46 / 73
三章 最後の一人 日本からの転移者アキラ
ヒューゴへの誘い
しおりを挟む
会食が済んで、一旦俺達は客室へ案内された。向こうも俺達をすぐ帰すつもりは無いらしく、しばらく滞在して欲しいと言われたので、好都合だし承諾した。
本当だったらすぐにでも退出したいところだけどな。
3人だけになった所で、俺は『結界』を使った。
「アキラの髪の毛見つけたぞ」
俺がそう言うと、ロシュとヒューゴが驚いた顔をする。
「もう?」
「早いな、で、どこにあるんだ?」
俺は二人に「リオラ王女のペンダントの中だ」と、さっき見た事、鑑定した内容を話した。
「うええ、気持ち悪ぃな。人の髪の毛をペンダントにするとか、やっぱあの王女がおかしいってのはホントなのか。さっき話した時はそんな風に思えなかったんだけどなあ」
ヒューゴが本当に気持ち悪そうに顔を顰めている。
「……ああいうタイプは人前では意外と普通に振舞うんだよ」
どこか遠い所を見る目でロシュが呟く。過去にそういう人物と関わった経験でもあるのか?
「あの王女、ヒューゴにばかり話しかけてたな……」
俺がぽつりと言うと、ロシュも頷く。
「ヒューゴの事が好みだったんじゃないかな?あの感じだと今度はヒューゴに執着しそうだよね」
ロシュの言葉に、ヒューゴは驚愕の声を上げた。
「えええ?俺ぇ!?」
「え?気付かなかったの?あの王女は、こんな美しくて魅力的なユキトに全く目もくれず、ヒューゴにばかり話しかけてたし、君を見る目はもう獲物を狙う目だった。……これはいい機会かもしれない。ヒューゴ、君は嫌かもしれないけど、あの王女に張り付いてペンダントをどうにか手に入れて来れないかな?」
「じょ、冗談じゃねえ!俺にそんな難しい事頼むなよ!?俺、すぐ顔に出ちまうから、もうあの王女と普通に話せねえし。ユキト~助けてくれよ~」
そう言って俺の後ろに張り付くヒューゴに、ロシュは肩をすくめた。
「ごめん、今のは半分冗談だよ。ああいうタイプに中途半端に色仕掛けで迫るのは無しだ。期待を持たせるほど、あとからの反動が大きい。恨まれたら何するか分からないだろう。僕達はいいとしても、周りの人達に迷惑が掛かると可哀想だし」
「ああ、そうだな。俺もそう思う。だったらもう、スキルでどうにかするか?」
俺が提案すると、ヒューゴが悩ましそうな声を出した。
「スキルって言ってもな~。戦い以外でこういう事に使えそうなスキルってあるかぁ?」
「あ、そうだ」
俺はふと思いついて、『無限収納』をサーチした。
スキルに使えるものが無くても、何か使えそうなアイテムがないかと思ったんだ。
う~ん、毒薬……殺してどうする。ポーションは意味ないし、媚薬……前に使ったのになんでまだあるんだ!?あの王女に媚薬なんて使ったら大変な事になる。却下。
あ、これは!?
「睡眠薬ってのがある。これは使えるんじゃないか?」
俺は『無限収納』から、緑色の人差し指くらいの大きさの瓶を取り出して、二人に見せた。
「へえ、確かにこれなら眠っている間にペンダントに触れてアキラの居場所を探れるかもね。問題はどうやってこれを飲ませるかだけど」
ロシュが睡眠薬の小瓶を手に取って、しげしげと見つめながら言う。
「飲み物に混ぜられるといいんだけどな。もう会食は終わってしまったし、明日の食事の時にどうにかして入れるしかないか」
俺がそう言うと、ロシュが首を振った。
「王族の食事は毒見役が居るし、厨房で入れるのも人目があり過ぎて難しいと思う」
「うーん、そうか……」
なかなかいい方法が思いつかないな。
俺が悩んでいると、ロシュが「あ」と声を上げた。
「僕らにはスキルがあるじゃないか。結界はどうかな?張ったまま動く事が出来れば、うまく行くと思うんだけど」
「あ、そうだな」
俺は今張っている結界をそのままに、動けるかやってみた。そうすると広い範囲に結界を張ったまま動くのは無理だけど、自分一人だけを包むように張れば、動いても結界を維持できる事が分かった。
俺が自分自身に結界を張っている状態をロシュやヒューゴに確認して貰ったが、俺の姿も気配も目の前から消えたように感じるらしかった。
「ホント、スキルって凄えよなあ。これ使えば敵の基地に侵入し放題じゃねえかよ。あん時これがあればなぁ」
ヒューゴがつくづく感心したように唸る。
ロシュは「さっきの続きだけど」と前置いて話を続けた。
「これなら食事に睡眠薬を入れるより、夜、『結界』で気配を遮断しながら王女の部屋に忍び込んで、ペンダントを探す方が簡単だ。眠っていてくれれば楽だけど、念のため直接睡眠薬を飲ませて、より深く眠って貰えばいい。そしてアキラの居場所を探ったら、すぐに円満に城を去ろう」
「なるほど、それなら出来そうだよな。少なくとも俺が王女をどうにかするよりずっといいし、早速やろうぜ!」
話がまとまりかけたところで、突然部屋の扉をノックする音が響いた。
俺が結界を解いて、ロシュが「何かな?」と声を掛けると、扉の外で「王女殿下からの言付けを預かってまいりました。開けて頂いてもよろしいでしょうか」と若い男の声が言う。
俺達は顔を見合わせて頷くと、ヒューゴが大股に扉まで行って開けた。
扉の外には、城でよく見掛ける侍従の格好をした若い男が立っていて、緊張気味にこっちを見ていた。
まあ、予想はしていたけど、やっぱりリオラ王女から、これからお酒でもご一緒しませんか、という誘いだった。しかも誘われたのはヒューゴだけだ。
すごく、胸がもやもやする。
「お返事を頂いて戻るように言い使っておりますので、この場で聞かせて頂いてもよろしいでしょうか」
そう言って固い表情で恐る恐るヒューゴを見上げる侍従の男に、ヒューゴは、
「いや、ちょ、ちょっと待っててくれ」
と一旦扉を閉めた。
そしてすぐさま結界を発動すると、
「なっ、なんで俺だけなんだよ!?ユキト!結界張って付いてきてくれ!」
と俺に縋って来た。
「もちろん一緒に行くよ」
そう言うとヒューゴは俺に抱き着いたまま、
「うわああ、俺、絶対ちゃんと話せねえ!あんな、人の髪ペンダントにするような奴と何話せばいいんだよ!?」
と狼狽えている。
それを見ていたロシュが、可笑しそうに噴き出した。
「ふふっ、そんなに狼狽えなくても大丈夫だよ。聞かれた事に答えてればいいんじゃない?それにユキトだけじゃなくて僕も行くよ。ちょうどいい。渡りに船だ。ヒューゴが王女と話している間に、僕が王女の飲み物に睡眠薬を入れるよ。君は少しの間だけ王女の気を引いてくれればそれでいい」
「ホ、ホントだな?ちょっとの間だけでいいんだな!?」
「ああ。約束する」
ロシュが落ち着いた態度で頷くと、ヒューゴは渋々俺から離れて結界を解き、扉を開けて侍従の男に「分かった、行くから」と答えていた。
侍従の男は明らかにホッとした顔で
「ありがとうございます!では今すぐ王女殿下にお伝えして参りますので、少しお待ちください」
と言うと、立ち去った。
あの緊張した様子からすると、ヒューゴが断ったりしたら王女に八つ当たりでもされるんだろうな。
「それじゃ、次に迎えが来たら扉を開ける前に俺達は『結界』を発動して、そのまま付いていく。睡眠薬はロシュが入れる。ヒューゴからも俺達の姿は見えないと思うけど、ちゃんといるから心配しないでくれ」
俺がそう言うと、ヒューゴは緊張した面持ちで「分かったよ」と頷いた。
そして、しばらくのちにまた扉をノックする音が響き、ヒューゴが頷くのに応えて俺とロシュは結界を発動して誰の目にも見えなくなった。
本当だったらすぐにでも退出したいところだけどな。
3人だけになった所で、俺は『結界』を使った。
「アキラの髪の毛見つけたぞ」
俺がそう言うと、ロシュとヒューゴが驚いた顔をする。
「もう?」
「早いな、で、どこにあるんだ?」
俺は二人に「リオラ王女のペンダントの中だ」と、さっき見た事、鑑定した内容を話した。
「うええ、気持ち悪ぃな。人の髪の毛をペンダントにするとか、やっぱあの王女がおかしいってのはホントなのか。さっき話した時はそんな風に思えなかったんだけどなあ」
ヒューゴが本当に気持ち悪そうに顔を顰めている。
「……ああいうタイプは人前では意外と普通に振舞うんだよ」
どこか遠い所を見る目でロシュが呟く。過去にそういう人物と関わった経験でもあるのか?
「あの王女、ヒューゴにばかり話しかけてたな……」
俺がぽつりと言うと、ロシュも頷く。
「ヒューゴの事が好みだったんじゃないかな?あの感じだと今度はヒューゴに執着しそうだよね」
ロシュの言葉に、ヒューゴは驚愕の声を上げた。
「えええ?俺ぇ!?」
「え?気付かなかったの?あの王女は、こんな美しくて魅力的なユキトに全く目もくれず、ヒューゴにばかり話しかけてたし、君を見る目はもう獲物を狙う目だった。……これはいい機会かもしれない。ヒューゴ、君は嫌かもしれないけど、あの王女に張り付いてペンダントをどうにか手に入れて来れないかな?」
「じょ、冗談じゃねえ!俺にそんな難しい事頼むなよ!?俺、すぐ顔に出ちまうから、もうあの王女と普通に話せねえし。ユキト~助けてくれよ~」
そう言って俺の後ろに張り付くヒューゴに、ロシュは肩をすくめた。
「ごめん、今のは半分冗談だよ。ああいうタイプに中途半端に色仕掛けで迫るのは無しだ。期待を持たせるほど、あとからの反動が大きい。恨まれたら何するか分からないだろう。僕達はいいとしても、周りの人達に迷惑が掛かると可哀想だし」
「ああ、そうだな。俺もそう思う。だったらもう、スキルでどうにかするか?」
俺が提案すると、ヒューゴが悩ましそうな声を出した。
「スキルって言ってもな~。戦い以外でこういう事に使えそうなスキルってあるかぁ?」
「あ、そうだ」
俺はふと思いついて、『無限収納』をサーチした。
スキルに使えるものが無くても、何か使えそうなアイテムがないかと思ったんだ。
う~ん、毒薬……殺してどうする。ポーションは意味ないし、媚薬……前に使ったのになんでまだあるんだ!?あの王女に媚薬なんて使ったら大変な事になる。却下。
あ、これは!?
「睡眠薬ってのがある。これは使えるんじゃないか?」
俺は『無限収納』から、緑色の人差し指くらいの大きさの瓶を取り出して、二人に見せた。
「へえ、確かにこれなら眠っている間にペンダントに触れてアキラの居場所を探れるかもね。問題はどうやってこれを飲ませるかだけど」
ロシュが睡眠薬の小瓶を手に取って、しげしげと見つめながら言う。
「飲み物に混ぜられるといいんだけどな。もう会食は終わってしまったし、明日の食事の時にどうにかして入れるしかないか」
俺がそう言うと、ロシュが首を振った。
「王族の食事は毒見役が居るし、厨房で入れるのも人目があり過ぎて難しいと思う」
「うーん、そうか……」
なかなかいい方法が思いつかないな。
俺が悩んでいると、ロシュが「あ」と声を上げた。
「僕らにはスキルがあるじゃないか。結界はどうかな?張ったまま動く事が出来れば、うまく行くと思うんだけど」
「あ、そうだな」
俺は今張っている結界をそのままに、動けるかやってみた。そうすると広い範囲に結界を張ったまま動くのは無理だけど、自分一人だけを包むように張れば、動いても結界を維持できる事が分かった。
俺が自分自身に結界を張っている状態をロシュやヒューゴに確認して貰ったが、俺の姿も気配も目の前から消えたように感じるらしかった。
「ホント、スキルって凄えよなあ。これ使えば敵の基地に侵入し放題じゃねえかよ。あん時これがあればなぁ」
ヒューゴがつくづく感心したように唸る。
ロシュは「さっきの続きだけど」と前置いて話を続けた。
「これなら食事に睡眠薬を入れるより、夜、『結界』で気配を遮断しながら王女の部屋に忍び込んで、ペンダントを探す方が簡単だ。眠っていてくれれば楽だけど、念のため直接睡眠薬を飲ませて、より深く眠って貰えばいい。そしてアキラの居場所を探ったら、すぐに円満に城を去ろう」
「なるほど、それなら出来そうだよな。少なくとも俺が王女をどうにかするよりずっといいし、早速やろうぜ!」
話がまとまりかけたところで、突然部屋の扉をノックする音が響いた。
俺が結界を解いて、ロシュが「何かな?」と声を掛けると、扉の外で「王女殿下からの言付けを預かってまいりました。開けて頂いてもよろしいでしょうか」と若い男の声が言う。
俺達は顔を見合わせて頷くと、ヒューゴが大股に扉まで行って開けた。
扉の外には、城でよく見掛ける侍従の格好をした若い男が立っていて、緊張気味にこっちを見ていた。
まあ、予想はしていたけど、やっぱりリオラ王女から、これからお酒でもご一緒しませんか、という誘いだった。しかも誘われたのはヒューゴだけだ。
すごく、胸がもやもやする。
「お返事を頂いて戻るように言い使っておりますので、この場で聞かせて頂いてもよろしいでしょうか」
そう言って固い表情で恐る恐るヒューゴを見上げる侍従の男に、ヒューゴは、
「いや、ちょ、ちょっと待っててくれ」
と一旦扉を閉めた。
そしてすぐさま結界を発動すると、
「なっ、なんで俺だけなんだよ!?ユキト!結界張って付いてきてくれ!」
と俺に縋って来た。
「もちろん一緒に行くよ」
そう言うとヒューゴは俺に抱き着いたまま、
「うわああ、俺、絶対ちゃんと話せねえ!あんな、人の髪ペンダントにするような奴と何話せばいいんだよ!?」
と狼狽えている。
それを見ていたロシュが、可笑しそうに噴き出した。
「ふふっ、そんなに狼狽えなくても大丈夫だよ。聞かれた事に答えてればいいんじゃない?それにユキトだけじゃなくて僕も行くよ。ちょうどいい。渡りに船だ。ヒューゴが王女と話している間に、僕が王女の飲み物に睡眠薬を入れるよ。君は少しの間だけ王女の気を引いてくれればそれでいい」
「ホ、ホントだな?ちょっとの間だけでいいんだな!?」
「ああ。約束する」
ロシュが落ち着いた態度で頷くと、ヒューゴは渋々俺から離れて結界を解き、扉を開けて侍従の男に「分かった、行くから」と答えていた。
侍従の男は明らかにホッとした顔で
「ありがとうございます!では今すぐ王女殿下にお伝えして参りますので、少しお待ちください」
と言うと、立ち去った。
あの緊張した様子からすると、ヒューゴが断ったりしたら王女に八つ当たりでもされるんだろうな。
「それじゃ、次に迎えが来たら扉を開ける前に俺達は『結界』を発動して、そのまま付いていく。睡眠薬はロシュが入れる。ヒューゴからも俺達の姿は見えないと思うけど、ちゃんといるから心配しないでくれ」
俺がそう言うと、ヒューゴは緊張した面持ちで「分かったよ」と頷いた。
そして、しばらくのちにまた扉をノックする音が響き、ヒューゴが頷くのに応えて俺とロシュは結界を発動して誰の目にも見えなくなった。
1
お気に入りに追加
310
あなたにおすすめの小説
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
Hand to Heart 【全年齢版】
亨珈
BL
チームのいざこざに巻き込まれて怪我を負ってしまった和明は、その時助けてくれた人を探して全寮制の高校へ。そこで出会う同級生や先輩たちとの賑やかな毎日をコメディタッチで書いています。
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる