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第三章 動乱と日常【魔族内乱編】
第01話 四人の女勇者
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デミウルゴス神歴八四〇年――冬の一二月。
それは、コウヘイたちが召喚される五年と一カ月前の出来事。
死の砂漠谷――魔族領とマルーン王国を隔てる緩衝地帯になっている場所がある。
そこは、何百メートルもの高さがある岸壁が谷を作り、草木等一切生えていない。
見渡す限りの砂漠地帯という過酷な環境は、人どころか魔獣にさえその牙をむく。
今、まさにその場所は、その名に相応しく、「死」が辺り一面を覆っていた。
「なおちゃん……」
勇者パーティーの攻撃魔法士である、黒須奈保子。
「みーちゃん……」
同じく剣士である、村野美貴子。
「さなたん……」
同じく補助魔法士である、熱田さなえ。
「みんな……」
勇者パーティーに帯同した王国兵たちも、一人残らず物言わぬ屍と化していた。
「ごめん……」
綾子は、その、「死」に囲まれ、何もできずに座り込んでしまっていた。
どうしてこうなったんだろう。
「なんで?」
茫然となりながらも、かつての仲間たちの亡骸を見渡し、綾子は悲しみに打ちひしがれていた。
しかし、その問いに応えてくれる者はいなかった。
「諦めたか、今楽にしてやる」
その代わりに、綾子の眼前までやって来た何者かが、頭上高くその腕を振り上げ、綾子の命を刈り取るべくそのまま腕を振り下ろす。
「いや、いやあああー」
綾子は、はっとなって、精一杯叫びながら両腕を前に出す。
治癒魔法士である綾子がそうしたところで、中級魔族――インターミディエイト魔人――であるドーファンの魔晄刀を防ぎきれるはずがなかった。
が、
見えない何かが阻むように、その魔晄刀に反発してオレンジ色の光を発した。
「何だと!」
「え!」
お互い違った反応を見せる。
ドーファンは、その正体に気付き驚いた様子。
綾子は、訳もわからず驚いた。
ドーファンは、その場から飛び退き、後ろに控えていたノーヴィスたちへ指示を出す。
「やれっ」
「「「「は」」」」
言下、下級魔族――ノーヴィスの魔人――たちは、綾子へと殺到した。
「さなたんが守ってくれたの?」
綾子は、既に息絶えた補助魔法士の愛称を言った。
今の輝きは、魔法障壁特有の反応だったためそう言ったのだった。
それは、補助魔法士の熱田さなえがみんなを守る際に好んで使う魔法だった。
治癒魔法士である綾子には、その魔法が使えない。
使えないというよりは、聖女オフィーリアに渡された魔法書に書かれた魔法しか訓練していなかったのだ。
来たる死を目前にし、ようやく綾子は、その違和感の正体に気が付いた。
◆◆◆◆
死の砂漠谷で綾子が命の瀬戸際に立たされることとなった日から七年前の夏の暑い日。
毎月発行している生徒会の会報誌の内容を打ち合わせるために、綾子たち四人は、生徒会室に集まっていた。
「やっぱり、季節的に熱中症対策が無難でしょうね」
生徒会副会長の奈保子の提案に対して、
「えー、なおちゃん、そんなのありきたりでつまらないよー」
と、書記係の美貴子が頬をぷくっと膨らませて納得いかない様子。
「会報誌につまらないとかないでしょうに」
奈保子がそうため息を漏らしながらそう言うと、
「わたしは、学校からアイスの配給をするよう署名活動が良いと思う」
と、本気なのか冗談なのかわからない様子で、ぽつりと、会計係のさなえが奇抜なアイディアを出した。
「さなたん、さすがにそれは……」
「えー、それなら面白いと思うよー」
「だから、面白いとか面白くないで考えないでって毎回言っているでしょ!」
そう、毎回このやりとりで中々内容が決まらないのだった。
「ねえ、会長もアイスは無いと思うでしょ?」
「うーん、それで良いんじゃないかな」
そして、困った奈保子が、生徒会長である綾子に助けを求めるのも毎回のやり取り。
「ほらー」
「会長! ちゃんと聞いてないでしょ!」
「え、あ……ごめん。何だっけ?」
今回ばかりは話を聞いていなかった綾子は、鼻頭をかきながら謝るのだった。
「もう、しっかりしてくださいよ、会長。どうしたんですか? 悩み事なら相談に乗りますよ」
「いやー、コーちゃんが虐められているみたいなのよ……」
「えっ!」
奈保子の優しさに一瞬甘えそうになり、綾子は口を滑らす。
「あ、やっぱり何でもない。忘れて。今の話は忘れて」
しまった、と綾子が慌てて何もなかったことにしようとしたが、それは通らなかった。
「何言っているんですか! コーちゃんって、一年生の弟さんでしょ? 何を水臭い。どうせ身内の恥を晒すまいとか考えたんでしょ」
心の内を読まれた綾子は、
「流石は、なおちゃん。するどい」
と、奈保子に感心し、観念した。
「はは、ばれましたか」
「当然です。何年一緒にいると思っているんですか」
綾子と奈保子は、家が近所で小さいころからよく遊んでいた幼馴染であり、親友でもある。
綾子が生徒会長になり、奈保子が副会長となってから、何故か奈保子は、綾子に敬語を使うようになった。
「でも、全然信じられないんだけどー」
「え、何が? って、ああ」
美貴子の不思議がる発言に、綾子が聞き返したが、一瞬考えてその理由に気が付いた。
「コーちゃんは、ああ見えて、会長に似てとても心優しい性格に育っていますからね」
「……そう言えば、校舎裏の捨て猫たちに餌をあげているのを見たことある」
奈保子の説明に、さなえが思い出したようにそんなことを言った。
「え! あれってコーちゃんなの? 誰があげているのか不思議に思っていたけど、そうだったんだ。へー、コーちゃんが……」
捨て猫の存在が気になっていた綾子は、餌をあげに行ったことがあった。
しかし、毎回誰かが餌を置いて行ったあとだったのだ。
「ふふ、やっぱり、そこは姉弟ですね」
「う、うるさいっ」
「照れなくたっていいじゃないですか」
弟の心優しい行いに綾子が感心していると、奈保子から茶化された。
それを恥ずかしがった綾子が、席から立ち上がった丁度そのとき。
「姉さん、いる?」
生徒会室の扉がノックされ、綾子を呼ぶ声が扉越しから聞こえた。
「あら、噂をすれば影ですね」
「いるわよ。入ってきなさい」
またもや茶化してくる奈保子を無視し、綾子が訪問者を招き入れるために答えた。
「あ、皆さんこんにちは」
大柄な男子生徒が扉を開けるなり、律儀に廊下からお辞儀をした。
「ほら、いいから入りなさいって」
手招きしながら綾子が催促したときだった。
生徒会室が突然、眩い光に包まれ、その大柄な生徒だけを廊下に残して綾子たち生徒会室に居た者は全員、ファンタズム大陸に召喚されてしまったのだった。
デミウルゴス神歴八三三年――
綾子たち四人は突然のことに慌てふためいたが、それはほんの一瞬だった。
聖女オフィーリアと名乗る少女から、魔王を倒すために召喚された勇者だと聞かされると、不思議と心が落ち着きその気になっていた。
召喚されてから数か月は、召喚されたマルーン王国の騎士たちから魔獣の特性や倒し方等の知識の他に、剣術の訓練やオフィーリアから貰った魔法書を元に魔法の訓練を行った。
それからは、マルーン王国周辺の魔獣討伐をしたり、神託によって指示された国々へ遠征し、活発化した魔獣を討伐する日々を過ごしていた。
そんな日々を疑いもせず、勇者パーティーとして何不自由なく過ごしていた。
生活に必要な物は、全て王国が支給してくれる上、給金として王国から支給される金貨で高価な服等好きな物を買う余裕もあった。
魔王討伐として召喚されたはずなのに、魔王が襲ってくるなどの言葉を聞くことはなく、オフィーリアが神託を届けにマルーン王国へ来る度に、魔獣が襲ってくるという言葉ばかりを聞いて七年の時を過ごした。
そして、冬の厳しさが増し、王都が雪で真っ白に染まったある日。
そう、その日だけは違った。
「中級魔族が進軍してきます」
深刻な表情と共に、オフィーリアが神託の内容を告げたのだった。
死の砂漠谷に、中級魔族が下級魔族と数千の魔獣を従え、マルーン王国へ進軍を始めたと言うのであった。
しかも、一週間後には、城塞都市パルジャに到達するという。
神託の内容に驚いた四人を代表して美貴子が声を上げた。
「そ、そんないきなり!」
「あら、これはミキコさまも望んだことではないですか。期待していますよ」
すると、オフィーリアは、未だかつてないほどの不敵な笑みを浮かべたのだった。
それは、コウヘイたちが召喚される五年と一カ月前の出来事。
死の砂漠谷――魔族領とマルーン王国を隔てる緩衝地帯になっている場所がある。
そこは、何百メートルもの高さがある岸壁が谷を作り、草木等一切生えていない。
見渡す限りの砂漠地帯という過酷な環境は、人どころか魔獣にさえその牙をむく。
今、まさにその場所は、その名に相応しく、「死」が辺り一面を覆っていた。
「なおちゃん……」
勇者パーティーの攻撃魔法士である、黒須奈保子。
「みーちゃん……」
同じく剣士である、村野美貴子。
「さなたん……」
同じく補助魔法士である、熱田さなえ。
「みんな……」
勇者パーティーに帯同した王国兵たちも、一人残らず物言わぬ屍と化していた。
「ごめん……」
綾子は、その、「死」に囲まれ、何もできずに座り込んでしまっていた。
どうしてこうなったんだろう。
「なんで?」
茫然となりながらも、かつての仲間たちの亡骸を見渡し、綾子は悲しみに打ちひしがれていた。
しかし、その問いに応えてくれる者はいなかった。
「諦めたか、今楽にしてやる」
その代わりに、綾子の眼前までやって来た何者かが、頭上高くその腕を振り上げ、綾子の命を刈り取るべくそのまま腕を振り下ろす。
「いや、いやあああー」
綾子は、はっとなって、精一杯叫びながら両腕を前に出す。
治癒魔法士である綾子がそうしたところで、中級魔族――インターミディエイト魔人――であるドーファンの魔晄刀を防ぎきれるはずがなかった。
が、
見えない何かが阻むように、その魔晄刀に反発してオレンジ色の光を発した。
「何だと!」
「え!」
お互い違った反応を見せる。
ドーファンは、その正体に気付き驚いた様子。
綾子は、訳もわからず驚いた。
ドーファンは、その場から飛び退き、後ろに控えていたノーヴィスたちへ指示を出す。
「やれっ」
「「「「は」」」」
言下、下級魔族――ノーヴィスの魔人――たちは、綾子へと殺到した。
「さなたんが守ってくれたの?」
綾子は、既に息絶えた補助魔法士の愛称を言った。
今の輝きは、魔法障壁特有の反応だったためそう言ったのだった。
それは、補助魔法士の熱田さなえがみんなを守る際に好んで使う魔法だった。
治癒魔法士である綾子には、その魔法が使えない。
使えないというよりは、聖女オフィーリアに渡された魔法書に書かれた魔法しか訓練していなかったのだ。
来たる死を目前にし、ようやく綾子は、その違和感の正体に気が付いた。
◆◆◆◆
死の砂漠谷で綾子が命の瀬戸際に立たされることとなった日から七年前の夏の暑い日。
毎月発行している生徒会の会報誌の内容を打ち合わせるために、綾子たち四人は、生徒会室に集まっていた。
「やっぱり、季節的に熱中症対策が無難でしょうね」
生徒会副会長の奈保子の提案に対して、
「えー、なおちゃん、そんなのありきたりでつまらないよー」
と、書記係の美貴子が頬をぷくっと膨らませて納得いかない様子。
「会報誌につまらないとかないでしょうに」
奈保子がそうため息を漏らしながらそう言うと、
「わたしは、学校からアイスの配給をするよう署名活動が良いと思う」
と、本気なのか冗談なのかわからない様子で、ぽつりと、会計係のさなえが奇抜なアイディアを出した。
「さなたん、さすがにそれは……」
「えー、それなら面白いと思うよー」
「だから、面白いとか面白くないで考えないでって毎回言っているでしょ!」
そう、毎回このやりとりで中々内容が決まらないのだった。
「ねえ、会長もアイスは無いと思うでしょ?」
「うーん、それで良いんじゃないかな」
そして、困った奈保子が、生徒会長である綾子に助けを求めるのも毎回のやり取り。
「ほらー」
「会長! ちゃんと聞いてないでしょ!」
「え、あ……ごめん。何だっけ?」
今回ばかりは話を聞いていなかった綾子は、鼻頭をかきながら謝るのだった。
「もう、しっかりしてくださいよ、会長。どうしたんですか? 悩み事なら相談に乗りますよ」
「いやー、コーちゃんが虐められているみたいなのよ……」
「えっ!」
奈保子の優しさに一瞬甘えそうになり、綾子は口を滑らす。
「あ、やっぱり何でもない。忘れて。今の話は忘れて」
しまった、と綾子が慌てて何もなかったことにしようとしたが、それは通らなかった。
「何言っているんですか! コーちゃんって、一年生の弟さんでしょ? 何を水臭い。どうせ身内の恥を晒すまいとか考えたんでしょ」
心の内を読まれた綾子は、
「流石は、なおちゃん。するどい」
と、奈保子に感心し、観念した。
「はは、ばれましたか」
「当然です。何年一緒にいると思っているんですか」
綾子と奈保子は、家が近所で小さいころからよく遊んでいた幼馴染であり、親友でもある。
綾子が生徒会長になり、奈保子が副会長となってから、何故か奈保子は、綾子に敬語を使うようになった。
「でも、全然信じられないんだけどー」
「え、何が? って、ああ」
美貴子の不思議がる発言に、綾子が聞き返したが、一瞬考えてその理由に気が付いた。
「コーちゃんは、ああ見えて、会長に似てとても心優しい性格に育っていますからね」
「……そう言えば、校舎裏の捨て猫たちに餌をあげているのを見たことある」
奈保子の説明に、さなえが思い出したようにそんなことを言った。
「え! あれってコーちゃんなの? 誰があげているのか不思議に思っていたけど、そうだったんだ。へー、コーちゃんが……」
捨て猫の存在が気になっていた綾子は、餌をあげに行ったことがあった。
しかし、毎回誰かが餌を置いて行ったあとだったのだ。
「ふふ、やっぱり、そこは姉弟ですね」
「う、うるさいっ」
「照れなくたっていいじゃないですか」
弟の心優しい行いに綾子が感心していると、奈保子から茶化された。
それを恥ずかしがった綾子が、席から立ち上がった丁度そのとき。
「姉さん、いる?」
生徒会室の扉がノックされ、綾子を呼ぶ声が扉越しから聞こえた。
「あら、噂をすれば影ですね」
「いるわよ。入ってきなさい」
またもや茶化してくる奈保子を無視し、綾子が訪問者を招き入れるために答えた。
「あ、皆さんこんにちは」
大柄な男子生徒が扉を開けるなり、律儀に廊下からお辞儀をした。
「ほら、いいから入りなさいって」
手招きしながら綾子が催促したときだった。
生徒会室が突然、眩い光に包まれ、その大柄な生徒だけを廊下に残して綾子たち生徒会室に居た者は全員、ファンタズム大陸に召喚されてしまったのだった。
デミウルゴス神歴八三三年――
綾子たち四人は突然のことに慌てふためいたが、それはほんの一瞬だった。
聖女オフィーリアと名乗る少女から、魔王を倒すために召喚された勇者だと聞かされると、不思議と心が落ち着きその気になっていた。
召喚されてから数か月は、召喚されたマルーン王国の騎士たちから魔獣の特性や倒し方等の知識の他に、剣術の訓練やオフィーリアから貰った魔法書を元に魔法の訓練を行った。
それからは、マルーン王国周辺の魔獣討伐をしたり、神託によって指示された国々へ遠征し、活発化した魔獣を討伐する日々を過ごしていた。
そんな日々を疑いもせず、勇者パーティーとして何不自由なく過ごしていた。
生活に必要な物は、全て王国が支給してくれる上、給金として王国から支給される金貨で高価な服等好きな物を買う余裕もあった。
魔王討伐として召喚されたはずなのに、魔王が襲ってくるなどの言葉を聞くことはなく、オフィーリアが神託を届けにマルーン王国へ来る度に、魔獣が襲ってくるという言葉ばかりを聞いて七年の時を過ごした。
そして、冬の厳しさが増し、王都が雪で真っ白に染まったある日。
そう、その日だけは違った。
「中級魔族が進軍してきます」
深刻な表情と共に、オフィーリアが神託の内容を告げたのだった。
死の砂漠谷に、中級魔族が下級魔族と数千の魔獣を従え、マルーン王国へ進軍を始めたと言うのであった。
しかも、一週間後には、城塞都市パルジャに到達するという。
神託の内容に驚いた四人を代表して美貴子が声を上げた。
「そ、そんないきなり!」
「あら、これはミキコさまも望んだことではないですか。期待していますよ」
すると、オフィーリアは、未だかつてないほどの不敵な笑みを浮かべたのだった。
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