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第二章 お出掛けついでにトラブル編
第17話 女神、愛に触れて特大の返礼をする
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義姉妹の誓いは、いわば家族の絆と同じで何よりも優先される尊き宣誓。 一蓮托生や 死なば諸共といった言葉に近いかもしれない。
ダリルが訝しむような視線をミリアに向けたが、直ぐにハッとした表情へと変わった。さらに辺りを見渡してみれば、ディビーとユリアの態度があからさまであるのだから、無条件に受け入れたようだ。
「やはりか。その様子だとみんなもローラのことを知っていたんだ。まあ、当然か」
快活に笑いながらいったダリルに対し、ディビーとユリアは頷くだけで、あとの説明をミリアが受け継ぐ。
「はい、二年前のあの日、義姉妹の誓いの日に継承者であることを聞きました」
本当は、女神ローラ様なんだけどね、と思いながらもそれはいえない。話を合わせるためにそう説明したに過ぎないのだ。
「え、そんな前から!」
「はい、モーラ様とテイラー様が騎士学校に入学して帝国騎士を目指すことを、私たちは知っていましたから、ローラはそれに危機感を覚えていたのです」
「危機感?」
オウム返しをしたダリルの声は、裏返っていた。ミリアが笑いそうになるのを必死に堪え、真剣な顔を維持して答えた。ここで笑ってしまっては、この雰囲気が台無しになってしまう。セリフを間違った主演女優であるローラのセリフを誘導するために、ミリアは、アドリブで場を繋ぐ女優を演じるのだった。
「はい」
「帝国騎士になることに、なぜ危機感を覚える必要があるんだい?」
咳払いをしてから、ダリルが困ったように眉根を寄せて疑問符を浮かべている。けれども、ミリアがそれに答える訳にはいかなかった。
そのころになると、ローラも理解が追い付いたようだ。ミリアが目配せすると、バトンを受け取ったようにローラが椅子から降りる。
「そうよ! わたしは、冒険者になりたいっていっているのに、何かと騎士だの、栄誉だのというから、実力を隠したかったのよ!」
「いやいや、それは知っているが、なぜ騎士じゃダメなんだ? お披露目会のときににも騎士団を立ち上げるといって、現に騎士団を名乗っているじゃないか!」
「はぁー! だからバカっていわれるのよ!」
騎士団創設とローラが謳ったのは、貴族の子息子女をスカウトするための方便だ。その方が誘ったときに断られ難いとローラは踏んでいたのだ。ミリアたちだってそうだ。少なからず、騎士団という言葉に惹かれ、ローラの策略にまんまと騙された。
結果、ミリアたちにとっては僥倖だったが、ダリルとしては納得できないようだ。はっきりと、ローラからバカといわれたダリルは、口をパクパクとさせてから叫んだのだった。
「ば、バカって……なぜだ!」
「だって……あぁああっ、もういいわよ!」
ローラは、考えすぎだったことに気付き、頭でっかちなダリル相手に何をいっても無駄なことを悟り、さらなる女優の登場を待つべくプイッとそっぽを向いた。
見事にセリフのバトンが繋がる。
「ダリル、だからいったじゃないの。ローラの好きにさせるべきなのよ」
「セナまで……」
「いいじゃない。モーラが既にその役目を果たしているし、テイラーだって何も心配いらないわ」
ローラは、セナとダリルの遣り取りをチラッと盗み見てタイミングを計る。
「で、結局、森に一緒に行ってどうするの? 話が全然見えないんだけど」
話が逸れたのはローラのせいだったが、あたかも、わたしのせいじゃないわ、といった調子でいい切った。ローラは、いつも通りの平静を装う。
「ああ、そうだった」
そのことに気付いていないのか、乗せられた振りをしているのかは定かでないが、ダリルが頬をポリポリ掻きながら、本来の目的を語り出す。
「簡単な話だ。俺も一緒に探索に付いて行って、ローラの強さを自分の目で見て判断したいんだ。べつに帝都に報告するためでも、騎士にするためでもない。いずれは騎士になってほしいんだが……」
そこで、言葉を切ってセナを見たダリルだったが、首を左右に振られて諦めたように俯く。ただそれも、ほんの一瞬で、すぐに顔を上げてローラを見つめた。
「目的は、ローラたちの戦闘を確認してアドヴァイスをするためなんだよ」
「アドヴァイス?」
ダリルの口から出た言葉にローラが瞼を瞬かせる。「愛と戦の女神であったわたしにアドヴァイスですって?」と呆けてしまったのだ。
が、ダリルは、ローラの素性を知らない。
ダリルは、これはラルフから聞いたんだが、と前置きをしてから胸の内を吐露するようにゆっくりと語り出した。
「俺たちの常識とはかけ離れた戦闘スタイルだとあいつはいっていた。ま、まあ、継承者故のスタイルなのかもしれんが、そもそも俺はローラの本当の実力を知らない。だから、心配で心配で仕方がないんだ。俺は、自分の目で見たものしか信じないたちでな」
どうやら、いずれ取り返しのつかない事態になってしまうのではないかと、ダリルは不安のようだ。
そこまでいわれれば、ローラも理解できた。
「それはつまり、わたしが無理にミリアたちを連れ回しているといいたい訳ね」
ええ、無茶しているのはわかっているわよ、とローラは嘆息する。
が、
「違う、そうじゃない。逆だ。ミリアちゃん達には、ローラのサポートをお願いしたいんだ」
「は、何よそれ?」
ヤレヤレというように、ローラが目を瞑って首を軽く振ると、綺麗に梳かされた金髪が優雅に揺れた。
ローラは九歳という幼さからは無縁で、艶やかな金髪に、人目を惹くパッチリとした透き通った海色の瞳をしている。日ごろから訓練で外に出ているにも拘らず、透明感のある雪のような白い肌は、村中の女性から羨望の目を向けられるほどに美しい。美貌と戦闘の才能を兼ね備えたローラのことを、かの女神と称して呼んでいるのは、なにもラルフだけではない。ローラのことを天使だといって大層可愛がっているダリルも、全力でその評価に頷ける。
そんな完璧ともいえるローラに、なぜミリアたちのような村娘の支えが必要なのだろうか? いや、ローラが完璧でないことをダリルが知っているからだ。
「だってそうだろ……」
ダリルがおもむろに指さした場所に、全員の視線が誘導される。
「「「「あ!」」」」
ローラだけではなく、他の三人も同様に声を上げた。
「な? 朝食に寝坊してバジャマ姿なのはいい。可愛いしな。でも、裸足はいかんだろ」
ローラは指摘されてはじめて気が付いたように赤面し、右足を左足の上に乗せて隠そうとしたが、全然隠せていなかった。
「まあ、それは置いといて、つまりはそういうことなんだよ」
ひとしきり声を上げて笑っておいてそんな締め方はないだろうと、抗議するようにローラが頬を膨らませて下唇を突き出していた。それでも、ダリルはローラではなく他の三人へと視線を巡らせる。
ローラがその視線を追うと、座っていた二人も立ち上がり、三人が佇まいを正した。ダリルの表情が今までのおちゃらけて緩んだものではなく、力強いものに変わっていたのだ。
「ローラは可愛い上に天才だ! それに、ローラの目的は、とても志が高く、俺も応援したいと思っている」
親バカ発言に頬がひきつるのを感じたローラであったが、次の言葉を聞いてほっと胸を撫でおろした。
「でも、こんな風に抜けているところがあって、親としてはもの凄く心配なんだ。だから、三人の力をローラに貸してほしい――」
余計なお世話よ、とローラが思ったのも束の間。
「この通りだ!」
なんと、ダリルはそのまま頭を下げたのだった。それには、さすがのローラも驚きで言葉が出ない。
他の三人も同じ思いをしたのだろう。慌てた様子でミリアが、「とんでもない」だとか、「それは私たちのセリフです」とダリルにいって頭を上げさせてるのに必死になっていた。
神眼を持っているローラであっても、こうなることまでは予想できなかった。ただそれも、当然かもしれない。神眼は表面上の情報を見るだけで、人の心までは見透かせないのだから。
こうして、ローラはいつものメンバーにダリルとラルフを伴って、東の森の探索へと出かけることになったのである。
当初は、どうなることかとハラハラしたローラだが、結局は、帝国騎士、貴族の務めがどうのといっているダリルも人の親だということだ。
ローラの場合は、元女神という特殊性があるが、それは関係ない。
我が子を一番に想い、考え、見守り続けると、ダリルがみんなの前でローラに誓った。それを断るなどという野暮なことをローラはしない。
(フォックスマン家にわたしの神霊――愛と戦――の加護を与えたもう)
ローラは、呆れながらも首肯し、微笑むのだった。
ダリルが訝しむような視線をミリアに向けたが、直ぐにハッとした表情へと変わった。さらに辺りを見渡してみれば、ディビーとユリアの態度があからさまであるのだから、無条件に受け入れたようだ。
「やはりか。その様子だとみんなもローラのことを知っていたんだ。まあ、当然か」
快活に笑いながらいったダリルに対し、ディビーとユリアは頷くだけで、あとの説明をミリアが受け継ぐ。
「はい、二年前のあの日、義姉妹の誓いの日に継承者であることを聞きました」
本当は、女神ローラ様なんだけどね、と思いながらもそれはいえない。話を合わせるためにそう説明したに過ぎないのだ。
「え、そんな前から!」
「はい、モーラ様とテイラー様が騎士学校に入学して帝国騎士を目指すことを、私たちは知っていましたから、ローラはそれに危機感を覚えていたのです」
「危機感?」
オウム返しをしたダリルの声は、裏返っていた。ミリアが笑いそうになるのを必死に堪え、真剣な顔を維持して答えた。ここで笑ってしまっては、この雰囲気が台無しになってしまう。セリフを間違った主演女優であるローラのセリフを誘導するために、ミリアは、アドリブで場を繋ぐ女優を演じるのだった。
「はい」
「帝国騎士になることに、なぜ危機感を覚える必要があるんだい?」
咳払いをしてから、ダリルが困ったように眉根を寄せて疑問符を浮かべている。けれども、ミリアがそれに答える訳にはいかなかった。
そのころになると、ローラも理解が追い付いたようだ。ミリアが目配せすると、バトンを受け取ったようにローラが椅子から降りる。
「そうよ! わたしは、冒険者になりたいっていっているのに、何かと騎士だの、栄誉だのというから、実力を隠したかったのよ!」
「いやいや、それは知っているが、なぜ騎士じゃダメなんだ? お披露目会のときににも騎士団を立ち上げるといって、現に騎士団を名乗っているじゃないか!」
「はぁー! だからバカっていわれるのよ!」
騎士団創設とローラが謳ったのは、貴族の子息子女をスカウトするための方便だ。その方が誘ったときに断られ難いとローラは踏んでいたのだ。ミリアたちだってそうだ。少なからず、騎士団という言葉に惹かれ、ローラの策略にまんまと騙された。
結果、ミリアたちにとっては僥倖だったが、ダリルとしては納得できないようだ。はっきりと、ローラからバカといわれたダリルは、口をパクパクとさせてから叫んだのだった。
「ば、バカって……なぜだ!」
「だって……あぁああっ、もういいわよ!」
ローラは、考えすぎだったことに気付き、頭でっかちなダリル相手に何をいっても無駄なことを悟り、さらなる女優の登場を待つべくプイッとそっぽを向いた。
見事にセリフのバトンが繋がる。
「ダリル、だからいったじゃないの。ローラの好きにさせるべきなのよ」
「セナまで……」
「いいじゃない。モーラが既にその役目を果たしているし、テイラーだって何も心配いらないわ」
ローラは、セナとダリルの遣り取りをチラッと盗み見てタイミングを計る。
「で、結局、森に一緒に行ってどうするの? 話が全然見えないんだけど」
話が逸れたのはローラのせいだったが、あたかも、わたしのせいじゃないわ、といった調子でいい切った。ローラは、いつも通りの平静を装う。
「ああ、そうだった」
そのことに気付いていないのか、乗せられた振りをしているのかは定かでないが、ダリルが頬をポリポリ掻きながら、本来の目的を語り出す。
「簡単な話だ。俺も一緒に探索に付いて行って、ローラの強さを自分の目で見て判断したいんだ。べつに帝都に報告するためでも、騎士にするためでもない。いずれは騎士になってほしいんだが……」
そこで、言葉を切ってセナを見たダリルだったが、首を左右に振られて諦めたように俯く。ただそれも、ほんの一瞬で、すぐに顔を上げてローラを見つめた。
「目的は、ローラたちの戦闘を確認してアドヴァイスをするためなんだよ」
「アドヴァイス?」
ダリルの口から出た言葉にローラが瞼を瞬かせる。「愛と戦の女神であったわたしにアドヴァイスですって?」と呆けてしまったのだ。
が、ダリルは、ローラの素性を知らない。
ダリルは、これはラルフから聞いたんだが、と前置きをしてから胸の内を吐露するようにゆっくりと語り出した。
「俺たちの常識とはかけ離れた戦闘スタイルだとあいつはいっていた。ま、まあ、継承者故のスタイルなのかもしれんが、そもそも俺はローラの本当の実力を知らない。だから、心配で心配で仕方がないんだ。俺は、自分の目で見たものしか信じないたちでな」
どうやら、いずれ取り返しのつかない事態になってしまうのではないかと、ダリルは不安のようだ。
そこまでいわれれば、ローラも理解できた。
「それはつまり、わたしが無理にミリアたちを連れ回しているといいたい訳ね」
ええ、無茶しているのはわかっているわよ、とローラは嘆息する。
が、
「違う、そうじゃない。逆だ。ミリアちゃん達には、ローラのサポートをお願いしたいんだ」
「は、何よそれ?」
ヤレヤレというように、ローラが目を瞑って首を軽く振ると、綺麗に梳かされた金髪が優雅に揺れた。
ローラは九歳という幼さからは無縁で、艶やかな金髪に、人目を惹くパッチリとした透き通った海色の瞳をしている。日ごろから訓練で外に出ているにも拘らず、透明感のある雪のような白い肌は、村中の女性から羨望の目を向けられるほどに美しい。美貌と戦闘の才能を兼ね備えたローラのことを、かの女神と称して呼んでいるのは、なにもラルフだけではない。ローラのことを天使だといって大層可愛がっているダリルも、全力でその評価に頷ける。
そんな完璧ともいえるローラに、なぜミリアたちのような村娘の支えが必要なのだろうか? いや、ローラが完璧でないことをダリルが知っているからだ。
「だってそうだろ……」
ダリルがおもむろに指さした場所に、全員の視線が誘導される。
「「「「あ!」」」」
ローラだけではなく、他の三人も同様に声を上げた。
「な? 朝食に寝坊してバジャマ姿なのはいい。可愛いしな。でも、裸足はいかんだろ」
ローラは指摘されてはじめて気が付いたように赤面し、右足を左足の上に乗せて隠そうとしたが、全然隠せていなかった。
「まあ、それは置いといて、つまりはそういうことなんだよ」
ひとしきり声を上げて笑っておいてそんな締め方はないだろうと、抗議するようにローラが頬を膨らませて下唇を突き出していた。それでも、ダリルはローラではなく他の三人へと視線を巡らせる。
ローラがその視線を追うと、座っていた二人も立ち上がり、三人が佇まいを正した。ダリルの表情が今までのおちゃらけて緩んだものではなく、力強いものに変わっていたのだ。
「ローラは可愛い上に天才だ! それに、ローラの目的は、とても志が高く、俺も応援したいと思っている」
親バカ発言に頬がひきつるのを感じたローラであったが、次の言葉を聞いてほっと胸を撫でおろした。
「でも、こんな風に抜けているところがあって、親としてはもの凄く心配なんだ。だから、三人の力をローラに貸してほしい――」
余計なお世話よ、とローラが思ったのも束の間。
「この通りだ!」
なんと、ダリルはそのまま頭を下げたのだった。それには、さすがのローラも驚きで言葉が出ない。
他の三人も同じ思いをしたのだろう。慌てた様子でミリアが、「とんでもない」だとか、「それは私たちのセリフです」とダリルにいって頭を上げさせてるのに必死になっていた。
神眼を持っているローラであっても、こうなることまでは予想できなかった。ただそれも、当然かもしれない。神眼は表面上の情報を見るだけで、人の心までは見透かせないのだから。
こうして、ローラはいつものメンバーにダリルとラルフを伴って、東の森の探索へと出かけることになったのである。
当初は、どうなることかとハラハラしたローラだが、結局は、帝国騎士、貴族の務めがどうのといっているダリルも人の親だということだ。
ローラの場合は、元女神という特殊性があるが、それは関係ない。
我が子を一番に想い、考え、見守り続けると、ダリルがみんなの前でローラに誓った。それを断るなどという野暮なことをローラはしない。
(フォックスマン家にわたしの神霊――愛と戦――の加護を与えたもう)
ローラは、呆れながらも首肯し、微笑むのだった。
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