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あぶないよ
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ここはずーっとだれも入ったことがない館。
そこではオバケがでるといううわさがあった。
「今日はせっかく海へバーベキューにきたんだからたくさん食べるんだぞ。」
「「はーい!!」」
今日はかぞくみんなでバーベキュー。
ぼくらは父さんと、母さんと僕と妹の4人家族。
妹は僕より4歳年下の5歳。名前は詩音(しおん)。
わがままだけど、僕の大切な妹だ。
「あ、そうそう。あの大きな館には入っちゃダメよ。絶対に。」
「なんでなんで??」
詩音はとても興味があるみたい。
「昔からあの館にはオバケが出るってうわさがあるのよ。」
「ひぃ~!オバケ!?」
オバケなんているわけない。
ただ、子供が入らないようにっていう嘘のうわさに違いない。
「お兄ちゃん、入っちゃダメだよ!」
「わ、分かったよ…」
詩音は僕の体をゆさぶりながらそう言った。
それから1時間くらいたった時のこと。
「ふぅ~いっぱい食べたな。あ、そうだ!皆で海に入るか?」と父さんが言うと、
「うん!入る入る!!」
と詩音は大喜び。
「大知(たいち)はどうする?」
「え、僕はいいや。おなかいっぱいだし、泳いだら溺れちゃうよ。」
「あっはは!そんなに食べたのか!分かったよ。そしたら、男として、母さんのことを頼んだぞ。」
そう言うと父さんは詩音と一緒に海へ入っていった。
「あら、大知は入らないの?」
「うん。おなかいっぱいだから。」
「そう、じゃあお母さんと待ってましょうね。」
僕は母さんと一緒に砂遊びをした。
母さんは、2人で大きなお城を作ろうと言い出し、バケツに濡れ砂を入れるために少し遠くへ行くと言った。
「大知はここで待ってるのよ。」
「うん。分かった。」
僕は砂の上に座り込んで、母さんを待った。
しばらく砂をいじっていると、
「ーーーいーーこーーで」
と聞こえてきた。
「え…?」
その声がしたのはどうやらあの館からのようだった。
僕のこと…よんでる…?
誰かによばれた気がした僕は、ゆっくりと立ち上がって館のほうへとむかった。
館の前までいくと、
「僕のことよんだの、誰ですかー?」
と大きな声でさけんでみせた。
「ーーーっちーーーで」
「誰かが助けて欲しいっていってるんだ!」
僕はまよわずに館の中へと入った。
そして急いで走った。
「今行くから!はぁはぁはぁ…。まっててー!」
急いで助けなきゃ!
砂まみれの足で全力で走った。
「はぁはぁはぁはぁ…どこにいるの…?きっと館のおくでなにかあったんだ…。だってさっき声が聞こえたもん。きっと助けてって言ってるんだ…」
誰かがしんでしまう、そう思った僕はまた走り出した。
その時。
トントン
と誰かに肩を叩かれた。
後ろを振り返るのが怖くてたまらない。
でも、でも……
僕は勇気を振り絞って振り絞った。
そこには、かみの毛はボサボサ、服はボロボロ、顔はとてもみにくい女の人が立っていた。
「こっちィおいでェ…」
「や…やだ…やめて…」
その女の人は、僕の体をガッシリとつかみ、恐ろしいうめき声をあげた。
「あァーぶなァーいーよォォーー!!」
その瞬間、僕は目の前がまっくらになった。
そのあと、母さんは僕のむざんなすがたをみて、
「だから言ったのに…あぶないよ。って…」
とだけいい、泣きわめいていた。
この後に蝋燭の館を読むと繋がってる…?
そこではオバケがでるといううわさがあった。
「今日はせっかく海へバーベキューにきたんだからたくさん食べるんだぞ。」
「「はーい!!」」
今日はかぞくみんなでバーベキュー。
ぼくらは父さんと、母さんと僕と妹の4人家族。
妹は僕より4歳年下の5歳。名前は詩音(しおん)。
わがままだけど、僕の大切な妹だ。
「あ、そうそう。あの大きな館には入っちゃダメよ。絶対に。」
「なんでなんで??」
詩音はとても興味があるみたい。
「昔からあの館にはオバケが出るってうわさがあるのよ。」
「ひぃ~!オバケ!?」
オバケなんているわけない。
ただ、子供が入らないようにっていう嘘のうわさに違いない。
「お兄ちゃん、入っちゃダメだよ!」
「わ、分かったよ…」
詩音は僕の体をゆさぶりながらそう言った。
それから1時間くらいたった時のこと。
「ふぅ~いっぱい食べたな。あ、そうだ!皆で海に入るか?」と父さんが言うと、
「うん!入る入る!!」
と詩音は大喜び。
「大知(たいち)はどうする?」
「え、僕はいいや。おなかいっぱいだし、泳いだら溺れちゃうよ。」
「あっはは!そんなに食べたのか!分かったよ。そしたら、男として、母さんのことを頼んだぞ。」
そう言うと父さんは詩音と一緒に海へ入っていった。
「あら、大知は入らないの?」
「うん。おなかいっぱいだから。」
「そう、じゃあお母さんと待ってましょうね。」
僕は母さんと一緒に砂遊びをした。
母さんは、2人で大きなお城を作ろうと言い出し、バケツに濡れ砂を入れるために少し遠くへ行くと言った。
「大知はここで待ってるのよ。」
「うん。分かった。」
僕は砂の上に座り込んで、母さんを待った。
しばらく砂をいじっていると、
「ーーーいーーこーーで」
と聞こえてきた。
「え…?」
その声がしたのはどうやらあの館からのようだった。
僕のこと…よんでる…?
誰かによばれた気がした僕は、ゆっくりと立ち上がって館のほうへとむかった。
館の前までいくと、
「僕のことよんだの、誰ですかー?」
と大きな声でさけんでみせた。
「ーーーっちーーーで」
「誰かが助けて欲しいっていってるんだ!」
僕はまよわずに館の中へと入った。
そして急いで走った。
「今行くから!はぁはぁはぁ…。まっててー!」
急いで助けなきゃ!
砂まみれの足で全力で走った。
「はぁはぁはぁはぁ…どこにいるの…?きっと館のおくでなにかあったんだ…。だってさっき声が聞こえたもん。きっと助けてって言ってるんだ…」
誰かがしんでしまう、そう思った僕はまた走り出した。
その時。
トントン
と誰かに肩を叩かれた。
後ろを振り返るのが怖くてたまらない。
でも、でも……
僕は勇気を振り絞って振り絞った。
そこには、かみの毛はボサボサ、服はボロボロ、顔はとてもみにくい女の人が立っていた。
「こっちィおいでェ…」
「や…やだ…やめて…」
その女の人は、僕の体をガッシリとつかみ、恐ろしいうめき声をあげた。
「あァーぶなァーいーよォォーー!!」
その瞬間、僕は目の前がまっくらになった。
そのあと、母さんは僕のむざんなすがたをみて、
「だから言ったのに…あぶないよ。って…」
とだけいい、泣きわめいていた。
この後に蝋燭の館を読むと繋がってる…?
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