
何とか全部は食べられたけど、無理矢理食べたせいで気持ちが悪くなってきた。
「ちゃんと食ったな。じゃあ、ご褒美だ」
「え?」
朔夜はニヤリと笑い私の唇に指で触れる。
じっくりと指の腹で撫で、離したかと思うとその指を自分の唇に当てた。
そのまま自分の唇を撫でた朔夜は、妖艶に唇を舐めとる。
「っ⁉」
間接的に唇を舐められたような感覚になる。
緩やかな仕草が逆に恥ずかしい。
朔夜に魅入られ、力が抜けた私の腕を取った朔夜は、私の頭の横にその腕を置き、手首を伝って手のひらを合わせ指を絡めた。
「んっ……朔――」
何がしたいのか聞こうとして止めた。
覆い被さる朔夜の顔が、じりじりと近付いて来たから。
今度は直に唇が触れ合う。
でも朔夜はすぐに舌を入れてこようとはせず、まずは私の唇をついばんだ。
「んっ……」
そして舌が唇をなぞる。
「っはぁ……」
私の吐息がもれると、やっと舌が唇を押し上げてきた。
「ん……朔夜ぁ」
優しく甘い口づけに、私はそれよりも甘い声を出す。
やだ……こんな優しいキスされたら、抵抗できないよ……。
このまま、最後まで行ってしまってもいいとさえ思ってしまった。
駄目。
どうにかしないと……。
流されそうになりつつも抵抗しなきゃと考えていたら、朔夜が少し唇を離し呟いた。
「……レバニラ臭いな……」
ぷち……。
「あんたが食わせたんでしょうがぁ!」
思わず彼のお綺麗な顔に頭突きを食らわせる。
「ぐっ!」
唐突な攻撃だったため朔夜はまともにくらった。
……私も痛かったけど。
「もういい退いて! 私シャワー浴びてくる!」
「元気になったじゃないか……」
朔夜はそう呟いて素直に退いてくれる。
心配してくれていたみたいだけど、怒っていた私にはどうでも良かった。
私は足を踏み鳴らしてバスルームに向かった。
あんな甘い雰囲気させておいてレバニラ臭い⁉
それは思ってもあえて言わないトコでしょう⁉
私は脱衣所で怒りに任せながら服を脱いだ。
温かいシャワーを浴びて、やっと少し落ち着く。
「……朔夜の馬鹿……」
私は頭からシャワーを浴び、しばらくの間そのまま動かなかった……。
キュッと蛇口を止め、私は備えつけてある鏡を見る。
寂しそうな顔してる。
私、もしかして朔夜に抱いて欲しいって思ってる?
……そうなのかもしれない。
気付いてしまった想いは止めどなく溢れて……。
想いだけじゃ足りなくて……。
触れていたいと欲望のままに望んでいる。
私はため息をつきながら鏡におでこをつけた。
「これじゃあ欲求不満みたいじゃない……」
もう一度ため息をつき、気付く。
首筋に残るキスマーク。
朔夜が私の血を吸った証。
「……あれ?」
3つある……?
吸い痕は、キバの数の2つのはずだ。
「じゃあもう1つって……っ!」
恥ずかしさで、思わずキスマークを隠した。
2つは咬み痕。
ではもう1つは?
「っ……本当の、キスマーク……」
これは朔夜がつけたものだろう。
だって、マンションに戻るまでは何もなかったから。
ということは、吸われたときに一緒につけられたもの……。
私はソロリと手のひらを退け、もう一度キスマークを見た。
朔夜……何のつもりでつけたんだろう?
自分のものだという証?
だったらいいな……。
いずれ殺すつもりなのだとしても、自分のものにしたいと……そう思ってくれているのなら……。
私の全てが欲しいと思ってくれているのなら……。
私は……。
「……嬉しい……」
私はまぶたを閉じ、一粒の滴を流した。
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