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第一章 イフィゲニア王都奪還作戦編
第11話 絶望の果てに
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滴り落ちる赤が、アレックスの視界を霞ませる。瞬きをすれども、赤いフィルターが掛かったように視界がぼやけている。視線の先では、今もなお竜騎兵たちが戦闘を繰り広げている。
シーザー、ブラック、そしてSランクの兵士だろうか。その周りには、次々と死が積み上がり、敵を圧倒しているように見える。それにも拘らず、敵兵の数が一向に減らない。いや、兵力差が三倍もあるせいで、次々と現れる敵兵にそう錯覚しているに過ぎない。集落の中であるため囲われることはないようだが、ステータスの低いDランクやEランクの竜騎兵たちは、倒しても倒して迫りくる数の暴力に押され、一人、また一人と地に伏していく。
突然、四方八方で飛び交う魔法の一つ、ファイアボルトがアレックスに向かって来る。近付いて来る炎の塊を呆然と眺めるだけで、アレックスは身動ぎ一つしない。例によって、不可視の魔力障壁がそれを防ぐ。爆音と衝撃でようやくピクリとアレックスが反応する。瞼を数回瞬かせてからアレックスが視線を落とすと、血だまりが広がっていた。
つい先ほど、アレックス目掛け突撃してきたフレイムホースと主人の成れの果て。空間ごと削り取られたように体の真ん中が消失しており、肉塊となり果てていた。
息ができない――鼓動が早くなり、脈打つ音がアレックスの頭の中に響く。
「こ、これは……」
(俺がやったのか?)
地べたに座り込んでしまっているアレックスが、ジャンを抱きしめた姿勢のまま、そう呟くのであった。
◆◆◆◆ ◆◆◆◆
数分前。
槍をその身に受けたジャンが、その勢いのままアレックスに背中から倒れ込んだ。やはり、中級の鋼鉄の盾では、その威力を防ぐには能力不足だった。
「おいっ、ジャン! しっかりしろ、ジャン!」
咄嗟にジャンを受け止め、アレックスが幾度となく名を呼ぶが、ジャンがアレックスに答えることはない。力が抜けたように、ジャンが両腕をだらりとさせて頭が下を向く。
アレックスが視線を上げて犯人をキッと睨みつける。スピードを落とすことなく、黒光りする角を生やした魔人が、新たに剣を握った右腕を振り上げた姿勢で、アレックスに突っ込んでくる。
「き、貴様ぁああー!!」
アレックスが雄叫びの如く咆哮して立ち上がり、ジャンがそのまま地面に転がる。ジャンを優しく寝かせるなど考えている余裕はなかった。怒りに身を任せて顔を歪ませたアレックスが猛然とダッシュする。怒りに燃えた碧眼は、魔人の顔しか見ていない。相手の剣をどう受けるかなど、アレックスは考えていなかった。
両手で握った漆黒の大剣を、力の限りに迫りくる敵へと薙ぐ。突進してきていた騎士は、その速度に反応することすら許されず、騎乗していたフレイムホースごといとも簡単にただの肉塊へと姿を変える。
おそらく、彼は自分が生を終えたことすら気付いていないだろう。
あまりの威力から、一瞬でその身体の真ん中が爆ぜて血の雨を降らす。至近距離にいたアレックスは、問答無用で全身に血を被った。血濡れたことなど気にせず、大きく肩で息をしてからアレックスが、すぐさまジャンの元へと駆け戻る。
アレックスはが懇願するように叫び、編成画面を展開する。素早くステータス欄の数値へと視線を向ける。
「ああ、頼む! 間に合ってくれ!」
ジャンの体力が残っていたことにアレックスが安堵したが、秒を追うごとに体力が減っていく。流血していることが原因かもしれない。胸に刺さっている槍を抜いてはいけないことだけはわかっていた。それでも、一般人程度の医療知識しか持たないアレックスは、その流血を止める方法を知らない。
アレックスが居る世界は、どのような世界だっただろうか。それに気付くや否やアレックスが、アイテムボックスから初級エナジーポーションを素早く選択する。ゲームと同じなら、これでFランクのジャンは、全回復するはずだ。
「くそ、なぜだっ!」
その現象は、城下町を視察に行く際に、ジャンに洋服を与えたときと同じだった。緑色の液体が入った小瓶が出現し、ボトリと地面に落ちる。
「そんな必要なかったのに、どういうことなんだ!」
シルファと決闘したあの日から二日後。睡眠をとることで減った魔力が回復することを知った。一晩寝たことで半分以上を回復したのだが、魔力が全回復しなかったため、マジックポーションを試したのだ。今回のようにアイテムボックスから『使用する』を選択しただけで、効果を発揮したのだった。アレックスのときは。
「ええいっ、これでどうだ!」
一刻を争う。エナジーポーションの蓋を開け、アレックスがジャンの頭を支えると、そのまま口の中にポーションの小瓶を突っ込んで傾ける。口の端から半分ほど漏れ出してしまったが、小瓶は空になった。
「なぜだ!」
歯を食いしばり、叫ぶ。
ステータスを確認しても、ジャンの体力がじわりじわりと減っていくのみ。
【名前】ジャン
【レベル】10
【体力】3/28(F+)
【魔力】18/18(F-)
ジャンの体力が赤文字となり、状態ステータスが瀕死となっていた。
ダメ元で傷口に直接掛けてみたりとアレックスが考えうることを全て試した。けれどもやはり、効果がない。無情にも時間だけが過ぎ、色々なポーションの空き瓶が山を作る。
そして、無情にもジャンの体力欄にゼロが刻まれる。
嗚呼。
俺はどうしたらいいんだ――
アレックスは、仕様の違いに翻弄されていた。アレックスの知っている現実世界と、ゲームの世界であるリバフロを掛け合わせたような世界。アレックスが居るこの世界は、そんな優しい世界ではないのであった。
シーザー、ブラック、そしてSランクの兵士だろうか。その周りには、次々と死が積み上がり、敵を圧倒しているように見える。それにも拘らず、敵兵の数が一向に減らない。いや、兵力差が三倍もあるせいで、次々と現れる敵兵にそう錯覚しているに過ぎない。集落の中であるため囲われることはないようだが、ステータスの低いDランクやEランクの竜騎兵たちは、倒しても倒して迫りくる数の暴力に押され、一人、また一人と地に伏していく。
突然、四方八方で飛び交う魔法の一つ、ファイアボルトがアレックスに向かって来る。近付いて来る炎の塊を呆然と眺めるだけで、アレックスは身動ぎ一つしない。例によって、不可視の魔力障壁がそれを防ぐ。爆音と衝撃でようやくピクリとアレックスが反応する。瞼を数回瞬かせてからアレックスが視線を落とすと、血だまりが広がっていた。
つい先ほど、アレックス目掛け突撃してきたフレイムホースと主人の成れの果て。空間ごと削り取られたように体の真ん中が消失しており、肉塊となり果てていた。
息ができない――鼓動が早くなり、脈打つ音がアレックスの頭の中に響く。
「こ、これは……」
(俺がやったのか?)
地べたに座り込んでしまっているアレックスが、ジャンを抱きしめた姿勢のまま、そう呟くのであった。
◆◆◆◆ ◆◆◆◆
数分前。
槍をその身に受けたジャンが、その勢いのままアレックスに背中から倒れ込んだ。やはり、中級の鋼鉄の盾では、その威力を防ぐには能力不足だった。
「おいっ、ジャン! しっかりしろ、ジャン!」
咄嗟にジャンを受け止め、アレックスが幾度となく名を呼ぶが、ジャンがアレックスに答えることはない。力が抜けたように、ジャンが両腕をだらりとさせて頭が下を向く。
アレックスが視線を上げて犯人をキッと睨みつける。スピードを落とすことなく、黒光りする角を生やした魔人が、新たに剣を握った右腕を振り上げた姿勢で、アレックスに突っ込んでくる。
「き、貴様ぁああー!!」
アレックスが雄叫びの如く咆哮して立ち上がり、ジャンがそのまま地面に転がる。ジャンを優しく寝かせるなど考えている余裕はなかった。怒りに身を任せて顔を歪ませたアレックスが猛然とダッシュする。怒りに燃えた碧眼は、魔人の顔しか見ていない。相手の剣をどう受けるかなど、アレックスは考えていなかった。
両手で握った漆黒の大剣を、力の限りに迫りくる敵へと薙ぐ。突進してきていた騎士は、その速度に反応することすら許されず、騎乗していたフレイムホースごといとも簡単にただの肉塊へと姿を変える。
おそらく、彼は自分が生を終えたことすら気付いていないだろう。
あまりの威力から、一瞬でその身体の真ん中が爆ぜて血の雨を降らす。至近距離にいたアレックスは、問答無用で全身に血を被った。血濡れたことなど気にせず、大きく肩で息をしてからアレックスが、すぐさまジャンの元へと駆け戻る。
アレックスはが懇願するように叫び、編成画面を展開する。素早くステータス欄の数値へと視線を向ける。
「ああ、頼む! 間に合ってくれ!」
ジャンの体力が残っていたことにアレックスが安堵したが、秒を追うごとに体力が減っていく。流血していることが原因かもしれない。胸に刺さっている槍を抜いてはいけないことだけはわかっていた。それでも、一般人程度の医療知識しか持たないアレックスは、その流血を止める方法を知らない。
アレックスが居る世界は、どのような世界だっただろうか。それに気付くや否やアレックスが、アイテムボックスから初級エナジーポーションを素早く選択する。ゲームと同じなら、これでFランクのジャンは、全回復するはずだ。
「くそ、なぜだっ!」
その現象は、城下町を視察に行く際に、ジャンに洋服を与えたときと同じだった。緑色の液体が入った小瓶が出現し、ボトリと地面に落ちる。
「そんな必要なかったのに、どういうことなんだ!」
シルファと決闘したあの日から二日後。睡眠をとることで減った魔力が回復することを知った。一晩寝たことで半分以上を回復したのだが、魔力が全回復しなかったため、マジックポーションを試したのだ。今回のようにアイテムボックスから『使用する』を選択しただけで、効果を発揮したのだった。アレックスのときは。
「ええいっ、これでどうだ!」
一刻を争う。エナジーポーションの蓋を開け、アレックスがジャンの頭を支えると、そのまま口の中にポーションの小瓶を突っ込んで傾ける。口の端から半分ほど漏れ出してしまったが、小瓶は空になった。
「なぜだ!」
歯を食いしばり、叫ぶ。
ステータスを確認しても、ジャンの体力がじわりじわりと減っていくのみ。
【名前】ジャン
【レベル】10
【体力】3/28(F+)
【魔力】18/18(F-)
ジャンの体力が赤文字となり、状態ステータスが瀕死となっていた。
ダメ元で傷口に直接掛けてみたりとアレックスが考えうることを全て試した。けれどもやはり、効果がない。無情にも時間だけが過ぎ、色々なポーションの空き瓶が山を作る。
そして、無情にもジャンの体力欄にゼロが刻まれる。
嗚呼。
俺はどうしたらいいんだ――
アレックスは、仕様の違いに翻弄されていた。アレックスの知っている現実世界と、ゲームの世界であるリバフロを掛け合わせたような世界。アレックスが居るこの世界は、そんな優しい世界ではないのであった。
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