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side 日比野雄大
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「はー・・・」
湊の家を出て、離れた所に停めてた車に乗り込むと、思わず溜息が出た。
「力、抜けたぜ・・・」
ここに乗り込んで来た時には、マジで湊の奴を捕まえて、どういうつもりで俺の連絡を無視してんのか、じっくり問い詰めてやる気でいたのに。
まさか藤崎の奴が湊を脅してたなんて思わなかった。
「ちっ、クソが」
こっちが気付いてないとでも思ってたのか、いつでも俺の事、ねっとりした気持ち悪ぃ目で見やがって。
ああいうメンヘラっぽい奴、一番嫌いなんだよ。
心底ムカつく。
でも。
さっき湊の奴に聞いた話が証明出来りゃ、もう二度とあいつの面なんか見ずに済むな。
俺はポケットからスマホを取り出すと、電話を掛けた。
この時間だし、いくら何でももう起きてるだろ。
プルルルル・・・と何回か呼び出し音が鳴って、
『もぃもぃ・・・』
ろれつの回らない声が聞こえて来る。
「んだよ、まだ寝てたのか?」
呆れ混じりに言うと、電話の向こうの声は段々はっきりして来た。
『あー・・・うん、昨夜思い付いた事があって試してみててさぁ・・・ふああ、んで何?試作品のテストの件?』
「いや、それはまだいいわ。それより頼みたい事があるんだけどさ」
手短に用件を言うと、
『んー、分かった分かった。じゃ今からそれ優先でやっとくわ。で、肝心なトコだけ切り取って送ればいいんだよね?まあ、明日には終わると思う。うん、じゃ、そゆことで』
そう言って電話は切れた。
よし。
あいつに任せときゃ安心だろ。あとは待つだけだ。
さっさと終わらせてやる。
エンジンを始動させて車を走らせながら、ずっと気に喰わなかったあの女をやっと解雇出来る事に、気分が上がって来た。
あいつの凍り付く顔が見ものだぜ。
湊の家を出て、離れた所に停めてた車に乗り込むと、思わず溜息が出た。
「力、抜けたぜ・・・」
ここに乗り込んで来た時には、マジで湊の奴を捕まえて、どういうつもりで俺の連絡を無視してんのか、じっくり問い詰めてやる気でいたのに。
まさか藤崎の奴が湊を脅してたなんて思わなかった。
「ちっ、クソが」
こっちが気付いてないとでも思ってたのか、いつでも俺の事、ねっとりした気持ち悪ぃ目で見やがって。
ああいうメンヘラっぽい奴、一番嫌いなんだよ。
心底ムカつく。
でも。
さっき湊の奴に聞いた話が証明出来りゃ、もう二度とあいつの面なんか見ずに済むな。
俺はポケットからスマホを取り出すと、電話を掛けた。
この時間だし、いくら何でももう起きてるだろ。
プルルルル・・・と何回か呼び出し音が鳴って、
『もぃもぃ・・・』
ろれつの回らない声が聞こえて来る。
「んだよ、まだ寝てたのか?」
呆れ混じりに言うと、電話の向こうの声は段々はっきりして来た。
『あー・・・うん、昨夜思い付いた事があって試してみててさぁ・・・ふああ、んで何?試作品のテストの件?』
「いや、それはまだいいわ。それより頼みたい事があるんだけどさ」
手短に用件を言うと、
『んー、分かった分かった。じゃ今からそれ優先でやっとくわ。で、肝心なトコだけ切り取って送ればいいんだよね?まあ、明日には終わると思う。うん、じゃ、そゆことで』
そう言って電話は切れた。
よし。
あいつに任せときゃ安心だろ。あとは待つだけだ。
さっさと終わらせてやる。
エンジンを始動させて車を走らせながら、ずっと気に喰わなかったあの女をやっと解雇出来る事に、気分が上がって来た。
あいつの凍り付く顔が見ものだぜ。
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