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俺は、ベッドに座る先生の上にまたがるように膝立ちになっていた。恥ずかしくて身をよじる俺の身体を、先生が満足そうにジーっと見つめる。
「はー……可愛い……」
「せ、せんせ……これ、恥ずかしぃ……」
すでに着崩されてしまった浴衣。帯が中途半端に緩んでいて、右肩やら太ももやらがあらわになっている。まともに隠れているのは背中だけ。これは下手したら……裸になるより恥ずかしいのではないだろうか。
「なんかさ、全部脱ぐより興奮する……」
「うぅ……」
顔が熱い。どうやら、先生も同じことを考えていたらしい。
片手は先生の肩に、もう片方の手は浴衣を掴んで身体を隠すように使う。そして先生の上にペタンと腰を下ろし、真正面に潤んだ瞳を向けた。
「もう……先生、えっちです……」
「んー?男はみんなそういうもんじゃない?心だってそうだろ?」
「お、俺は……先生にだけ、です……」
赤い顔を隠すようにうつむく。胸はドキドキうるさい。そんな俺のほっぺを撫でた先生が、顔を覗き込んできた。キラキラした穏やかな瞳。
「……うん。俺も心だけだよ」
「……ほんと……?」
「なんで嘘つくの。もっと自分に自信持って。こんなに可愛いのに」
「ひゃっ……」
押し倒されて、先生が覆いかぶさってくる。穏やかな目の奥に隠していた、大人の男の人らしい熱のこもった瞳が俺を射抜く。心臓が飛び跳ねて、逸らしてしまいたいのに目が離せなくて。
「ほんと、世界一可愛い」
「そ、れは、流石に……」
欲目が過ぎるのではないだろうか。本当はとっても嬉しいけれど、落ち着かない。そんな複雑な感情を抱いていると、おでこにチュッとキスをされた。
「俺にはそう見えるってこと。まあ、割と本気で思ってるけどね」
「……うぅ」
(幸せすぎる……)
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