先生、おねがい。

あん

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157-高谷広side

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 心がずっとそれをやりたがっていたのは知っていた。しかし、モノを出してしまったが最後、自分を制御できなくなるのではないかと心配で、今までは心が言い出す前になんとか回避していた。


 (けど、もう止められないよなぁ)


 さすがにここまできて止めろなんて言ったら、泣き出しちゃうかもしれない。「嫌でしたか……?」と傷ついた顔をさせてしまうのが目に見える。

 心を傷つけたくない。そう思うなら、自分の理性くらい自分でどうにかしろ。そうやって自らを戒め、俺は覚悟を決めた。決めたが……心はなぜか、未だに俺の腹の上にいた。


 「心……?」

 「んんっ……」

 
 心はさっきの行為のせいで身体に力が入らなくなってしまったのか、必死になって身体をずらそうとするものの、ただ上下にしか動けていなかった。


 「んっ、んっ、んぅっ」


 色気あふれる声と、ゆさゆさ跳ねる身体。その姿はまるで……。


 (き、騎乗位っ……)


 その淫らな光景に、俺の愚息がズクンと反応してしまう。そして、どういうわけか心の移動が中途半端に成功し、ソコの真上にダイレクトに体重がかかってきた。瞬間、ゴリっと心のを刺激してしまい、心が「あっ」と甘く短い声を上げた。


 「……っ」


 (あっぶな……)


 思わぬ不意打ちに、危うく射精してしまうところだった。興奮と危機感で、心臓が死ぬほど脈打っている。


 「んぅ……」


 (……やばいやばいやばい。そのまま動かれでもしたら、堪ったもんじゃない)


 「し、心。ちょっと腰上げてて。俺が動くから」


 再び動こうとする心に、口早にそう言うと、心はうるんだ瞳でこちらを見てコクッと頷いた。かかる体重が軽くなったすきに、心の足の間から身体を抜いて上体を起こした。心はそんな俺を追うように、ハイハイで近づいてくる。


 (いちいち可愛いな……!)


 心は一定の距離で止まり、ペタンと内股で座り込む。俺をじーっと見つめる瞳は「出して」とおねだりしているようで。もじもじしながら待っている感じが、的確に俺のツボを突いてくる。この微妙な恥じらいが可愛すぎる。


 「……本当に大丈夫?」

 
 この期に及んで最後の確認。ヘタレだと思われてしまうだろうが、ここまで慎重になるほど、俺にとって心の可愛い口を汚すのは、勇気のいることだった。

 そんな俺の言葉に、心は焦れたような顔をした。


 「するの……したい、のっ」

 「……」

 「せんせぇ……?」


 (うっ……)


 うるうるの瞳で上目遣いをしてくる心に、苦しいくらいに胸が疼いた。俺は己と葛藤しながら手を彷徨わせたが、「まだ?」と目で訴える心の可愛さに負けてしまい、二度目の覚悟を決めた。俺のモノを待ち望む心にドギマギしながら、スウェットのなかに手を忍ばせる。


 「……絶対に無理はしないでな」


 初めて心の前で姿を表したソレは、恥ずかしいくらいに熱を持っていた。フェラをする心の顔が見えるようにと、ヘッドボードと自分の間に枕を挟み、上体を斜めにした。すると心が猫のような体勢で近づいてきた。それだけでも可愛くてどうにかなってしまいそうなのに、心はうっとりとした表情を浮かべて、さらに爆弾を落とす。


 「おっきぃ……」

 「……っ」


 (頼むから、あんまり煽らないでくれ……!)


 だがしかし、そんな俺の願いは心には届かない。


 「失礼、します……」


 こんなときまで律義に断りの言葉を紡ぐ、愛らしい声。

 二つの小さな手が宝物を扱うようにそっと竿を握るのも、綺麗な薄いピンク色の舌が恐る恐る先端へと伸びるのも。そのすべてが、心の行動ひとつひとつが、俺の興奮を激しく煽った。


  
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