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二章 スキル進化の悪趣味な条件と異世界転移者ロシュヴァルド=フォン=アーデルハイド
俺、やっぱり呪われてるんじゃないのか!?※R18がっつりエロ回
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やった、うまく行ったか?
俺は明るい気持ちで、白い空間がまた何かの場面に転換するのを待ったが、突然、目の前に一人の男が現れた。
真っ黒な、長く腰まで伸びた髪の毛に、少し垂れ気味の金色の目。妙な色気のある男の顔は、はっきり不機嫌だと告げていた。
長身で引き締まった体に纏った朱色の着物のような服は、着崩しているのか崩れているのか、胸元が大きくはだけている。
「ねえ、ちょーっと姉さん。何でおれの世界にわざわざ来て、こんな邪魔するのかなぁ?」
男は苛立ちを隠しもせずにギスギスした視線を向けて来たが、アルファスメイラは全く意に介した様子もなく、平然としてその男に呼び掛けた。
「トール。久しぶり」
トールと呼ばれた男は、はぁーっと溜息を付く。
「いや、確かに久しぶりだけどさ~、だからなんで姉さんがおれの邪魔なんてするわけぇ?せっかくおれのお気に入りちゃんをここに留めてるのにさ。解放しようとしないでよね」
そう言いながらトールは一瞬、俺にねっとりした視線を向けた。まるで蛇が獲物を前にして舌をちろりと出したように思えて、少しぞわりとする。
「その子……ロシュは、エオルの始めたシナリオの主役の一人だから、こんな所に魂を幽閉されるのは困る。私だってシナリオの続きを見たい。早く解放して」
表情を変えずそう言うアルファスメイラに、トールは盛大に嫌な顔をして、大げさな素振りで頭を振った。
「えーーー!やだよ、何でだよ!?この子、力を全部使わせる代わりに魂は貰うって約束に、ちゃんと同意したんだよ?そうしてやっと手に入れたのに、なんでおれがエオルの奴のくだらないゲームのために、この子を解放しないといけないんだよ?」
「え!?」
力を使わせる代わりに魂を貰う約束、だって?じゃあ、ロシュは分かってて、あの時、剣の力を全開放する、って言ったのか!?
そうしたら、自分は死ぬって分かっていて?
確かに、あの時はこのままだと二人とも死ぬって状況だった。だけど、魂を取られてこんな世界に幽閉されるなら、剣の力なんか使わなくても良かったじゃないか。
どうしてロシュ、そこまでしたんだ。まさか、自分は死んでも俺を助けよう、なんて思ったわけじゃないよな?だって俺とロシュは、まだ会ったばっかりで……お前と恋人関係にあったわけでもなくて……
俺が答えの出ない疑問で頭をいっぱいにしている間にも、アルファスメイラとトールはやり合っていた。
「くだらなくなんか、ない。これは神々の至高の遊戯。崇高でとても美しい物語。それを見るのは至上の喜び」
「けーっ!ただ見てるだけなんて、何が楽しいんだよ?こうやって実際に手にして舐めてしゃぶって味わい尽くす方が断然楽しいじゃない。とにかく、おれはこの子を手離すつもりないから」
べーっと舌を出すトールに、アルファスメイラは初めてムッとした顔をした。
「トール……姉さんの言うこと聞かないなんて、悪い子」
「悪い子で結構だよ~」
むううう、と頬を膨らませてむくれるアルファスメイラに呆気に取られていると、その顔がふいに真顔に戻って俺の方を向いた。
「貴方……ユキト。ロシュを解放するために何でもする気はある?もちろん、命を取るとか魂を閉じ込めるって話じゃない」
何を要求されるのか。ごくりと喉が鳴る。
でも、ここまで来たんだ。何でもやってやる。
「ああ」
と頷くと、アルファスメイラは俺の耳元でぼそぼそとある事を囁いた。
「は、はあぁああ!?」
その内容に思わず、叫んでしまう。
ま、またそれ系の話かよ!?俺、やっぱり呪われてるんじゃないのか!?
俺が突然頓狂な声を上げたから、トールは怪訝な顔をしている。
く、くそ!何が何でも俺にはこういう事が付き纏って来るってわけかよ!ふざけんな!
内心身悶えたが、今の俺のこの体は、アルファスメイラが造ったものだという。つまり、俺の本当の体じゃない。いわばアヴァターみたいなものだ。なら、もう覚悟を決めるしかない。
「う、うううう、わ、分かったよ、やるよ!」
俺が苦渋の決断でそう言うと、アルファスメイラは無表情だった顔に微笑みを浮かべた。
「ん。いい子。トール。私から提案がある。ロシュの魂を解放してくれるなら、私の世界の時間で一晩、ユキトが貴方の相手をする。貴方はユキトみたいな男の子が好きでしょう。これでどう?」
「へえ」
トールは俄然興味を引かれたように、俺の前にやって来た。
あ……またあの獲物を狙う蛇のような目……金色だから余計そんな風に見えてしまう。
自分が喰われる直前の蛙のように思えて、少し体が強張る。
トールはそのままじーっと俺を見つめて、にっこり笑う。
「うん、それならいいよ。君がここに来た時から気になってたんだぁ。ほーんとおれ好み。じゃ、早速行こうか」
そう言って、ひんやりとして大きく骨ばった手で、俺の手を握る。
「トール。忘れないで。私の世界の時間で一晩だから。貴方の世界の一晩じゃない。ずっとユキトを留めておく事は許可してない。一晩経ったら私が迎えに行く」
アルファスメイラが念を押すと、トールはチッと小さく舌打ちして投げやりに答える。
「はーいはい、分かってまーすって。姉さんだって覚えておいてよ、ロシュちゃんを解放するのは、おれがこの子と一晩楽しんだあとだからね~?」
「分かってる」
トールはその答えに満足そうに頷いたあと、俺を連れて転移した。
「これ、おれの家。可愛いでしょ?気に入ってるんだ~」
そう言ってトールが俺を連れて来たのは、白い空間の中にぽつんと存在している、お堂のような小さな建物だった。屋根と柱が、トールの着ている着物と同じ朱色だ。
「ほら、入って入って」と背中を押されて中に入ると、どうなっているのか、中は外から見た時よりも広くなっていた。まるで宮殿だ。
「さあ、時間がもったいないからお部屋に行こうね~」
トールはそう言うと、俺をいわゆるお姫様抱っこというやつで抱き上げた。
「え!?お、おい、ちょっと」
慌てる俺に構わず大股で廊下を歩いて行くと、奥まった部屋の扉を開けて中に入る。部屋は中国風で、全体的に落ち着いた赤と黒を基調にしていて洒落ていた。
「ん~、可愛いね~。早く食べちゃいたいな」
ベッドに俺を下ろすと、トールは舌なめずりして服を脱がし始めた。
「おっ、おい、ちょ、ちょっとそんな、すぐに……」
「言ったじゃない、時間がもったいないって。姉さんってば、抜け目なくきっちり時間を定めてくるんだもんなぁ。おれの世界の一晩なら永遠なのにさ~」
ゾッとした。アルファスメイラがああ言ってくれなかったら、こいつに永遠にここで慰み者にされるところだったのか。
あっという間に全裸に剥かれて、自らも着物を取り去ったトールが圧し掛かって来る。
ちらっと見てしまったが、そこはもう臨戦態勢で、しかも今まで見た事がないくらい巨大な質量を持っていた。
「ちょ、ちょっと待った……そんなの、絶対無理だ……!入らないって!」
「んー?アハハ!怖くなっちゃったのぉ?かーわいいねぇ。でも大丈夫だよ、君のその体は姉さんが造ったものでしょ?姉さんてさぁ、ああ見えてムッツリだからさ。たぶん特別仕様で何でもアリだと思うよ、ほら」
「えっ!?」
トールが俺の後ろに手を伸ばすと、あり得ない事にくちゅくちゅと水音がした。しかもちょっと触られただけで、めちゃくちゃ気持ちいい。
「あっ、な、なにこれ!?」
思わず腰がびくんと動いてしまうと、トールはニヤリと笑みを浮かべた。
「ほらね?これなら現実じゃあり得ないくらいのぶっ飛んだセックス、出来ちゃうよ。さあ楽しい時間の始まりだ~」
そう言うとトールはいきなり、そのとんでもないものを俺の中に一気に押し込んで来た。
「ああッ!」
俺の本当の体でこんな事されたら、痛いなんてものじゃなかっただろう。
なのに……全身ががくがくするほど、気持ち良くて、もっとして欲しくてたまらなくなるなんて。あり得ない。
「そ、そんな、だ、だめ……」
どんな小さな快感も全部拾ってしまうほど敏感な体に、俺は戸惑い、頭が溶けそうな快楽に流されまいと僅かばかりの抵抗をした。
「あれ?まーだ抵抗してるの?じゃあ、もっと楽しめるようにしてあげるね」
「あっ、ん、ああっ!」
グイッと両足を上げられ、更に深く入って来たトールが激しく、一点を集中的に突いてくると、強烈な快感が弾けた。
リズミカルに肉を打つ音がして、その度に快感の波がやって来て、俺の僅かな抵抗なんてぶっ飛んでしまった。
「はっ、ああっ、い、いいッ、気持ち、いいっ……!」
「アハハ、可愛いねぇ。すっかり蕩けちゃって~。ほら、もっと感じちゃいなよ」
「あ、ああッ!んぁっ」
ビクビクと体が震えて、同時に前からも白濁を漏らしてしまう。
「あれ?両方でイッちゃった?エロくていいねぇ、あーおれもイッちゃいそう。奥にいっぱい出してあげるね」
ん、っと小さな呻き声を上げ、トールが腰を押し付けて熱いものを送り込んで来た。
「はー、気持ちいー」
ブルッと震えてトールが目を閉じる。はぁはぁ、と荒い息をついているのは俺だけで、トールの方は涼しい顔だ。俺の中に入ったままのそれは、全く萎える気配もなく固いまま。
「今度はこっちからね」
そう言うとトールは中に入ったまま、俺をうつ伏せにして、腰を掴む。
「あんっ」
ぐるりと中を抉られて、思わず声が出てしまう。
「あーいい眺め。興奮しちゃうな~」
トールに後ろから激しく突かれて、結合部からぬちゅぐちゅと濡れた音が響く。その音にも煽られて、何も考えられなくなる。
「ああ、んっ、気持ちいい……あんっ」
「ユキト、か~わいい~。溶けそうな顔してるね。おれの、奥まで咥え込んじゃって。そんなに美味しいのかな~?」
「…………ッ」
全てが快感に塗り潰されそうな中、最後に残った冷静な自分が必死で叫ぶ。
違う!好きでも何でもない男に突っ込まれてるのに、こんなになってるなんて、こんなの本当の俺じゃない!
アルファスメイラが造ったっていう、この体が敏感過ぎるだけだ。それに、こうしなきゃロシュを助けられないんだから、仕方ない。仕方ないんだ、こんな風に感じてしまっても、俺のせいじゃない、俺は淫乱じゃない!
必死で抵抗していた。そうしないと、自分が自分でなくなりそうで怖い。俺の知らない俺を知るのが怖かった。
「あっ、ああっ」
なのに圧倒的な快感の前には、そんな心の抵抗すら押し流されてしまう。
「あああッ、またっ、イく、やだ、怖いっ……」
恍惚と恐れで俺は頭の中がぐちゃぐちゃになって、何を言ってるのか自分でも分からなくなった。
「アハッ、気持ち良すぎて怖いの?あ~、可愛い。最高に滾るなぁ、もうずっと離したくない位可愛いよ。その反応も全部たまんないねぇ」
トールがそんな事を言って俺の中を何度も何度も穿つのを、俺は嬉しいのか、怖いのか、昂るのか、分からないまま声を上げ続けていた。
*****
唐突にエロが入ってしまいました(ΦωΦ)読んで下さってありがとうございます!(ΦωΦ)
俺は明るい気持ちで、白い空間がまた何かの場面に転換するのを待ったが、突然、目の前に一人の男が現れた。
真っ黒な、長く腰まで伸びた髪の毛に、少し垂れ気味の金色の目。妙な色気のある男の顔は、はっきり不機嫌だと告げていた。
長身で引き締まった体に纏った朱色の着物のような服は、着崩しているのか崩れているのか、胸元が大きくはだけている。
「ねえ、ちょーっと姉さん。何でおれの世界にわざわざ来て、こんな邪魔するのかなぁ?」
男は苛立ちを隠しもせずにギスギスした視線を向けて来たが、アルファスメイラは全く意に介した様子もなく、平然としてその男に呼び掛けた。
「トール。久しぶり」
トールと呼ばれた男は、はぁーっと溜息を付く。
「いや、確かに久しぶりだけどさ~、だからなんで姉さんがおれの邪魔なんてするわけぇ?せっかくおれのお気に入りちゃんをここに留めてるのにさ。解放しようとしないでよね」
そう言いながらトールは一瞬、俺にねっとりした視線を向けた。まるで蛇が獲物を前にして舌をちろりと出したように思えて、少しぞわりとする。
「その子……ロシュは、エオルの始めたシナリオの主役の一人だから、こんな所に魂を幽閉されるのは困る。私だってシナリオの続きを見たい。早く解放して」
表情を変えずそう言うアルファスメイラに、トールは盛大に嫌な顔をして、大げさな素振りで頭を振った。
「えーーー!やだよ、何でだよ!?この子、力を全部使わせる代わりに魂は貰うって約束に、ちゃんと同意したんだよ?そうしてやっと手に入れたのに、なんでおれがエオルの奴のくだらないゲームのために、この子を解放しないといけないんだよ?」
「え!?」
力を使わせる代わりに魂を貰う約束、だって?じゃあ、ロシュは分かってて、あの時、剣の力を全開放する、って言ったのか!?
そうしたら、自分は死ぬって分かっていて?
確かに、あの時はこのままだと二人とも死ぬって状況だった。だけど、魂を取られてこんな世界に幽閉されるなら、剣の力なんか使わなくても良かったじゃないか。
どうしてロシュ、そこまでしたんだ。まさか、自分は死んでも俺を助けよう、なんて思ったわけじゃないよな?だって俺とロシュは、まだ会ったばっかりで……お前と恋人関係にあったわけでもなくて……
俺が答えの出ない疑問で頭をいっぱいにしている間にも、アルファスメイラとトールはやり合っていた。
「くだらなくなんか、ない。これは神々の至高の遊戯。崇高でとても美しい物語。それを見るのは至上の喜び」
「けーっ!ただ見てるだけなんて、何が楽しいんだよ?こうやって実際に手にして舐めてしゃぶって味わい尽くす方が断然楽しいじゃない。とにかく、おれはこの子を手離すつもりないから」
べーっと舌を出すトールに、アルファスメイラは初めてムッとした顔をした。
「トール……姉さんの言うこと聞かないなんて、悪い子」
「悪い子で結構だよ~」
むううう、と頬を膨らませてむくれるアルファスメイラに呆気に取られていると、その顔がふいに真顔に戻って俺の方を向いた。
「貴方……ユキト。ロシュを解放するために何でもする気はある?もちろん、命を取るとか魂を閉じ込めるって話じゃない」
何を要求されるのか。ごくりと喉が鳴る。
でも、ここまで来たんだ。何でもやってやる。
「ああ」
と頷くと、アルファスメイラは俺の耳元でぼそぼそとある事を囁いた。
「は、はあぁああ!?」
その内容に思わず、叫んでしまう。
ま、またそれ系の話かよ!?俺、やっぱり呪われてるんじゃないのか!?
俺が突然頓狂な声を上げたから、トールは怪訝な顔をしている。
く、くそ!何が何でも俺にはこういう事が付き纏って来るってわけかよ!ふざけんな!
内心身悶えたが、今の俺のこの体は、アルファスメイラが造ったものだという。つまり、俺の本当の体じゃない。いわばアヴァターみたいなものだ。なら、もう覚悟を決めるしかない。
「う、うううう、わ、分かったよ、やるよ!」
俺が苦渋の決断でそう言うと、アルファスメイラは無表情だった顔に微笑みを浮かべた。
「ん。いい子。トール。私から提案がある。ロシュの魂を解放してくれるなら、私の世界の時間で一晩、ユキトが貴方の相手をする。貴方はユキトみたいな男の子が好きでしょう。これでどう?」
「へえ」
トールは俄然興味を引かれたように、俺の前にやって来た。
あ……またあの獲物を狙う蛇のような目……金色だから余計そんな風に見えてしまう。
自分が喰われる直前の蛙のように思えて、少し体が強張る。
トールはそのままじーっと俺を見つめて、にっこり笑う。
「うん、それならいいよ。君がここに来た時から気になってたんだぁ。ほーんとおれ好み。じゃ、早速行こうか」
そう言って、ひんやりとして大きく骨ばった手で、俺の手を握る。
「トール。忘れないで。私の世界の時間で一晩だから。貴方の世界の一晩じゃない。ずっとユキトを留めておく事は許可してない。一晩経ったら私が迎えに行く」
アルファスメイラが念を押すと、トールはチッと小さく舌打ちして投げやりに答える。
「はーいはい、分かってまーすって。姉さんだって覚えておいてよ、ロシュちゃんを解放するのは、おれがこの子と一晩楽しんだあとだからね~?」
「分かってる」
トールはその答えに満足そうに頷いたあと、俺を連れて転移した。
「これ、おれの家。可愛いでしょ?気に入ってるんだ~」
そう言ってトールが俺を連れて来たのは、白い空間の中にぽつんと存在している、お堂のような小さな建物だった。屋根と柱が、トールの着ている着物と同じ朱色だ。
「ほら、入って入って」と背中を押されて中に入ると、どうなっているのか、中は外から見た時よりも広くなっていた。まるで宮殿だ。
「さあ、時間がもったいないからお部屋に行こうね~」
トールはそう言うと、俺をいわゆるお姫様抱っこというやつで抱き上げた。
「え!?お、おい、ちょっと」
慌てる俺に構わず大股で廊下を歩いて行くと、奥まった部屋の扉を開けて中に入る。部屋は中国風で、全体的に落ち着いた赤と黒を基調にしていて洒落ていた。
「ん~、可愛いね~。早く食べちゃいたいな」
ベッドに俺を下ろすと、トールは舌なめずりして服を脱がし始めた。
「おっ、おい、ちょ、ちょっとそんな、すぐに……」
「言ったじゃない、時間がもったいないって。姉さんってば、抜け目なくきっちり時間を定めてくるんだもんなぁ。おれの世界の一晩なら永遠なのにさ~」
ゾッとした。アルファスメイラがああ言ってくれなかったら、こいつに永遠にここで慰み者にされるところだったのか。
あっという間に全裸に剥かれて、自らも着物を取り去ったトールが圧し掛かって来る。
ちらっと見てしまったが、そこはもう臨戦態勢で、しかも今まで見た事がないくらい巨大な質量を持っていた。
「ちょ、ちょっと待った……そんなの、絶対無理だ……!入らないって!」
「んー?アハハ!怖くなっちゃったのぉ?かーわいいねぇ。でも大丈夫だよ、君のその体は姉さんが造ったものでしょ?姉さんてさぁ、ああ見えてムッツリだからさ。たぶん特別仕様で何でもアリだと思うよ、ほら」
「えっ!?」
トールが俺の後ろに手を伸ばすと、あり得ない事にくちゅくちゅと水音がした。しかもちょっと触られただけで、めちゃくちゃ気持ちいい。
「あっ、な、なにこれ!?」
思わず腰がびくんと動いてしまうと、トールはニヤリと笑みを浮かべた。
「ほらね?これなら現実じゃあり得ないくらいのぶっ飛んだセックス、出来ちゃうよ。さあ楽しい時間の始まりだ~」
そう言うとトールはいきなり、そのとんでもないものを俺の中に一気に押し込んで来た。
「ああッ!」
俺の本当の体でこんな事されたら、痛いなんてものじゃなかっただろう。
なのに……全身ががくがくするほど、気持ち良くて、もっとして欲しくてたまらなくなるなんて。あり得ない。
「そ、そんな、だ、だめ……」
どんな小さな快感も全部拾ってしまうほど敏感な体に、俺は戸惑い、頭が溶けそうな快楽に流されまいと僅かばかりの抵抗をした。
「あれ?まーだ抵抗してるの?じゃあ、もっと楽しめるようにしてあげるね」
「あっ、ん、ああっ!」
グイッと両足を上げられ、更に深く入って来たトールが激しく、一点を集中的に突いてくると、強烈な快感が弾けた。
リズミカルに肉を打つ音がして、その度に快感の波がやって来て、俺の僅かな抵抗なんてぶっ飛んでしまった。
「はっ、ああっ、い、いいッ、気持ち、いいっ……!」
「アハハ、可愛いねぇ。すっかり蕩けちゃって~。ほら、もっと感じちゃいなよ」
「あ、ああッ!んぁっ」
ビクビクと体が震えて、同時に前からも白濁を漏らしてしまう。
「あれ?両方でイッちゃった?エロくていいねぇ、あーおれもイッちゃいそう。奥にいっぱい出してあげるね」
ん、っと小さな呻き声を上げ、トールが腰を押し付けて熱いものを送り込んで来た。
「はー、気持ちいー」
ブルッと震えてトールが目を閉じる。はぁはぁ、と荒い息をついているのは俺だけで、トールの方は涼しい顔だ。俺の中に入ったままのそれは、全く萎える気配もなく固いまま。
「今度はこっちからね」
そう言うとトールは中に入ったまま、俺をうつ伏せにして、腰を掴む。
「あんっ」
ぐるりと中を抉られて、思わず声が出てしまう。
「あーいい眺め。興奮しちゃうな~」
トールに後ろから激しく突かれて、結合部からぬちゅぐちゅと濡れた音が響く。その音にも煽られて、何も考えられなくなる。
「ああ、んっ、気持ちいい……あんっ」
「ユキト、か~わいい~。溶けそうな顔してるね。おれの、奥まで咥え込んじゃって。そんなに美味しいのかな~?」
「…………ッ」
全てが快感に塗り潰されそうな中、最後に残った冷静な自分が必死で叫ぶ。
違う!好きでも何でもない男に突っ込まれてるのに、こんなになってるなんて、こんなの本当の俺じゃない!
アルファスメイラが造ったっていう、この体が敏感過ぎるだけだ。それに、こうしなきゃロシュを助けられないんだから、仕方ない。仕方ないんだ、こんな風に感じてしまっても、俺のせいじゃない、俺は淫乱じゃない!
必死で抵抗していた。そうしないと、自分が自分でなくなりそうで怖い。俺の知らない俺を知るのが怖かった。
「あっ、ああっ」
なのに圧倒的な快感の前には、そんな心の抵抗すら押し流されてしまう。
「あああッ、またっ、イく、やだ、怖いっ……」
恍惚と恐れで俺は頭の中がぐちゃぐちゃになって、何を言ってるのか自分でも分からなくなった。
「アハッ、気持ち良すぎて怖いの?あ~、可愛い。最高に滾るなぁ、もうずっと離したくない位可愛いよ。その反応も全部たまんないねぇ」
トールがそんな事を言って俺の中を何度も何度も穿つのを、俺は嬉しいのか、怖いのか、昂るのか、分からないまま声を上げ続けていた。
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唐突にエロが入ってしまいました(ΦωΦ)読んで下さってありがとうございます!(ΦωΦ)
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