30 / 36
第29章 朝
しおりを挟む
いつもと違う天井だ。でも、杉板の木目に見覚えがある。そうか。泊めていただいたんだわ。
昨夜、栄が阿部家上屋敷から戻ったとき、すでに日付が変わっていた。彼女が身を寄せる姉の婚家まで、歩けばさらに四半時(三十分)はかかる。そこで、浜町狩野屋敷の女中部屋に泊めてもらったのだ。
栄も、十一から十六までの内弟子修行中、この部屋で他の女性内弟子や女中たちと寝泊まりしていた。勝手知った場所である。疲れもあって、ぐっすり眠れた。
いや、寝すぎた。完全に日が高いではないか。
枕元を見ると、新しい小袖をはじめ、身なりを整える一式が用意されていた。こまがしてくれたに違いない。しかし、ここまでしてくれるなら、起こしてくれればいいのに・・・。
障子戸を開け、廊下の様子を窺う。ちょうど、その当人がやって来た。
「あら、お栄様。お早ようございます」
「ええ、おはよう。着替え、ありがとう」
「どういたしまして。朝ごはん、今、お持ちしますね」
「そんな手間はかけさせられないわ。わたくしがお台所に行きますよ」
「それはお止めになった方が。台所もバタバタしていますから」
「何かあったの?」
「ええ。ご家老様から、御一門の方々がお集まりになるので、お昼に、簡単なお食事を用意しておくようにと言われまして。でも、事情が事情でしょ。いつもの様に仕出し屋に丸投げってわけにもいかず、使う器も・・・」
「わ、分かったわ。任せる」
「はい。少々お待ちを。すぐお持ちしますね」
こまは、塗りの丸盆を手に程なく戻ってきた。盆の上には、蛸唐草文の伊万里の小皿に小ぶりの塩むすびが二つと胡瓜の浅漬けが数切れ。湯呑代わりの氷裂文の伊万里ののぞき猪口にはほうじ茶が。
「すみません。お味噌汁がもうなくて」
「これで十分。ところで、こまちゃん。奥様のご様子は?」
「そうですね。昨日よりは落ち着かれましたが、その分、お悲しみは増しているようで・・・」
「それは心配ね」
そこでこまが、少し声を落として訊いてきた。
「それで、お栄様。殿様がお亡くなりになって、お家は大丈夫なのでしょうか」
「心配?」
「それはもう。うちの店は、浜町狩野家を通してお城の御用を承っていますから。お家にもしものことがあれば、一大事ですよ」
「そうね。あなたのお店が困っては、わたくしも困るわ。もう春用の扇を描き始めていますもの」
「そうでしょ」
「大丈夫よ。そのために皆で動いていますから」
今はそれ以外言い様がない。なお探るような目をしているこま。栄は別方向に話を振った。
「そうだった。長谷川様と話をしないと。ご家老様、今、どちらに?」
「工房にいらっしゃると思いますよ」
「そう」
「じゃあ、私、行きますね。あっ、召しあがったら、お盆はここに置いておいて下さい」
「ありがとう」
「お栄様。今後とも、よろしくお願いしますね」と意味深な目をして言うと、こまは出て行った。
独りになった栄は、塩むすびを口に入れる。早くから用意していたのだろう。すでに冷たい。しかし、塩加減が絶妙で、びっくりするくらい美味しかった。お茶の方は熱く、これがまた身に染みる。
栄は、食べながらこれからのことを考える。今日は、御用絵師筆頭・木挽町狩野家の伊川栄信と会うことになる。
まずは、融川の死の隠蔽と舜川昭信による家督相続に関する協力を取り付けることだ。これには、阿部備中守の書付がものを言うだろう。
問題はその先だ。
備中守の話が本当なら、伊川栄信こそが、融川が用いた金泥と金砂子の新技法について、公方様の御用に使うのは不適切であると吹き込んだ張本人ということになる。
伊川は、なぜそんなことを言ったのか。彼こそ、あの技法の第一人者ではないか。
まさか、融川を陥れるため、城中でのもめ事を誘発するために備中守にあらぬことを吹き込んだのか。まさか。いや、仮にそうだったとしても、何の証拠もない。単なる偶然、一般論を言っただけ、と逃げられれば、それ以上の追及は出来ない。
何より、伊川栄信の御用絵師筆頭という地位が問題だ。
備中守は、いわば、雲の上の人である。将軍の側近で近々老中になるという。この後、直接顔を合わせる機会はまずあるまい。
しかし、伊川は違う。栄が狩野派の絵師である以上、常に意識せざるを得ない存在だ。何より、舜川昭信、友川助信、二人の若様の将来を思えば、伊川と決定的に敵対することは、絶対に避けなければならない。
話の持って行き方が難しいな。それにしても、昨日のお昼までは、ただ、いい画を描くことだけを考えていればよかったのに・・・。
栄が部屋を出て、廊下の角を曲がると、家老の長谷川と鉢合わせとなった。
「あっ、長谷川様。お早うございます」
「おお、お栄か。ちょうどよかった。呼びに行くところだったのだ」
「わたくしも長谷川様にお話があり、工房に向かうところでした」
「そうか。では、一緒に座敷に行こう。素川様もお着きになっている」
栄と長谷川が昨日報告会に使った座敷に入ると、素川章信と他の家臣、画塾の代表者たちがすでに着座していた。栄の顔を見ると、素川が声をかけてきた。
「おう、お栄、よく眠れたか」
「お陰様で。素川様は、昨夜は浅草までお戻りになったのですか」
「馬鹿か。そんな面倒なこと出来るか。柳橋の馴染みの店で泊まったよ。討ち入りのために集まってくれた連中もいたしな」
「あんな夜中に、ですか。まさか、叩き起こしたのでは?」
「そんなわけねぇだろ。あそこら辺じゃ、夜通しやってる店だって普通にあるんだ」
「素川様、よろしいですか」
「ああ。始めてくれ」
そこで長谷川が、昨夜の事情を知らない者たちに、舜川昭信が家督を継げる年齢になるまで融川の死を隠すことになったことを説明した。
皆一様に驚いたが、江戸時代、社会の基本単位は個人ではなく家である。お家存続のためのやむを得ぬ方策と言われれば、反対する者はいない。あとはその実現性である。
「しかし、ご家老、可能なことでしょうか。亡くなった殿を病気療養中と偽装するなど・・・」
「無論、不安はある。しかし、阿部備中守様のご要請を受け、木挽町家の伊川法眼様が協力して下されば、何とかなるのではないかと思う。今、この江戸画壇で、伊川様に逆らう者はおるまい」
「確かにそうですな」と言って、皆が顔を見合わせて頷く。
栄は、その様を見て一層不安になった。一人で抱え込むべきではなかったか。昨夜、隠さず話しておくべきったか、と。
「それで、長谷川よ、これからどうする?」と素川。
「はい。まずは、殿のご遺体を・・・」
「そうだな。しかし、考えてみると、それが結構難問だな」
「そうなのです。菩提寺が受け入れてくれるかどうか」
栄は、二人の声にハッとした。
「長谷川様。その件ですが、菩提寺のご住職がすんなり受け入れてくれればよし、もし受け入れてくれない場合は、これを」
長谷川は、栄から渡された一通の書状をじっと見る。
「これは?」
「こちらも備中守様からいただいてきました。かの殿は寺社奉行でもありますから」
長谷川が文面を確認すると、寺社奉行の署名の入った火葬及び埋葬の許可書であった。寺側に対して、文句があるなら奉行所まで来い、という内容になっている。
「これは助かる。お栄、よく気が付いた」
「恐れ入ります」
実は、この一札、栄が頼みもしないのに備中守が進んで書いてくれたのだ。その他にも、細々教えてくれた。自分が係った以上、手抜かりがあってはならないとでも思ったのだろう。手ごわい敵ほど、協力者となってくれれば頼もしい。
「後の手配はこちらでやろう。昼前に一門の主だった方々にお集まりいただく。皆様がお帰りになった後、今夕、いや、明日の早朝に運び出そう」
「おいたわしい」と家臣たち。
「仕方あるまい。あと、殿は結核で療養中とするのだ。どこか郊外にお住まいを準備せねばと思うが・・・」
「いろいろと大変だな」と、素川が面倒くさそうに天を仰ぐ。
「はい。しかし、やると決めた以上、やり遂げねばなりません」
長谷川春長は、先代・閑川昆信の弟子から家老に取り立てられた男だ。小心で融通の利かないところはあるが、実務能力は高い。その点は信用に足る。
「あとは木挽町との話し合いか」と素川。
「はい。そちらはお願いします。お栄をお連れ下さい。朝一番で使いを出したところ、伊川法眼様は、八つ半(ほぼ午後三時)以降であればお会い下さる、とのことです」
「分かった。じゃあ、八つ(ほぼ午後二時)に出ようか。駕籠、呼んどいてくれ」
「承知しました」
「お栄も、いいな」
「かしこまりました」
「それで、この後に集まる一門ってのは、誰と誰なんだ?」
「無論、寿石圭信様もお呼びしております」
「うげっ」
天下御免、傍若無人な素川にも苦手はある。日頃、頭の隅にも置いていない一人息子の顔を思い出し、素川は、苦虫を噛み潰したような表情になった。
昨夜、栄が阿部家上屋敷から戻ったとき、すでに日付が変わっていた。彼女が身を寄せる姉の婚家まで、歩けばさらに四半時(三十分)はかかる。そこで、浜町狩野屋敷の女中部屋に泊めてもらったのだ。
栄も、十一から十六までの内弟子修行中、この部屋で他の女性内弟子や女中たちと寝泊まりしていた。勝手知った場所である。疲れもあって、ぐっすり眠れた。
いや、寝すぎた。完全に日が高いではないか。
枕元を見ると、新しい小袖をはじめ、身なりを整える一式が用意されていた。こまがしてくれたに違いない。しかし、ここまでしてくれるなら、起こしてくれればいいのに・・・。
障子戸を開け、廊下の様子を窺う。ちょうど、その当人がやって来た。
「あら、お栄様。お早ようございます」
「ええ、おはよう。着替え、ありがとう」
「どういたしまして。朝ごはん、今、お持ちしますね」
「そんな手間はかけさせられないわ。わたくしがお台所に行きますよ」
「それはお止めになった方が。台所もバタバタしていますから」
「何かあったの?」
「ええ。ご家老様から、御一門の方々がお集まりになるので、お昼に、簡単なお食事を用意しておくようにと言われまして。でも、事情が事情でしょ。いつもの様に仕出し屋に丸投げってわけにもいかず、使う器も・・・」
「わ、分かったわ。任せる」
「はい。少々お待ちを。すぐお持ちしますね」
こまは、塗りの丸盆を手に程なく戻ってきた。盆の上には、蛸唐草文の伊万里の小皿に小ぶりの塩むすびが二つと胡瓜の浅漬けが数切れ。湯呑代わりの氷裂文の伊万里ののぞき猪口にはほうじ茶が。
「すみません。お味噌汁がもうなくて」
「これで十分。ところで、こまちゃん。奥様のご様子は?」
「そうですね。昨日よりは落ち着かれましたが、その分、お悲しみは増しているようで・・・」
「それは心配ね」
そこでこまが、少し声を落として訊いてきた。
「それで、お栄様。殿様がお亡くなりになって、お家は大丈夫なのでしょうか」
「心配?」
「それはもう。うちの店は、浜町狩野家を通してお城の御用を承っていますから。お家にもしものことがあれば、一大事ですよ」
「そうね。あなたのお店が困っては、わたくしも困るわ。もう春用の扇を描き始めていますもの」
「そうでしょ」
「大丈夫よ。そのために皆で動いていますから」
今はそれ以外言い様がない。なお探るような目をしているこま。栄は別方向に話を振った。
「そうだった。長谷川様と話をしないと。ご家老様、今、どちらに?」
「工房にいらっしゃると思いますよ」
「そう」
「じゃあ、私、行きますね。あっ、召しあがったら、お盆はここに置いておいて下さい」
「ありがとう」
「お栄様。今後とも、よろしくお願いしますね」と意味深な目をして言うと、こまは出て行った。
独りになった栄は、塩むすびを口に入れる。早くから用意していたのだろう。すでに冷たい。しかし、塩加減が絶妙で、びっくりするくらい美味しかった。お茶の方は熱く、これがまた身に染みる。
栄は、食べながらこれからのことを考える。今日は、御用絵師筆頭・木挽町狩野家の伊川栄信と会うことになる。
まずは、融川の死の隠蔽と舜川昭信による家督相続に関する協力を取り付けることだ。これには、阿部備中守の書付がものを言うだろう。
問題はその先だ。
備中守の話が本当なら、伊川栄信こそが、融川が用いた金泥と金砂子の新技法について、公方様の御用に使うのは不適切であると吹き込んだ張本人ということになる。
伊川は、なぜそんなことを言ったのか。彼こそ、あの技法の第一人者ではないか。
まさか、融川を陥れるため、城中でのもめ事を誘発するために備中守にあらぬことを吹き込んだのか。まさか。いや、仮にそうだったとしても、何の証拠もない。単なる偶然、一般論を言っただけ、と逃げられれば、それ以上の追及は出来ない。
何より、伊川栄信の御用絵師筆頭という地位が問題だ。
備中守は、いわば、雲の上の人である。将軍の側近で近々老中になるという。この後、直接顔を合わせる機会はまずあるまい。
しかし、伊川は違う。栄が狩野派の絵師である以上、常に意識せざるを得ない存在だ。何より、舜川昭信、友川助信、二人の若様の将来を思えば、伊川と決定的に敵対することは、絶対に避けなければならない。
話の持って行き方が難しいな。それにしても、昨日のお昼までは、ただ、いい画を描くことだけを考えていればよかったのに・・・。
栄が部屋を出て、廊下の角を曲がると、家老の長谷川と鉢合わせとなった。
「あっ、長谷川様。お早うございます」
「おお、お栄か。ちょうどよかった。呼びに行くところだったのだ」
「わたくしも長谷川様にお話があり、工房に向かうところでした」
「そうか。では、一緒に座敷に行こう。素川様もお着きになっている」
栄と長谷川が昨日報告会に使った座敷に入ると、素川章信と他の家臣、画塾の代表者たちがすでに着座していた。栄の顔を見ると、素川が声をかけてきた。
「おう、お栄、よく眠れたか」
「お陰様で。素川様は、昨夜は浅草までお戻りになったのですか」
「馬鹿か。そんな面倒なこと出来るか。柳橋の馴染みの店で泊まったよ。討ち入りのために集まってくれた連中もいたしな」
「あんな夜中に、ですか。まさか、叩き起こしたのでは?」
「そんなわけねぇだろ。あそこら辺じゃ、夜通しやってる店だって普通にあるんだ」
「素川様、よろしいですか」
「ああ。始めてくれ」
そこで長谷川が、昨夜の事情を知らない者たちに、舜川昭信が家督を継げる年齢になるまで融川の死を隠すことになったことを説明した。
皆一様に驚いたが、江戸時代、社会の基本単位は個人ではなく家である。お家存続のためのやむを得ぬ方策と言われれば、反対する者はいない。あとはその実現性である。
「しかし、ご家老、可能なことでしょうか。亡くなった殿を病気療養中と偽装するなど・・・」
「無論、不安はある。しかし、阿部備中守様のご要請を受け、木挽町家の伊川法眼様が協力して下されば、何とかなるのではないかと思う。今、この江戸画壇で、伊川様に逆らう者はおるまい」
「確かにそうですな」と言って、皆が顔を見合わせて頷く。
栄は、その様を見て一層不安になった。一人で抱え込むべきではなかったか。昨夜、隠さず話しておくべきったか、と。
「それで、長谷川よ、これからどうする?」と素川。
「はい。まずは、殿のご遺体を・・・」
「そうだな。しかし、考えてみると、それが結構難問だな」
「そうなのです。菩提寺が受け入れてくれるかどうか」
栄は、二人の声にハッとした。
「長谷川様。その件ですが、菩提寺のご住職がすんなり受け入れてくれればよし、もし受け入れてくれない場合は、これを」
長谷川は、栄から渡された一通の書状をじっと見る。
「これは?」
「こちらも備中守様からいただいてきました。かの殿は寺社奉行でもありますから」
長谷川が文面を確認すると、寺社奉行の署名の入った火葬及び埋葬の許可書であった。寺側に対して、文句があるなら奉行所まで来い、という内容になっている。
「これは助かる。お栄、よく気が付いた」
「恐れ入ります」
実は、この一札、栄が頼みもしないのに備中守が進んで書いてくれたのだ。その他にも、細々教えてくれた。自分が係った以上、手抜かりがあってはならないとでも思ったのだろう。手ごわい敵ほど、協力者となってくれれば頼もしい。
「後の手配はこちらでやろう。昼前に一門の主だった方々にお集まりいただく。皆様がお帰りになった後、今夕、いや、明日の早朝に運び出そう」
「おいたわしい」と家臣たち。
「仕方あるまい。あと、殿は結核で療養中とするのだ。どこか郊外にお住まいを準備せねばと思うが・・・」
「いろいろと大変だな」と、素川が面倒くさそうに天を仰ぐ。
「はい。しかし、やると決めた以上、やり遂げねばなりません」
長谷川春長は、先代・閑川昆信の弟子から家老に取り立てられた男だ。小心で融通の利かないところはあるが、実務能力は高い。その点は信用に足る。
「あとは木挽町との話し合いか」と素川。
「はい。そちらはお願いします。お栄をお連れ下さい。朝一番で使いを出したところ、伊川法眼様は、八つ半(ほぼ午後三時)以降であればお会い下さる、とのことです」
「分かった。じゃあ、八つ(ほぼ午後二時)に出ようか。駕籠、呼んどいてくれ」
「承知しました」
「お栄も、いいな」
「かしこまりました」
「それで、この後に集まる一門ってのは、誰と誰なんだ?」
「無論、寿石圭信様もお呼びしております」
「うげっ」
天下御免、傍若無人な素川にも苦手はある。日頃、頭の隅にも置いていない一人息子の顔を思い出し、素川は、苦虫を噛み潰したような表情になった。
1
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
狩野岑信 元禄二刀流絵巻
仁獅寺永雪
歴史・時代
狩野岑信は、江戸中期の幕府御用絵師である。竹川町狩野家の次男に生まれながら、特に分家を許された上、父や兄を差し置いて江戸画壇の頂点となる狩野派総上席の地位を与えられた。さらに、狩野派最初の奥絵師ともなった。
特筆すべき代表作もないことから、従来、時の将軍に気に入られて出世しただけの男と見られてきた。
しかし、彼は、主君が将軍になったその年に死んでいるのである。これはどういうことなのか。
彼の特異な点は、「松本友盛」という主君から賜った別名(むしろ本名)があったことだ。この名前で、土圭之間詰め番士という武官職をも務めていた。
舞台は、赤穂事件のあった元禄時代、生類憐れみの令に支配された江戸の町。主人公は、様々な歴史上の事件や人物とも関りながら成長して行く。
これは、絵師と武士、二つの名前と二つの役職を持ち、張り巡らされた陰謀から主君を守り、遂に六代将軍に押し上げた謎の男・狩野岑信の一生を読み解く物語である。
投稿二作目、最後までお楽しみいただければ幸いです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
浅井長政は織田信長に忠誠を誓う
ピコサイクス
歴史・時代
1570年5月24日、織田信長は朝倉義景を攻めるため越後に侵攻した。その時浅井長政は婚姻関係の織田家か古くから関係ある朝倉家どちらの味方をするか迷っていた。
枢軸国
よもぎもちぱん
歴史・時代
時は1919年
第一次世界大戦の敗戦によりドイツ帝国は滅亡した。皇帝陛下 ヴィルヘルム二世の退位により、ドイツは共和制へと移行する。ヴェルサイユ条約により1320億金マルク 日本円で200兆円もの賠償金を課される。これに激怒したのは偉大なる我らが総統閣下"アドルフ ヒトラー"である。結果的に敗戦こそしたものの彼の及ぼした影響は非常に大きかった。
主人公はソフィア シュナイダー
彼女もまた、ドイツに転生してきた人物である。前世である2010年頃の記憶を全て保持しており、映像を写真として記憶することが出来る。
生き残る為に、彼女は持てる知識を総動員して戦う
偉大なる第三帝国に栄光あれ!
Sieg Heil(勝利万歳!)
日本には1942年当時世界最強の機動部隊があった!
明日ハレル
歴史・時代
第2次世界大戦に突入した日本帝国に生き残る道はあったのか?模索して行きたいと思います。
当時6隻の空母を集中使用した南雲機動部隊は航空機300余機を持つ世界最強の戦力でした。
ただ彼らにもレーダーを持たない、空母の直掩機との無線連絡が出来ない、ダメージコントロールが未熟である。制空権の確保という理論が判っていない、空母戦術への理解が無い等多くの問題があります。
空母が誕生して戦術的な物を求めても無理があるでしょう。ただどの様に強力な攻撃部隊を持っていても敵地上空での制空権が確保できなけれな、簡単に言えば攻撃隊を守れなけれな無駄だと言う事です。
空母部隊が対峙した場合敵側の直掩機を強力な戦闘機部隊を攻撃の前の送って一掃する手もあります。
日本のゼロ戦は優秀ですが、悪迄軽戦闘機であり大馬力のPー47やF4U等が出てくれば苦戦は免れません。
この為旧式ですが96式陸攻で使われた金星エンジンをチューンナップし、金星3型エンジン1350馬力に再生させこれを積んだ戦闘機、爆撃機、攻撃機、偵察機を陸海軍共通で戦う。
共通と言う所が大事で国力の小さい日本には試作機も絞って開発すべきで、陸海軍別々に開発する余裕は無いのです。
その他数多くの改良点はありますが、本文で少しづつ紹介して行きましょう。
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる