先生、おねがい。

あん

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 「心の中、あったかい……」


 少し掠れた声に、俺はゆっくりと目を開けた。


 「ほんと……?」

 「本当に」

 「きもち、い……?」

 「気持ち良いよ」


 (嬉しい……)


 先生に気持ち良いって思ってもらえてる。そう思うと、胸がキュンキュンと高鳴って。ほっぺを緩める俺に、先生が優しく微笑んだ。それがまた、俺の胸をきゅうっと締め付ける。


 「慣れるまでこうしてよっか」


 先生は身体を密着させて、キスを落としてくれる。俺は目を瞑って、その綺麗な唇を受け入れた。


 「んぁ……ん、んぅ……」

 「心……」

 「ん……せん、せ……」


 角度を変えながら何度も唇を重ねて、熱い舌を絡め合う。合間に呼び合う名前は、熱く甘く耳の奥に響き、全身で喜びを感じ取る。そうしているうちに、徐々に身体に変化が起こっていった。


 「心、腰動いてる……」

 「んぅ……だって……」


 もどかしい。中にいる先生を、もっと感じたい。そう思うと、勝手に腰が動いてしまう。はしたないことだって分かってるのに、どうしても我慢が出来ない。


 「大丈夫そう……?」

 「ん……だいじょ、ぶ、だから……俺の中、先生ので、いっぱいにして……?」


 つい漏れ出てしまった本音。


 「……っ」

 「あっ」


 瞬間、腰がググッとおし進められ、それと同時に、熱くて硬いのが奥まで侵入して、身体がビクッと跳ねた。


 「あっ、ああっ……おくっ……おくまでっ……」

 「ごめん……可愛すぎ……」


 色気たっぷりに囁いた先生が、俺のモノに手を伸ばす。


 「あっ、そこっ……」

 「動くよ……」

 「はぁっ……あっ、ん」


 ユサッユサッと揺らされる身体。ゆっくりとした律動と前から与えられる快感が合わさって、頭がぐちゃぐちゃになっちゃいそう。


 (……ううん)


 なっちゃいそう、じゃなくて、もうなってる。もう、全身がとろとろに蕩けちゃって、目の前の先生のことしか考えられなくなってる。


 「あんっ、せんせっ……あっ」

 「名前、呼んで……心」

 「あっ、ひろくっ……ひろっ、くんっ……」


 先生が腰を動かすたびにクチュクチュって音が響くのが、酷く淫らで。今日はまだ一回も出していない俺は、今すぐにでも達してしまいそうだった。


 「なんかっ、きちゃうっ……あっ、きちゃっ」

 「……は……イク、って言うんだよ」

 「い、くっ……?んあっ、いくっ……いっちゃうっ」

 「……っ、可愛い……」

 「ああんっ!」


 グリッと先生のモノで前立腺を刺激された瞬間、ビクビクッと身体が震える。自身からは白濁が溢れ出て、先生の筋肉のついた綺麗なお腹を汚してしまっていた。


 「はぁっ……はっ」

 「……っ」


 (気持ち、いい……)


 荒い息を繰り返して、余韻に浸っていると、先生も切なそうに顔を歪め、俺の中で震えているのが伝わってきた。


 (先生も、いってるの……?)


 本当に俺で気持ち良くなってくれたんだ。そう思うと、すごく安心して、嬉しくて。愛おしいという感情が溢れて、どうしようもない。


 (好き……)


 抱きしめたい。そんなことを思って手を伸ばすと、ズルッと中のモノを抜いた先生が、逆に俺の身体を強く抱きしめた。


 「は……心……」


 熱い息が耳にかかる。


 「せん、せ……?」

 「……て、……とう……」

 「え……?」


 上手く聞き取れなくて聞き返す。すると、先生はもっと腕の力を強めて、今度ははっきりと耳元で囁いた。


 「生まれてきてくれて、ありがとう」



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