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終章
ロマンチックに愛してあげる ※R18 エロ回
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「ちょ……部屋直行かよ!?もうちょっとなんか情緒とかないのか!?」
そう言うとトールは意外そうな顔をして、俺をベッドに下ろした。
「あれ?情緒とか気にする方なのかな、ユキちゃんは」
「そりゃするだろ……そんな、ひたすらセックスだけなんて、発情期の動物じゃあるまいし」
「ふ~ん?」
トールは面白そうに俺を見て、ニコッと笑った。
「そっかそっか~、ユキちゃんはロマンチックなのが好きなんだぁ?いいよ、おれ、そういうのも好きだし」
そう言って片手をさっと振ると、その途端、部屋の壁が全てなくなった。
壁の外には群青色の夜の空と海が広がり、地球の月よりも大きな青い月が、明るく夜空と夜の海を照らしていて、幻想的な絵画のようだった。
どこからか、濃厚な南国の花のような芳香も漂って来る。
「ほら、どう?けっこうロマンチックでしょ?気に入ってくれた?」
トールはニヤニヤしながら、唖然としている俺の肩を抱いて頬にキスして来た。
まあ確かにロマンチックではあると思うが、だから喜んでやるとか、そういう事じゃないんだけどな?
「美味しいお酒もあるよ?」
更には、いつの間にか取り出したカクテルグラスを俺に差し出して来る。
中にはローズピンクの透明な液体が入っていた。
「……媚薬とかじゃないんだろうな」
思わず鑑定してしまったが、『エウロペの美酒:極上の神々の為の美酒。非常に美味』としか表示されなかったから、媚薬とかの類ではなさそうだった。
「酷いなあ、鑑定なんかしなくたって、おれがユキちゃんにヘンなもの飲ませるわけないでしょ~?せっかくユキちゃんの為に滅多に人間には飲ませないお酒出したのに~」
口を尖らせるトールに、まあいいか、と思ったのと、非常に美味という言葉にちょっとだけ興味を引かれてグラスを受け取って口を付けた。
「―――!?っ美味い」
驚愕のあまり思わず口から洩れてしまったほど、美味しかった。今まで飲んだことがない不思議な味わいなうえに、まるで魂の滋養にでもなっているように、体にも心にも活力が湧いて来る感じがする。これは本当に普通の酒じゃない。
「わぁ~、気に入ってくれた?美味しいでしょ?もう一杯飲む?」
「……うん」
あまりに美味くて素直にそう言ってしまう。
トールが注いでくれたお代わりもあっという間に飲み干してしまった。
「おれも飲んじゃおうっと」
トールもぐいぐい飲んで、暑いな~と、既に半分脱げかけていた着物を全部脱ぎ捨てて全裸になっていた。
相変わらずそこはとんでもない大きさで、既にすっかり勃ち上がっている。
「お、おい」
目のやり場に困って顔を逸らすと、その途端、
「ああ、もうおれ、我慢出来なくなっちゃった」
トールが俺の唇を塞いで来た。前回はキスなんてしなかったから、ちょっとびっくりする。
「んんッ」
神なんて言っても、体の温もりや感触は人間そのものだ。ちゃんと温かいし、柔らかい。それに前回はすぐに快感でぶっ飛んでいたから気付かなかったけど、トール本人から何か花のようないい匂いまでする。
「ぅん……」
にゅるにゅると纏わりつくように舌を愛撫されて、あっという間に体が燃え上がって来た。……
じゃ、ない!
「ちょっと、待て!俺の体じゃなく、お前の造った体でやるって言っただろうが!?」
慌てて押し返すと、「なーんだ、思い出しちゃったか」と残念そうな声で言われた。
「ちっ、仕方ないなあ。ほら、じゃあこれに入って貰うね」
トールが指を鳴らすと俺の目の前に、俺そっくりな裸の体が現れた。思わず触ってみると、温かいし、心臓も鼓動を刻んでいる。
「はーい、じゃあ移動しようね~」
そう言われて、アルファスメイラがやったように額を軽く突かれると、視界がズレて天井を見上げていた。ハッと起き上がると、もうさっきのトールの造った体の中に居て、本当の俺の体は仰向けに倒れていた。
「じゃあ大事なユキちゃんの体は、こっちのソファに寝かせておくからね」
トールが魂の抜けた俺の体をソファに移動させるのを見ながら、造られた体を見下ろす。どこを触ってみても、やっぱり本当に本物の体にしか思えない。
でも、トールの目を盗んでそっと後ろに指を触れたら、ぬるり、とぬめっていて、自分で触っただけなのに腰がびくん、と動いてしまったほど、感度が良かった。
本当にどうなってるんだ、この体は。
「あれ?ユキちゃんてば、情緒が~とか言っておきながら、やっぱり待ちきれなかったの~?」
それをいつの間にかしっかり見られていて、慌てて否定する。
「ち、ちがっ……!ちょっと確かめただけで」
「ハイハイ、そういう事にしておこうね」
トールはニヤリと笑うと、また俺の唇を塞ぐ。
「んっ……」
たったこれだけで、さっきとは比べ物にならないくらいの快感が襲って来て、全身が震えるほど気持ち良くて、あっという間に体の力も抵抗心も、抜けてしまった。
「はぁ、やーっとユキちゃんと愛し合えるね~。あれからおれ、ユキちゃんの事が恋しくて恋しくて仕方なかったんだよ?ユキちゃんのこと思って、自分でいっぱいしちゃったぁ、アハハ」
さっきまでならぎょっとして引いただろう事を言われても、もう完全に蕩けてしまった俺はぼんやりとトールの顔を見ているだけだった。
そんな俺の様子に、トールはこの上なく嬉しそうに笑った。
「んー、もう蕩けちゃった?ユキちゃんはホントに快楽に弱いねえ。この体に入ってるからってだけじゃないよ、ユキちゃんほど感じる子はいなかったもん」
「……んんっ、ゃあっ」
乳首に吸い付かれ、すっかり反応してしまった下半身のものを扱かれて、ビクビクと体を跳ねさせる俺を、トールは獲物を甚振る肉食獣のような目でねっとりと見つめながら、執拗に攻めて来た。
「ああ、やっぱユキちゃんの反応、可愛いなあ~。やり甲斐があるよ」
「ぁああ、ん、気持ちいい……」
全身が性感帯になってしまったように、どこを触られても舐められても気持ち良くて、でも、もう、そんな遠回りな刺激なんかじゃ物足りない。
桁違いの快感を与えて欲しくて、俺の中が疼き出して焦れる。
だけどトールの奴は、前回はいきなりぶち込んで来たくせに、今回は全然そうする気配がない。
俺の反応を、愉悦に浸ってニヤニヤと眺めているだけだ。
「あ、やだ、もう、そんなのいいから、はやく、それ……」
たまらず、あれほど引いていたトールの規格外のそれを握って、自分のそこへ導こうとしてしまった。
さすがにトールも驚いたのか、目を丸くしている。
「ええ?ユキちゃん、今回はずいぶん素直におねだりするねぇ?どうしちゃったの~?可愛いからいいんだけどさ」
「んっ……もう我慢出来ない……早く」
「…………いいよぉ」
トールはその金色の瞳を一層獰猛に光らせると、俺の脚を大きく開いて、一気に腰を沈めて来た。
「ぁあああっ!」
それだけで、途轍もない快感が弾けて、ビクビクと痙攣する。
「アハッ、挿れただけでイッちゃったんだ。か~わいい。ほらどう?ユキちゃんのお待ちかねのコレ、もっとたっぷり味わってよ」
まだ快感が続いていて痙攣しているのに、トールはがつがつと激しく腰を振って、その度に火花が散るように快感が弾けて、やだ、とかいい、とかそんな事しか言えなくなった。
「はぁ、おれもすごく気持ちいいよぉ。ああ、もうイキそう。奥に出してあげるね、んっ」
「あっ、ああっ、俺も、イクッ―――」
びくんと震えてトールが腰を押し付けて来ると、俺もまた達してしまった。
頭がどうにかなりそうな、恐ろしいくらいの途轍もない快感。
こんなの、ヤバい。おかしくなってしまう。
ハマっちゃダメだ、と頭のどこかで警鐘が鳴るのに、もっともっとと求めてしまう俺がいる。
「は~、もう最高にいいよぉ。ユキちゃん愛してる~」
出したのに全く衰えてないそれを俺の中に埋めたまま、トールが深いキスをする。恍惚としながらそれを夢中で受け入れると、トールはそのまま腰を動かし始めた。
「んんっ、ふぅ、んんん」
唇を塞がれていても堪えきれない声が漏れて、その度にトールの腰の動きが激しくなる。
後から後から溢れて来る粘液で、ずちゅっ、ぐちゅっ、と水音が大きく響いて、ますます昂った。
「ああ、可愛い。でもほら、今度は自分で動いてみて?ユキちゃんの感じてる顔、見たいなあ」
「あ、んっ」
中に入っているものを抜かないまま、ぐいっと起こされる。寝そべったトールの上に跨る形にされたけど、腰砕けになって力の入らない俺は、ふにゃ、とトールに抱き着くように覆い被さってしまった。
「あれー?どうしたの?ほら、動いてみてよ」
分かっているくせに意地悪くニヤニヤ笑いながら言うトールは、そのまま動こうとしない。俺はじれったくなって仕方なく、のろのろと体を起こして腰を動かした。
「あっ、は、ぁあっ……!」
自分ですると、ピンポイントで気持ちいい所を攻める事が出来るから、少し動くだけでもビクビクと体が跳ねてしまう。
その快感に陶酔してしまって、いつの間にかトールの肩を掴んで激しく腰をうねらせていたら、
「ふっ、う」
珍しく、切なげな声をトールが漏らした。
思わず顔を見ると、眉をひそめて目を閉じている。
「……気持ちいいのか?」
その顔を見るとゾクゾクとして、知らず、口から言葉が出ていた。
トールは俺の声にぱっと目を開けると、蕩けた金色の目で俺をじっと見つめて頷いた。
「うん、ものすごく気持ちいいよ……ああ、可愛い、ユキちゃん、ああもう」
そう言うとガバっと起き上がって、跨っている俺をぎゅうと抱き締め、下から激しく腰を突き上げて来た。
「ああっ!やっ!それ、だめっ!ああっ」
強烈に快感が爆発して、ガクガクして、一気に登り詰めてしまう。
それでもトールは止まらずに、貪るように俺を穿ち続けた。
*****
もうこれからエロ回ばかりになってしまうのかも・・・いいのだろうか(;^ω^)読んで下さってありがとうございます(;^ω^)
そう言うとトールは意外そうな顔をして、俺をベッドに下ろした。
「あれ?情緒とか気にする方なのかな、ユキちゃんは」
「そりゃするだろ……そんな、ひたすらセックスだけなんて、発情期の動物じゃあるまいし」
「ふ~ん?」
トールは面白そうに俺を見て、ニコッと笑った。
「そっかそっか~、ユキちゃんはロマンチックなのが好きなんだぁ?いいよ、おれ、そういうのも好きだし」
そう言って片手をさっと振ると、その途端、部屋の壁が全てなくなった。
壁の外には群青色の夜の空と海が広がり、地球の月よりも大きな青い月が、明るく夜空と夜の海を照らしていて、幻想的な絵画のようだった。
どこからか、濃厚な南国の花のような芳香も漂って来る。
「ほら、どう?けっこうロマンチックでしょ?気に入ってくれた?」
トールはニヤニヤしながら、唖然としている俺の肩を抱いて頬にキスして来た。
まあ確かにロマンチックではあると思うが、だから喜んでやるとか、そういう事じゃないんだけどな?
「美味しいお酒もあるよ?」
更には、いつの間にか取り出したカクテルグラスを俺に差し出して来る。
中にはローズピンクの透明な液体が入っていた。
「……媚薬とかじゃないんだろうな」
思わず鑑定してしまったが、『エウロペの美酒:極上の神々の為の美酒。非常に美味』としか表示されなかったから、媚薬とかの類ではなさそうだった。
「酷いなあ、鑑定なんかしなくたって、おれがユキちゃんにヘンなもの飲ませるわけないでしょ~?せっかくユキちゃんの為に滅多に人間には飲ませないお酒出したのに~」
口を尖らせるトールに、まあいいか、と思ったのと、非常に美味という言葉にちょっとだけ興味を引かれてグラスを受け取って口を付けた。
「―――!?っ美味い」
驚愕のあまり思わず口から洩れてしまったほど、美味しかった。今まで飲んだことがない不思議な味わいなうえに、まるで魂の滋養にでもなっているように、体にも心にも活力が湧いて来る感じがする。これは本当に普通の酒じゃない。
「わぁ~、気に入ってくれた?美味しいでしょ?もう一杯飲む?」
「……うん」
あまりに美味くて素直にそう言ってしまう。
トールが注いでくれたお代わりもあっという間に飲み干してしまった。
「おれも飲んじゃおうっと」
トールもぐいぐい飲んで、暑いな~と、既に半分脱げかけていた着物を全部脱ぎ捨てて全裸になっていた。
相変わらずそこはとんでもない大きさで、既にすっかり勃ち上がっている。
「お、おい」
目のやり場に困って顔を逸らすと、その途端、
「ああ、もうおれ、我慢出来なくなっちゃった」
トールが俺の唇を塞いで来た。前回はキスなんてしなかったから、ちょっとびっくりする。
「んんッ」
神なんて言っても、体の温もりや感触は人間そのものだ。ちゃんと温かいし、柔らかい。それに前回はすぐに快感でぶっ飛んでいたから気付かなかったけど、トール本人から何か花のようないい匂いまでする。
「ぅん……」
にゅるにゅると纏わりつくように舌を愛撫されて、あっという間に体が燃え上がって来た。……
じゃ、ない!
「ちょっと、待て!俺の体じゃなく、お前の造った体でやるって言っただろうが!?」
慌てて押し返すと、「なーんだ、思い出しちゃったか」と残念そうな声で言われた。
「ちっ、仕方ないなあ。ほら、じゃあこれに入って貰うね」
トールが指を鳴らすと俺の目の前に、俺そっくりな裸の体が現れた。思わず触ってみると、温かいし、心臓も鼓動を刻んでいる。
「はーい、じゃあ移動しようね~」
そう言われて、アルファスメイラがやったように額を軽く突かれると、視界がズレて天井を見上げていた。ハッと起き上がると、もうさっきのトールの造った体の中に居て、本当の俺の体は仰向けに倒れていた。
「じゃあ大事なユキちゃんの体は、こっちのソファに寝かせておくからね」
トールが魂の抜けた俺の体をソファに移動させるのを見ながら、造られた体を見下ろす。どこを触ってみても、やっぱり本当に本物の体にしか思えない。
でも、トールの目を盗んでそっと後ろに指を触れたら、ぬるり、とぬめっていて、自分で触っただけなのに腰がびくん、と動いてしまったほど、感度が良かった。
本当にどうなってるんだ、この体は。
「あれ?ユキちゃんてば、情緒が~とか言っておきながら、やっぱり待ちきれなかったの~?」
それをいつの間にかしっかり見られていて、慌てて否定する。
「ち、ちがっ……!ちょっと確かめただけで」
「ハイハイ、そういう事にしておこうね」
トールはニヤリと笑うと、また俺の唇を塞ぐ。
「んっ……」
たったこれだけで、さっきとは比べ物にならないくらいの快感が襲って来て、全身が震えるほど気持ち良くて、あっという間に体の力も抵抗心も、抜けてしまった。
「はぁ、やーっとユキちゃんと愛し合えるね~。あれからおれ、ユキちゃんの事が恋しくて恋しくて仕方なかったんだよ?ユキちゃんのこと思って、自分でいっぱいしちゃったぁ、アハハ」
さっきまでならぎょっとして引いただろう事を言われても、もう完全に蕩けてしまった俺はぼんやりとトールの顔を見ているだけだった。
そんな俺の様子に、トールはこの上なく嬉しそうに笑った。
「んー、もう蕩けちゃった?ユキちゃんはホントに快楽に弱いねえ。この体に入ってるからってだけじゃないよ、ユキちゃんほど感じる子はいなかったもん」
「……んんっ、ゃあっ」
乳首に吸い付かれ、すっかり反応してしまった下半身のものを扱かれて、ビクビクと体を跳ねさせる俺を、トールは獲物を甚振る肉食獣のような目でねっとりと見つめながら、執拗に攻めて来た。
「ああ、やっぱユキちゃんの反応、可愛いなあ~。やり甲斐があるよ」
「ぁああ、ん、気持ちいい……」
全身が性感帯になってしまったように、どこを触られても舐められても気持ち良くて、でも、もう、そんな遠回りな刺激なんかじゃ物足りない。
桁違いの快感を与えて欲しくて、俺の中が疼き出して焦れる。
だけどトールの奴は、前回はいきなりぶち込んで来たくせに、今回は全然そうする気配がない。
俺の反応を、愉悦に浸ってニヤニヤと眺めているだけだ。
「あ、やだ、もう、そんなのいいから、はやく、それ……」
たまらず、あれほど引いていたトールの規格外のそれを握って、自分のそこへ導こうとしてしまった。
さすがにトールも驚いたのか、目を丸くしている。
「ええ?ユキちゃん、今回はずいぶん素直におねだりするねぇ?どうしちゃったの~?可愛いからいいんだけどさ」
「んっ……もう我慢出来ない……早く」
「…………いいよぉ」
トールはその金色の瞳を一層獰猛に光らせると、俺の脚を大きく開いて、一気に腰を沈めて来た。
「ぁあああっ!」
それだけで、途轍もない快感が弾けて、ビクビクと痙攣する。
「アハッ、挿れただけでイッちゃったんだ。か~わいい。ほらどう?ユキちゃんのお待ちかねのコレ、もっとたっぷり味わってよ」
まだ快感が続いていて痙攣しているのに、トールはがつがつと激しく腰を振って、その度に火花が散るように快感が弾けて、やだ、とかいい、とかそんな事しか言えなくなった。
「はぁ、おれもすごく気持ちいいよぉ。ああ、もうイキそう。奥に出してあげるね、んっ」
「あっ、ああっ、俺も、イクッ―――」
びくんと震えてトールが腰を押し付けて来ると、俺もまた達してしまった。
頭がどうにかなりそうな、恐ろしいくらいの途轍もない快感。
こんなの、ヤバい。おかしくなってしまう。
ハマっちゃダメだ、と頭のどこかで警鐘が鳴るのに、もっともっとと求めてしまう俺がいる。
「は~、もう最高にいいよぉ。ユキちゃん愛してる~」
出したのに全く衰えてないそれを俺の中に埋めたまま、トールが深いキスをする。恍惚としながらそれを夢中で受け入れると、トールはそのまま腰を動かし始めた。
「んんっ、ふぅ、んんん」
唇を塞がれていても堪えきれない声が漏れて、その度にトールの腰の動きが激しくなる。
後から後から溢れて来る粘液で、ずちゅっ、ぐちゅっ、と水音が大きく響いて、ますます昂った。
「ああ、可愛い。でもほら、今度は自分で動いてみて?ユキちゃんの感じてる顔、見たいなあ」
「あ、んっ」
中に入っているものを抜かないまま、ぐいっと起こされる。寝そべったトールの上に跨る形にされたけど、腰砕けになって力の入らない俺は、ふにゃ、とトールに抱き着くように覆い被さってしまった。
「あれー?どうしたの?ほら、動いてみてよ」
分かっているくせに意地悪くニヤニヤ笑いながら言うトールは、そのまま動こうとしない。俺はじれったくなって仕方なく、のろのろと体を起こして腰を動かした。
「あっ、は、ぁあっ……!」
自分ですると、ピンポイントで気持ちいい所を攻める事が出来るから、少し動くだけでもビクビクと体が跳ねてしまう。
その快感に陶酔してしまって、いつの間にかトールの肩を掴んで激しく腰をうねらせていたら、
「ふっ、う」
珍しく、切なげな声をトールが漏らした。
思わず顔を見ると、眉をひそめて目を閉じている。
「……気持ちいいのか?」
その顔を見るとゾクゾクとして、知らず、口から言葉が出ていた。
トールは俺の声にぱっと目を開けると、蕩けた金色の目で俺をじっと見つめて頷いた。
「うん、ものすごく気持ちいいよ……ああ、可愛い、ユキちゃん、ああもう」
そう言うとガバっと起き上がって、跨っている俺をぎゅうと抱き締め、下から激しく腰を突き上げて来た。
「ああっ!やっ!それ、だめっ!ああっ」
強烈に快感が爆発して、ガクガクして、一気に登り詰めてしまう。
それでもトールは止まらずに、貪るように俺を穿ち続けた。
*****
もうこれからエロ回ばかりになってしまうのかも・・・いいのだろうか(;^ω^)読んで下さってありがとうございます(;^ω^)
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