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一章 貰ってしまった最悪なスキルと異世界転移者ヒューゴ=ヴェルスター
☆俺にその気になれる? ※微エロ回
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「―――――な、ななななな、なんだこのスキル!!??」
案の定、ヒューゴは耳まで真っ赤にして叫んだ。
鑑定して貰う事で何とか、スキルコピーの為に俺とセックスしてくれ!と言うのは回避したけど、結局一番大事なところは回避出来ないんだよな。
さっき、ヒューゴに全部ぶちまけた事で、俺は妙にすっきりとしていた。聞いてくれた事、そして今まで俺を支えてくれた事にも心から感謝している。だから、ヒューゴの望み通り、ゆっくり魔王の事は考えて行こうって思ってああ言ったわけだけど、ヒューゴは意外な事に、早く魔王を倒そうと言った。
エクシリアの戦争をスキルで終わらせたいっていうのも、もちろん本当の事だろうけど、ヒューゴの目が、俺の事を早く解放してやりたい、って雄弁に語っていた。
その言葉を聞いた時、俺は嬉しいのと同時に、胸をぎゅっと掴まれた気がした。
ヒューゴ、お前はほんとに人の事を思いやれる、いいやつだよ。
まあ、だから、いいかな、って思ったんだ。
ヒューゴになら、抱かれるのも。
…あの時はキスまでで最後までしなかったから、男とするのは初めてだしうまく出来るか分からないけど…
「その…ヒューゴ、お前、俺で勃つか?勃たなきゃどうしようもないスキルなんだけど…」
物凄く聞きにくいけど、何とか聞いてみる。
「勃ッ!?」
ヒューゴは真っ赤になったまま、うろうろと目線を彷徨わせた。こんなに動揺しているヒューゴは初めて見る。常にどっしり構えて頼りがいのある所ばかり見ていたから、何だか新鮮だ。
「いや、俺、男となんてした事ないし…わ、分かんねえ」
やっとそう答えて来たけど、まあそうだろう。
俺はちょっと考えて、言う。
「じゃあ試しにキス、してみるか?キスが出来るなら、セックスも出来る…と思う。どうしても無理なら他の方法考えよう。俺も抵抗はあるけど、他の転移者と先に試すとか…」
「えっ!?他のやつと?」
急にヒューゴが弾かれたように顔を上げて俺を見る。
真っ赤だった顔が真顔になっていた。
「え、何?」
「い、いや、なんか、他のやつとするって聞いたら、ちょっと、なんかそれは嫌っていうか、それだったら俺がしときたいっていうか」
しどろもどろになりながら、そんな事を言うので、俺は少々呆気にとられながらも、ヒューゴに向き直った。
「じゃあ、キス…しよう、か」
いざ、となるとちょっと緊張する。
というか、妙に俺は胸がドキドキしていた。
もう、ヒューゴには自分の全部を曝け出してしまっているからだろうか。毎晩抱き締めて貰って、ヒューゴに俺の欲しい安らぎを貰い、心を許しているからだろうか。
「え!?え、あ…ああ」
俺のドキドキが移ったみたいに、ヒューゴも、あからさまに動揺して赤くなる。
何となくちょっと可笑しくなって、俺はヒューゴの顔を両手で挟むと、ゆっくり顔を近づけて行った。
ヒューゴはぎゅっと目を閉じて、まるで初めてキスする高校生みたいになっている。可笑しかったけど、何だか可愛くもあった。
ゆっくりヒューゴの唇に自分のを押し当てた。触れるだけの軽いキス。
…急に、高校の時、あいつと初めて唇を触れ合わせた時の事が、思い出されてしまった。甘くて、こんな風に胸がドキドキしていた。
でも、今はあいつの事は忘れよう。何だかヒューゴに悪い気がする…
ヒューゴの唇に触れていると、暖かくて胸が甘く疼いた。
どうして、こんな風に感じるんだろう。分からない…
ふ、と唇を離して、ヒューゴの顔を見つめる。
「どう…だった?」
そう尋ねた俺の顔は赤くなっていたかもしれない。でもヒューゴの顔も同じくらい、赤くなっていた。
「わ、分かんねえ、けど…すごいドキドキする」
「そうか…俺もだよ。何だかもうちょっと触れたい気がする…」
俺は、胸から湧き上がる衝動に従って、もう一度中腰のままヒューゴの首に手を回して抱きついた。すると、ヒューゴも俺の背中に手を回してぎゅっと抱き締めてくれる。
あ…やっぱり、物凄く安心する。温もりが心地良くて、胸が甘くキュッとして、ずっとこうしていたい。
「俺、ヒューゴに抱き締められるの…すごく安心して、気持ち良くて好きだよ」
思わずそう言ったら、ヒューゴも頷いて呟いた。
「うん…俺も。ユキトの温もりが心地いい」
まだ、もっと触れ合っていたいと衝動が湧き上がって、俺はまた唇を合わせた。ヒューゴも目を閉じてそれを受け入れてくれる。
唇を押し開いて、中に舌を這わせると、
「んっ」
ヒューゴの喉から声が漏れた。
その声を聞くと胸の疼きはますます激しくなり、背中がぞくぞくっとした。
いつしか、舌を絡ませる事に夢中になってしまっていた。
ヒューゴの口の中はすごく熱くて、俺の動きに応えて肉厚な舌をねっとりと絡めて来て、端的に言って、物凄く気持ち良くて――――やばい気分になってしまった。
まさか。
俺が誰かとのキスで、こんな風な気持ちになるなんて。
自分でも信じられない思いだった。
ちらりと目を開けて見てみたら、ヒューゴの閉じた瞼を縁どる、髪と同じ色の長い睫毛がふるふるしているのが見えた。
ああ、なんで…こんなにドキドキするんだ。
唇を離してヒューゴの顔を見ると、ヒューゴも熱っぽい目で俺の事を見ていた。
「なんか…俺、大丈夫かも。ユキトとだったら出来るかも」
そう言って俺の手を自分の下半身に持って行った。されるがままに触れると、そこはかなり熱く、固く勃ち上がっていた。
「熱い…」
思わずそう言うと、ヒューゴは火が付いたのか俺にのし掛かって来た。
「…続き、しよう」
その緑色の目には、情欲の色が浮かんでいた。その目を見ていると、俺の中にも芽生えた火が燃え上がる気がした。
「…ここで?」
ちょっと、我に返って眉をひそめてしまう。この先は男とは未体験ゾーンだ。何となくもうちょっと落ち着いた場所でしたい。
「大丈夫だって。俺らにはスキルがあるだろ。『結界』」
ヒューゴがスキルを発動すると、俺達の周囲10m位がうっすら青白いドームに覆われる。
結界は周囲から自分達の存在を隠すためのスキルだ。外からは中を認識出来なくなる。
「じゃ脱ごうか」
俺の服に手を掛けて来るヒューゴに俺は慌てた。
あれ?いつの間にか主導権奪われてないか?
案の定、ヒューゴは耳まで真っ赤にして叫んだ。
鑑定して貰う事で何とか、スキルコピーの為に俺とセックスしてくれ!と言うのは回避したけど、結局一番大事なところは回避出来ないんだよな。
さっき、ヒューゴに全部ぶちまけた事で、俺は妙にすっきりとしていた。聞いてくれた事、そして今まで俺を支えてくれた事にも心から感謝している。だから、ヒューゴの望み通り、ゆっくり魔王の事は考えて行こうって思ってああ言ったわけだけど、ヒューゴは意外な事に、早く魔王を倒そうと言った。
エクシリアの戦争をスキルで終わらせたいっていうのも、もちろん本当の事だろうけど、ヒューゴの目が、俺の事を早く解放してやりたい、って雄弁に語っていた。
その言葉を聞いた時、俺は嬉しいのと同時に、胸をぎゅっと掴まれた気がした。
ヒューゴ、お前はほんとに人の事を思いやれる、いいやつだよ。
まあ、だから、いいかな、って思ったんだ。
ヒューゴになら、抱かれるのも。
…あの時はキスまでで最後までしなかったから、男とするのは初めてだしうまく出来るか分からないけど…
「その…ヒューゴ、お前、俺で勃つか?勃たなきゃどうしようもないスキルなんだけど…」
物凄く聞きにくいけど、何とか聞いてみる。
「勃ッ!?」
ヒューゴは真っ赤になったまま、うろうろと目線を彷徨わせた。こんなに動揺しているヒューゴは初めて見る。常にどっしり構えて頼りがいのある所ばかり見ていたから、何だか新鮮だ。
「いや、俺、男となんてした事ないし…わ、分かんねえ」
やっとそう答えて来たけど、まあそうだろう。
俺はちょっと考えて、言う。
「じゃあ試しにキス、してみるか?キスが出来るなら、セックスも出来る…と思う。どうしても無理なら他の方法考えよう。俺も抵抗はあるけど、他の転移者と先に試すとか…」
「えっ!?他のやつと?」
急にヒューゴが弾かれたように顔を上げて俺を見る。
真っ赤だった顔が真顔になっていた。
「え、何?」
「い、いや、なんか、他のやつとするって聞いたら、ちょっと、なんかそれは嫌っていうか、それだったら俺がしときたいっていうか」
しどろもどろになりながら、そんな事を言うので、俺は少々呆気にとられながらも、ヒューゴに向き直った。
「じゃあ、キス…しよう、か」
いざ、となるとちょっと緊張する。
というか、妙に俺は胸がドキドキしていた。
もう、ヒューゴには自分の全部を曝け出してしまっているからだろうか。毎晩抱き締めて貰って、ヒューゴに俺の欲しい安らぎを貰い、心を許しているからだろうか。
「え!?え、あ…ああ」
俺のドキドキが移ったみたいに、ヒューゴも、あからさまに動揺して赤くなる。
何となくちょっと可笑しくなって、俺はヒューゴの顔を両手で挟むと、ゆっくり顔を近づけて行った。
ヒューゴはぎゅっと目を閉じて、まるで初めてキスする高校生みたいになっている。可笑しかったけど、何だか可愛くもあった。
ゆっくりヒューゴの唇に自分のを押し当てた。触れるだけの軽いキス。
…急に、高校の時、あいつと初めて唇を触れ合わせた時の事が、思い出されてしまった。甘くて、こんな風に胸がドキドキしていた。
でも、今はあいつの事は忘れよう。何だかヒューゴに悪い気がする…
ヒューゴの唇に触れていると、暖かくて胸が甘く疼いた。
どうして、こんな風に感じるんだろう。分からない…
ふ、と唇を離して、ヒューゴの顔を見つめる。
「どう…だった?」
そう尋ねた俺の顔は赤くなっていたかもしれない。でもヒューゴの顔も同じくらい、赤くなっていた。
「わ、分かんねえ、けど…すごいドキドキする」
「そうか…俺もだよ。何だかもうちょっと触れたい気がする…」
俺は、胸から湧き上がる衝動に従って、もう一度中腰のままヒューゴの首に手を回して抱きついた。すると、ヒューゴも俺の背中に手を回してぎゅっと抱き締めてくれる。
あ…やっぱり、物凄く安心する。温もりが心地良くて、胸が甘くキュッとして、ずっとこうしていたい。
「俺、ヒューゴに抱き締められるの…すごく安心して、気持ち良くて好きだよ」
思わずそう言ったら、ヒューゴも頷いて呟いた。
「うん…俺も。ユキトの温もりが心地いい」
まだ、もっと触れ合っていたいと衝動が湧き上がって、俺はまた唇を合わせた。ヒューゴも目を閉じてそれを受け入れてくれる。
唇を押し開いて、中に舌を這わせると、
「んっ」
ヒューゴの喉から声が漏れた。
その声を聞くと胸の疼きはますます激しくなり、背中がぞくぞくっとした。
いつしか、舌を絡ませる事に夢中になってしまっていた。
ヒューゴの口の中はすごく熱くて、俺の動きに応えて肉厚な舌をねっとりと絡めて来て、端的に言って、物凄く気持ち良くて――――やばい気分になってしまった。
まさか。
俺が誰かとのキスで、こんな風な気持ちになるなんて。
自分でも信じられない思いだった。
ちらりと目を開けて見てみたら、ヒューゴの閉じた瞼を縁どる、髪と同じ色の長い睫毛がふるふるしているのが見えた。
ああ、なんで…こんなにドキドキするんだ。
唇を離してヒューゴの顔を見ると、ヒューゴも熱っぽい目で俺の事を見ていた。
「なんか…俺、大丈夫かも。ユキトとだったら出来るかも」
そう言って俺の手を自分の下半身に持って行った。されるがままに触れると、そこはかなり熱く、固く勃ち上がっていた。
「熱い…」
思わずそう言うと、ヒューゴは火が付いたのか俺にのし掛かって来た。
「…続き、しよう」
その緑色の目には、情欲の色が浮かんでいた。その目を見ていると、俺の中にも芽生えた火が燃え上がる気がした。
「…ここで?」
ちょっと、我に返って眉をひそめてしまう。この先は男とは未体験ゾーンだ。何となくもうちょっと落ち着いた場所でしたい。
「大丈夫だって。俺らにはスキルがあるだろ。『結界』」
ヒューゴがスキルを発動すると、俺達の周囲10m位がうっすら青白いドームに覆われる。
結界は周囲から自分達の存在を隠すためのスキルだ。外からは中を認識出来なくなる。
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