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第一章 領地でぬくぬく編
第07話 女神、スキルを勘違いされる
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訓練を始めてから一週間が経過した。相も変わらずダリルが、ローラの訓練についてきては、ベンチに座りながらコックリコックリ――居眠りをかましている。領主の仕事はどうしているのかとローラが尋ねたが、一〇〇人にも満たない極貧村だからやることが少ないのだとか。
それを聞いたローラが内心で、
「それなら、居眠りしてないで、テレサ村が極貧から抜け出す努力をしなさいよっ! 脳筋ダリルに呆れること尽きないわ」
と毒づき、ローラの感想も相変わらずだった。
だかしかし、噓も方便――極貧村だからこそやることは山積みである。
これといった特産のないテレサ村は、貨幣の流通が少ない。開拓した農地から得られる作物は、村人の腹を満たすのがギリギリ。それにも拘らず、魔獣が生息する東の森が近くにあり、ゴブリンにフォレストウルフやボアといった害獣系魔獣が田畑を荒らす始末。
魔獣対策だけではなく、貨幣獲得としても冒険者ギルドを是非とも設置したいところだが、誘致できるほど珍しい魔獣が出る訳でもない。冒険者が必要とする施設もない。そんな状況では、私兵を抱える財源的余裕は、全くない。
つまり、凄腕騎士であるダリルが、魔獣の駆除を担当する外ない。当然、副官であるダリルも同じ役目を担っている。
ただそれも、ローラに余計な心配を掛けたくないダリルが、みんなに協力を仰ぎ、忙しいことがローラの耳に入らないように根回ししているのだ。
悲しきかな――ローラがそれを知っても心配することは、これっぽっちもないだろう。一ミリどころか一ミクロンもない。いや、全くない。むしろ、余計にバカにしている……そうなのである。ローラ恒例の館内探索の結果、ダリルの行動の全てをマチスのボヤキから、ローラは把握済みなのである。
とどのつまり、ダリルの根回しは、全くの無駄であるのだった。
それはさておき、今日も、ラルフの指示通り跳躍の訓練を終えたあと、ローラが修練場をマイペースにとっとこ走り続ける。さきの話もそうだが、ローラバカな家族たちのせいで、ローラは未だ領主館の敷地から外に出してもらえない。
(魔王の討伐状況がさすがに気になるわね。勇者召喚されてから五年が経ったはずなのに、そんな話すら聞こえてこない)
ローラが走りながら考え事をしていると、突然叫び声が聞こえた。
「危ないっ、ローラぁああ!!」
叫び声の元を確認したローラは、ダリルがもの凄い勢いで駆けてくることに気付いた。
どうしたのかとローラが辺りを見渡す。上の方で陽の光に照らされてキラリと煌めく何かが、彼女の方へと飛んで来る最中だった。影の形からして剣だろうか。更に奥へと視線をやると、ローラが確信する。モーラが剣を振り上げた格好で固まっており、テイラーが尻もちを着いている。モーラによって弾き飛ばされたテイラーの模擬剣が、ローラを目指して飛んでいるのだ。刃引されているが、凶器なのには変わりない。
(あーなるほどねー)
ローラが立ち止まることはなかった。むしろ、そのまま落下地点へと向けて走っている。
(ダリルのスピードはさすがだけど、間に合わないわよ。てか、反応が遅いのよ)
ダリルの反応が遅れたのは、寝不足のせいだろう。いつものダリルであれば、とっくにローラを抱きかかえていたかもしれない。まあそれも、ダリルに付きまとわれるのにいい加減辟易しているローラにとっては好都合。
「いっちょ実力を見せてやろうかしらね」
と、一策を講じることにした。
「止まるんだッ! ローラぁああー、え?」
ダリルが悲痛の叫び声をあげるが、その結果に間抜けな声を出して驚いている。ゆっくりと歩を緩め、信じられない結果を目の当たりにして呆然と立ち尽くしてしまった。ローラは、飛んできた模擬剣に対して避けるでもなく、右手の人差し指と中指で剣先を摘んで受け止めたのだ。
「ふふーん、どうかしら。必殺、二指真空摘よ!」
ローラがその技の名前を不敵な笑みを浮かべながら叫んだが、あまりの事態に誰の耳にも届いていないようである。
からくりはこうだ。飛んできた剣の軌道をローラが神眼により見切る。アクセラレータを肩と肘の関節に作用させて動作の補助をし、そのまま剣の刀身を摘まむ。事前に人差し指と中指にパワーブーストとプロテクションを掛けることで、飛んできた模擬剣のダメージを無効化したのだ。
これは、その条件を全て満たしてはじめてできる技である。
ダリルが我に返り、そしてモーラたちもローラの元へ駆け付ける。
「ローラ大丈夫かっ」
「ごめんなさい、ローラ」
「だいじょうぶよ。ほら、このとおり」
受け止めた剣をテイラーに渡しながら、ローラが右手をみんなに見えるようにひらひらとさせる。ローラは、猫被りを完全に止め、不敵な笑みともとれるドヤ顔をして見せた。
「しかし、いったい……」
と困惑顔のダリル。
事情を説明してほしそうな表情の全員に種明かしをする。
「パワーブーストとプロテクションをみぎてにかけたの」
えへっと笑いながらローラが、事もなげに打ち明けた。
「ローラ様、それをどこで覚えたのですか?」
「そうだぞ、ローラ。教わっていないだろそんなこと。ましてや魔力が足りる訳……」
ローラの説明に納得できないのか、ラルフとダリルが次々と質問を浴びせてくる。
(そりゃあそうよね。はじめから知っていただけで教わってなんかいないもの)
ローラの心中は、どう説明したものかと今更悩み始めていた。
すると、
「そうよ。私だってパワーブースト使えるようになったのは、つい二、三年前よ」
「僕だって今その訓練をしている最中なのに」
などとモーラとテイラーが、それぞれが使えるようになった時期と比較して驚いている。
「うーん、わかんない。みんながつかっているのを、まねてみたらできたの」
子供らしくわからないと言って誤魔化そうとしたローラであったが、そのあとの言葉がいけなかったようだ。
途端、ダリルがローラの正面にしゃがみ込み、ローラの両肩を掴んで真剣な眼差しを向けた。
「魔力のオーラが見えるのか?」
ダリルの質問にローラが、コクリと小さく頷く。
「ラルフよ、これは……」
困惑の表情と共にラルフを見上げるダリル。
「え、ええ……おそらく、魔法眼のスキルでしょうな」
(魔法眼? 何だろう……それは)
ラルフが呟いたスキル名を聞いたローラは、
「まほうがん?」
と、それをなぞるように口に出し、意味がわからなかった。
「魔法眼とは、魔力の流れや色を見ることができるスキルだ。それで相手が使ってくる魔法を判断したり、感情を理解することができる魔法の目のことだよ」
ローラに向き直ったダリルがそう説明し、モーラが反応する。
「お父様、それってあのローラ様の特技と言われている力かしら」
「その通りだよ、モーラ。しかし、そうだとすると皇帝陛下に報告せねばならぬかもしれない……」
いつの間にかただならぬ雰囲気となっており、ローラが冷や汗をかく。
(あれ? 何か大事になりそうな予感がするのはわたしだけかしら……それにしても魔法眼なんて知らない、神眼のことがそう伝わっているのかしら)
そんな風にローラが混乱していると、訓練は中止となってしまった。
ローラはただただ驚かせようとしただけなのだが、計らずも再び家族会議が開催されることになるのであった。
それを聞いたローラが内心で、
「それなら、居眠りしてないで、テレサ村が極貧から抜け出す努力をしなさいよっ! 脳筋ダリルに呆れること尽きないわ」
と毒づき、ローラの感想も相変わらずだった。
だかしかし、噓も方便――極貧村だからこそやることは山積みである。
これといった特産のないテレサ村は、貨幣の流通が少ない。開拓した農地から得られる作物は、村人の腹を満たすのがギリギリ。それにも拘らず、魔獣が生息する東の森が近くにあり、ゴブリンにフォレストウルフやボアといった害獣系魔獣が田畑を荒らす始末。
魔獣対策だけではなく、貨幣獲得としても冒険者ギルドを是非とも設置したいところだが、誘致できるほど珍しい魔獣が出る訳でもない。冒険者が必要とする施設もない。そんな状況では、私兵を抱える財源的余裕は、全くない。
つまり、凄腕騎士であるダリルが、魔獣の駆除を担当する外ない。当然、副官であるダリルも同じ役目を担っている。
ただそれも、ローラに余計な心配を掛けたくないダリルが、みんなに協力を仰ぎ、忙しいことがローラの耳に入らないように根回ししているのだ。
悲しきかな――ローラがそれを知っても心配することは、これっぽっちもないだろう。一ミリどころか一ミクロンもない。いや、全くない。むしろ、余計にバカにしている……そうなのである。ローラ恒例の館内探索の結果、ダリルの行動の全てをマチスのボヤキから、ローラは把握済みなのである。
とどのつまり、ダリルの根回しは、全くの無駄であるのだった。
それはさておき、今日も、ラルフの指示通り跳躍の訓練を終えたあと、ローラが修練場をマイペースにとっとこ走り続ける。さきの話もそうだが、ローラバカな家族たちのせいで、ローラは未だ領主館の敷地から外に出してもらえない。
(魔王の討伐状況がさすがに気になるわね。勇者召喚されてから五年が経ったはずなのに、そんな話すら聞こえてこない)
ローラが走りながら考え事をしていると、突然叫び声が聞こえた。
「危ないっ、ローラぁああ!!」
叫び声の元を確認したローラは、ダリルがもの凄い勢いで駆けてくることに気付いた。
どうしたのかとローラが辺りを見渡す。上の方で陽の光に照らされてキラリと煌めく何かが、彼女の方へと飛んで来る最中だった。影の形からして剣だろうか。更に奥へと視線をやると、ローラが確信する。モーラが剣を振り上げた格好で固まっており、テイラーが尻もちを着いている。モーラによって弾き飛ばされたテイラーの模擬剣が、ローラを目指して飛んでいるのだ。刃引されているが、凶器なのには変わりない。
(あーなるほどねー)
ローラが立ち止まることはなかった。むしろ、そのまま落下地点へと向けて走っている。
(ダリルのスピードはさすがだけど、間に合わないわよ。てか、反応が遅いのよ)
ダリルの反応が遅れたのは、寝不足のせいだろう。いつものダリルであれば、とっくにローラを抱きかかえていたかもしれない。まあそれも、ダリルに付きまとわれるのにいい加減辟易しているローラにとっては好都合。
「いっちょ実力を見せてやろうかしらね」
と、一策を講じることにした。
「止まるんだッ! ローラぁああー、え?」
ダリルが悲痛の叫び声をあげるが、その結果に間抜けな声を出して驚いている。ゆっくりと歩を緩め、信じられない結果を目の当たりにして呆然と立ち尽くしてしまった。ローラは、飛んできた模擬剣に対して避けるでもなく、右手の人差し指と中指で剣先を摘んで受け止めたのだ。
「ふふーん、どうかしら。必殺、二指真空摘よ!」
ローラがその技の名前を不敵な笑みを浮かべながら叫んだが、あまりの事態に誰の耳にも届いていないようである。
からくりはこうだ。飛んできた剣の軌道をローラが神眼により見切る。アクセラレータを肩と肘の関節に作用させて動作の補助をし、そのまま剣の刀身を摘まむ。事前に人差し指と中指にパワーブーストとプロテクションを掛けることで、飛んできた模擬剣のダメージを無効化したのだ。
これは、その条件を全て満たしてはじめてできる技である。
ダリルが我に返り、そしてモーラたちもローラの元へ駆け付ける。
「ローラ大丈夫かっ」
「ごめんなさい、ローラ」
「だいじょうぶよ。ほら、このとおり」
受け止めた剣をテイラーに渡しながら、ローラが右手をみんなに見えるようにひらひらとさせる。ローラは、猫被りを完全に止め、不敵な笑みともとれるドヤ顔をして見せた。
「しかし、いったい……」
と困惑顔のダリル。
事情を説明してほしそうな表情の全員に種明かしをする。
「パワーブーストとプロテクションをみぎてにかけたの」
えへっと笑いながらローラが、事もなげに打ち明けた。
「ローラ様、それをどこで覚えたのですか?」
「そうだぞ、ローラ。教わっていないだろそんなこと。ましてや魔力が足りる訳……」
ローラの説明に納得できないのか、ラルフとダリルが次々と質問を浴びせてくる。
(そりゃあそうよね。はじめから知っていただけで教わってなんかいないもの)
ローラの心中は、どう説明したものかと今更悩み始めていた。
すると、
「そうよ。私だってパワーブースト使えるようになったのは、つい二、三年前よ」
「僕だって今その訓練をしている最中なのに」
などとモーラとテイラーが、それぞれが使えるようになった時期と比較して驚いている。
「うーん、わかんない。みんながつかっているのを、まねてみたらできたの」
子供らしくわからないと言って誤魔化そうとしたローラであったが、そのあとの言葉がいけなかったようだ。
途端、ダリルがローラの正面にしゃがみ込み、ローラの両肩を掴んで真剣な眼差しを向けた。
「魔力のオーラが見えるのか?」
ダリルの質問にローラが、コクリと小さく頷く。
「ラルフよ、これは……」
困惑の表情と共にラルフを見上げるダリル。
「え、ええ……おそらく、魔法眼のスキルでしょうな」
(魔法眼? 何だろう……それは)
ラルフが呟いたスキル名を聞いたローラは、
「まほうがん?」
と、それをなぞるように口に出し、意味がわからなかった。
「魔法眼とは、魔力の流れや色を見ることができるスキルだ。それで相手が使ってくる魔法を判断したり、感情を理解することができる魔法の目のことだよ」
ローラに向き直ったダリルがそう説明し、モーラが反応する。
「お父様、それってあのローラ様の特技と言われている力かしら」
「その通りだよ、モーラ。しかし、そうだとすると皇帝陛下に報告せねばならぬかもしれない……」
いつの間にかただならぬ雰囲気となっており、ローラが冷や汗をかく。
(あれ? 何か大事になりそうな予感がするのはわたしだけかしら……それにしても魔法眼なんて知らない、神眼のことがそう伝わっているのかしら)
そんな風にローラが混乱していると、訓練は中止となってしまった。
ローラはただただ驚かせようとしただけなのだが、計らずも再び家族会議が開催されることになるのであった。
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