10 / 14
9話
しおりを挟む
舞い上がる灰は夢の跡。かつて目指した理想郷は炎の中に消え、
残ったものは何もない。男の夢も理想も…全ては無に。
理想郷の村 パラディース。
今宵残酷な夢をあなたに。
街の入り口があった場所には杭が2本打たれておりそれぞれに人が括り付けられていた。もはや男か女か判別不能なほど焼けていたが、完全に焼け落ちているわけでなく、所々骨が見えるがまだ肉がついている状態だった。近くによると残った肉から腐臭がし蟲も湧いている。肉の中から湧き出る蟲は食べた肉のせいで体が重くなり、ボトボトと地面に落ちていく。落ちた蟲は再び肉を貪ろうと杭を目指し動き始める。
その姿がなんとも気持ち悪く、憎く感じ、気持ちが悪くなってくる。
街には1人で入る。嗅覚が人間よりも鋭いワトス達には辛いだろう。
何より故郷のこの惨状を見せたくはなかった。
かつて過ごした村は見る影もなく燃え切っていた。隣村よりも激しく燃えたと安易に想像がきてしまうほど。
辺りを散策し、かつて我が家があったであろう場所を見つけると、焼けた灰を手ではらい何か残った物はないかと探すも、あるのは灰だけであった。いろいろな感情が込み上げてくるがまだ感情を出すわけにはいかない。最後まで確認しなければならない意志が感情を押さえ込んだ。
入口の惨状を見るにこれは火事ではない。それに何も残ってないのは不自然すぎる。あのゴツい装置が跡形もなく燃えてなくなる事がとても想像できない。もしかすると村は何者かに襲われ略奪行為にあったのかもしれないと考えた。そうだと考えるなら見せしめに殺された村人以外の村人は誘拐されたのかもしれない。何の為に誘拐されたかはわからないが、少しでもその手がかりを見つけるため散策を続ける。
街の広場があった場所に入ると今までの考えが甘い考えだったと痛感した。
もし目の前に広がる景色が地獄でないとしたら死後の世界の地獄はどんにひどいものだろうか。
広場には村の入り口と同じく地面に杭が打ち付けてあった。しかしそこには張り付けの人間ではなく、串刺にされた人間、人間だったものが貫かれていた。
一本の杭に三人が貫かれておりそれが複数本ある。杭の下の方に三人が纏っているのもあれば、綺麗に等間隔で貫かれている杭もあった。殺されてから貫かれたのか、それとも生きたまま貫かれたのか。焼かれた死体からはそれを読み取る事ができなかった。共通していたのは全て肛門から貫いた杭は口から出ているっということだけである。こちらの死体もすでに蟲が湧いており、腐臭がする。
すると突然頭上から人間の脳らしき物が降ってきた。脳らしき物は地面に落ちると四方にその焼かれた破片を飛び散らせ同時に強烈な匂いも撒き散らす。他の腐った肉や焼けた肉とは比べ物にならないくらい臭く、強烈な吐気を催すほどだった。上を見上げるとモンスターが人間の死体を喰らいながら飛でおり、仲間同士で死体を取り合う喧嘩をしている。最初はある程度原型を留めていた死体が一匹が腕を、もう一匹は頭を咥えて引きちぎりバラバラになっていく。引きちぎった時に飛び散った肉片がそこら中に散らばりながら落ちてきた。
杭の先には何やら大きな穴が掘られているようで、中を覗き込もうと穴に近づこうとすると足が竦み背筋に寒気を感じる。本能が近づくなと言っているように。額から垂れる汗を拭い穴に近づいていくと負のエネルギーとでもいうのだろうか。穴から噴き出てくる何かが体から精気を奪っていくように感じ、心臓の鼓動が高鳴り息苦しくなってくる。あと一歩踏み出せば穴の中が見える位置までくると、そこで立ち止まり一旦呼吸を整える。相変わらずひどい臭いがしたがそれでも幾分か心臓の鼓動が治まった気がした。
意を決して一歩を踏み出す。
穴の中を覗き込むと、今まで抑えていたものをその場にぶちまけた。
何度その場に吐瀉物を吐き散らしただろうか、途中吐く物がなくなり胃液だけが出続けた。
わかった事がある。穴の中の惨状を見るに、村人は生きたまま焼かれ貫かれた事。そしてこの村、パラディースの生き残りは俺とワトスだけだという事だ。
俺は穴の中に入りそれぞれが身につけていた装飾品などを集めた。
どうやら身につけていた物は取られなかったようで、焼けて状態がよろしくない物もあったができる限り集めることにした。
遺品を集め終え穴の外に出るとすぐにワトス達の元へ走った。
本当はきちんと弔いをしてやりたかったが、1人ではどうすることもできない穴の大きさ。杭は大人数人でなければびくともしない。
今は何も考えず、ただ家族のもとに走った。
ひたすらに真っ直ぐと。
喉が潰れる程に叫んだ。
前が見えなくなる程泣いた。
転んで倒れた時は地面を思いっきり、何度も殴った。
強く握りしめた手に遺品が刺さり血が出る。
刺さった遺品を通してあの景色が蘇る。
何度も、何度も嘔吐する。
それでも無我夢中で、残された家族に会いたくて。走った。
ワトスとルットは木陰の影で身を寄せて待っていた。ルットはまだ寝ていたがワトスは俺の顔を見るなり尻尾を振り始める。
「桜花オカエ…」
座っていたワトスに飛び込んだ。先ほどまで、心の中にはいろんな感情が渦巻いていていたが、それらがすっと消え去さった。
ワトスは何も言わずそっと静かに抱いてくれた。
ワトスの腕の中で胸に顔を埋めひたすら涙枯れるまで泣いた。
会話こそなかったが、泣きじゃくる姿をみたワトスは何となく察していたのかもしれない。
ワトスがそっと、ポツリと呟く。
「ソッカ。オミヤゲ、ワタセナカッタナ」
そう呟くと、泣いていた俺を尻尾で優しく包み込んでくれた。
残ったものは何もない。男の夢も理想も…全ては無に。
理想郷の村 パラディース。
今宵残酷な夢をあなたに。
街の入り口があった場所には杭が2本打たれておりそれぞれに人が括り付けられていた。もはや男か女か判別不能なほど焼けていたが、完全に焼け落ちているわけでなく、所々骨が見えるがまだ肉がついている状態だった。近くによると残った肉から腐臭がし蟲も湧いている。肉の中から湧き出る蟲は食べた肉のせいで体が重くなり、ボトボトと地面に落ちていく。落ちた蟲は再び肉を貪ろうと杭を目指し動き始める。
その姿がなんとも気持ち悪く、憎く感じ、気持ちが悪くなってくる。
街には1人で入る。嗅覚が人間よりも鋭いワトス達には辛いだろう。
何より故郷のこの惨状を見せたくはなかった。
かつて過ごした村は見る影もなく燃え切っていた。隣村よりも激しく燃えたと安易に想像がきてしまうほど。
辺りを散策し、かつて我が家があったであろう場所を見つけると、焼けた灰を手ではらい何か残った物はないかと探すも、あるのは灰だけであった。いろいろな感情が込み上げてくるがまだ感情を出すわけにはいかない。最後まで確認しなければならない意志が感情を押さえ込んだ。
入口の惨状を見るにこれは火事ではない。それに何も残ってないのは不自然すぎる。あのゴツい装置が跡形もなく燃えてなくなる事がとても想像できない。もしかすると村は何者かに襲われ略奪行為にあったのかもしれないと考えた。そうだと考えるなら見せしめに殺された村人以外の村人は誘拐されたのかもしれない。何の為に誘拐されたかはわからないが、少しでもその手がかりを見つけるため散策を続ける。
街の広場があった場所に入ると今までの考えが甘い考えだったと痛感した。
もし目の前に広がる景色が地獄でないとしたら死後の世界の地獄はどんにひどいものだろうか。
広場には村の入り口と同じく地面に杭が打ち付けてあった。しかしそこには張り付けの人間ではなく、串刺にされた人間、人間だったものが貫かれていた。
一本の杭に三人が貫かれておりそれが複数本ある。杭の下の方に三人が纏っているのもあれば、綺麗に等間隔で貫かれている杭もあった。殺されてから貫かれたのか、それとも生きたまま貫かれたのか。焼かれた死体からはそれを読み取る事ができなかった。共通していたのは全て肛門から貫いた杭は口から出ているっということだけである。こちらの死体もすでに蟲が湧いており、腐臭がする。
すると突然頭上から人間の脳らしき物が降ってきた。脳らしき物は地面に落ちると四方にその焼かれた破片を飛び散らせ同時に強烈な匂いも撒き散らす。他の腐った肉や焼けた肉とは比べ物にならないくらい臭く、強烈な吐気を催すほどだった。上を見上げるとモンスターが人間の死体を喰らいながら飛でおり、仲間同士で死体を取り合う喧嘩をしている。最初はある程度原型を留めていた死体が一匹が腕を、もう一匹は頭を咥えて引きちぎりバラバラになっていく。引きちぎった時に飛び散った肉片がそこら中に散らばりながら落ちてきた。
杭の先には何やら大きな穴が掘られているようで、中を覗き込もうと穴に近づこうとすると足が竦み背筋に寒気を感じる。本能が近づくなと言っているように。額から垂れる汗を拭い穴に近づいていくと負のエネルギーとでもいうのだろうか。穴から噴き出てくる何かが体から精気を奪っていくように感じ、心臓の鼓動が高鳴り息苦しくなってくる。あと一歩踏み出せば穴の中が見える位置までくると、そこで立ち止まり一旦呼吸を整える。相変わらずひどい臭いがしたがそれでも幾分か心臓の鼓動が治まった気がした。
意を決して一歩を踏み出す。
穴の中を覗き込むと、今まで抑えていたものをその場にぶちまけた。
何度その場に吐瀉物を吐き散らしただろうか、途中吐く物がなくなり胃液だけが出続けた。
わかった事がある。穴の中の惨状を見るに、村人は生きたまま焼かれ貫かれた事。そしてこの村、パラディースの生き残りは俺とワトスだけだという事だ。
俺は穴の中に入りそれぞれが身につけていた装飾品などを集めた。
どうやら身につけていた物は取られなかったようで、焼けて状態がよろしくない物もあったができる限り集めることにした。
遺品を集め終え穴の外に出るとすぐにワトス達の元へ走った。
本当はきちんと弔いをしてやりたかったが、1人ではどうすることもできない穴の大きさ。杭は大人数人でなければびくともしない。
今は何も考えず、ただ家族のもとに走った。
ひたすらに真っ直ぐと。
喉が潰れる程に叫んだ。
前が見えなくなる程泣いた。
転んで倒れた時は地面を思いっきり、何度も殴った。
強く握りしめた手に遺品が刺さり血が出る。
刺さった遺品を通してあの景色が蘇る。
何度も、何度も嘔吐する。
それでも無我夢中で、残された家族に会いたくて。走った。
ワトスとルットは木陰の影で身を寄せて待っていた。ルットはまだ寝ていたがワトスは俺の顔を見るなり尻尾を振り始める。
「桜花オカエ…」
座っていたワトスに飛び込んだ。先ほどまで、心の中にはいろんな感情が渦巻いていていたが、それらがすっと消え去さった。
ワトスは何も言わずそっと静かに抱いてくれた。
ワトスの腕の中で胸に顔を埋めひたすら涙枯れるまで泣いた。
会話こそなかったが、泣きじゃくる姿をみたワトスは何となく察していたのかもしれない。
ワトスがそっと、ポツリと呟く。
「ソッカ。オミヤゲ、ワタセナカッタナ」
そう呟くと、泣いていた俺を尻尾で優しく包み込んでくれた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
お騒がせ銀河婦警セラとミーチャ♡百合の華咲く捜査線
YHQ337IC
SF
―絶対正義を振りかざす者は己の窮地など夢想だにしないか、敢えて無視することでゆるぎなく力を行使するのであろう。
それは、信仰と呼び換えてもいい。だから、イオナ・フローレンスは人を殺すことにした。
超長距離移民船団に悪役宣教師令嬢が爆誕した。彼女は己の正義を実行すべく移民政策の破壊を企てる。巻き添えも厭わない大胆不敵な女刑事セラは狂信的テロ教団を追う。
十万トン級の航空戦艦を使役する女捜査官たちの事件簿
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
ドエジゲ~ドMが次元干渉スキルで図らずも多次元無双@2222年~
210
SF
世界を「規定」するものは何か?
物理法則と、素粒子もしくは紐。
では、それらを規定するものは?
ここに、明確な答えがある。
その答えの前ではビッグバンは、確率的な初期条件による1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
もちろん人間存在も、1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
一方で、以下も断言できる。
人間存在にとって人間存在の価値は大きい。何物よりも。
------------------------
『ドMを極める』
西暦2222年。
それは23歳スタートアップ社員佐伯達郎が転移した、SF異世界における年。
人類は天の川銀河の約半分まで生息域を拡大し、総人口は1000億人を超えていた。銀河内に他の知的生命体はなく、人類の人類による人類のための天の川銀河であった。
転移時に与えられたのは「次元干渉スキル」。別次元に行き、そこにいる何かしらとコミュニケーションが取れるスキル。
転移したのは18歳のプロ格闘esportsプレイヤー「ドゥエム=サイキョー」。
まずはスキルを使用し、「4次元空間に住む次元探索者『ヴァーラ』」と「別3次元空間に住む機械生命体『クチュビー』」を仲間に加える。
そして「訳あり」そうなesportsの人々とも関係を築く。
ストリーマーとプロゲーマーを両立する、躁鬱な美少女ルナ。
すぐに宇宙の話に持っていきたがる、落ち着いたハゲであるサム。
とにかく優しいが2次元にハマりすぎているレオ先輩。
その中で、「ドMをさらに極めるには、成り上がるしかない」と気づいたドゥエムは、ランク一位に無謀な挑戦状をつきつけた。
-----
より強い刺激を求める中で、ドゥエムはこの世界の謎と陰謀に立ち向かうことになる。そして彼の好奇心が図らずも、次元をまたいだ無双状態を引き起こしてしまう。
「認識」と「次元」の基底をドM力でほじくり回す、ハイスピードアドレナリンSF
宇宙エレベーター
morituna
SF
25年間の建設工期で作られた、この宇宙エレベーターの全長は96,000kmです。
この場所が、地球上の、宇宙への発着点でアース・ポートです。
このアース・ポートは、ここ、グベ島の赤道上に、陸上部分と海上部分に分けて建設されています。
陸上部分は、順次、空港やホテル、宇宙開発に関係する企業の研究所が誘致され、大きな街になります。
海中トンネルで結んだ海上部分には、宇宙エレベーターのクライマー発着場、出発・到着ロビー、管理施設のほか、格納庫、修理工場、倉庫、研究開発センターなど、アース・ポートの要(かなめ)となる施設があります。
海上施設は、直径約400mで、最下部に造られた中空のコンクリートの浮力で、海に浮かんでいます。宇宙へと延びるケーブルを固定している部分では、海水を利用したバラスト調整システムによって、ケーブルにかかるテンションを制御しています。
静止軌道上には、最大規模の駅、静止軌道ステーションがあります。
静止軌道ステーションでは、大規模な宇宙太陽光発電や宇宙環境を活かした研究開発などが行なえるほか、地上からの観光地としても利用できます。
ロボゲー最強の俺がゲーム中に転移した事故
ヤート
SF
SF型MMORPG「ギャラクシー・ジャイアント」
2265年にリリースされ、宇宙を舞台とした広大な世界観、自由な操作性、リアルタイムなアクションや機体のカスタムや開発など当時爆発的な人気を誇っていたそのカーマインも時代とともに忘れ去られサービス終了日に1人ログインしていたプレイヤーがいた。
最期のひと時を過ごすハズがー
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
移動砲台KOZAKURA
西山壮
SF
2035年、近未来日本。岐阜県と長野県の境にある標高2000メートルの開発実験都市を舞台に、自分の容姿にコンプレックスを持つ少女、佐倉小町とクラスメイト達はとんでもない事件に巻き込まれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる